【エンタメ】10神ACTOR・馬越琢己 リモート帰省「おふくろの味に感謝」
- 2020/8/31
- 10神ACTOR

ハヤシライス作りに挑戦
こんにちは、馬越琢己です。まだまだ暑い日が続きますね。早いもので8月も残りわずか。いつもとは違う今年の夏、やり残したことが結構あるという方は多いのではないでしょうか。
僕も例年、お盆には北九州の実家に帰っていました。ただ今年は帰ることが出来ないので、とても寂しい気持ちでした。そこで、思いつきました。実家に帰ると必ず食べていた、いわゆる「おふくろの味」を再現してみようと。大好きなハヤシライス作りにチャレンジすることにしたのです。
これまでも時々自分で作ることがあったのですが、母の味には近づかないんですよね。この味がたまらなくて、どうしてもあの母の味が作りたくて、まずはレシピを聞きました。それは意外に単純なものだったのですが「なるほどココが違うのか」という点がいくつかありました。
ルーの他に牛乳とウスターソース、そして玉ねぎを3、4個となかなかの量を使う、ということが決定的な違いでした。なるほど~と思いながら早速食材をスーパーで調達しました。
ウキウキと心が弾みます。だって、おふくろの味が家で作れるなんて画期的だと。玉ねぎを多くいれて自然な甘味を増やし、牛乳を入れまろやかさを、ウスターソースを少々加えてコクを出す。あとは具材がトロトロになるまで時間たっぷりに煮込む。完璧だ。さあ、後はご飯が炊けるのを待つばかり。
炊飯器の音が大きくなり始め、気分が高まります。炊きたての白米を大きめの食器に盛り、たっぷりとルーをかけ、いただきます。ん??? 香りはまさに実家で食べていた時のハヤシライスそのものだったんですが、やはり何かが違う。確かに飛び上がるほど美味しいのに、どこか違うんですよね。
母だからこその“スパイス”
食べ進み、お皿からハヤシライスがなくなっていくにつれ、寂しい気持ちがこみ上げて来ました。鍋を混ぜているお母さんの横顔の記憶がフッと浮かぶ、小さい頃食べたあの味は結局、作れませんでした。
「おふくろの味は再現できんかった」。そう伝えると、お母さんは「(同じレシピでも)おふくろの味は作る人によって出来が違うんよ」と言いました。おふくろの味に入っている「思い」や「気持ち」という“スパイス”は、やはりお母さんだからこそ。まだまだ長生きしてもらわないと。そんな感謝の気持ちが改めてわき起こりました。
それが、僕の、2020年夏のひとコマです――。
(2020/8/23紙面掲載)
10神ACTORのコラム「10神10色」は第2、4日曜の掲載です。次回は9月13日です
「君に贈る Bye Bye」9月2日発売
10神ACTORのミニアルバム「君に贈る Bye Bye」は9月2日から発売。ワンマンライブ「君に贈る Bye Bye ―FINAL―」は9月5、6日、福岡市中央区の「よしもと福岡 大和証券/CONNECT劇場」で。チケットは完売だが、オンライン視聴チケットを発売中。料金は3000円~(税込み)。(問)キョードー西日本0570-09-2424(平日・土曜午前11時~午後5時)