Fight

※2017年9月以降、フルコンタクト空手「新極真の風」は休みます

新極真会福岡県大会 荒木千咲
女子フルコンタクトの部決勝。激しい組手に会場は熱気に包まれた

(2017/8/27掲載)

 

フルコンタクト空手新極真会

福岡県空手道選手権大会

荒木千咲 貫禄V

 

 青少年育成チャリティー第12回オープントーナメント「福岡県空手道選手権大会」(スポーツ報知西部本社など後援)は20日、福岡市博多区の福岡国際センターで開かれた。国内外53の団体から920人が出場、54部門に分かれ頂点を目指して熱い戦いを繰り広げた。男子一般上級の部は山崎隆司(17)=新極真会宮崎中央=、女子フルコンタクトの部は荒木千咲(21)=同福岡=が優勝した。

 

千咲 「世界女王」の力見せた!! 16歳・石原に主導権渡さず

 気負いはない。決勝に臨む荒木の表情はリラックスしていた。「自分の持っているものを出し切ろう」。余計なことは考えず、そのことだけを強く心に刻んだ。

 

 相手の石原は16歳。準決勝で優勝候補の一人だった藤原を破るなど、勢いに乗っていた。しかし経験値で勝る荒木は、簡単には主導権を渡さない。序盤から手数で相手を上回り、ペースを握った。2分の本戦を終え判定は2―0。旗はあと一本上がらず、延長に入った。「気持ちは入ってるから大丈夫と言い聞かせた。本戦と同じく自分のペースに持って行こうと思った」。2分の延長は判定4―0。今度は、きっちりと貫禄を見せつけ勝利をもぎ取った。

 

 7月の世界ウエイト制大会で軽重量級を制した。「世界女王」になって初めて臨んだ今大会。もちろん重圧はあった。初戦と2回戦は、本来の動きが出せなかった。しかし、準決勝からはうまく気持ちを切り替え、荒木らしい組手で会場を沸かせた。

 

 昨年5月に他流派から新極真会に移籍。福岡で一人暮らしを始め、メンタルの強さを手に入れた。どんな試合であろうと、自分を信じ、力を出し切ることに変わりはない――。世界大会の決勝も、福岡大会も同じ。いつも平常心で、挑戦者の気持ちを忘れず臨めることが、荒木の一番の「強み」なのかもしれない。

新極真会福岡県大会 山崎隆司
トロフィーを手に笑顔を見せる山崎

山崎 優勝候補を連続撃破

 決勝で優勝候補の江口を破った山崎は、トロフィーを高々と掲げ「出場するからには優勝を狙っていました」と笑顔をはじけさせた。

 

 強い気持ちで戦い抜いたことが栄冠につながった。準々決勝でも優勝候補に挙げられていた緑に勝利。勝ち上がるたびに、一戦一戦力を付けていった。

 

 秋の全日本、そして2年後の世界大会、4年後の世界ウエイト制と夢は膨らむばかり。「これから世界の舞台でも活躍できるよう、一つずつ結果を残していきたい。そのためにも体作りからコツコツやっていきたい」。世界ウエイト制大会日本代表の江口に勝った自信を胸に、さらに稽古に励む覚悟だ。

 

まさか…本命・江口敗れる

 まさかの敗戦だった。優勝候補の江口雄智は準優勝に終わった。7月の世界ウエイト制大会に出場し、帰国後最初の大会。次の目標に向けた新たな一歩は、ほろ苦いものとなった。

 

 開始からうまくペースを握っていたかに見えたが、試合中盤で顔面殴打の反則で注意を取られた。ここから一気にラッシュをかけたが、ビハインドを取り返すことはできなかった。

 

 偶然によるものとはいえ「顔面をたたいたことはよくない」と反省。それでも「動き時代はよくなってきているし、メンタルもいい感じでやれていた」と、10月の全日本大会へ気持ちを切り替えた。

 

※新聞紙面では記事全文や全部門の入賞者などさらに詳しい内容で掲載しています


江口雄智
実績十分の江口が堂々の優勝候補だ

(2017/8/16掲載)

 

 

フルコンタクト空手新極真会

福岡県空手道選手権大会

江口 & 緑 負けられない戦い

 

 青少年育成チャリティー第12回オープントーナメント「福岡県空手道選手権大会」(スポーツ報知西部本社など後援)は20日、福岡市博多区の福岡国際センターで開かれる。直接打撃を行うフルコンタクト空手の九州最大規模の大会で、国内外から920人の空手家が集う。前回紹介した女子に続き、男子の注目選手を紹介する。

 

江口雄智 メンタルも強化 堂々V候補

 堂々の優勝候補として、江口雄智(21)=新極真会福岡=が負けられない戦いに挑む。7月にカザフスタンで行われた世界ウエイト制大会に日本代表として出場した。レベルの高い今大会の出場選手の中でも、その実績は上位。「簡単ではないが優勝しないといけない」と、意気込んでいる。

 

 世界ウエイト制大会では2回戦で敗退した。悔しさをかみしめたが、うれしいこともあった。稽古でいつも一緒に汗を流している荒木千咲が女子軽重量級で優勝したからだ。そして、頂点に立った荒木との違いはどこにあるのか、もう一度自身を見つめ直した。

 

 「心が弱かった」。敗因を考え抜き、それが行き着いた結論だった。帰国後すぐにメンタルを強化するトレーニングを始めた。試合での気持ちの持ち方など、荒木にもアドバイスを求めた。次の新たな目標は、秋の全日本大会での優勝だ。今はとにかく、どうすれば強くなれるのか、そのことばかりを考えている。

 

 今回は帰国後、最初の大会となる。新たな目標に向け、いいスタートを切りたい。

緑武士
自信をつけた緑が地元優勝を目指す

緑武士 終盤構成、連続技に磨き

 一回り成長した緑武士(21)=新極真会福岡支部=が地元タイトル獲得に燃える。5月のJFKO全日本大会では中量級で準優勝。全国規模の大会で飛躍したことで「練習に対しても自信がついた」。以前は、がむしゃらに追い込んでばかりだったが、JFKO後の3か月間は冷静に課題と向き合えたという。

 

 攻撃力を磨いた。これまでのメニューからミット打ちの量を増やし、残り20~30秒にラッシュを仕掛けられるよう強化に努めた。また蹴った後に、横に動きながら突きを出す連続技の練習にも取り組んだ。「充実した練習ができた」と表情は自信に満ちている。

 

 昨夏の福岡決戦は4強。今回は実績者や気鋭がそろい昨年以上の強敵が待ち受ける。JFKOの活躍がフロックではないことを証明し、「決勝で(江口)雄智と戦えたら」と、同世代の仲間との初対戦を目指す。

 

※新聞紙面では記事全文を掲載しています


荒木千咲
世界王者になった荒木が凱旋(がいせん)する(新極真会提供)

(2017/8/11掲載) 

フルコンタクト空手新極真会

福岡県空手道選手権大会 20日開催

荒木 世界王者凱旋 & 藤原 V奪回誓う

 

 青少年育成チャリティー第12回オープントーナメント「福岡県空手道選手権大会」(スポーツ報知西部本社など後援)は20日、福岡市博多区の福岡国際センターで開かれる。直接打撃を行うフルコンタクト空手としては、九州で行われる最も大きな大会。国内外から920人の空手家がエントリー。流派を超えて強さを競う。大会を目前に控え、稽古にも熱がこもる精鋭を男女に分けて紹介する。

 

荒木千咲 挑戦者の気持ちで

 女子のメイン「フルコンタクトの部」に、荒木千咲(21)=新極真会福岡=が出場する。7月にカザフスタンで行われた世界ウエイト制大会を制したばかり。世界女王がどんな戦いを見せるか、注目が集まる。

 

 世界大会前から、今大会への出場を決めていた。と言うのも、昨年5月に他流派から移籍して、最初に臨んだのがこの大会だった。「ちょうど1年でもあるし、挑戦者の気持ちを忘れないために」と、強い思い入れがある。

 

 昨年は決勝で南原朱里に敗れ、準優勝に終わった。その悔しさをバネに、この1年大きく成長。一気に世界の頂点まで駆け上がった。激闘の疲れもなく、調整は順調に来ている。「今年は優勝できるように頑張りたい」と力を込めた。

 

藤原桃萌
成長した藤原が2年ぶりの優勝を目指す

藤原桃萌 膝蹴り、上段駆使 荒木倒したい

 藤原桃萌(18)=新極真会福岡=も優勝候補の一角に挙げられる。一昨年の覇者で、圧力のある突きが持ち味。昨年は3回戦で敗退しているだけに「この大会を制して秋の全日本大会につなげたい」と雪辱を誓う。

 

 全国区の大会では今ひとつ成績を残せなかったが、昨秋の全日本大会で4位入賞。5月のJFKO全国大会では女子重量級で準優勝を果たすなど、着実に力を付けている。

 

 これまでは、突きと下段蹴りを中心とした組手が多かったが、今回は「膝蹴りや上段なども出していきたい」。優勝候補の荒木とは過去に1度対戦し、その時は敗れている。順調に勝ち上がれば決勝戦での対戦が濃厚。雪辱を誓い、目の前の一戦一戦に集中する覚悟だ。

 

※新聞紙面では記事全文を掲載しています


(2017/7/23掲載) 

フルコンタクト空手新極真会

第6回全世界ウエイト制空手道選手権大会

荒木千咲&南原朱里 世界の頂点に

  

 7月1、2日にカザフスタン・アスタナで行われた、フルコンタクト空手の階級別世界チャンピオンを決める「第6回全世界ウエイト制空手道選手権大会」。新極真会福岡支部から出場した荒木千咲(21)が女子軽重量級で、南原朱里(18)が同中量級で初優勝を決めた。強豪を次々と倒し世界の頂点に立った2人に、大会を振り返ってもらった。

 

荒木千咲
決勝で闘志を前面に出す荒木(新極真会提供)

荒木 応援席で母が涙 聞こえた祝福の声

 大会に向けて追い込んでいた荒木の心中は、揺れていた。

 「正直、自信はなかった。初めての新極真の世界大会。最初の頃は不安で。でも練習するしかないな、と。1日1日悔いのないように、今日の自分に勝とうと思って稽古してました」

 

 そんな日々を積み重ねていくうちに、いつの間にか、重圧や不安は消えた。

 

 昨年5月に他流派から新極真会に移籍した。家族と離れ、福岡で一人暮らしを始めた。この1年間、ずっと意識し続けて来たのが、この世界ウエイト制大会だった。

 

 カザフには南原らと一緒に入った。順調に調整をこなし、迎えた大会当日。1回戦は第1試合だった。日本選手団の先陣を切った。相手はキム・キャリエール(カナダ)。

 「今回は前へ前へというイメージ。押し負けたくなかった」

 

 言葉通りの組手で、まずは初戦突破。続く2回戦も本戦決着で勝ち2日目に進んだ。

 

 2日目準決勝の相手はイオアンナ・ベリフ(カザフスタン)。地元選手だけに、声援も大きかったが、ひるまなかった。本戦決着で決勝にコマを進めた。同じく決勝進出を決めていた南原が駆け寄ってきて、抱き合った。

 「あと1回だよ。お互いに、頑張れよって、声をかけ合いました」

 

 決勝の相手はイェカテリーナ・グロワ(カザフスタン)。その試合直前に、南原が目の前で女子中量級の優勝を決めた。思わず涙が出そうになった。渡辺大士師範代の声が聞こえた。「次はお前だぞ」。南原とも、目が合った。たくさんの人に支えられて、ここまで来た。自分を信じて、力を出し切った。

 「まだ優勝した実感がないんです」

 

荒木千咲
トロフィーを掲げ充実した表情の荒木(新極真会提供)

 

 優勝の瞬間、応援団で母の由紀さんが泣いていた。「千咲、おめでとう」――。

 「お母さんのその声だけが、よく聞こえて。お父さんとお母さんには感謝の気持ちでいっぱい。目の前で1番になれる姿を見せられてよかった」

 

 今回は、緑強志、江口雄智、南原、諸石優花の4人に支えられていると強く感じていたという。

 

 「優花はずっとサポートしてくれた。いるだけで安心できた。大会に向けた練習はとてもしんどかったけど、全然苦じゃなかった」

 

 階級別の世界チャンピオンとなった今、次の目標は、無差別級で世界の1番になることだ。

 「今大会を振り返って、ですか 私が今思うのは、これからだな、って感じです」

 

 強い意志を宿した目で、しっかりと前を見据えた。 (記事抜粋。7月23日のスポーツ報知西部本社版に全文を掲載)

南原朱里
決勝で日本人対決を制した南原(新極真会提供)

南原 父が仲間がおめでとう 涙止まらず

 不安はない。準備は整った。決戦の地・カザフスタンに向かう南原はそんな心境だった。

 「やれることは全部やりました。毎日休まず稽古しましたし、何より、楽しみでした」

 

 飛行機を乗り継いでカザフスタンへ。現地で2日間の調整。しっかり体を動かした。空いた時間はショッピングやサウナでリラックスした。

 「前夜はよく眠れました。動きとかは大丈夫。ただ、父と母が来てなかったので」

 これまで試合の時は、必ず父・英俊さん、母・志保さんがそばにいて、アドバイスしてくれた。それだけに少しとまどいもあった。

 

 1回戦はジュナイ・アリエワ(ロシア)。ほとんど情報のない相手だった。

 「プレッシャーとか全然なくて、初出場だし、挑戦者という気持ち。パワー中心で行こうと決めてました」

 

 本戦決着で勝ち上がった。続く2回戦はエマ・マークウェル(イギリス)。2015年の世界大会にも出場している強豪。初日の「ヤマ」だった。まだ本来の動きとは言えなかったが、2回戦も本戦決着で勝利した。

 

 頂点まで、あと2試合。2日目まで残っていた荒木と「2人で絶対優勝しようね」と励まし合った。一方で、こんな言葉もかけられた。「動き悪いよ。このままだったらやばいよ」。南原にとって、常に本音で接してくれる荒木は、欠かせない存在だ。

 「目指しているところが同じ。世界チャンピオンになりたいと思っている。そういう存在が近くにいることは本当に大きい。刺激になるし、親には相談しづらいことも話せるから」

 

 準決勝の相手は加藤千紗。過去に1度対戦し、その時は勝っている。延長で決着を付けた。

 

 

南原朱里
表彰式で笑顔の南原(新極真会提供)

 決勝を前に、父に電話を入れた。声が聞きたかった。心を落ち着かせた。決勝の相手は加藤小也香。準決勝で対戦した千紗の姉だ。4年前の第1回JFKO決勝では負けていた。

 「勝つという気持ちしかなかった」

 

 本戦どころか、延長でも決まらず再延長にもつれ込む大接戦。加藤が押し気味の中、反則を犯し、さらに不利な状況に。ここで、父の言葉を思い出した。「反則を取られても焦るなよ」。最後の40秒、無我夢中で突きと蹴りを繰り出し続けた。判定の旗が上がる。勝ったのは、南原だった。

 「泣きました。あいさつを終えた後に、勝ったぁと思って。渡辺先生がずっと隣にいてくれて。みんなにおめでとうって言われて」

 

 あふれる涙をぬぐい、父に電話した。いつも熱心に練習に付き合ってくれた父に言われた。「おめでとう」。また、涙が止まらなくなった。

 

 「世界一」の称号を手にした今、何を思うのか。

 「まだ課題も、足りないところもある。今回は自分の方が勝ちたい思いが上回ったけど、みんな強い。秋の全日本目指してまた稽古します」

 

 すでに新たな一歩を踏み出している。 (記事抜粋。7月23日のスポーツ報知西部本社版に全文を掲載)


江口智翔
7人組手に挑戦した江口智翔

(2017/7/16掲載)

 

フルコンタクト空手新極真会

福岡支部 夏季昇級審査会

185人昇格

 

 福岡支部の「夏季昇級審査会」が、福岡市西区の愛宕小学校体育館で行われた。185人が、型や組手などの審査を受け、それぞれ挑戦した級に昇格した。

 

江口智翔 2人の兄追い1級に

 7人組手を終えた江口智翔(二日市道場)が充実感をにじませた。終盤に気持ちが切れそうになったが、「兄の雄智の声が聞こえて、また頑張れました」。声援を力に変えて、最後まで戦い抜いた。


 大きな大会で活躍する智晴、雄智の兄2人の背中を追うように3歳で始めた空手。追いつきたい一心でここまで頑張ってきた。小学校6年の時、嫌になって空手から離れた時期があった。その時も高いレベルで活躍する兄の姿に、はっと気づかされた。「何やってんだろ」。再び戻ってきてからは、ひたすら稽古に打ち込む日々を送っている。

 

 まだ高校生だけに、伸びしろ十分。これからが楽しみな逸材だ。「8月のドリームフェスティバルで優勝したい」。これからも2人の兄の背中をひたすら追いかける。

 

※新聞紙面では昇級者全員の名前などさらに詳しい記事を掲載しています


緑強志、越智純貴、熊谷幸敦、江口雄智
福岡支部から世界の舞台に臨む4人。左から緑、越智、熊谷、江口

(2017/6/25掲載)

 

フルコンタクト空手新極真会

第6回全世界ウエイト制大会

福岡支部出場選手紹介(下)

緑、越智、熊谷、江口 頂点狙う

 

 フルコンタクト空手の階級別世界チャンピオンを決める「第6回全世界ウエイト制空手道選手権大会」は7月1、2日、カザフスタンのアスタナで開催される。新極真会福岡支部からは、江口雄智(21)、緑強志(27)、越智純貴(22)、熊谷幸敦(21)の男子4人、荒木千咲(21)、諸石優花(20)、南原朱里(18)の女子3人が出場する。緑健児新極真会代表も「福岡支部からは日本代表に一番多く選ばれている。チャンピオンになって後輩たちの目標となれるよう頑張ってほしい」と期待を寄せるメンバー。前回紹介した女子3人に続き、頂点を狙うと意気込む男子4人を紹介する。

 

【中量級】緑強志 円熟期 パワーで勝つ

 世界の舞台での実績が自信になっている。緑には、一昨年10月にロシア・ハバロフスクで行われた新極真世界連合(KWU)の「第2回世界大会」で、男子75キロ級を制した経験がある。今回も同じアウェーの舞台だけに「同じ感じで戦えれば」と、意気込んでいる。


 今大会に向けては、パワーで勝つことをテーマに取り組んできた。昨年5月のJFKO全国大会は準々決勝敗退。10月の全日本大会は4回戦敗退と、いずれも不本意な成績に終わっただけに、ここにかける思いも並々ならぬものがある。今は万全の状態で大会に臨むべく、最終調整の段階だ。

 

【中量級】越智純貴 “世界”3度目 気負いなし

 泰然として、気負いはない。世界の舞台は3度目となる越智は、大会を目前に控えても落ち着き払っていた。「緊張とか興奮とかはない」。一昨年10月の無差別級の「全世界大会」は5回戦で敗退したが、あれから着実に力を付けてきたことは間違いない。


 この冬は徹底してフィジカルを強くするメニューを取り入れた。黙々と走り込み、ウェートトレーニングに力を入れた。今回の「世界の舞台」を見据えてのことだ。


 その成果はさっそく組手で現れ始めている。きついメニューをこなしたことも自信になっているのだろう。精神的にも成長して、あとは大会を待つばかりだ。

 

【軽重量級】江口雄智 海外修行の成果出す

 海外での「武者修行」の成果を生かす時がきた。江口は昨年、2月から約1か月と、6月から約2か月、欧州の国々を回った。海外の空手家と戦うことで大きく成長。ひと回り大きくなって帰ってきた。


 「ここで結果を出さないと。無駄にしたくない」。すべては、この世界の舞台で結果を残すためのものだった。一昨年10月の「全世界大会」は4回戦で敗退した。その時の借りを返したい気持ちも強い。

 

【軽量級】熊谷幸敦 日の丸と仲間の思い背負う

 初めての「日の丸」に、熊谷の気持ちは高まっている。代表入りを聞いた時は「とにかく、うれしくて」。それでも、すぐに大会に向け気を引き締め直した。


 昨年11月。初めて日の丸を付けて臨んだ稽古で、胸に刻んだ思いがある。「世界大会に出たくても出られなかったライバルもいる。最後は熊谷でよかったねと言われるように頑張ろう」。初心を胸に、精いっぱい力を出し切るつもりだ。

 

※新聞紙面では記事全文などさらに詳しい記事を掲載しています


諸石優花 南原朱里 荒木千咲
活躍を誓う女子3選手。左から諸石 南原 荒木

(2017/6/11掲載)

 

フルコンタクト空手新極真会

第6回全世界ウエイト制大会

福岡支部出場選手紹介(上)

荒木、南原、諸石 活躍誓う

 

 フルコンタクト空手の階級別世界チャンピオンを決める「第6回全世界ウエイト制空手道選手権大会」は7月1、2日、カザフスタンのアスタナで開催される。新極真会福岡支部からは、江口雄智(21)、緑強志(27)、越智純貴(22)、熊谷幸敦(20)の男子4人、荒木千咲(21)、諸石優花(20)、南原朱里(18)の女子3人が出場する。大会を目前に控え、練習にも熱がこもる精鋭を2回にわたって紹介する。

 

【軽重量級荒木千咲 悔い残さぬよう鍛える日々

 この1年、荒木がずっと意識してきた大会が目前に迫った。昨年5月のJFKO全日本大会を制した。その夜、一人で考えた。「選手として空手にささげることが出来る時間は、そんなに長くはない」。目標とする世界チャンピオンになるためには――。決断は早かった。


 どちらの道を選ぶか迷った時、楽しそうな方を選ぶのが荒木の流儀。「きっと、楽しいだろうな」。目標へ真っすぐ突き進む自分をイメージした。すぐに所属していた志輝会館から新極真会へ移籍を志願。家族と住む大阪から福岡へ引っ越した。あれから1年。慣れない土地での一人の生活にとまどうこともあった。それでも「心が強くなった」。今は、そう言い切れる。


 大会に向けて仕上げの段階に入った。「悔いを残さないように」と、自身を追い込む日々だ。一歩一歩、目標へと向かう、そのまなざしは、確かな輝きを放っている。

 

【中量級】南原朱里 「挑戦者のつもりで」戦う

 悔しさを晴らす、絶好の舞台が間近に迫った。一昨年10月に行われた無差別級の「全世界大会」で準優勝。当時16歳だった南原は、一躍その名を世界に知らしめた。ところが、順風満帆となるはずだった昨年は思うような成績を残すことが出来なかった。「言い訳にになるので」と口にこそ出さなかったが、周囲の大きな期待が集まる中で、「勝たないといけない」という重圧とも闘っていたのだろう。


 ただ、大会まで1か月を切り、その表情は明るかった。自分の組手が出来なかったJFKO、相手のペースに合わせてしまった全日本、いずれの敗因もしっかりと分析。「自分の弱さが出た」と振り返る2つの敗戦も、力に変えてみせる強さがある。

 

 「とにかく必死だった」。そうやって準Vまで駆け上がった2年前同様、今回も前に出る自分の組手を貫くのみ。「挑戦者の気持ちで」。がむしゃらに戦った先に、大きな勲章が待っているはずだ。

 

【中量級】諸石優花 選ばれた誇り 爆発力つける

 まさかの朗報に、最初はとまどった。4月下旬、諸石は追加での世界ウエイト制大会への出場を知らされた。「自分でいいのかな」。それが正直な気持ちだった。


 それでも、こう思い直した。「ずっとこの世界大会を目指していて選ばれなかった先輩もいる。選ばれたからには自分の出来ることをやりきろう」。この時、5月のJFKO全日本大会に向けて稽古に励んでいた最中だった。JFKOから世界大会までは約1か月半。大きなけがをすれば、念願の世界切符を手放すことにもなりかねない。それでも迷いはなかった。「JFKO、世界ウエイト制大会、どちらも全力を尽くす」。そう、心に決めた。


 そのJFKO全日本大会は準決勝敗退。しかしそのことで課題も見えた。今足りないものは「爆発力」だという。
緑健児代表からは「大きいチャンスもらったんだから一緒に頑張ろう」と声をかけられた。日の丸の誇りを胸に、力の限り、初めての世界に挑む。

 

※新聞紙面では記事全文などさらに詳しい記事を掲載しています

 

★福岡支部の男子出場選手の紹介は6月25日の新聞紙面で掲載


亀山真
男子重量級決勝で死力を尽くした亀山真

(2017/5/14Web限定掲載)

 

フルコンタクト空手新極真会

第4回JFKO全日本大会 最終日

新極真福岡勢 亀山ら3選手が準優勝

  

 「第4回全日本フルコンタクト空手道選手権大会」(JFKO全日本大会)は14日、大阪市のエディオンアリーナ大阪で男女各4階級の決勝が行われた。新極真会福岡支部は男子中量級で緑武士、重量級で亀山真、女子重量級で藤原桃萌が準優勝に輝いた。

 

【男子重量級】亀山 惜敗も堂々の準V

 亀山真は新極真会の王座流出阻止をかけ、強い気持ちで決勝に臨んだ。突きや下段蹴りを中心とした試合運び。しかし相手の攻撃も強力で互角の勝負となった。迎えた最終延長。力を振り絞ってラッシュをかけるが、旗判定2-3で惜敗。「悔しいという気持ちでいっぱい」と猛省した。

 

 ただ日本一をかけた頂上決戦で最後まで全力を出せたのは収穫。「自信になる」と前を向いた。

 

★JFKO全日本大会の福岡支部の戦いぶりを、5月21日の新聞紙面で掲載


緑武士
男子中量級で8強入りした緑武士(左)

(2017/5/13Web限定掲載)

 

フルコンタクト空手新極真会

第4回JFKO全日本大会 初日

【男子】中量級・緑らが勝ち残る

  

 「第4回全日本フルコンタクト空手道選手権大会」(JFKO全日本大会)は13日に開幕。大阪市のエディオンアリーナ大阪で、男女各4階級で熱戦が繰り広げられた。25人が出場した新極真会福岡支部は男子中量級の緑武士、軽重量級の藤原将二郎、多田成慶、重量級の亀山真に女子軽重量級の諸石優花、重量級の藤原桃萌の6人が勝ち残った。14日は男子の準々決勝以降と女子の準決勝、決勝が行われる。

 

緑 積極策で8強名乗り

 男子中量級の緑武士が気迫の組手で8強に名乗りを上げた。3回戦は「相手がスロースターターのタイプなので自分から行こうと思った」と序盤から下段、前蹴りを積極的に繰り出す組み立て。早々と主導権を握って判定5-0で圧勝した。

 

 以前行われていた新極真会の全日本ウエイト制大会を含めて6回目の大阪決戦で、初めて2日目に勝ち残った。「もう全部出し切って、頑張りたい」と準々決勝に向けて気合を入れた。

 

★JFKO全日本大会の福岡支部の戦いぶりを、5月21日の新聞紙面で掲載