Fight

(2017/8/27紙面掲載)

フルコンタクト空手新極真会

福岡県空手道選手権大会

荒木千咲 貫禄V

 青少年育成チャリティー第12回オープントーナメント「福岡県空手道選手権大会」(スポーツ報知西部本社など後援)は20日、福岡市博多区の福岡国際センターで開かれた。国内外53の団体から920人が出場、54部門に分かれ頂点を目指して熱い戦いを繰り広げた。男子一般上級の部は山崎隆司(17)=新極真会宮崎中央=、女子フルコンタクトの部は荒木千咲(21)=同福岡=が優勝した。

新極真会福岡県大会 荒木千咲
女子フルコンタクトの部決勝。激しい組手に会場は熱気に包まれた

 

千咲 「世界女王」の力見せた!! 16歳・石原に主導権渡さず

 気負いはない。決勝に臨む荒木の表情はリラックスしていた。「自分の持っているものを出し切ろう」。余計なことは考えず、そのことだけを強く心に刻んだ。

 

 相手の石原は16歳。準決勝で優勝候補の一人だった藤原を破るなど、勢いに乗っていた。しかし経験値で勝る荒木は、簡単には主導権を渡さない。序盤から手数で相手を上回り、ペースを握った。2分の本戦を終え判定は2―0。旗はあと一本上がらず、延長に入った。「気持ちは入ってるから大丈夫と言い聞かせた。本戦と同じく自分のペースに持って行こうと思った」。2分の延長は判定4―0。今度は、きっちりと貫禄を見せつけ勝利をもぎ取った。

 

 7月の世界ウエイト制大会で軽重量級を制した。「世界女王」になって初めて臨んだ今大会。もちろん重圧はあった。初戦と2回戦は、本来の動きが出せなかった。しかし、準決勝からはうまく気持ちを切り替え、荒木らしい組手で会場を沸かせた。

 

 昨年5月に他流派から新極真会に移籍。福岡で一人暮らしを始め、メンタルの強さを手に入れた。どんな試合であろうと、自分を信じ、力を出し切ることに変わりはない――。世界大会の決勝も、福岡大会も同じ。いつも平常心で、挑戦者の気持ちを忘れず臨めることが、荒木の一番の「強み」なのかもしれない。

新極真会福岡県大会 山崎隆司
トロフィーを手に笑顔を見せる山崎

山崎 優勝候補を連続撃破

 決勝で優勝候補の江口を破った山崎は、トロフィーを高々と掲げ「出場するからには優勝を狙っていました」と笑顔をはじけさせた。

 

 強い気持ちで戦い抜いたことが栄冠につながった。準々決勝でも優勝候補に挙げられていた緑に勝利。勝ち上がるたびに、一戦一戦力を付けていった。

 

 秋の全日本、そして2年後の世界大会、4年後の世界ウエイト制と夢は膨らむばかり。「これから世界の舞台でも活躍できるよう、一つずつ結果を残していきたい。そのためにも体作りからコツコツやっていきたい」。世界ウエイト制大会日本代表の江口に勝った自信を胸に、さらに稽古に励む覚悟だ。

 

まさか…本命・江口敗れる

 まさかの敗戦だった。優勝候補の江口雄智は準優勝に終わった。7月の世界ウエイト制大会に出場し、帰国後最初の大会。次の目標に向けた新たな一歩は、ほろ苦いものとなった。

 

 開始からうまくペースを握っていたかに見えたが、試合中盤で顔面殴打の反則で注意を取られた。ここから一気にラッシュをかけたが、ビハインドを取り返すことはできなかった。

 

 偶然によるものとはいえ「顔面をたたいたことはよくない」と反省。それでも「動き時代はよくなってきているし、メンタルもいい感じでやれていた」と、10月の全日本大会へ気持ちを切り替えた。

 

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