24~K部長のボートレース放浪記

 Kです。タイトルの「24」は決してジャック・バウアーを気取っているわけではありません。「TWENTY FOUR」ではなく、文字通り数字の24です。ボートレースファンの方ならピンとくるかもしれません。そう、全国にあるボートレース場、北は桐生(群馬)から南は大村(長崎)まで、その数です。


 7年半前にスポーツ報知西部本社で仕事をするようになってから、ボートレースにはまってしまいました。以来、「旅打ち」と称し、SGやGⅠを中心に全国のボートレース場を巡っています。4年ほど前に全場制覇を達成し、現在、2巡目に挑戦中です。


 そんな私に社内のボートレースファンから「旅打ちの話を書いてくださいよ」と持ち掛けられました。会社の忘年会での話で、私もいい調子に焼酎が回っていたので、「やってみようか」と二つ返事で引き受けてしまいました。


 というわけで、不定期ですが、旅打ちの話をこのコーナーでさせてもらいます。下手の横好きの典型ですので、おそらく舟券の参考にはならないと思います。ボートバカの悲喜こもごもを酒の肴にでもしてもらえれば幸いです。最終日、最終レースまでよろしくお付き合いください。

(2017/1/10)


 

浜名湖クラシック編(2018.3)

 Kです。待ちに待った2018年SG戦線が、浜名湖(静岡)クラシックで幕を開けました。私の旅打ちも本格スタートです。今年の優勝戦は日曜日ではないので、当初は旅打ちに出るかどうか迷っていたのですが、優勝戦翌日の22日に東京での会議に出席することになり、これ幸いにと出かけることにしました。今回のクラシックでは戦前から超抜のエース機47号機をだれが引くかが話題になっていましたが、射止めたのは岡崎恭裕(福岡)。「浜名湖」「岡崎」と言えば、忘れもしない2010年の笹川賞(オールスター)。6号艇5コースから切れ味鋭いまくり差しを決め、弱冠23歳でSG初優勝を飾りました。私にとって初めての旅打ちということもあって、1マークの攻防は今も鮮明に覚えています。その岡崎がエース機を駆り、優勝戦3号艇。「浜名湖+岡崎=優勝」。そんな方程式を思い浮かべながら浜名湖へ向かいました。


ボートレース浜名湖 SGクラシック

 21日、前泊地の新大阪から新幹線を乗り継ぎ、開門の少し前に最寄りのJR新居町駅に到着。ホテルのような瀟洒なスタンドが見えます。改札を出ると、予想はしていましたが、すごい天気です。駅とレース場は屋根付きの通路で結ばれていますが、強烈な風が吹き抜け、みぞれまじりかと思えるほどの冷たい雨が真横から飛んできます。「真冬の気候に逆戻り」との天気予報は決して大げさではありません。入場後、水面際に出てみると、バック側から掲揚されている日章旗を吹きちぎらんばかりの風。松林の向こうに見える湖本体の水面には白波が立っています。前日までとは打って変わっての水面コンディション。選手にとっても舟券にとっても、これが吉とでるか凶と出るか。

 

 陣取ったのは前売りの発売初日にチケットぴあで手に入れた3階ロイヤルルーム(指定席)。今回、浜名湖に来た理由のひとつはリニューアルされたばかりのロイヤルルームを見ることにあります。以前は福岡や若松の指定席と同じようにひとつのテーブルを2人掛けで使うタイプだったのですが、一新です。グループルームやペアシートもありますが、基本はシングルシートで、ひじ掛け付きの回転いすにモニターが設けられた広々とした机。もちろん自動販売機の飲み物無料で席料は1,500円。料金を考えれば、私見ですが、24場で№1でしょう。

 

 さて、オープニングレース。メンバーは①徳増秀樹(静岡)②金田諭(埼玉)③仲谷颯仁(福岡)④須藤博倫(埼玉)⑤吉川元浩(兵庫)⑥麻生慎介(広島)。天候は雨、追い風4㍍、波高2㌢。数字以上に水面は荒れている感じです。周回展示は展示タイム、1周タイムとも徳増と金田が上位で、地元・徳増のイン逃げを信頼したいところですが、差しが利きそうな追い風水面。専門誌「Boat Boy」の新概念データによると、徳増のインは差され率が14.3%と高く、金田の1コース逃がし率は40.5%と低く、勝った時の決まり手は差しがまくりを大きく上回っています。「ここは金田の差し」。エンジンがワースト級の吉川と大外の麻生は切り、本命筋は②-①③④-①③④。徳増が逃げた時の保険として①②④のボックス。まずはこの12点で勝負です。

 

 本番は徳増がトップタイのスタートで1マークを楽々と先マイ。スタートでやや後手を踏んだ金田は早々と後方に置いていかれ、①③④、1,320円の決着でした。改めて出走表を見ると、金田のスタートは決まっていません。1号艇の時こそ0.11でしたが、あとは0.20前後。ひどい時は0.38。スタートが遅れてしまっては差しも何もあったもんじゃありません。舟券のスタートダッシュも失敗です。

ボートレース浜名湖 SGクラシック

 

 続く2Rは、前日から連勝中の⑤赤岩善生(愛知)が3コースまで動き、①羽野直也(福岡)②坪井康晴(静岡)を絡めた①②⑤のボックスと⑤-①-全で勝負。⑤①②で決まりダブル的中となりましたが、払い戻しは1,980円。もう少しついてほしかったところです。その後の3、4、5Rは連続してはずれ。4、5Rはいずれも3号艇の頭で万舟となり全くの予想外の展開でしたが、悔しかったのは3R。4号艇に前本泰和(広島)がいたのですが、③原田幸哉(長崎)や⑤桐生順平(埼玉)の2着から流してしまい、結果は①④⑤。払い戻しは安かったとは言え、「前本の4号艇は2着で買え」の格言(?)に背いてしまい、舟券を取れなかったのは痛恨でした。

 

 6R。ここは穴目を狙ってみたいレースです。メンバーは①田中信一郎(大阪)②吉田拡郎(岡山)③今村豊(山口)④小野生奈(福岡)⑤森高一真(香川)⑥江口晃生(群馬)。舟券の軸は準優勝戦組の田中から今村へというところでしょうが、江口が6号艇だけに間違いなく進入は乱れます。展示は江口が2コースまで動き①⑥②③④/⑤。展示タイムは田中、1周タイムは吉田がトップです。本番の進入は小野がどうするかわかりませんが、少なくとも①⑥②③の並びは変わらず、4艇スローになりそうです。とういうことで本命筋は田中の逃げから①-②③⑥-②③⑥。穴目は吉田、今村のまくって差しての②=③-全と③-全-②です。 

 

 本番は小野がダッシュに引き①⑥②③/④⑤となりましたが、内の2艇の起こしは100㍍付近となり、4対2といよりは2対2対2といった隊形です。ここからスタートで先行した今村がまくり一発。小野が差して続き、吉田もまくられながらも内の2艇をたたきながら残します。バックでは今村に続き小野、吉田が2着争いです。③④②か③②④か。どちらになっても舟券はOKです。配当的には③④②ですが、2周目1マークで吉田が小野をさばき、③②④。7,400円はまずまずでした。

ボートレース浜名湖 ロイヤルルーム うな丼

 一息ついたところで、ロイヤルルームのレストランで昼飯です。せっかく浜名湖に来たのですから、うな丼にしました。かば焼きの半身にアサリの味噌汁、お新香が付いて1,000円。近年、シラスウナギの不漁でうなぎの値段は文字通りうなぎ上り。以前は会社の近くにあるうなぎ屋を時々利用していたのですが、最近では「ちょっとうなぎでも」というわけにはいかないほど値段が上がってしまいました。それを考えると1,000円はリーズナブルです。味もまずまず。久しぶりのうな丼をガツガツとかき込み、いざ後半戦へ。

 

 うなぎでパワーアップしたつもりでしたが、全くいけません。11Rまで怒涛の5連敗です。思えば、7Rがケチの付き始めだったかもしれません。①石野貴之(大阪)②中田竜太(埼玉)③中辻崇人(福岡)④菊地孝平(静岡)⑤山本隆幸(兵庫)⑥稲田浩二(同)。石野と菊地が準優勝戦組。展示は枠なりの3対3。展示、1周タイムともダッシュ組が優勢です。ここは地元・菊地のスタート一発、まくりです。私としては珍しく、本命筋は④からです。④-①⑤⑥-①⑤⑥。これに2コースからのレースが上手い中田の2、3着を絡めた④-②-全と④-①⑤⑥-②。菊地に最初にたたかれるであろう中辻は舟券の対象から外しました。

 

 ところが、本番。あろうことか、中辻がピット離れで後手を踏み、並びは①②④③/⑤⑥に。嫌な予感がします。それでも菊地のまくりについていくのは山本か稲田だろうと高をくくっていたのですが、好スタートからまくり差しに入った菊地に続いたのは中辻でした。結果は④③①、10,730円の万舟でした。これには周りからも非難ごうごうです。④-①=⑤あたりがかなり人気を集めていました。「(中辻は)遅れたんなら大外にいかんかい!」。同感です。展示通りの並びなら中辻の2着は買えません。

 

 流れが悪いまま迎えた12R。6Rで作ったわずかばかりの貯金はあっという間に吹き飛び、資金は底が見えかけています。せめて±0には持っていきたいところです。優勝戦は①白井英治(山口)②井口佳典(三重)③岡崎④瓜生正義(福岡)⑤寺田祥(山口)⑥峰竜太(佐賀)。全員がSGホルダーという豪華メンバーです。舟券は自ら「スーパーエース機」と激賞する47号機の岡崎をどうするか、です。午前中の優勝戦出場選手インタビューでは「できれば3カドにしたい」と宣言して会場の話題をさらいました。自他ともに認める節一エンジン。あり得ます。実際レース前のスタート特訓では3カドも試しています。

 

 注目のスタート展示は枠なりの3対3。スタートタイミングは内の3艇が0台でほぼ横一線。展示タイムは岡崎がトップで次いで瓜生。1周タイムは白井、瓜生、峰の順。岡崎の1周タイムが出ないのはいつものことなので気にしなくて良さそうです。若くしてSGを獲った岡崎ですが、その後は特別戦に縁がなく、昨年3月、江戸川のGⅠダイヤモンドカップがようやく2つ目のタイトルでした。どうも肝心な時に勝負弱い印象があったのですが、今回は47号機を相棒に「レースに行くのが楽しみです」というほどのリラックスぶり。問題はスタートですが、午前中に比べ風は左から3㍍と弱まり、水面は落ち着いています。本番は3カドにする可能性もありますが、スタートさえ遅れなければ1マークを先マイし、「浜名湖+岡崎=優勝」の方程式を成立させてくれるはずです 。そう信じます。舟券は③-①④-全の8点。オッズを見て、収支がトントンになるよう③-①=④を厚めに配分です。

ボートレース浜名湖 SGクラシック 優勝戦 井口

 大時計付近でレースを待ちます。やはり岡崎への声援が多いようです。スタートは3カドに引くことなく、3対3。スタートも後手を踏むことなく、内の3艇はほぼ横一線です。「よっしゃー! 岡崎、まくれ~」と叫んだ瞬間、2コースの井口が岡崎を止めるかのように先まくり。岡崎は外に大きくはじかれ、続いたのは瓜生。この時点で舟券は万事休す。②④⑥は25,140円の高配当での決着でした。

 

 まさかの井口の2コースツケマイ。リプレイを見ると、井口はためてためて岡崎がまくりに来るのを待ち構えていたかのようにツケマイを敢行しています。差していては届かなかったはずです。優勝するにはこれしかないと判断した乾坤一擲の一撃のように見えました。井口の勝負強さに脱帽です。

 

 JR浜松駅前に宿をとり、近くの居酒屋で1人反省会。大敗の夜は酒が進みません。浜松餃子を肴に生ビールとハイボールを飲んだところで、会社から仕事の問い合わせ電話。早々に切り上げてホテルに戻りました。

 

◇浜名湖クラシックの戦績

21日:2勝10敗      回収率     19%

(2018/3/29)


◆過去記事◆

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