【競輪】新人斡旋制度一部変更
- 2020/2/19
- 競輪記事

競輪ルーキーシリーズ開催
競輪は現在、3月に競輪選手養成所を卒業した新人が同年の7月からチャレンジ(A級3班戦)競走に組み込まれている。卒業して3か月間空いて実戦という図式だったが、今年から制度が一部変更され、5、6月に「競輪ルーキーシリーズ」を3節開催。そこで男子117期生、女子118期生の「新人お披露目」が行われる。
開催場と日程は広島(5月15~17日)、小倉(5月29~31日)、伊東(6月12~14日)。レースプログラムは男子新人戦が7車立ての5競走、女子新人戦が7車立ての2競走、それにA級1、2班戦の5競走をプラスする12R制。勝ち上がり等は、「FⅡガールズ12R制」と同じ形式になる。また、新人出場選手から早期卒業者は除かれる。
1995年まで開催されていた「新人リーグ」(男子のみ)とは、大きく違いがあり今回は一人2節のあっせん。当時はリーグ戦が4か月間に渡り、成績によりデビュー時の格付けが決定。最上級ではA級1班、成績下位者はB級2班と本格的な選手生活のスタートラインに大きな差があった。今回は成績による格付けはなく、男子は全員がA級3班、女子はL級1班で登録される。
新人選手のデータ量増
2節で計6走分とはいえ、今までは養成所の成績のみだった新人のデータが増える。また一度、車券の対象として実戦を経験しておけば、本格的なデビュー時に向けて各個人の心構えもしっかりとしたものになるだろう。
ルーキーシリーズ自体に売り上げ等の好材料が少ない印象だが、ファンに提供する材料が増えるのは歓迎すべきこと。長期的な展望として、魅力ある競輪選手育成をアピールしていってほしい。 (中村 秀昭)
(2020/2/19紙面掲載)