【ボーイズリーグ】八幡南3連覇 目覚めた常勝軍団 投打で圧倒/春季全国大会北九州予選

第52回春季全国大会【中学生の部】北九州支部予選(2021年11月27、28日、12月4日・桃園球場ほか)

 来年3月に東京で開かれる春季全国大会の出場チームが続々と決まっている。中学生の部、北九州支部予選は八幡南ボーイズがコールド勝ちで優勝して3年連続6回目の春切符をつかんだ。

新チームとして初優勝を飾り笑顔で保護者にあいさつする八幡南ナイン

▼決勝
八幡南 237 0=12
上津役 000 1=1
(4回コールド)

大会前まで新チーム未勝利

 眠れる獅子が目を覚ました。大会前まで新チーム未勝利だった八幡南が全国を決める舞台で投打に本領を発揮。12-1の4回コールドで3連覇を達成した。

 要所で長打が出た。初回は1死一、二塁から4番の管が「初球から積極的に行こうと思った」と先制の2点三塁打。2回は田中が「打った瞬間に行けると思った」と右中間を破るランニング3ランを放った。さらに3回は花元や小辻の適時二塁打など打者12人の攻撃で7点を加えた。

投打に活躍した管

管ピンチでギアチェンジ 田中好返球

 先発の管は4回1失点。毎回、先頭の出塁を許し、2回と3回には無死一、二塁になったが「ギアを上げた」とピンチの時ほど球威がアップ。「変化球でカウントが取れて真っすぐで押せた」と胸を張った。

 3ランの田中は中堅の守備で強肩を披露。4回2死二、三塁で相手打者に中前へ運ばれたが、ワンバウンドのダイレクト送球で二塁走者を本塁タッチアウトに。このプレーで勝利が決まるとナインはとびきりの笑顔で喜びに浸った。

3回、適時二塁打を放ち笑顔の花元。この後も打線がつながり計7点を追加した

控え選手も活躍 冬練でパワーアップだ

 苦しい船出だった。2年生主体で臨んだ8月の広島大会は9-2から終盤に13点を奪われて初戦敗退。さらに新チーム初戦となった10月の秋季大会は1回戦でコールド負け。北九州を代表する常勝チームが大きく出遅れた。徳野監督は「危機感を感じた」。もう負けられない。指導陣の覚悟を感じ取った選手たちは闘志を燃やした。

 全国8強となった3年生やそれ以前の先輩たちに比べると目立った選手はいない。「決して強いチームじゃない。本人たちもそれは自覚している。ただ何となくチームワークがいい」と指揮官。控え選手も活躍しており、チーム全体の伸びしろは今まで以上。冬季練習でさらに力をつけ、来春の東京決戦に挑む。 (弓削 大輔)

(2021/12/9紙面掲載)

※新聞紙面(12/9)では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および準決勝~決勝のバッテリ-&長打の選手名入りの記録、その他チ-ムの記事を掲載(2回戦以前の記録は12/2掲載) <バックナンバ-お買い求め方法

関連記事

関連記事

過去記事(月別)

ページ上部へ戻る