レースほっとらいん

(2019/12/18紙面掲載)

【競輪】

バンク側を向かせるイベントでファン層拡大へ

佐世保記念3日目大盛況

 全国の競輪場は集客に苦戦しているが、今月7日の佐世保競輪場は大盛況だった。年に一度の開設記念3日目にあたるこの日、プロ野球ソフトバンクの柳田悠岐外野手とダンス&ボーカルグループEXILEの黒木啓司のトークショーが2回行われ、大勢の人でにぎわったのだ。

 

 柳田外野手は昨年の大会でもチームメートとともにトークショーを行ったが、人気者の来場に大混雑。場内にある600人収容のイベント広場で開催したところ、人があふれて騒然となってしまった。

 

 そこで今年は希望者に整理券を配り、直前の混乱を解消。2回のトークショー会場も変更した。普段は観客席があって、実際にレースを行うバンクに面した場所に300人余りが入るスペースを確保。収容人数は広場より少ないが、2人の軽妙なトークにファンが沸いたのはもちろんだが、競輪になじみのないファンにバンクを見せたのは大きい。

 

 このイベントだけで競輪ファンが急増するわけではない。また、売り上げにつながったとも言えない。だが、今まで競輪場に足を運んだことがない人たちを多く呼び込み、レースの時間帯にバンク側を向かせたのは間違いない。

 

集客へさらに工夫を

 別府記念競輪の初日となった先月30日には、和太鼓の「DRUM TAO」が開会式に登場し、バンク内で演奏。激しい動きと響きがファンを集めた。また毎年11月に開催される小倉競輪祭でも、人気があるお笑いタレントのステージにはファンが増える傾向にある。

 

 ミッドナイトの売り上げが好調な反面、GⅠをはじめとするグレードレースの活性化が深刻なテーマとなっているのが競輪の実情。迫力ある選手の走りを見てもらうためにも、さらに多くの人を競輪場に引き込むアイデアに期待する。(中村 秀昭)