【競輪】松岡辰泰、伊藤旭、青柳靖起ら粒ぞろい 「九州117期生」に注目だ
- 2021/5/6
- 競輪記事
13人中8人が特別昇班 うち3人はS級へ
競輪の男子117期生がデビューして来月で丸1年となるが、九州全体の層が厚い。
昨年7月に規定通り最下層のA級3班に格付けされた九州の新人は13人。競走得点を積み重ねて定期昇班するとA級3班から2班まで1年、さらに得点を満たしS級2班への定期昇級でプラス1年がかかる。
そこを飛び越えるには「3場所連続完全優勝」で特別昇班、昇級をするか、「レインボーカップ」に出場して3着以内に入るかだが、どちらも困難。しかし、九州の117期生は13人の中で8人がA級3班からの特班の条件をクリア。さらに松岡辰泰、伊藤旭の熊本コンビ、佐賀期待の青柳靖起はA級1、2班戦でも3場所連続完全Vに成功し1年以内のS級昇格を果たしている。
松本秀之介らS級昇格ペースの成績
熊本で最初にA級2班に上がった松本秀之介は特昇チャンスを3度も逃していても、緒方将樹、兼本将太とともにS級点に届く成績をキープ。大分の阿部将大、鹿児島の谷元奎心は来年にはS級昇格が見える勢いで走っている。
九州の111期の山崎賢人(長崎)以降では、113期の上田尭弥(熊本)、嘉永泰斗(同)、115期の伊藤颯馬(沖縄)がS級でG2以上に出場。だが、まだ特別戦で「若手自力層」が特に中四国、関東などに比べて厚くない。
そんな中で登場した「九州117期生」にかかる今後の期待は大きい。4日にスタートしたG1「日本選手権」に九州から17人が出場しているが、純粋な先行選手が他地区に比べ少なめ。松岡らに引っ張られる若手が、この現状を打破する起爆剤になることを九州の競輪担当として切に願う。 (中村 秀昭)
(2021/5/5紙面掲載)