陸上・自転車

(2017/12/3掲載)

島原学生駅伝

 「第35回九州学生駅伝対校選手権大会」(7区間57・8キロ)と「第17回九州学生女子駅伝対校選手権大会」(5区間22・85キロ)は2日、長崎県島原市内周回コースで行われた。32チーム(うちオープン参加8チーム)が参加した男子は日本文理大が3時間3分54秒で3年ぶり4回目の優勝。来年の出雲全日本大学選抜駅伝の出場権を手にした。16チーム(うちオープン参加5チーム)による女子は、福岡大が1時間17分40秒で4年連続7回目の頂点に輝いた。最優秀選手には、男子は山田泰史(日本文理大)、女子は高木結加(福岡大)が選ばれた。躍進賞は男子が志学館大、女子は鹿児島国際大が獲得した。

島原学生駅伝 九州学生駅伝対校選手権 男子 日本文理大 九州学連 陸上
トップでゴールし、胴上げされる日本文理大アンカーの西山容平

日本文理大 王座奪回

“序盤上級生で固める作戦”はまる

 経験値と冷静な判断力。3、4年生が序盤で作った「流れ」に乗った日本文理大が総合力で栄冠をたぐり寄せた。西村義弘監督が「4区までの3、4年生が思った以上にやってくれた。彼らの勝ちたいという執念が実った」と振り返る、会心のレースだった。

 

 焦点は、いかに第一工大の背中の見える位置で勝負出来るか。西村監督は当初、前後半バランスよく選手を起用するつもりでいた。しかし、副将の北村宙夢(3年)が中心となり選手自ら考えた配置は、序盤を経験豊富な上級生で固めるというものだった。結局、選手の案を採用し、結果的にこれがはまった。

 

 まずは1区を志願した北村が快走を見せた。トップの第一工大とは17秒差の2位。これは行ける――。チーム内に、そんなムードが生まれた。2区の与儀達朗(4年)にも「トップの背中が見えたので」と焦りはない。じわりと差を詰め、6キロ手前でとらえると、1キロ並走した後にスパート、一気にトップに躍り出た。

 

 たすきを受けた3区の松田隆宏(4年)も冷静さが光った。いったん第一工大、九州大に追いつかれたが、これは想定内。自分の方が余力があるのは分かっていた。「どこでスパートするかだけだった」。5キロ付近で仕掛け、突き放した。

 

 4区まで区間賞なしで、第一工大に1分30秒差。終盤も危なげない走りで、トップを譲ることなくゴールテープを切った。

 

男子記録上位10校(7区間57・8キロ)

①日本文理大 3時間 3分54秒

②第一工大  3時間 6分15秒

③志学館大  3時間 7分37秒

④九州大   3時間 7分50秒

⑤福岡大   3時間 7分56秒

⑥熊本大   3時間10分11秒

⑦久留米大  3時間10分39秒

⑧九州国際大 3時間11分50秒

⑨沖縄国際大 3時間16分17秒

⑩鹿児島大  3時間19分41秒 

 

島原学生駅伝 女子優勝 福岡大 九州学連 陸上
先頭でゴールテープを切る、福岡大の高木結加

福岡大 4連覇

全区間賞の圧勝劇

 福岡大のアンカーを務めた4年生の高木結加は、ゴール直前にサングラスを外すと、指を立てて4連覇を示しながら笑顔でテープを切った。大会記録の1時間17分10秒、昨年の1時間17分21秒を更新することは出来なかったとはいえ、福岡大の圧勝だった。

 

 1区の今村菜々子は2位に3秒差のトップで、2区の1年生井手彩乃にたすきをつなぐ。長崎出身の井手は、12年12月に寮の火災で亡くなった川端麻友さんの弟と同級生で、「前日にはみんなでお墓参りに。麻友さんと一緒に走りました」と起用に応えて快走。3区では新主将となった守田詩歩、最長距離4区を任された2年生の光恒悠里もさらに差を広げた。

 

 14年に3区、16年に4区で区間記録を出した高木は、最後の今大会でも区間新を狙ったが4秒足りず。「これまでで一番きつかった」と振り返ったが、2位との差をさらに広げて、後輩たちに力強い走りを見せた。

 

女子記録上位5校(5区間22・85キロ)

①福岡大   1時間17分40秒

②活水女子大 1時間22分27秒

③名桜大   1時間28分13秒

④久留米大  1時間28分51秒

⑤沖縄国際大 1時間32分57秒

 

★12月3日の新聞では男女優勝校の文の続きや上位3チームの区間記録と全チーム記録、全区間賞受賞者名や2位以下のチームの記事も掲載しています

◆テレビ放送◆

 大会の模様は「走魂九州 襷に込める青春 島原学生駅伝」として九州・沖縄の7局で録画放送される。NIB、FBS、KKT、KYT、UMKは23日午前10時30分~11時25分、TOSは午後1時~1時55分、OTVは午後3時5分~4時。地元長崎のNIBは2日の「ひるじげドン」で生中継の予定。