夢かなえたボーイズリーガー④

(2018/12/29紙面掲載)

日本ハム5位・大阪桐蔭

柿木  蓮

(佐賀東松ボーイズ出身)

柿木蓮 佐賀東松ボーイズ
佐賀東松ボーイズ時代の柿木。中学3年夏の全国大会予選では139キロを出した

1年夏の苦い経験糧に成長 

 常勝軍団のエースは中学の時からモノが違った。最速151キロの直球を武器に甲子園春夏連覇に貢献した柿木蓮。佐賀東松ボーイズの原口監督は「今まで感じたことがない体つきでキャッチボールから球が速かった」と入部当時を振り返る。スーパーエースになると見込んだ指揮官は1年夏にあえて試練を与えた。

 

 入部から4か月たった8月のヤフオクドーム。佐賀東松はホークス杯で決勝に勝ち進んだが大差をつけられていた。柿木はこの試合の3番手で公式戦初のマウンドへ。経験を積ませるという意図があったとはいえ、2学年上の強打者たちに打ち込まれてしまい、点差はさらに広がってしまった。

 

 「元々コントロールは良かったけど、あの試合でスピードと切れをつけないといけないと感じたみたい」と力不足を痛感。3年夏に140キロを出すという目標を立て、柔軟性をつけるストレッチに取り組み始めた。地道に努力を重ね、現在の全身を使った力感あふれるフォームを身につけた。自然と球速も伸び、3年夏の選手権大会予選では139キロを計測した。

 

 2015年は2季連続で全国へ。春夏とも1回戦で7回無失点と圧巻の投球を見せた。ただ、どちらも打線の援護に恵まれず自軍は無得点。延長で後続投手が打たれて敗れた。それでもチームメートに不満を漏らすことはなかったという。

 

 3年夏には世界大会の日本代表にも選出。早くから大阪桐蔭進学の意思を固め、着実にステップアップしていった。佐賀東松出身のプロ選手は楽天の池田隆英投手に続いて4人目。原口監督は「柿木ならやってくれる」とエールを送った。 (弓削 大輔)

柿木 蓮(かきぎ・れん)2000年6月25日、佐賀県多久市生まれ。18歳。大阪桐蔭では17年春のセンバツからベンチ入り。甲子園通算4季で計62回2/3を投げて防御率0・86。18年夏決勝の金足農戦は2失点完投で優勝投手に。18年高校日本代表でアジア選手権は3試合に登板。181センチ88キロ。右投右打。背番号37。