【ボーイズリーグ】山口防府 創部3年初優勝&初全国決めた/選手権北九州予選
- 2021/7/16
- ボーイズリーグ記事
第52回選手権大会【中学生の部】北九州支部予選(2021年6月19、20、27日・やまぐち富士商ドームほか)
北九州支部予選決勝は山口防府ボーイズが上津役ボーイズとの打撃戦を8-7で制して創部以来初優勝とともに春夏通じて初の全国大会出場を決めた。本戦は8月に大阪で開催が予定されている。

▼決勝
上津役 310 021 0=7
山口防府115 100 X=8
“陰の4番”秋本 走者一掃逆転打
ドーム球場に歓喜の声がこだました。山口防府が創部3年目でレギュラー部門初優勝を飾るとともに、初めての全国切符を手にした。
“陰の4番”が逆転打を放った。2-4で迎えた3回。敵失で1点を返し、なお1死満塁。7番の秋本は「去年まで4番だったけどずっとチャンスをつぶしてきた。ここは初球から行こうと思った」。中越えに走者一掃の三塁打。大一番でこれまでの悔しさを晴らした。藤本監督は「チームにとって7番は『陰の4番』。責任を果たしてくれた」とたたえた。
5、6回に相手の反撃を許したが5投手の継投でしのぎ、8-7で1点差ゲームを制した。

「悔しさばねに」実戦重ねて成長
黒星の数だけ強くなった。1学年上の先輩が1人だったこともあり、3年生は1年時から試合に出ていた。だが対戦相手は常に上の学年。0-10の4回コールドで敗れたデビュー戦を始め我慢の日々が続いたが、その分どこよりも実戦経験を積むことができた。
三牧主将は「悔しさをばねに練習してきた。他のチームよりも経験はあるし絶対に優勝できると思っていた」と明かす。「笑顔と自信」を合言葉にリードされても集中力を切らさなかった。
「親のサポートも大きい。ここに来られない人たちの力があったからこそ結果を出せた」と藤本監督。北九州支部所属で普段は関門海峡を越えて大会に参加。同支部の中で最も移動時間が長く、保護者のサポートが欠かせなかった。しかし今回は山口県内のドーム球場が決勝の舞台。地理的にも最高の場所で最高の結果を残し、保護者に恩返しした。
(2021/7/8紙面掲載)
※新聞紙面(7/8)では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および準決勝~決勝のバッテリ-&長打の選手名入りの記録、その他チ-ムの記事を掲載(2回戦以前の記録は6/25掲載) <バックナンバ-お買い求め方法>