レースほっとらいん【競輪】

(2018/6/13紙面掲載)

【競輪】

大竹慎 勝利へ、あくなき挑戦

ボートレース 山口祐二

52歳11か月 自身の記録ぬく最年長S級特昇

 大竹慎吾=写真=が5日、函館競輪9RのレインボーカップA級ファイナルで日野博幸のまくりに続いて2着。S級特別昇級では過去の記録を抜いて、最年長となる52歳11か月の記録を作った。

 

 これまでの最高は大竹自身が持っていた49歳3か月。2014年9月、A級戦を3場所連続で完全優勝して作った記録を自らの手で塗り替えた。

 

 大分県在籍。85年7月デビューの55期生で現役生活は30年を超えている。選手会の公務に専任している鈴木啓一も含め、同期は7人し現役を続けていない。それを考えると驚異的な記録だろう。

 

 「自転車は面白いなって気持ちが、常にあります。今年は木元敏郎さん(引退)のアドバイスでハンドルの握り方を研究しています。また、年齢的にどうだとか考えず、今、やれることを何かと考えて行動しています」ときっぱり。

 

 G1、G2で通算8回もの優出がある大竹だが、過去の実績を今の自分と切り離し、常に新しいトレーニングと自転車のセッティングを作り上げていく。そしてあしたの一走に必要となれば、体重調整でも何でもやって、勝ちに向かっていく。これが50歳を過ぎても、新鮮な気持ちを保てる秘密のようだ。

 

 13日に53回目の誕生日を迎えたが心持ちは変わらない。「S級最年長Vを塗り替えた西川親幸、いつまでも一戦級で戦っている神山雄一郎と、上を行く人が何人もいます。意識はしない。僕は心に素直になり、自分がやるべきことを続けていきます」。ベテランの挑戦は続く。 (中村 秀昭)