☆8月は13日(日)、27日(日)掲載予定

 ◇8月11日(金)、16日(水)に福岡県空手道選手権大会の注目選手紹介を掲載予定

江口雄智
実績十分の江口が堂々の優勝候補だ

(2017/8/16掲載) 

福岡県空手道選手権大会

江口 & 緑 負けられない戦い

 

 青少年育成チャリティー第12回オープントーナメント「福岡県空手道選手権大会」(スポーツ報知西部本社など後援)は20日、福岡市博多区の福岡国際センターで開かれる。直接打撃を行うフルコンタクト空手の九州最大規模の大会で、国内外から920人の空手家が集う。前回紹介した女子に続き、男子の注目選手を紹介する。

 

江口雄智 メンタルも強化 堂々V候補

 堂々の優勝候補として、江口雄智(21)=新極真会福岡=が負けられない戦いに挑む。7月にカザフスタンで行われた世界ウエイト制大会に日本代表として出場した。レベルの高い今大会の出場選手の中でも、その実績は上位。「簡単ではないが優勝しないといけない」と、意気込んでいる。

 

 世界ウエイト制大会では2回戦で敗退した。悔しさをかみしめたが、うれしいこともあった。稽古でいつも一緒に汗を流している荒木千咲が女子軽重量級で優勝したからだ。そして、頂点に立った荒木との違いはどこにあるのか、もう一度自身を見つめ直した。

 

 「心が弱かった」。敗因を考え抜き、それが行き着いた結論だった。帰国後すぐにメンタルを強化するトレーニングを始めた。試合での気持ちの持ち方など、荒木にもアドバイスを求めた。次の新たな目標は、秋の全日本大会での優勝だ。今はとにかく、どうすれば強くなれるのか、そのことばかりを考えている。

 

 今回は帰国後、最初の大会となる。新たな目標に向け、いいスタートを切りたい。

緑武士
自信をつけた緑が地元優勝を目指す

緑武士 終盤構成、連続技に磨き

 一回り成長した緑武士(21)=新極真会福岡支部=が地元タイトル獲得に燃える。5月のJFKO全日本大会では中量級で準優勝。全国規模の大会で飛躍したことで「練習に対しても自信がついた」。以前は、がむしゃらに追い込んでばかりだったが、JFKO後の3か月間は冷静に課題と向き合えたという。

 

 攻撃力を磨いた。これまでのメニューからミット打ちの量を増やし、残り20~30秒にラッシュを仕掛けられるよう強化に努めた。また蹴った後に、横に動きながら突きを出す連続技の練習にも取り組んだ。「充実した練習ができた」と表情は自信に満ちている。

 

 昨夏の福岡決戦は4強。今回は実績者や気鋭がそろい昨年以上の強敵が待ち受ける。JFKOの活躍がフロックではないことを証明し、「決勝で(江口)雄智と戦えたら」と、同世代の仲間との初対戦を目指す。

 

※新聞紙面では記事全文を掲載しています


荒木千咲
世界王者になった荒木が凱旋(がいせん)する(新極真会提供)

(2017/8/11掲載) 

福岡県空手道選手権大会 20日開催

荒木 世界王者凱旋 & 藤原 V奪回誓う

 

 青少年育成チャリティー第12回オープントーナメント「福岡県空手道選手権大会」(スポーツ報知西部本社など後援)は20日、福岡市博多区の福岡国際センターで開かれる。直接打撃を行うフルコンタクト空手としては、九州で行われる最も大きな大会。国内外から920人の空手家がエントリー。流派を超えて強さを競う。大会を目前に控え、稽古にも熱がこもる精鋭を男女に分けて紹介する。

 

荒木千咲 挑戦者の気持ちで

 女子のメイン「フルコンタクトの部」に、荒木千咲(21)=新極真会福岡=が出場する。7月にカザフスタンで行われた世界ウエイト制大会を制したばかり。世界女王がどんな戦いを見せるか、注目が集まる。

 

 世界大会前から、今大会への出場を決めていた。と言うのも、昨年5月に他流派から移籍して、最初に臨んだのがこの大会だった。「ちょうど1年でもあるし、挑戦者の気持ちを忘れないために」と、強い思い入れがある。

 

 昨年は決勝で南原朱里に敗れ、準優勝に終わった。その悔しさをバネに、この1年大きく成長。一気に世界の頂点まで駆け上がった。激闘の疲れもなく、調整は順調に来ている。「今年は優勝できるように頑張りたい」と力を込めた。

 

藤原桃萌
成長した藤原が2年ぶりの優勝を目指す

藤原桃萌 膝蹴り、上段駆使 荒木倒したい

 藤原桃萌(18)=新極真会福岡=も優勝候補の一角に挙げられる。一昨年の覇者で、圧力のある突きが持ち味。昨年は3回戦で敗退しているだけに「この大会を制して秋の全日本大会につなげたい」と雪辱を誓う。

 

 全国区の大会では今ひとつ成績を残せなかったが、昨秋の全日本大会で4位入賞。5月のJFKO全国大会では女子重量級で準優勝を果たすなど、着実に力を付けている。

 

 これまでは、突きと下段蹴りを中心とした組手が多かったが、今回は「膝蹴りや上段なども出していきたい」。優勝候補の荒木とは過去に1度対戦し、その時は敗れている。順調に勝ち上がれば決勝戦での対戦が濃厚。雪辱を誓い、目の前の一戦一戦に集中する覚悟だ。

 

※新聞紙面では記事全文を掲載しています

 

★16日の新聞で男子注目選手を紹介します


(2017/7/23掲載) 

第6回全世界ウエイト制空手道選手権大会

荒木千咲&南原朱里 世界の頂点に

  

 7月1、2日にカザフスタン・アスタナで行われた、フルコンタクト空手の階級別世界チャンピオンを決める「第6回全世界ウエイト制空手道選手権大会」。新極真会福岡支部から出場した荒木千咲(21)が女子軽重量級で、南原朱里(18)が同中量級で初優勝を決めた。強豪を次々と倒し世界の頂点に立った2人に、大会を振り返ってもらった。

 

荒木千咲
決勝で闘志を前面に出す荒木(新極真会提供)

荒木 応援席で母が涙 聞こえた祝福の声

 大会に向けて追い込んでいた荒木の心中は、揺れていた。

 「正直、自信はなかった。初めての新極真の世界大会。最初の頃は不安で。でも練習するしかないな、と。1日1日悔いのないように、今日の自分に勝とうと思って稽古してました」

 

 そんな日々を積み重ねていくうちに、いつの間にか、重圧や不安は消えた。

 

 昨年5月に他流派から新極真会に移籍した。家族と離れ、福岡で一人暮らしを始めた。この1年間、ずっと意識し続けて来たのが、この世界ウエイト制大会だった。

 

 カザフには南原らと一緒に入った。順調に調整をこなし、迎えた大会当日。1回戦は第1試合だった。日本選手団の先陣を切った。相手はキム・キャリエール(カナダ)。

 「今回は前へ前へというイメージ。押し負けたくなかった」

 

 言葉通りの組手で、まずは初戦突破。続く2回戦も本戦決着で勝ち2日目に進んだ。

 

 2日目準決勝の相手はイオアンナ・ベリフ(カザフスタン)。地元選手だけに、声援も大きかったが、ひるまなかった。本戦決着で決勝にコマを進めた。同じく決勝進出を決めていた南原が駆け寄ってきて、抱き合った。

 「あと1回だよ。お互いに、頑張れよって、声をかけ合いました」

 

 決勝の相手はイェカテリーナ・グロワ(カザフスタン)。その試合直前に、南原が目の前で女子中量級の優勝を決めた。思わず涙が出そうになった。渡辺大士師範代の声が聞こえた。「次はお前だぞ」。南原とも、目が合った。たくさんの人に支えられて、ここまで来た。自分を信じて、力を出し切った。

 「まだ優勝した実感がないんです」

 

荒木千咲
トロフィーを掲げ充実した表情の荒木(新極真会提供)

 

 優勝の瞬間、応援団で母の由紀さんが泣いていた。「千咲、おめでとう」――。

 「お母さんのその声だけが、よく聞こえて。お父さんとお母さんには感謝の気持ちでいっぱい。目の前で1番になれる姿を見せられてよかった」

 

 今回は、緑強志、江口雄智、南原、諸石優花の4人に支えられていると強く感じていたという。

 

 「優花はずっとサポートしてくれた。いるだけで安心できた。大会に向けた練習はとてもしんどかったけど、全然苦じゃなかった」

 

 階級別の世界チャンピオンとなった今、次の目標は、無差別級で世界の1番になることだ。

 「今大会を振り返って、ですか 私が今思うのは、これからだな、って感じです」

 

 強い意志を宿した目で、しっかりと前を見据えた。 (記事抜粋。7月23日のスポーツ報知西部本社版に全文を掲載)

南原朱里
決勝で日本人対決を制した南原(新極真会提供)

南原 父が仲間がおめでとう 涙止まらず

 不安はない。準備は整った。決戦の地・カザフスタンに向かう南原はそんな心境だった。

 「やれることは全部やりました。毎日休まず稽古しましたし、何より、楽しみでした」

 

 飛行機を乗り継いでカザフスタンへ。現地で2日間の調整。しっかり体を動かした。空いた時間はショッピングやサウナでリラックスした。

 「前夜はよく眠れました。動きとかは大丈夫。ただ、父と母が来てなかったので」

 これまで試合の時は、必ず父・英俊さん、母・志保さんがそばにいて、アドバイスしてくれた。それだけに少しとまどいもあった。

 

 1回戦はジュナイ・アリエワ(ロシア)。ほとんど情報のない相手だった。

 「プレッシャーとか全然なくて、初出場だし、挑戦者という気持ち。パワー中心で行こうと決めてました」

 

 本戦決着で勝ち上がった。続く2回戦はエマ・マークウェル(イギリス)。2015年の世界大会にも出場している強豪。初日の「ヤマ」だった。まだ本来の動きとは言えなかったが、2回戦も本戦決着で勝利した。

 

 頂点まで、あと2試合。2日目まで残っていた荒木と「2人で絶対優勝しようね」と励まし合った。一方で、こんな言葉もかけられた。「動き悪いよ。このままだったらやばいよ」。南原にとって、常に本音で接してくれる荒木は、欠かせない存在だ。

 「目指しているところが同じ。世界チャンピオンになりたいと思っている。そういう存在が近くにいることは本当に大きい。刺激になるし、親には相談しづらいことも話せるから」

 

 準決勝の相手は加藤千紗。過去に1度対戦し、その時は勝っている。延長で決着を付けた。

 

 

南原朱里
表彰式で笑顔の南原(新極真会提供)

 決勝を前に、父に電話を入れた。声が聞きたかった。心を落ち着かせた。決勝の相手は加藤小也香。準決勝で対戦した千紗の姉だ。4年前の第1回JFKO決勝では負けていた。

 「勝つという気持ちしかなかった」

 

 本戦どころか、延長でも決まらず再延長にもつれ込む大接戦。加藤が押し気味の中、反則を犯し、さらに不利な状況に。ここで、父の言葉を思い出した。「反則を取られても焦るなよ」。最後の40秒、無我夢中で突きと蹴りを繰り出し続けた。判定の旗が上がる。勝ったのは、南原だった。

 「泣きました。あいさつを終えた後に、勝ったぁと思って。渡辺先生がずっと隣にいてくれて。みんなにおめでとうって言われて」

 

 あふれる涙をぬぐい、父に電話した。いつも熱心に練習に付き合ってくれた父に言われた。「おめでとう」。また、涙が止まらなくなった。

 

 「世界一」の称号を手にした今、何を思うのか。

 「まだ課題も、足りないところもある。今回は自分の方が勝ちたい思いが上回ったけど、みんな強い。秋の全日本目指してまた稽古します」

 

 すでに新たな一歩を踏み出している。 (記事抜粋。7月23日のスポーツ報知西部本社版に全文を掲載)


江口智翔
7人組手に挑戦した江口智翔

(2017/7/16掲載)

 

福岡支部 夏季昇級審査会

185人昇格

 

 福岡支部の「夏季昇級審査会」が、福岡市西区の愛宕小学校体育館で行われた。185人が、型や組手などの審査を受け、それぞれ挑戦した級に昇格した。

 

江口智翔 2人の兄追い1級に

 7人組手を終えた江口智翔(二日市道場)が充実感をにじませた。終盤に気持ちが切れそうになったが、「兄の雄智の声が聞こえて、また頑張れました」。声援を力に変えて、最後まで戦い抜いた。


 大きな大会で活躍する智晴、雄智の兄2人の背中を追うように3歳で始めた空手。追いつきたい一心でここまで頑張ってきた。小学校6年の時、嫌になって空手から離れた時期があった。その時も高いレベルで活躍する兄の姿に、はっと気づかされた。「何やってんだろ」。再び戻ってきてからは、ひたすら稽古に打ち込む日々を送っている。

 

 まだ高校生だけに、伸びしろ十分。これからが楽しみな逸材だ。「8月のドリームフェスティバルで優勝したい」。これからも2人の兄の背中をひたすら追いかける。

 

※新聞紙面では昇級者全員の名前などさらに詳しい記事を掲載しています


緑強志、越智純貴、熊谷幸敦、江口雄智
福岡支部から世界の舞台に臨む4人。左から緑、越智、熊谷、江口

(2017/6/25掲載)

 

第6回全世界ウエイト制大会

福岡支部出場選手紹介(下)

緑、越智、熊谷、江口 頂点狙う

 

 フルコンタクト空手の階級別世界チャンピオンを決める「第6回全世界ウエイト制空手道選手権大会」は7月1、2日、カザフスタンのアスタナで開催される。新極真会福岡支部からは、江口雄智(21)、緑強志(27)、越智純貴(22)、熊谷幸敦(21)の男子4人、荒木千咲(21)、諸石優花(20)、南原朱里(18)の女子3人が出場する。緑健児新極真会代表も「福岡支部からは日本代表に一番多く選ばれている。チャンピオンになって後輩たちの目標となれるよう頑張ってほしい」と期待を寄せるメンバー。前回紹介した女子3人に続き、頂点を狙うと意気込む男子4人を紹介する。

 

【中量級】緑強志 円熟期 パワーで勝つ

 世界の舞台での実績が自信になっている。緑には、一昨年10月にロシア・ハバロフスクで行われた新極真世界連合(KWU)の「第2回世界大会」で、男子75キロ級を制した経験がある。今回も同じアウェーの舞台だけに「同じ感じで戦えれば」と、意気込んでいる。


 今大会に向けては、パワーで勝つことをテーマに取り組んできた。昨年5月のJFKO全国大会は準々決勝敗退。10月の全日本大会は4回戦敗退と、いずれも不本意な成績に終わっただけに、ここにかける思いも並々ならぬものがある。今は万全の状態で大会に臨むべく、最終調整の段階だ。

 

【中量級】越智純貴 “世界”3度目 気負いなし

 泰然として、気負いはない。世界の舞台は3度目となる越智は、大会を目前に控えても落ち着き払っていた。「緊張とか興奮とかはない」。一昨年10月の無差別級の「全世界大会」は5回戦で敗退したが、あれから着実に力を付けてきたことは間違いない。


 この冬は徹底してフィジカルを強くするメニューを取り入れた。黙々と走り込み、ウェートトレーニングに力を入れた。今回の「世界の舞台」を見据えてのことだ。


 その成果はさっそく組手で現れ始めている。きついメニューをこなしたことも自信になっているのだろう。精神的にも成長して、あとは大会を待つばかりだ。

 

【軽重量級】江口雄智 海外修行の成果出す

 海外での「武者修行」の成果を生かす時がきた。江口は昨年、2月から約1か月と、6月から約2か月、欧州の国々を回った。海外の空手家と戦うことで大きく成長。ひと回り大きくなって帰ってきた。


 「ここで結果を出さないと。無駄にしたくない」。すべては、この世界の舞台で結果を残すためのものだった。一昨年10月の「全世界大会」は4回戦で敗退した。その時の借りを返したい気持ちも強い。

 

【軽量級】熊谷幸敦 日の丸と仲間の思い背負う

 初めての「日の丸」に、熊谷の気持ちは高まっている。代表入りを聞いた時は「とにかく、うれしくて」。それでも、すぐに大会に向け気を引き締め直した。


 昨年11月。初めて日の丸を付けて臨んだ稽古で、胸に刻んだ思いがある。「世界大会に出たくても出られなかったライバルもいる。最後は熊谷でよかったねと言われるように頑張ろう」。初心を胸に、精いっぱい力を出し切るつもりだ。

 

※新聞紙面では記事全文などさらに詳しい記事を掲載しています


諸石優花 南原朱里 荒木千咲
活躍を誓う女子3選手。左から諸石 南原 荒木

(2017/6/11掲載)

 

第6回全世界ウエイト制大会

福岡支部出場選手紹介(上)

荒木、南原、諸石 活躍誓う

 

 フルコンタクト空手の階級別世界チャンピオンを決める「第6回全世界ウエイト制空手道選手権大会」は7月1、2日、カザフスタンのアスタナで開催される。新極真会福岡支部からは、江口雄智(21)、緑強志(27)、越智純貴(22)、熊谷幸敦(20)の男子4人、荒木千咲(21)、諸石優花(20)、南原朱里(18)の女子3人が出場する。大会を目前に控え、練習にも熱がこもる精鋭を2回にわたって紹介する。

 

【軽重量級荒木千咲 悔い残さぬよう鍛える日々

 この1年、荒木がずっと意識してきた大会が目前に迫った。昨年5月のJFKO全日本大会を制した。その夜、一人で考えた。「選手として空手にささげることが出来る時間は、そんなに長くはない」。目標とする世界チャンピオンになるためには――。決断は早かった。


 どちらの道を選ぶか迷った時、楽しそうな方を選ぶのが荒木の流儀。「きっと、楽しいだろうな」。目標へ真っすぐ突き進む自分をイメージした。すぐに所属していた志輝会館から新極真会へ移籍を志願。家族と住む大阪から福岡へ引っ越した。あれから1年。慣れない土地での一人の生活にとまどうこともあった。それでも「心が強くなった」。今は、そう言い切れる。


 大会に向けて仕上げの段階に入った。「悔いを残さないように」と、自身を追い込む日々だ。一歩一歩、目標へと向かう、そのまなざしは、確かな輝きを放っている。

 

【中量級】南原朱里 「挑戦者のつもりで」戦う

 悔しさを晴らす、絶好の舞台が間近に迫った。一昨年10月に行われた無差別級の「全世界大会」で準優勝。当時16歳だった南原は、一躍その名を世界に知らしめた。ところが、順風満帆となるはずだった昨年は思うような成績を残すことが出来なかった。「言い訳にになるので」と口にこそ出さなかったが、周囲の大きな期待が集まる中で、「勝たないといけない」という重圧とも闘っていたのだろう。


 ただ、大会まで1か月を切り、その表情は明るかった。自分の組手が出来なかったJFKO、相手のペースに合わせてしまった全日本、いずれの敗因もしっかりと分析。「自分の弱さが出た」と振り返る2つの敗戦も、力に変えてみせる強さがある。

 

 「とにかく必死だった」。そうやって準Vまで駆け上がった2年前同様、今回も前に出る自分の組手を貫くのみ。「挑戦者の気持ちで」。がむしゃらに戦った先に、大きな勲章が待っているはずだ。

 

【中量級】諸石優花 選ばれた誇り 爆発力つける

 まさかの朗報に、最初はとまどった。4月下旬、諸石は追加での世界ウエイト制大会への出場を知らされた。「自分でいいのかな」。それが正直な気持ちだった。


 それでも、こう思い直した。「ずっとこの世界大会を目指していて選ばれなかった先輩もいる。選ばれたからには自分の出来ることをやりきろう」。この時、5月のJFKO全日本大会に向けて稽古に励んでいた最中だった。JFKOから世界大会までは約1か月半。大きなけがをすれば、念願の世界切符を手放すことにもなりかねない。それでも迷いはなかった。「JFKO、世界ウエイト制大会、どちらも全力を尽くす」。そう、心に決めた。


 そのJFKO全日本大会は準決勝敗退。しかしそのことで課題も見えた。今足りないものは「爆発力」だという。
緑健児代表からは「大きいチャンスもらったんだから一緒に頑張ろう」と声をかけられた。日の丸の誇りを胸に、力の限り、初めての世界に挑む。

 

※新聞紙面では記事全文などさらに詳しい記事を掲載しています

 

★福岡支部の男子出場選手の紹介は6月25日の新聞紙面で掲載


亀山真
男子重量級決勝で死力を尽くした亀山真

(2017/5/14Web限定掲載)

 

第4回JFKO全日本大会 最終日

新極真福岡勢 亀山ら3選手が準優勝

  

 「第4回全日本フルコンタクト空手道選手権大会」(JFKO全日本大会)は14日、大阪市のエディオンアリーナ大阪で男女各4階級の決勝が行われた。新極真会福岡支部は男子中量級で緑武士、重量級で亀山真、女子重量級で藤原桃萌が準優勝に輝いた。

 

【男子重量級】亀山 惜敗も堂々の準V

 亀山真は新極真会の王座流出阻止をかけ、強い気持ちで決勝に臨んだ。突きや下段蹴りを中心とした試合運び。しかし相手の攻撃も強力で互角の勝負となった。迎えた最終延長。力を振り絞ってラッシュをかけるが、旗判定2-3で惜敗。「悔しいという気持ちでいっぱい」と猛省した。

 

 ただ日本一をかけた頂上決戦で最後まで全力を出せたのは収穫。「自信になる」と前を向いた。

 

★JFKO全日本大会の福岡支部の戦いぶりを、5月21日の新聞紙面で掲載


緑武士
男子中量級で8強入りした緑武士(左)

(2017/5/13Web限定掲載)

 

第4回JFKO全日本大会 初日

【男子】中量級・緑らが勝ち残る

  

 「第4回全日本フルコンタクト空手道選手権大会」(JFKO全日本大会)は13日に開幕。大阪市のエディオンアリーナ大阪で、男女各4階級で熱戦が繰り広げられた。25人が出場した新極真会福岡支部は男子中量級の緑武士、軽重量級の藤原将二郎、多田成慶、重量級の亀山真に女子軽重量級の諸石優花、重量級の藤原桃萌の6人が勝ち残った。14日は男子の準々決勝以降と女子の準決勝、決勝が行われる。

 

緑 積極策で8強名乗り

 男子中量級の緑武士が気迫の組手で8強に名乗りを上げた。3回戦は「相手がスロースターターのタイプなので自分から行こうと思った」と序盤から下段、前蹴りを積極的に繰り出す組み立て。早々と主導権を握って判定5-0で圧勝した。

 

 以前行われていた新極真会の全日本ウエイト制大会を含めて6回目の大阪決戦で、初めて2日目に勝ち残った。「もう全部出し切って、頑張りたい」と準々決勝に向けて気合を入れた。

 

★JFKO全日本大会の福岡支部の戦いぶりを、5月21日の新聞紙面で掲載


(2017/5/7掲載)

 

第4回JFKO全日本大会 13日開幕

 「第4回全日本フルコンタクト空手道選手権大会」(JFKO全日本大会)は13、14の両日、大阪市のエディオンアリーナ大阪で開かれる。流派の垣根を超えて階級別の日本一を決める大会で男女合わせて8階級に390人がエントリー。大挙25人が参戦する新極真会福岡支部の注目選手を紹介する。

藤原将二郎
男子軽重量級に出場する藤原将二郎。新極真会の王座死守に闘志を燃やす

【男子】軽重量級・藤原将 誓った王座死守

 

準々敗退 昨年の悔しさ晴らす

 1年分の思いを、この大会にぶつける。中量級からクラスアップして臨んだ昨年の大会は準々決勝で敗退。大会前に股関節を痛め、得意の上段を蹴られなかった。「悔しかった」。さらに体重無差別で行われた新極真会の全日本大会でも自慢の前蹴りを出せないまま初戦で敗退。不本意な結果に終わった1年だった。

 

 自分の組手ができない歯がゆさ。だが、使えない技がある分、使える技を集中して磨くこともできた。「下段や膝蹴りの威力は上がった」とレベルアップに成功した。「同じ階級の選手はパワーもあるし、スタミナもある。前蹴りやいろんな技を出して効かせていきたい」。攻め幅を広げて相手を崩していく。

 

 新極真会は7月に全世界ウエイト制大会(カザフスタン)があるため、日本代表選手の多くは今回のJFKO大会に不参加。軽量級を除く3階級で3年続けて優勝者を出している同会は王座流出の危機に直面している。それだけに、全世界大会16強の実績がある藤原にかかる期待も大きい。「新極真会を背負って立つ気持ちでいる。優勝が目標」と気合をのぞかせた。

 

重量級・亀山初Vだ 中量級・緑全国へ飛躍を

 男子重量級は亀山真が優勝候補の一角として臨む。得意技は破壊力抜群の下段蹴り。新極真会を代表する立場となる今大会は、重圧を力に変えて初の日本一を目指す。

 

 中量級は緑武士が全国区に名乗りを上げる。昨年の全九州大会で4強に入るなど少しずつレベルアップ。全国規模の大会では苦戦が続いているだけに、ここで好結果を残して、飛躍へのきっかけをつかみたい。

 

 軽量級は昨年の鹿児島大会を制した大坪裕希ら、10代の若手がどこまで通用するかが見ものだ。

 

諸石優花と藤原桃萌
女子軽重量級出場の諸石優花(左)と重量級出場の藤原桃萌

 

【女子】

重量級・藤原桃 調整◎自信つけ日本一狙う

 女子は重量級の藤原桃萌(もも)が「優勝する気、満々」と日本一に意欲を見せる。昨秋、無差別の全日本大会で3位になりすっかり自信をつけた。同階級の戦いに備えて調整もしっかり。「パワーとスタミナをつける練習を頑張った」と充実の表情だ。

 

軽重量級・諸石 世界控えV誓う

 軽重量級の諸石優花は、新極真会の全世界ウエイト制大会の日本代表に追加招集が急きょ決まった。突然の発表に驚きながらも「JFKOに向かってやってきたので」と、まずは今大会に集中する。上段など足技を使った組手を得意とする。

 

※新聞紙面では記事全文などさらに詳しい記事を掲載しています

 

★JFKO全日本大会の福岡支部の戦いぶりを、5月21日の新聞紙面で掲載

 また現地・大阪からWeb版限定の速報記事をお届けする予定です


前平斗真
厳しいブロックを勝ち抜き頂点に立った前平

(2017/4/23掲載)

 

第11回福岡練成大会

組手男子一般上級 前平制す

 

 「第11回福岡練成大会」は9日、福岡県北九州市の北九州メディアドームで開かれた。新極真会福岡支部をはじめ、他支部や諸流派の選手が組手と型の計48部門で優勝を競った。メインの組手男子一般上級の部は前平斗真=福岡支部京築道場=が優勝した。

 

JFKOへ手応えつかんだ

 5月のJFKO全日本大会に向け手応えをつかんだ。前平が優勝を決め、笑顔を見せた。決勝の相手は、1学年下の竹下。「負けられないと思った」。先輩としての意地もあった。


 この大会に向けてのテーマは「JFKOに向けて、自分の組手がどれだけ通用するか試したかった」。厳しいブロックを勝ち抜き、頂点に立った。普段はおっとりしているが、試合当日になるとスイッチが入る。激しい戦いを終え、「うれしいです」と、いつもの柔和な表情を取り戻した。

 

 幼稚園の頃に空手を始めたが、小学6年の時に一度やめた。中学時代は野球に打ち込んだが、高校に入り再び空手を志した。「強くなれるし、自分を磨くことができる」。この結果を自信に変えて、JFKOでも高みを目指すつもりだ。

 

竹下 健闘準V

 スピード感あふれる組手で観衆を魅了した竹下礼希=福岡支部北九州本部道場=は、準優勝に終わった。決勝の後は「悔しい。力不足です」と肩を落としたが、高校生となり初めて臨んだ一般の部で健闘をみせた。5月のJFKOへの課題と手応えを得た様子だった。

 

※新聞紙面では記事全文のほか入賞者全員の名前などさらに詳しい記事を掲載しています


新極真会福岡支部春季昇級審査会

(2017/3/26掲載)

 

福岡支部 春季昇級審査会

 

 福岡支部の「春季昇級審査会」が3月19日、福岡市博多区のアクシオン福岡で行われた。色帯を目指す無級から1級まで、211人が型や組手などの審査を受け、昇級を決めた。7人組手には、安中悠真、吉田いぶき、飯野泰規の3人が挑んだ。仲間からの声援を背に、最後まで気力を振り絞った組手を披露して会場を盛り上げた。(敬称略)

 

安中悠真(12)=香椎道場

 6人目を終え、あと一人。緑師範が声をかけた。「いい動きしてます。最後の一人。全部出し切って」。力強くうなずくと残りの力を振り絞った。7人組手を終えると、「全力を尽くせた」とうなずいた。

 

吉田いぶき(14)=飯塚道場

 きつくなっても、最後まであきらめなかった。「3人目くらいからきつくなった」。でも仲間の声はしっかり届いていた。小学2年から始めた空手。少しずつステップアップしてここまで来た。「もっと手数を出せた」と満足していないのは、向上心の表れ。

 

飯野泰規(14)=徳力道場

 堂々とした組手で、7人と戦い抜いた。「最後はきつかったけど、しっかり動けた」。大きな歓声の中、表情にはやりきったという充実感がにじんだ。緑師範からは「しっかり準備してきたのが分かりました」と声をかけられた。

 

新極真会福岡支部春季昇級審査会

 それぞれが力を出し切った昇級審査。緑健児師範(新極真会代表)は「達成感が違うと思います。全員、あきらめない気持ちで頑張った」と、昇級審査会に臨んだ211人の頑張りを評価した。さらに7人組手の3人に加え、5人組手に臨んだ井上凌我、河野愛茄、山本翔太、坂本百春、藤本花音の計8人を集め、健闘をたたえた。

 

※新聞紙面では昇級者全員の名前などさらに詳しい記事を掲載しています