【ボーイズリーグ】2020秋-2021夏 九州ボーイズリーガーの軌跡 ~前編~

 中学3年生は今月で卒部する。彼らが最上級生になった昨年9月以降はコロナ禍に球数制限の導入と激動の1年だったが、それぞれの目標に向かって懸命に白球を追いかけ、汗を流した。昨秋から今夏にかけて行われた地区大会や各種予選の激闘を写真で振り返る。前編は昨年9月から今年3月まで。

九州大会は熊本中央が初優勝。春季全国大会予選も制して昨秋の上位戦線を引っ張った

火の国大会は4強のうち大分勢が3チーム

 現チームで初めての地区大会だった20年9月の火の国大会は優勝した別府を始め大分七瀬、宇佐と4強の内、大分県支部が3チームを占めた。福岡県内3支部のチームが出場した、ふくやカップ決勝は福岡志免-糸島と18年と同カードになった。西九州支部の秋季大会は佐世保が優勝した。

別府は火の国大会決勝で守りの集中力の高さが光った
大分七瀬は火の国大会準優勝。宇佐も4強入りと大分勢の活躍が目を引いた
福岡志免は初戦のふくやカップからベンチワークの良さが光っていた
赤池はふくやカップで1勝。2回戦も好ゲームを見せた
ふくやカップで笑顔でプレーする福岡春日ナイン

九州大会予選 福岡県北支部決勝は鷹羽が死闘制す

 九州大会の支部予選は近年、本戦に縁がなかったチームの躍進が目立った。福岡県北支部決勝は鷹羽が苅田に11-10と打ち勝ち、20年以上遠ざかっていた九州大会の切符を獲得。西九州支部は2年生主体の伊万里が優勝して11年ぶりに出場。福岡県南支部は予選3位の福岡西南が初出場を決めた。本戦決勝では熊本中央が14安打11得点でコールド勝ちした。

鷹羽は予選で乱打戦を制して20年以上遠ざかっていた九州大会に出場した
伊万里は11年ぶりの九州大会出場で1勝を挙げた
南宮崎は春秋通じて九州大会初出場。地元宮崎勢で唯一の白星を挙げた
熊本中央は強い打球を打つことを徹底しコールド勝ちで九州王者に

春季全国大会 佐賀玄海と宮崎が初出場

 春季全国大会予選は各地で激闘が展開された。北九州支部決勝は八幡南が延長サヨナラ勝ち。福岡県北支部決勝は苅田が壮絶な打撃戦を制して、九州大会予選で惜敗した鷹羽にリベンジ成功。佐賀玄海と宮崎は春初出場を決めた。4連覇を飾った糸島や鹿児島出水、大分明野はコールド勝ちで春切符をつかんだ。

糸島は4年連続の春季全国大会出場。本戦でも2勝を挙げた
佐賀玄海は元気いっぱいのプレーで初の春切符をつかんだ
南長崎は14年ぶりに春季全国大会予選で4強に入った
福岡県北支部予選決勝は苅田が鷹羽との死闘を制して九州大会予選のリベンジを果たした
鹿児島出水は中堅手の山本主将が好捕連発で全国切符をつかんだ
鹿児島大隅は春季全国大会予選準決勝で投打がかみ合い快勝。準優勝で西日本選抜優勝大会に出場した
薩摩隼人は人数ぎりぎりだが堂々とプレーした

西日本選抜優勝大会は女子主将好投の直方V

 21年最初の地区大会となった3月の九州さわやか大会決勝は大分明野が最終回逆転で優勝。4強入りした湯布院や上津役の健闘も光った。西日本選抜優勝大会は予選に続いて女子主将が力投した直方が優勝。春季全国大会は八幡南が8強入り。糸島、浦添が2勝。白星は逃したが苅田や大分明野も強敵相手に好勝負を展開した。

九州さわやか大会決勝は大分明野が最終回に芦刈の2ランなどで逆転した
湯布院は九州さわやか大会で県外の強敵を次々と破り4強入りした
女子主将・永富千(左端)の好投で直方が西日本選抜優勝大会を制した
宮崎は春季全国大会で1勝マーク。2回戦は浦添との九州対決となった
八幡南は春季全国大会で8強入りを果たした

(2021/8/27紙面掲載)

※新聞紙面(8/27)では別カット写真を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法

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