ダービー編(2017.10)

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平和島ダービー編(2017.10)

~上~

ボートレース平和島 ダービー

 Kです。平和島(東京)のSGボートレースダービーが終わりました。2つの台風が相次いで接近し、開催がどうなるかハラハラしましたが、奇跡的に中止、順延もなく、予定通り10月29日に優勝戦が行われました。私にとってはバースデーシリーズとなる今回のダービー。28日から昨年3月のSGクラシック以来となる平和島への旅打ちを敢行しました。ボートレースは風の影響を大きく受ける競技ですが、今回は舟券だけでなく、文字通り風(台風22号)との勝負にもなりました。

 

 超大型の台風21号の影響を間一髪でかわし、無事24日に開幕したのもつかの間、22号が発生し、週末に九州から関東地方を直撃しそうです。27日夜、飛行機で現地入りする予定で、チケットもホテルも予約済みです。行きが大丈夫でも帰りの29日夜はどうなるかわかりません。どうするか? 少し悩みましたが、数か月前から早割で確保した飛行機代のキャンセル料を取られるのも癪(しゃく)なので、22号の進路や速度が大きく変わることを祈りながら、福岡空港を飛び立ちました。

 

 ホテルは平和島の最寄り駅のひとつ、JR大森駅から1駅の大井町駅前。前回の旅打ちと同じホテルです。28日は午前8時すぎにホテルを出発。曇り空で少し肌寒い感じです。駅へ向かう人たちにはコートやジャンパー姿が目立ちます。前日から天気も気温も一変し、風向きも変わりそうです。レース傾向はどうなるのか。ボロエンジンは気象条件の変化に対応しきれないと言うし…。そんなことを考えながら、大森駅から無料バスを利用し、開門(午前9時)直前にレース場に到着しました。

ボートレース平和島 はまかぜ 煮込みライス ばくちご飯 ギャンブルメシ

 第1レースが始まるころの天気はくもり。気温は16.5度。風は前日の弱い右横から3㍍の向かい。向かい風が強いとセンターからのまくりが決まりやすいと言われる平和島ですが、3㍍は微妙です。それでもイン逃げとなった1、2レースをきっちり本命筋で取り、幸先のいいスタートを切りました。迎えた4レース。朝、出走表を見て「このレースは面白いかも」と注目していました。メンバーは①下條雄太郎(長崎)②笠原亮(静岡)③田中信一郎(大阪)④篠崎仁志(福岡)⑤江口晁生(群馬)⑥中田竜太(埼玉)。内の2人が機力、成績ともパッとせず、5号艇に江口がいます。敗者戦といえども、自分の仕事場を求めて前付けに来るのは必至です。そうなれば田中が4カドから一発…。

 

 見立て通り、展示は江口が動き①⑤②/③④⑥。田中が4カドとなり、スリット付近の足も良さそうです。本命筋は下條の逃げから①-③④⑤-③④⑤。穴目はもちろん田中からのまくりで③-④=全。予想通り本番も田中が内の3艇をひとまくり。篠崎が続き、③④⑥と典型的なセット券で決着しました。配当は19番人気の4,210円。もう少しつくと思ったのですが、こちらは予想外でした。

 

 ここで昼ご飯を食べることに。選んだのは1階の売店「はまかぜ」の煮込みライス(600円)。名前は洋風ですが、白ご飯の上に煮込みをぶっかけたいわば煮込み丼です。平和島のレース場グルメは煮込みが有名で、ここもそのひとつですが、残念ながら今節を限りに閉店とのこと。閉店の張り紙を写真に収めている人がいましたが、私と同じ旅打ちのファンでしょうか。注文すると、おばちゃんが容器にご飯をよそい、大鍋から煮込みをお玉ですくい豪快にご飯の上に。さらにきざみネギを散らして「はい、おまち」。七味をたっぷりとふりかけ、いざ実食。プリプリのモツは臭みがなく、コンニャクとともに甘辛いつゆがしっかりとしみ込んでいます。わき目もふらずにあっと言う間に完食。器の底に残っていたご飯粒まできれいにし、平和島グルメの王道ともいえる味を堪能しました。

 

ボートレース平和島 ダービー

 予想を再開。6レース。F2ながら連日、何とかしのぎながらレースに参加している2号艇の赤岩善生(愛知)を舟券の軸にし、①=②-③④の4点で勝負。②①③、2,300円をゲットし、前半戦は4勝2敗と勝ち越し、若干のプラスで折り返すことができました。ところが後半戦はさっぱりです。7、8レースでは続けて万舟が飛び出し、9レースはド本命決着を取り損ね、気が付けば準優勝戦を前にマイナスです。準優3レースで勝ち越しを目指します。

 

 第1弾、10レース。メンバーは①魚谷智之(兵庫)②桐生順平(埼玉)③角谷健吾(東京)④前本泰和(広島)⑤井口佳典(三重)⑥山田康二(佐賀)。2連体率トップの19号機を駆り、予選を3位で通過した魚谷のイン戦です。東都のエース、浜野谷憲吾が不在の中、もう1人の「ケンゴ」が地元からただ1人、予選を突破してきました。F持ちだけにスタートは慎重ですが、2日目、5コースから展開を突いて差し切ったレースは見事でした。4号艇には今年の丸亀オーシャンカップ優勝戦でお世話になった前本。あの時と同じ青いカポックです。

 

 展示は枠なりの3対3。タイムは桐生が抜けており、次いで魚谷、前本の順。オーシャンカップで学んだ「前本の4号艇は2着で買え」を思い出しましたが、今節の雰囲気や展示を見る限り、イン両立の可能性が高そうです。舟券は①=②-③④4点のみの大口勝負。当然、穴目はなしです。本番は好スタートの角谷が3コースからまくり差しに入り、桐生はその引き波にはまり後退。その内を前本が突き、バックでは魚谷に続き前本と角谷が並走状態です。2マークは前本が内から先マイの態勢に入り、角谷は待って差し返そうとした瞬間、後ろから突進してきた井口にはじかれ、後退。その後、魚谷は悠々と逃げ、前本、井口が続き①④⑤、2,560円で決着しました。

 

 「やっぱり前本の2着はありか」と嘆いてみても後の祭り。気を取り直して11レースです。1号艇は今節の主役、久田敏之(群馬)です。初日から4連勝し、4日目は取りこぼしましたが、堂々の予選トップ通過です。以下、②峰竜太(佐賀)③松井繁(大阪)④吉田俊彦(兵庫)⑤深川真二(佐賀)⑥守田俊介(滋賀)。2、3号艇にビッグネームが控え、5号艇には間違いなくコースを動いてくる深川がいます。エンジンは節一級の久田ですが、SGの優勝戦1号艇が見えているこのレースのイン戦を逃げ切れるのか。「優勝戦よりも準優勝戦の方が緊張した」という話はよく聞きます。深い進入になって、スタートドカ遅れなんてことも考えられます。

 

 そんなことを思いながらの展示です。深川が3コースまで動き、①③⑤②④⑥のオールスロー。全艇が100㍍前後からの起こしで、松井を除く5艇はフライングです。特に久田は1艇身のスリットオバー。スタート勘が狂っているかもしれません。展示タイムは峰が断トツ、次いで松井。久田はそれほどでもありませんが、本番の進入がどうなるかわからないだけにタイムは度外視です。その進入ですが、展示では深川の前付けに松井は激しく抵抗し、入れるつもりはなさそうです。峰もスロー水域のままで枠を主張しそうです。そこで進入は①②③⑤/④⑥と予想しました。久田がスタートさえ決めればエンジンパワーで押しきれそうで、その場合はイン両立。本命筋は①-②-③④⑤の3点。穴目は久田がスタートやターンをしくじった場合を想定し、峰から②-①=全の8点です。

ボートレース平和島 ダービー

 果たして進入予想は当たっているのか。展示同様、深川が内をうかがいますが、峰は抵抗。松井も、と思っていたら、深川が先に舳先を前に向け、3コースへ。結局、オールスローの①②⑤③④⑥となりました。①=②は十分にある進入になりました。スタートは久田が先行し、峰、深川、松井はほぼ横一線。1マークを回り、「①-②でできた!」とガッツポーズをした瞬間、久田にフライングのコール。あとはそのまま周回を重ね、②⑤③で2,050円。全額戻ってきましたが、フライングがなければ舟券は当たっていたはずなので、ものすごく損をした気分です。

 

 本日の収支は最終12レースに持ち越されました。後半戦は1回も当たっていません。ここを取らなければ、そぼ降る雨の中を足取り重くホテルに戻ることになります。“勝負駆け”となる最終レースのメンバーは①今垣光太郎(福井)②白井英治(山口)③山口剛(広島)④茅原悠紀(岡山)⑤坪井康晴(静岡)⑥菊地孝平(同)。今垣のイン戦ですが、本人のコメントからしても着順ほどエンジンは出ていないような気がします。

 

 スタート展示は6コースを嫌がった菊地が動き、①②③④⑥/⑤。展示タイムは坪井、白井が抜けており、今垣は菊地と並びワーストです。すんなりイン逃げとはならない匂いがプンプンします。専門雑誌「BOAT Boy」の新概念データによると、この1年間の今垣の1コース1着率は63.5%。SGに出場する選手としてはかなり低い数字です。しかも差され率が23.8%と、こちらもかなり高い数字です。一方、白井の2コースはこの1年間、差して13回も勝っています。展示の気配からしても、今度こそ2コースからの差しが決まりそうです。そこで本命筋は思い切って②-①-全。穴目は菊地のスタート一気からの静岡勢連動で②⑤⑥のボックスです。

 

 本番も展示同様の並び。スタートもそう大きな差はありません。今垣が先に1マークを回りますが、若干膨らみ、その内を白井が突きます。バックでは白井の舳先がかかり、今垣も「光太郎しゃくり」とでも言うような上体を前後に揺らす仕草で必死に艇を前へ進めようとしますが、振り切れません。エンジンは白井の方が出ているようで、2マークは余裕をもって白井が先マイ、そのまま突き放しました。3着は坪井が山口に競り勝ち、結果は②①⑤。大外の坪井が絡んだことで3,980円とまずまずの配当になりました。やれやれ。ホッとしました。これで1人反省会の費用分ぐらいはプラスになりました。

 

 いつもなら大森駅周辺で反省会の会場を探すのですが、雨も降っており、ホテルへ直行。ホテル内の居酒屋でこの日の出走表を改めて広げ、優勝戦へ頭を巡らせます。①魚谷②白井③峰④今垣⑤前本⑥深川。このメンバー、枠番になるはずです。魚谷は予選3位ながら久田のフライング、今垣の2着で1号艇が回ってきました。エンジンも出ており、人気を集めそうですが、6号艇に深川がいます。進入は間違いなく、乱れます。すんなりのイン逃げとはいかないはずです。

 

 ①②⑥/③④⑤、①②③⑥/④⑤、①⑤⑥/②③④…。進入を考え出すと、キリがありません。生ビールからハイボールに切り替えたところで考えるのをやめました。とにかく深川のコースが鍵です。優勝戦前のスタート特訓と展示を見て判断するしかありません。ただひとつだけ決めたことがあります。どんな形にしろ深川の頭舟券だけは買おうと。

 

 今年のSG戦線はオーシャンカップの峰、メモリアルの寺田祥(山口)と2大会連続で初優勝者が出ています。優勝戦のメンバーの中でSG優勝がないのは深川だけ。3大会連続があるのではないか。ボートレースあるあるのひとつ「ピン(1着)なしのピン」。ここまで深川に1着はありません。佐賀支部勢は峰のSGをはじめ、三井所尊春が多摩川の周年でGⅠ、山田康二が常滑のモーターボート大賞でGⅡをそれぞれ初優勝しています。流れが来ているのでは。根拠らしい根拠はありません。自ら進入を乱し、そして勝つ。そんなシーンがあってもいいのではと思ったのです。

 

 優勝戦のコース取りも気になるのですが、もうひとつ台風22号のコース取りも気がかりです。スマホで進路予想を見ると、優勝戦の時間帯には関東地方に最接近する見込みです。帰りの飛行機は午後7時30分、羽田発。果たして優勝戦を見て福岡まで帰れるのか。こちらも明日の展示(天気予報)を見て決めるしかなさそうです。

(2017/11/6)


平和島ダービー編(2017.10)

~下~

ボートレース平和島 ダービー

 Kです。平和島(東京)のSGボートレースダービー、最終日の29日。朝から雨です。台風22号はまだはるか彼方ですが、台風情報をチェックすると、夕方から夜にかけて最接近しそうです。帰りの飛行機は台風に向かって飛ぶことになります。スマホで飛行機の運行状況を確認すると、まだ欠航等の表示はありませんが、いずれにせよどこかの段階で新幹線に切り替えるかどうかの決断をすることになりそうです。

 

 冷たい雨の中、レース場へ。開門前の入場門の前には傘の花が咲いています。前日より少し強い向かい風のようです。第1レースの前に行われた優勝戦メンバーのインタビューを聞きます。やはり話題は6号艇、深川真二(佐賀)のコース取りへの対応です。2号艇の白井英治(山口)は「勝てるところから」と必ずしも枠は主張しないような素振りを見せ「ダービージャケットを着ます」と力強く宣言。3号艇の峰竜太(佐賀)はハロウィンのカボチャのマスクをかぶって登場。SGを取った余裕でしょうか、リラックスした感じで「先輩の真二さんの行きたいところから」と笑いを誘います。一方、5号艇の前本泰和(広島)は「(6号艇が動くなら)一緒についていきます」。インタビューを聞く限り、本番のコースがどうなるか、まったくわかりません。

羽田空港 運航状況

 さてレースですが、1レース、6号艇の田口節子(広島)の3着付けを穴目で買い、これが①④⑥、8,580円と幸先いいスタートを切ったのですが、あとがまったくダメです。スマホで台風情報と飛行機の運行状況を調べながらの舟券推理。集中できていないのか、2レースから5レースまでお手上げ状態で「このまま、スミイチで終わるのか」と不安になります。ただ5レースが終わった時点で私が搭乗予定の便の運行状況に「❢」マークが付きました。欠航か遅延の可能性があり、運賃はキャンセル料を取られることなく、全額払い戻しになります。この時点で新幹線は通常通り運行しています。決めました。飛行機をキャンセルし、新幹線へ切り替えます。キャンセルも新幹線のチケットの予約も手元のスマホでできます。便利になったものです。ただ、飛行機のチケットは早割でとっていたので、新幹線代の方が高くつくことにはなりますが…。

 

 帰りの交通手段が決まったからにはレースに集中です。と、その前に昼飯です。前日は煮込みライスでしたが、この日はもうひとつの名物、揚げ物です。選んだのは1階の「かちふね亭」。名前がいい。アジフライ(150円)、メンチ串(180円)、エビ串(120円)。これにかんぴょう巻を付けました。全部で合わせも1,000円を切ります。いなりや巻きずしを置いているレース場はありますが、かんぴょう巻というのがいかにも江戸前という感じです。本来ならレース場らしく鉄火巻があっても不思議ではないのですが、生ものは出せないのかもしれません。揚げ物は容器に入ったウスターソースに浸し、からしをつけて熱々をほおばります。普段、アジフライは好んで食べる方ではないのですが、レース場に行くと食べたくなります。そしてなぜかおいしいのです。食べ物の味は何を食べるかだけではなく、どこで食べるかも重要なのかもしれません。

 

ボートレース平和島 かちふね亭 アジフライ ギャンブルメシ

 「かちふね亭」で験を担いだ(?)甲斐もなく、その後も舟券はさっぱりです。7レースで本命①②④(1,370円)が当たりましたが、9レースまで当たったのはこのレースと1レースのみ。資金は半分以下となり、10、11レースで何とかしないと、優勝戦の舟券代が心許なくなります。

 

 10レース、特別選抜B戦。①角谷健吾(東京)②茅原悠紀(岡山)③吉田俊彦(兵庫)④山田康二(佐賀)⑤菊地孝平(静岡)⑥赤岩善生(愛知)。久田敏之(群馬)の準優勝戦でのF(フライング)で赤岩が繰り上がり。茅原は前半レースで転覆し、電気一式を交換しての登場です。展示は枠なりの3対3。ほぼ横一線です。展示タイムは吉田以外は大差なく、1周タイムは外の3艇が37秒台前半で抜けています。茅原は転覆の影響があるのか、1周タイムは1人だけ38秒台です。

 

 本命筋は地元、角谷のイン逃げを信頼です。予選道中もきっちり逃げています。2着、3着の軸は本来なら茅原といきたいところですが、転覆の影響が気になります。そこでここはスタートピカ一で1周タイムもいい菊地を軸に①-⑤-全。もうひとつは配当にうま味がありそうな①-全-⑥。F2の赤岩ですが、連日健闘し、予選突破まであと一歩でした。前日の一般戦2走は2着、1着と舟券に貢献し、おいしい思いをさせてもらいました。繰り上がりとはいえ、エンジンはほかのメンバーにも見劣りはしていません。ここも3着ならありそうです。穴目は菊地がスタートで先行しての⑤-①-全と⑤-全-⑥です。

 

 本番。展示通りの並びでスタートは菊地がやや優勢ですが、内をしぼるまではありせん。先攻めの吉田に続いて茅原と山田の間をまくり差し。この間、角谷は余裕で逃げます。バックでの2着争いは内から菊地、茅原、吉田。菊地と茅原がもつれ合いながら2マークへ。2艇が膨らんだその内を吉田が差しますが、全速でブン回った(と思う)菊地の方が分が良く、直線では前へ出て2着を確保しました。①⑤③で3,310円。まずまずの配当です。ここまでの負けをかなり取り戻しました。この調子、この調子。

ボートレース平和島 ダービー

 続く11レース、特別選抜A戦。メンバーは①松井繁(大阪)②坪井康晴(静岡)③井口佳典(三重)④桐生順平(埼玉)⑤山口剛(広島)⑥守田俊介(滋賀)。展示に大きな動きはありません。スタートタイミングは桐生がわずかにフライング、他の5艇はかなり届いていません。そのせいか桐生のスリット手前からの足が良く見えます。展示タイムは坪井が断トツ。1周タイムは坪井、桐生、井口の順で36秒台。松井は4番手です。

 

 毎年、グランプリ出場を目標にしている松井。特別選抜戦とはいえ、この1号艇はしっかりものにして賞金の上積みを図るはずです。本命筋は松井から展示が良かった坪井、桐生へ①-②-③④と①-④-②③の4点。穴目はタイムのいい坪井の差しも頭をかすめましたが、坪井のタイムがいいのはいつものことで、これを信頼して、これまで何度も裏切られてきました。ここはスリット付近の足が良く見えた桐生に期待し、④-①②⑤-①②⑤でいくことにしました。

 

 風はほとんどありませんが、雨はかなり強くなってきました。水面際には傘の列ができ、2マーク近くでは「松井さ~ん♡」と年配の女性が甘い声援を送ります。強くてイケメン。どこのレース場に行っても松井の熱烈な女性ファンを見かけます。レースは展示通りの進入からスタートは松井と守田が先行。やや中へこみの隊形です。松井が先マイしましたが、まくりに来た井口が気になったのか、流れ気味。その懐を坪井、山口、桐生が相次いで差してきます。バックでは坪井がやや優勢。「②? やっぱり坪井の差しかぁ」。2マーク、坪井が桐生を振り切りように強引に先に回りましたが流れ、その内を桐生が冷静に差します。目の前を桐生がやや先行して通過していきます。「よっしゃー、桐生、いけー!」。2周目1マークで決着をつけた桐生がバックを先頭で走り抜けます。2着は坪井と山口の争いですが、どちらにころんでも舟券はOKです。④⑤②、10,800円。2日間23レース目にしてようやく万舟ゲットです。展開は予想とは大きく違いましたが、結果オーライ。これで優勝戦の資金をたっぷりと確保することができました。

 

 優勝戦。雨はやや小降りになってきました。メンバーは①魚谷智之(兵庫)②白井③峰④今垣光太郎(福井)⑤前本⑥深川です。このレースに限って言えば、エンジンうんぬんより深川のコース取りです。10レース発売中に行われたスタート練習では、1回目が①②③⑤⑥/④、2回目が①③⑤⑥/②④でした。スタート展示。白井と今垣がチルト「0」です。場合によってはダッシュからでも、という構えのようです。並びはスタート練習の2回目と同じ①③⑤⑥/②④。展示タイムは白井、1周タイムは魚谷が抜けていますが、このレースに限ってはあくまでも参考程度にし、本番の進入をあれこれ考えます。白井と今垣は深くなりそうなスローの進入には付き合わず、ダッシュのような気がします。内は魚谷が1コースを死守するでしょうが、2~4コースはわかりません。展示のようにスローの4コースでは深川は面白くないはずです。3コースまで入るか、さらに支部の後輩の峰が譲って2コースまであるのか…。

 

 結局、進入予想は①???/②④にとどめ、舟券です。前夜から決めていた通りまずは深川の頭舟券です。⑥-全-全でもいいかなと思いましたが、2連単の⑥頭が思いのほか高配当です。そこで⑥-①②③の3点にしぼってがっつりいきました。記念舟券的な意味合いもありますが、深川にとって5度目のSG優勝戦。いつもの仕事場できっちり仕事をすれば十分にあり得る舟券です。本命筋は普通に考えれば魚谷からの①-②③-全あたりでしょうが、今回はインから買うのはやめました。進入乱れる時、何かが起こる――。ということで、峰の頭から③-①②-全と白井が5カドからまくっての②-全-④です。

 

 荷物をまとめて大時計横の水面際に陣取ります。いつの間にか雨はやんでいますが、少し前まで降っていたせいか、いつものSG優勝戦に比べると、水面際のファンの数が少ないような気がしますが、私も含め多くの人が6号艇の動きに注目しているはずです。

 

ボートレース平和島 ダービー優勝戦 深川真二 前づけ2コース

  ピットアウト。包まれてしまったのか、今垣が遅れ外へ。小回りブイを回った直後、深川が加速しながら大きく回り込み、早くもスタートライン方向に艇を向けます。インまで取り切るような勢いです。「※▽●…×!?□」。よく聞き取れませんが、歓声と怒号が交錯します。魚谷もさすがにインは譲らず、①⑥の並びです。他の4艇はまだ流したままで、内の2艇がどんどん前に進みます。ようやく峰と前本が艇を前に向け、スローかダッシュか迷ったのでしょうか、最後に白井がスタートラインを向きました。進入は①⑥②③⑤/④。内の2艇がかなり深いので、隊形は2対3対1といったところです。内の2艇がスタートで後手を踏めば峰や白井の頭はありそうです。

 

 スタートは今垣が大きく遅れた以外は大差ありません。1マーク、魚谷が先マイし、深川は差し構え。その間を白井がまくり差しで艇をねじ込もうとしましたが、これは入れません。早くも魚谷と深川が抜け出し、バックでは深川の舳先が魚谷にかかっています。もしやの深川の頭がありそうです。深川が2マークを何とか先に回り、魚谷は外から全速のツケマイ。目の前を深川が若干リードして通過していきます。「ふ・か・が・わ~!」。手すりを持つ手に力が入ります。その後コーナーごとに魚谷が差し返しを狙い、艇間が詰まります。「深川、頼む、そのまま逃げ切ってくれ」と手を合わせたい気持ちになります。最後までハラハラしましたが、深川が何とか振り切ってゴール。大接戦となった3着は白井が峰をかわし、⑥①②。3連単は27,170円、私が持っている2連単は24番人気の8,850円。よくやったー、深川!

 

 表彰式まで見て帰りたいところですが、予約した新幹線に乗り遅れるわけにはいきません。払い戻しにも並ばず、JR品川駅に急ぎます。舟券は福岡の「どこでもはらいおん」(全国総合払戻サービス)で払い戻しを受けるつもりです。駅で新幹線を待つ間、スマホでリプレイを見ました。進入から道中の競りまでボートレースの醍醐味が凝縮されたようなレースで、久しぶりに興奮しました。舟券を持っていたからなおさらです。財布にしまい込んでいた⑥-①の舟券を取りだし、改めてニンマリ。この舟券で今回の旅打ちの交通費、ホテル代を差し引いてもお釣りがきました。深川、万歳!!

 

 新幹線は定刻通り、品川を出発。「家に帰り着くまでが旅打ち」ですから、あとは無事博多に到着することを祈るだけです。台風22号は関東方面に向かってばく進中です。案の定、静岡県内の豪雨のため、三島駅で緊急停車、缶詰となりました。ニュースでよく見る「ホテル新幹線」になるかと心配しましたが、約1時間後に運転再開。何とか九州までたどり着きましたが、博多着は大幅に遅れ、家に帰り着いた時には日付が変わっていました。台風22号の名前はベトナム語で「サオラ―」(ウシ科の動物の名前)でしたが、私は「フカガワ」と呼ぶことにします。

 

◇平和島ボートレースダービーの戦績

28日:5勝6敗1分 回収率  131%

29日:5勝7敗     回収率  260%

(2017/11/13)


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