記者が選んだ2019イチ推し選手⑧

(2019/1/10紙面掲載)

競輪

清水 裕友(しみず・ひろと)

(24歳・山口)

清水裕友
長州の若武者・清水裕友はS級S班で活躍を誓う

年末のGP沸かせた24歳の若武者

 山口が誇る先行選手が、昨年末の競輪グランプリ(GP)で全国に名をとどろかせた。

 

 デビュー(2014年7月)から約4年半。獲得賞金9位でビッグイベントに滑り込んだ24歳は、大一番でレースを動かし、主導権を握ってファンを沸かせた。赤板で先行位を奪うと、打鐘で近畿勢4人を迎え入れ、バックストレッチからまくりを放った。結果は惜敗の4着だったが、レースの要となってファンにアピールした。

 

 「レースの流れに乗って5番手を取り、全力を出し切って戦えた。悔いはまったくない」。潔く敗戦を認めたが、振り返った言葉の裏に悔しさがにじんだ。脚力とスタミナに余力があれば、まくり切れたかも知れない。その悔しさをバネにパワーを付け、脚力を磨く。

 

 今年初戦の立川記念で、さっそく結果を出した。3番手から直線一気に外を伸び、一昨年のグランプリ覇者・浅井康太の後位から2度目の記念制覇を飾ったのだ。昨年11月の防府記念に続く勲章。競輪グランプリからS級S班に昇格し、わずか1週間後の走り初めで、またも男を上げた。

 

 保育園から中学2年まで柔道で足腰を鍛錬。現在は競輪場中心の練習に加え、筋力トレーニングを取り入れた。「ある程度パワーとスピードが付いてきました。あとは逃げて粘り切れる先行力をつけたい」と、必死に取り組んでいる。

 

 昨年1月にS級2班に昇級。7月にS1、11月には地元の防府記念を初制覇し、12月には競輪界のトップレースに出場、今年初戦のG3も制し、とんとん拍子にレベルを上げた。今年はG1での活躍はもちろん、「年末の競輪グランプリ優勝」を目指す。 (松永 康弘)

清水裕友  1994年11月9日生まれ。山口県出身の24歳。日本競輪学校105期生として14年7月、武雄競輪場でデビュー(11①)。師匠は国村洋。身長166センチ。通算356戦、136勝、優勝は19回。