【ボーイズリーグ】糸島 九州王座奪還! 完封&2死走者なしから集中打/九州大会(中学生の部)
- 2021/11/13
- ボーイズリーグ記事
第37回九州大会【中学生の部】(2021年10月30、31日・鹿児島県伊集院総合運動公園野球場ほか)
秋の九州王者を目指して中学生の部16、小学生の部7チームが熱戦を繰り広げた。中学決勝は糸島ボーイズ(福岡南)が宗像ボーイズ(福岡北)を6-0と完封して2年ぶり6回目の優勝を飾った。

▼決勝
宗 像(福岡北)000 000 0=0
糸 島(福岡南)041 010 X=6
吉田、山田、佐光 3連続長打
2死走者無しからの集中打。糸島打線が地力を発揮したのは2回だった。
7番の西嶌が中前安打で出塁すると、二盗を決めて相手バッテリーを揺さぶった。川口が四球を選ぶと、9番の吉田が右越えに二塁打を放ち、2点先制。トップにかえって山田、佐光の連続三塁打で2点を加え計4点を奪ってゲームの主導権をつかんだ。

「ヒットの延長が長打になれば」
佐光は「インロー気味の真っすぐ。自然に体が反応した」と振り返った。宗像の先発投手が無難な立ち上がりを見せていただけに、糸島打線の集中力が光った。
各打者は、「次の打者につなぐ意識で打席に立ち、ヒットの延長が長打になれば」と口をそろえる。レベルスイングで不慣れなタイプの投手にも対応していく。スイングの鋭さも含め打線はやはり今大会屈指だった。

川口60球で完封
一方、守りの主役は先発のマウンドに上がった川口。粘り強い宗像打線を2安打に抑えて完封し、優勝に花を添えた。制球が良く、低めに切れのあるボールをビシビシ決めた。初回のピンチでの申告敬遠を除くと無四球。球数はわずか60球にとどまり、コントロールの良さを証明した。
「ブルペンでは調子が悪かったから、思い切り投げることだけを考えた。試合に入るとボールが走り出した」と川口は達成感に満ちた顔で振り返った。元々内野手で投手としてのキャリアは浅いが、首脳陣は、そのコントロールの良さこそ大一番で武器になると読んで抜てきした。
新チームで初めて県外強豪との公式戦。九州チャンピオンとなった糸島は、来春の全国大会予選に弾みをつけるのは間違いない。チームはまだ成長途上。どんな進化をみせるのか楽しみだ。
(2021/11/5紙面掲載)
※新聞紙面(11/5)では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および全試合バッテリ-&長打の選手名入りの記録、その他チ-ムの記事を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法>