レースほっとらいん

(2019/1/23紙面掲載)

【競輪】

記念の勝ち上がり方式変更から3節。変化は?

魅力アップへさらなる一手を

 今年から記念競輪(G3)の勝ち上がり方式が一部、変更となった。準決勝、決勝が行われる後半2日間は従来と同じく準決勝3個で1~3着が決勝に進出する。

 

 初日の変更点はシード競走の「特選」が3個から1個に減ったこと。これより、予選が「9」から「11」に増加。シードされる選手が直近4か月間の競走得点上位9人に減る代わりに、得点10~27位の選手が一次予選に散らばり、はっきりとした軸が出来るという利点があるようだ。

 

 2日目は準決フリーパスの「優秀競走」を廃止。二次予選にA、Bの差を付け、初日の成績により振り分けられる。二次予選Aは4競走で36人、二次予選Bには3競走分の27人が勝ち上がるシステム。二次予選Bは1、2着が準決進出。同Aは1~5着が全員と6着が1人(初日成績により決定した序列が基準)が準決への権利を得る。

 

 すでに今年の記念開催は立川、和歌山、大宮の3開催を終了した。今回の「マイナーチェンジ」には初日の予選を増やし、有力選手を軸とした分かりやすい一次予選作りが一つの目的。さらに2日目は「9人全員が準決進出となる優秀競走をなくし、全部のレースに緊張感を」とファンの声もあり、それを実現した形である。

 

 終了した3回の記念では初日予選33競走の3桁以上の配当は3桁配当3本、4桁16本、5桁12本、8桁2本。この中で和歌山が比較的堅く決まるなどの偏りがあり一定の方向性は見えなかった。

 

 有力選手を一次予選に散らばらせた効果が、例年に比べて劇的な変化があったとは断定しにくい。だが、既存のグレードレースが低迷傾向にあり、ミッドナイトなどの新形式に注目が集まっているのが業界の現状。今回の変更から、さらなる一手を期待する。(中村 秀昭)