夢かなえたボーイズリーガー③

(2018/12/20紙面掲載)

ヤクルト7位・九州共立大

久保 拓真

(伊万里ボーイズ出身)

久保拓真 伊万里ボーイズ
伊万里ボーイズ時代の久保。切れのある球で三振の山を築いた

チーム苦戦も負けん気は人一倍 

 中学時代は感情が表に出るタイプだった。多彩な変化球とピンチでも冷静さを保つ左腕の久保拓真だが、伊万里ボーイズ在籍時は違った。原監督は「やんちゃなところもあり、マウンドでは強気。感情が出過ぎて荒れていることもあった」と当日を振り返る。

 

 負けん気が人一倍強かった。体はそう大きくなかったが、変化球よりも直球に自信を持っていた。自慢のストレートで右打者の内角を強気に攻めるスタイル。3年春の九州選抜大会1回戦で10三振を奪うなど、三振の山を築いた。ただこの試合も内容には不満を漏らしており、自分に厳しい面もあった。

 

 2年続けて九州選抜大会に出場したものの、強いチームではなかった。打線の援護に恵まれず、悔しい思いばかり。それでも県外大会での好投が評価され、3年夏には鶴岡一人記念大会の九州代表に選出。高浜祐仁(現日本ハム)ら強力打線が味方についたことで鬼に金棒に。予選リーグ初戦で3安打完封と好投し、九州代表の日本一に貢献した。

 

 高校から親元を離れて福岡へ。強気さは中学の頃から変わらないが、感情を前面に出していたマウンド上の態度は一変した。原監督は「動じなくなったし、大人になった」と感心する。チーム出身のプロ選手は、日本ハム右腕の田中豊樹に続いて2人目。先輩同様に、1年目から1軍マウンドに上がる。 (弓削 大輔)

久保 拓真(くぼ・たくま)1996年7月27日、佐賀県出身。22歳。自由ケ丘高では2年夏の県大会決勝で6回1失点。甲子園出場に貢献した。大学では3年春のリーグ戦で5勝1敗、防御率1・09でベストナイン選出。横に滑るスライダーが武器で直球も最速143キロ。175センチ75キロ。左投左打。背番号61。