記者が選んだ2019イチ推し選手⑤

(2019/1/7紙面掲載)

オートレース

重富 大輔(しげとみ・だいすけ)

(39歳・飯塚)

重富大輔
飯塚G1を制して19年を飛躍の年にする重富大輔

父の背中追い続け一歩前進 飛躍の年へ

 父親の背中を追って厳しいオート界に飛び込んだ。「親父の影響が大きい。その背中をいつか越えてやろうと、いまだに思っています」と熱く語る。父とは重富真介氏(68歳、船橋9期=引退)。単気筒で活躍、手堅いレース運びで1984年10月のG1開設34周年記念船橋オート祭を制覇。雨巧者としても知られ、2016年4月に閉場した船橋オートの一時代を築いたいぶし銀レーサーだ。

 

 その偉大な父に念願の優勝で一歩近づくことが出来た。昨年8月27日の第61回ダイヤモンドレース。10メートルオープンの2枠からトップSを決め、丹村飛竜らの猛追をしのいで8周回を逃げ切った。デビュー17年4か月でナイターG1を初制覇。地元勢にとっては第55回大会の有吉辰也以来6年ぶりのV奪還となった。

 

 「長かったなという気持ち。でも地元で取れてうれしい」と万感を込めた。06年5月にG2ジュニア選手権を制して“父親の背中”をたぐり寄せたが、それから12年。一時は見失いかけた背中を捕らえた。真介氏の「おめでとう」の一言は最大の勲章となっただろう。

 

 次は一つ上のステージに挑む。「SG制覇? それには課題が山積みですね」と大輔。S力、整備力、そしてメンタル面を課題に上げる。「Sがムラ。お客さんには買いづらい選手だと思う。Sを補う整備力も付けたい」。確かにS遅れて追い上げて来る。枠なりに切ればもっと楽に勝てるはずだ。「速くなりたい。そして全てがかみ合えば結果が付いてくると思います」。8期ぶりにS級復帰。殻を破った大輔が19年を飛躍の年にするに違いない。 (尾田 礼司)

重富 大輔  1979年7月10日生まれ。39歳。福岡県出身。2001年4月1日登録。飯塚所属の27期生。同期は荒尾聡、角南一如、前田淳ら。通算447勝。G1、G2各1回を含む通算優勝は13回。生涯獲得賞金は約3億8170万円。