(2018/4/2掲載)
第15回北九州オープンゴルフトーナメント
驚異のバーディーラッシュ 秋吉初優勝
九州サーキット「第15回北九州オープンゴルフトーナメント」(スポーツ報知など後援)は1日、北九州市門司区の門司ゴルフ倶楽部(6750ヤード、パー72)で、予選通過のプロ65人とアマ59人による決勝が行われた。賞金ランク43位の秋吉翔太(27)(ホームテック)が9バーディー、2ボギーとスコアを伸ばし、通算10アンダーで初優勝。優勝賞金300万円を手にした。ベストアマは1アンダーの横田竜成(20)(フェニックスGA)が逆転で制した。
家族の応援が力に
秋吉が驚異のバーディーラッシュで初優勝を飾った。首位と1打差の5位タイで迎えた決勝。「ノーボギーで上がろう」と言い聞かせてスタートするや、1番から4番、8番から11番へ2度の4連続バーディー。あっという間にスコアを8つ伸ばしてトップに躍り出た。終盤は2ボギーがあったものの、余裕たっぷりの戦いぶりだった。
11番(225ヤード、パー3)では、ラフからパターで打った10メートル強が入り勝利を確信したという。「ショットはずっと良かったしパターもいい感じでした。開幕戦へ自信がつきました」
静香夫人(26)と1歳3か月の長男湊斗君の応援も背中を押した。「子供の前で優勝できたことが本当にうれしい。これから一般ツアーでも優勝できるように、もっと頑張らなきゃいけない」
ドライバー飛距離290ヤード。これからツアー初シードで羽ばたこうとする北九州市在住の星が、優勝盾と息子を両手に抱いて最高の笑顔を見せた。(松永康弘)
初出場・横田 ベストアマ
初出場の横田がアマの頂点に立った。イーブンで迎えた最終18番(180ヤード、パー3)。12メートルの下りフックラインをねじ込みバーディー。前半はスコアが伸びず耐えるゴルフだったが、インに入ってスコアを2つ伸ばし接戦を制した。仙台市出身。米国留学を経て昨年10月から宮崎市のフェニックスゴルフアカデミーでプロを目指している。ドライバー飛距離は約290ヤードで得意はアイアン。「パターが良かった。もっと強くなって、こいつは違うなと思われる個性的なプロになりたい」と笑顔を見せた。
※4月2日の新聞紙面では上位入賞者の成績も掲載しています
(2017/10/24掲載)
アサヒ緑健カップ 第19回TVQシニアオープンゴルフ
渡辺 3人プレーオフ制した
アサヒ緑健カップ「第19回TVQシニアオープンゴルフ」(スポーツ報知西部本社後援)最終日は22日、福岡県久山町の久山カントリー倶楽部(6065ヤード、パー70)で行われた。プロ45人、アマ79人の計124人が出場。首位に3人が並ぶ大混戦となり、渡辺司(60)=セガサミーHD=がプレーオフを制し17回大会以来、2年ぶり2度目の優勝を飾った。8アンダーの三好隆(66)=タニヤゴルフ=、久保勝美(54)=高根CC=はプレーオフで敗れた。ベストアマは福岡県大野城市の村上義春さん(65)=皐月GC=が初受賞した。
同一週2度快挙
渡辺司が大混戦の首位争いを逆転で制し、17、18日の「ユニデングランドシニア」に続く、同一週に2度優勝の快挙を成し遂げた。
ドラマの最終章は18番(365ヤード、パー4)から始まった。首位を1打差で追う渡辺は、セカンドをピンそば20センチにつけてバーディー。これで三好、久保に並び、勝負の行方はプレーオフにもつれこんだ。
その1ホール目。渡辺はピン手前3メートル、久保はピンの右横3メートルのバーディーチャンスを迎えた。三好はパーセーブがやっとで、優勝の行方は2人に絞られた。
他界藤池プロへ
まず、打ったのは渡辺。「距離を合わせて、膨らませて打とう」。右から大きく弧を描いたボールは、最後の一転びでカップに吸い込まれた。続く久保がパットを外した瞬間に、勝負が決まった。
大会前、今年2月に他界した藤池昇龍プロのお別れの会に足を運び「藤池さんの分も一生懸命頑張りますから」と誓った。劇的な幕切れに、渡辺は「今は最高に幸せな気持ちです」と笑顔を見せた。
【最終成績】
-8①渡辺 司132(65、67)
②久保 勝美132(68、64)
②三好 隆132(66、66)
-7④水巻 善典133(65、68)
④清水 洋一133(64、69)
-6⑥白潟 英純134(70、64)
⑥米山 剛134(67、67)
-5⑧鈴木 亨135(67、68)
⑧小溝 高夫135(65、70)
⑧白浜 育男135(65、70)
-4⑪平石 武則136(68、68)
⑪萩原 浩一136(67、69)
⑪崎山 武志136(64、72)
+5〈34〉※村上義春145(75、70)
※はアマ
村上さん アマ初頂点
出場10回目の村上義春さんがアマの頂点に立った。5オーバーで総合成績は34位。強風にもかかわらず、初日のスコアをそのままキープしたのが大きかった。
見せ場は13番(342ヤード、パー4)。残り40ヤードのセカンドが、そのまま入ってチップインイーグルになった。「ラッキーがありました。きょうはショットが安定し、苦手だった1ピン以内のパットも、ことごとく入りました。初めてのベストアマで本当にうれしいです」と喜んだ。
※新聞紙面ではその他選手のコメントなどさらに詳しく掲載しています
(2017/10/17掲載)
第7回スポーツ報知フェニックスカップ
国内屈指の名門コースを満喫
アマチュアゴルファー待望の「第7回スポーツ報知フェニックスカップ」(スポーツ報知西部本社、フェニックスカントリークラブ主催)は7日、宮崎市のフェニックスカントリークラブで行われた。地元、九州を中心に35人が出場して、ダブルペリア方式で順位を競い、熊本市南区の中嶋浩憲さんがネット69で初優勝を果たした。2位は江藤栄治さん、3位はベストグロス80の甲斐秀一さん、レディース賞は白坂順子さんだった。
ダンロップフェニックス控え最良の芝
秋を告げるこの大会は今年で7回目。3年連続で心地よい秋晴れのもとで行われた。気温26.6度、東の風2メートル(正午現在)と風もほとんど感じない絶好のゴルフ日和。18ホールストロークプレー、ダブルペリア方式(ハンデ上限36、ダブルパーカット)で争われた。使用コースは高千穂(3311ヤード)、住吉(3192ヤード)、日南(3132ヤード)の3コース(いずれも9ホール)で、そのうち2コースを回って順位を争った。
参加者は、まるでカーペットのようなフェアウェーを歩きながら、ふかふかの芝の感触を確かめた。「素晴らしい芝でプレーできるだけでも幸せ」と感激に浸る参加者も多かった。
11月16日に当地で開幕する男子プロゴルフツアー「2017ダンロップフェニックストーナメント」(同19日まで)。国内はもちろん、世界の注目を集める大会のために、フェアウェーの芝は少し短めに刈り込まれ、万全の状態でビッグイベントを迎えようとしている。そんな名門コースを体感し、楽しそうにクラブやパターを振る参加者の姿が印象的だった。
中嶋さん“3度目の正直”
優勝者は中嶋浩憲さん(56)。これまで2度出場し、頂点に立ったのは今回が初めて。3年前と一昨年、2年連続ベストグロス賞に輝きながら頂点には届かなかった。しかし、3度目の挑戦で勝利の女神がほほえんだ。
日南40から高千穂41を回りグロス81でハンデが12付き、ネットは69。ほとんどがパーで、松林に2回入れダブル、トリプルボギーを1回ずつ取った。そのトラブルが、ダブルペリアの強運でハンデ12につながった。
ドライバー飛距離260ヤード、アプローチが得意という週一ゴルファーは、副賞のシェラトン・グランデ・オーシャンリゾートのペア宿泊券を贈呈され、自宅に帰ると4人の子供と一緒に家族6人で大喜びしたという。中嶋さんは「ダブルペリアの大会で優勝したのは、今回が初めてなんです。それが、本当にうれしい」と最高の笑顔を見せた。
表彰式ではスポーツ報知西部本社の山口正和販売部長が「今年で7回目を迎えることが出来ました。好天にも恵まれ、多数の参加をいただき、誠にありがとうございました」とあいさつ。
1~3位には賞状とトロフィー、副賞が贈られた。読売巨人軍の背番号にちなんだ順位賞など、名前が次々と読み上げられるたびに拍手と歓声が起き、会場は和やかなムードに包まれた。
ベスグロ&3位 甲斐さんW受賞
地元宮崎市の甲斐秀一さん(49)がベストグロスと3位をダブル受賞した。第4回大会のチャンピオン。グロス80でネット72.8。ドライバーを思い切り振る豪快なゴルフで1バーディー、2ボギー、2ダボ、1トリプル。メリハリのあるゴルフで初のベスグロを取った。「よくラウンドするホームコースで、初めてベスグロを取れて満足です」。ゴルフ歴30年のベテランは、思い出に残るラウンドを楽しそうに振り返った。
フェニックスカップ成績(ベスト10)
①中嶋 浩憲 69.0 81
②江藤 栄治 71.6 98
③甲斐 秀一 72.8 80
④安達 順一 72.8 80
⑤西山 公誠 73.0 91
⑥前田 大志 73.4 83
⑦村上 正浩 73.4 101
⑧三嶋 一秀 74.0 86
⑨牧本 均 74.2 85
⑩岩村 忠雄 74.4 90
※スコアは左からネット、グロス。敬称略