レジャー情報~福岡県~

(2019/12/20紙面掲載)

キツネの悲恋描く 名物芸「葛の葉」

<木下大サーカス福岡公演 開幕まで2日>

木下大サーカスの名物芸「葛の葉」。80年以上の歴史を誇る(木下サーカス提供)
木下大サーカスの名物芸「葛の葉」。80年以上の歴史を誇る(木下サーカス提供)

足で支えた障子に乗って筆振るう

 華やかな演目が多いサーカスにあって異彩を放つ。これを目当てに来るファンも多いという。木下サーカスで80年以上の伝統を誇る名物芸でもある。

 

 人間に恋をしたキツネの悲恋の物語。歌舞伎や文楽、落語などにも取り上げられている題材をモチーフに、サーカス風にアレンジした。ストーリー性もあるので、幅広い世代が楽しむことが出来る。

 

 支え役は、下地和也さん。あおむけに寝転び両足で障子をバランスよく支える。その上には、着物姿の村木仁美さんが乗っている。

 

 〈恋しくば 訪ね来てみよ 和泉なる 信太の森の 恨み葛の葉〉

 

 村木さんは筆を操り、右手、左手、そして口を使ってすらすらと書いていく。最後は一瞬にして、キツネをイメージした衣装に早変わり。会場はその独特の世界に一気に引き込まれ、やがて大きな拍手に包まれる。

 

 障子は、高さ約2.3メートル、横約1.3メートル、重さ43キロにもなる。乗り役のあでやかさばかりに目が行きがちだが、支え役がいてこその芸ということも忘れてはならない。

 

 2012年に演者が引退後途絶えていたが、村木さんが「新しいことにチャレンジしたい」と志したことで昨年復活した。なぜこれほどファンに長く愛されてきたのか。その味わいや奥深さを、じっくりと堪能したい演目だ。

 

2020年3月8日まで

【会場】福岡市中央区の舞鶴公園三ノ丸広場特設会場

【日程】来年3月8日まで。1月2日を除く木曜と12月31日、1月8、22日、2月5、19日は休演

【公演時間】約2時間10分(休憩20分)。月・火・水曜=①午前11時②午後1時40分、金曜・今月22日・1月1日=?

①午後1時②午後3時40分、土曜=①午前11時②午後1時40分、日曜・祝日・1月2、3日=①午前10時10分②午後1時③午後3時40分

【入場料金】大人2900円、3歳~中学生1900円。当日券は各400円増し。指定席は別途料金が必要。ローソンチケット、チケットぴあなど

【問い合わせ】公演事務局092-718-0333 >木下サーカス公式サイト