陸上・自転車

(2018/12/17紙面掲載)

第49回防府読売マラソン

川内連覇 雨中の混戦制した

 第49回防府読売マラソン大会(読売新聞社など主催、報知新聞社など後援)は16日、山口県防府市の市スポーツセンター陸上競技場を発着点とする42.195キロの市内周回コースで行われ、男子は川内優輝(埼玉県庁)が2時間11分29秒で2年連続4回目の優勝を果たした。女子は吉松久恵(周南市役所)が2時間38分58秒で2年ぶり6回目の優勝。女子国際パラリンピック委員会(IPC)登録の部の世界記録を持つ道下美里(三井住友海上)は3時間2分11秒で連覇を達成したものの、記録更新はならなかった。

 

タイムより勝負

 雨中の混戦となったが、数々のレースで培った川内の勝負勘がさえた。最大の勝負所と踏んだ39キロ過ぎの三田尻大橋で、一気に仕掛けた。「ここで勝負をかけて負けるなら仕方がない」と強い決意を秘めたロングスパートが決まった。

 

 25キロでペースメーカーが外れると、レースは一気に落ち着いた。先頭集団は、ライバルと見ていたバトオチルら7人。有力選手はけん制し合い、様子をうかがう。リスクを冒して飛び出す選手はいなかった。川内もタイムよりまずは勝負と頭を切り替えた。

 

三田尻大橋から

 33キロの植松交差点付近。ここで一度揺さぶってみる。川内の軽い仕掛けで2人が脱落。優勝争いは5人に絞られた。冷静に自身の余力と、周囲の選手のスタミナを探りながら、頭に浮かんだのは三田尻大橋。ゴールまでに残された唯一のアップダウンだった。腹をくくった。後はとにかく、エネルギーをため込んだ。「ひたすらためてためて、我慢して、一気に行った」。得意の下り坂での仕掛けに、付いて来れる者はいなかった。

 

 勝負に徹したレースで、終わってみれば今季の自己ベストをマーク。4月のボストンマラソンで優勝した直後から、思うような走りが出来ずに苦しんでいだだけに「ずっと続いていた悪い流れを断ち切れてよかった。思い出深いレースになった」と感慨にひたった。

 

 ゴール後は、ひときわ大きな声でスタンドからの声援に応えた。「ありがとうございます。来年もよろしくお願いします」。50回の節目となる来年の大会で、誰も成し遂げていない3連覇に挑む。(加藤 博之)

 

【男子記録】

①川内 優輝(埼玉県庁)          2:11:29

②セルオド・バトオチル(NTN)      2:12:12

③チェボティビン・エゼキエル(サンベルスク)2:12:17

④山下 伸一(御殿場滝ヶ原自衛隊)     2:12:28

⑤ギザエ・マイケル(スズキ浜松AC)    2:13:42

⑥シム・ジョンソプ(韓国電力)       2:14:05

⑦大下 浩平(広島経済大学)        2:15:09

⑧浜崎 達規(南城市役所)         2:20:17

⑨橋本 雅史(武田薬品)          2:20:35

⑩坂本 智史(神奈川県陸協)        2:21:01

【女子記録】

①吉松 久恵(周南市役所)         2:38:58

②俵  千香(TEAM R×L)      2:43:49

③相原 千尋(広島大学樟柳クラブ)     2:48:09

④志水 麻紗(尼崎陸協)          2:48:18

 

⑤小河 亜衣(姫路市陸協)         2:50:43