【ボーイズリーグ】八幡南 単打でつないだ11安打 3年ぶりV/ゼット旗福岡大会(中学生の部)

第30回ゼット旗争奪福岡大会【中学生の部】(2021年5月3-5日・県営筑豊緑地野球場ほか)

 中学生の部は54チームが出場し新型コロナウイルス感染防止対策を徹底して開催された。決勝は八幡南ボーイズ(北九州)が福岡西南ボーイズ(福岡南)を9-1の5回コールドで破り、3年ぶり3回目の優勝を飾った。

優勝を決めて笑顔の八幡南ナイン

▼中学生の部決勝
福岡西南(福岡南)100 00=1
八幡南(北九州) 120 6X=9
(5回コールド)

農坂 2番昇格“猛打賞”

 後ろにつなぐことだけを考えた。八幡南は11安打9得点で快勝。初回に3連打で同点。2回に2点を加え、4回は5連打を含む単打6本で6点を入れた。

 古賀主将は「大きいの一本よりもファーストストライクからどんどん狙った」。長打は1本だけ。同じく2桁安打で9得点だった準決勝も長打2本。内野の間を抜く打球にこだわり、単打で?線?を作った。

 農坂は3打数3安打。元々は9番だが好調さを買われて6戦全て2番で出場した。また二塁の守備でも軽快な動きを見せ、攻守に貢献。「打撃では来た球に、守備では打球にうまく反応できた」と喜んだ。

2回、適時二塁打を放ちガッツポーズの農坂

藤井7か月ぶり公式戦登板で奮投

 3日間で6試合のハードなトーナメント。戦い抜くには打ち勝つ力に加え、投手の数が求められた。故障者もいて投手陣万全と言えない中、貴重な働きをしたのが藤井だ。3回戦で強力打線の福岡を7回1失点に抑えると、決勝は3回1失点でゲームを作った。

 本職は中堅手で公式戦の登板は昨年9月以来、7か月ぶり。春季全国大会の前に一度は投手失格を告げられていたがよみがえった。「3回戦はカーブが使えてコースにしっかり投げられた。決勝は点を取られた後でもコントロールが良く、打たせて取ることができた」と胸を張った。

打力強化の成果 ミスも少なく

 優勝という結果だけでなく、春季全国大会以後の課題だった打力強化の成果が出たこと、さらに塚本、安田創以外の投手の台頭と内容も充実した3日間。徳野監督は「打線がつながって点が取れたし、凡ミスのエラーも少なかった。藤井は重要な場面で投げるのは初めて。2勝した吉原も頑張ってくれた」と声を弾ませた。

(2021/5/15紙面掲載)

※新聞紙面(5/15)では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および全試合バッテリ-&長打の選手名入りの記録、その他チ-ムの記事を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法

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