野球

(2018/10/23紙面掲載)

秋季高校野球九州大会 準々決勝

筑陽学園 タイブレーク制す

 準々決勝4試合が行われ、4強が決まった。筑陽学園(福岡)はタイブレークまでもつれ込む熱戦の末、今夏甲子園に出場した興南(沖縄)を破り、2試合連続サヨナラ勝ちした。残る3試合はいずれもコールドゲーム。明豊(大分)は16安打で10得点を挙げて長崎商(長崎)に圧勝。日章学園(宮崎)も2けた安打で熊本西(熊本)を圧倒、大分(大分)も小刻みに得点して神村学園(鹿児島)に快勝した。23日の休養日を挟み、24日に準決勝が行われる。

筑陽学園
2試合連続のサヨナラ勝ちで準決勝進出を決め喜ぶ筑陽学園ナイン

▽準々決勝(10月22日)

興  南(沖縄)000 000 000 000 0|0

筑陽学園(福岡)000 000 000 000 1X|1

(延長13回タイブレーク)

 

西舘 熱投146球3安打0封

 最大のピンチを迎えて、筑陽学園の背番号10・西舘昂汰は開き直った。12回を終え0―0のまま決着がつかず、タイブレークにもつれ込んだ息詰まる投手戦。挑戦者の気持ちを忘れなかった右腕に、勝利の女神はほほえんだ。

 

 13回表。無死一、二塁から始まるタイブレークで、送りバントを処理しようとした西舘は、自らの失策で満塁のピンチを招いた。捕手の進藤勇也がマウンドに駆け寄る。「お前なら大丈夫」。その言葉に力強くうなずいた。遊ゴロ、右飛、最後は空振り三振に仕留め本塁を踏ませなかった。

 

 「ここまで来たら気持ちだった」。そんな右腕の気迫のこもった投球は、流れも一気に呼び込んだ。その裏、無死満塁として、福岡大真の一ゴロを相手が悪送球。決勝点が入り、本塁付近に歓喜の輪ができた。

西舘昂汰 筑陽学園
気迫のこもった投球で勝利を呼び込んだ筑陽学園の西舘

13回表 無死満塁のピンチ乗り切る

 相手先発のエース左腕・宮城大弥は今夏、甲子園を経験。一方、西舘は今秋からベンチ入りしたばかり。それでもまったく臆することはなかった。思い切り腕を振った直球に、スライダー、チェンジアップを効果的に交えゴロの山を築いた。5回から10回までは1安打も許さず、13回を投げ3安打無失点の好投だった。

 

 公式戦で8回以降のマウンドに上がるのは初めての経験だったが「挑戦者なので失うものは何もない。疲れは全く感じなかった」。来春のセンバツ切符をぐっと手繰り寄せる146球の力投に、江口祐司監督も「今日は西舘に尽きる」と、右腕をたたえた。(加藤 博之)

 

 



日章学園 投打で圧倒

 

▽準々決勝(10月22日)

日章学園(宮崎)300 002 3|8

熊本西(熊本) 100 000 0|1

(7回コールド)

 

 攻守に躍動した日章学園が準決勝に進んだ。初回に3点を先制すると、3―1の6回。無死一、二塁で4番の平野大和が左中間への適時二塁打を放った。県大会準決勝で自打球を左ひざに当て負傷していたが、「ムダな力が入らず、かえって良かった」と振り返った一打は貴重な追加点となった。投げては先発の石嶋留依が粘り強い投球で7回6安打1失点と、反撃を許さなかった。

 

▽準々決勝(10月22日)

明 豊(大分) 120 201 04|10

長崎商業(長崎)000 000 01|1

 

(8回コールド)

 

大 分(大分)  100 111 13|8

神村学園(鹿児島)000 000 01|1

(8回コールド)