【初 日】

住之江グランプリ編(2016.12)

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回想編 2010年浜名湖オールスター、丸亀オーシャン

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回想編 2016年鳴門オーシャン

 >第12レース 1周1マーク~ゴール


2016ボートレースグランプリ 住之江入場門

第1レース

 

 ボートレースファンにとって、大一番と言えば、年末のグランプリ(賞金王決定戦)でしょう。大晦日にクイーンズクライマックスがありますが、やはり1億円バトルの方が総決算にふさわしいでしょう。

 

 記憶も新しい昨年の開催場は住之江(大阪)。行ってきました。グランプリだけは毎年行こうと思っているのですが、諸般の事情で3年ぶりの“出走”です。その分、23日から3日間36レース、天皇誕生日もクリスマスも関係なく、2016年旅打ちの総決算です。

 

 前泊したホテルから大阪市営地下鉄を乗り継ぎ、約40分かけて住之江公園駅へ。この日は、セットした目覚まし時計より1時間以上早い午前6時前に目が覚めました。遠足の日の幼稚園児と同じです。外はまだ真っ暗ですが、まずは近くのコンビニまでスポーツ報知を買いに行きました。

 

 外に出ると、前日とは打って変わってかなり肌寒く感じます。気温はぐっと下がりそうです。旅打ちを始めて、その日の天候には敏感になりました。「モーターの調整をはずす選手が出てくるかも。展示は要注意だな」などと喫茶店でモーニングを食べながら自分に言い聞かせ、頃合いを見て地下鉄に飛び乗りました。

 

 住之江公園駅は北改札2号出口の階段を上がると、もうそこはレース場です。地元・福岡は「都心から一番近いレース場」と言われますが、最寄り駅から一番近いのは住之江でしょう。開門(午前9時30分)の15分ほど前ですが、試運転のモーター音が聞こえてきます。2号出口から正門前までは屋根付きの通路でつながっており、のぼりやポスターが等間隔で設置され、まさにグランプリロードです。おそらく最終日は開門前から、この通路まで人であふれるはずです。

 

 さて、旅打ちの時の舟券は、本命筋6、穴目4といった割合で資金配分します。根が小心者なので、1点にドカーンということができません。どちらかというと多点買いの方でしょうか。本命筋が入れば、元返しでOK。穴目(万舟券)を1本でも取れれば、その日の収支はプラスといったところです。


 この日は本命決着となった第5レース(①②④で1,240円)を1本取っただけで後半戦へ。当然のことながらここまで大幅な赤字です。迎えた第8レース。1号艇は長田頼宗(東京)、3号艇にシリーズ回りとなった魚谷智之(兵庫)がいます。魚谷が展示一番時計で、1周タイムも上々です。魚谷のまくり差しに期待し、穴目として③-①②④-①②④の6点を買い、これが③④①で5,630円。マイナス分をかなり取り戻しました。第10レースでは、今節、機力(気力も?)充実の1号艇今垣光太郎(福井)と、展示で前付けに動いた6号艇・白井英治(山口)の①=⑥-全で3,110円をゲットし、ここでなんとかトントンにまで戻しました。


 第11レースからはいよいよグランプリトライアル2ndです。


 11レースは1号艇に前日大敗したとはいえ、エース機を駆る坪井康晴(静岡)。3号艇に瓜生正義(福岡)、5号艇に篠崎仁志(福岡)。福岡から参戦している身としては、瓜生と仁志に頑張ってもらいたいところです。特に仁志は史上初の兄弟でのグランプリ出場を果たしながら、兄・元志がケガで途中帰郷を余儀なくされており、「兄の分まで」と気合十分のはずです。しかし、ここはインが強い住之江。展示、1周タイムともダントツの坪井には逆らえません。本命筋は①-③-全と仁志の3着付けの①-②④-⑤で勝負。


 穴目をどうするか。迷いました。まず頭に浮かんだのは、応援舟券的な要素も含め①③⑤のボックス。次いで瓜生が3コースからまくり、仁志が追随しての③=⑤-全。いずれも⑤の頭ならいい配当ですが、さすがに5コースからはきついなと思い直し、結局、瓜生の強襲に坪井のふところが空くかもしれないと、2号艇の松井繁(大阪)の差しに期待し、②-①③④-①③④に。


 結果は仁志がファイナルへ望みをつなぐ見事なレースで2着に入り、①⑤③で5,840円。くっ、悔しい。やっぱり①③⑤のボックスやったぁ!しばしはずれ舟券をながめながら反省することしきりですが、反省だけならできるサル以下にならないようにもしなければ。

 

 さあ、最終レース。旅打ち初日からグランプリロードをうなだれて帰るのか、2号出口の階段を軽やかに下りるのか。


 メンバーは①井口佳典(三重)、②太田和美(大阪)、③石野貴之(大阪)、④山崎智也(群馬)、⑤菊地孝平(静岡)、⑥辻栄蔵(広島)。展示は菊地が良く見えました。案の定、展示、1周タイムともダントツです。舟券は、その菊地と次いで展示が良く見えた太田、6号艇とは言え、「忍者」の異名をとり、いつの間にか舟券に絡んでくる辻を絡めた組み立てが頭に浮かびました。石野は三国や鳴門でオーシャンカップを取った時のような威勢のいいコメントは出ていません。住之江で2度、黄金のヘルメットをかぶっている山崎も展示タイムが悪く、機力的には一番劣るような気がします。スタートの早い菊地の内というのも不安です。
 ということで、本命筋は思い切って③と④を切って、①-②⑤⑥-②⑤⑥の6点。穴目は――。今回は迷いませんでした。穴になるとすればスリット付近の足も良そうな菊地の頭しかありません。まくり差し時とまくり切った時の両構えで⑤-①②⑥-全の12点で勝負です。
レースは期待通り、菊地がスタート一気に飛び出し、見事なまくりを決めました。⑤⑥④で払い戻しは何と49,830円。旅打ち史上、5本の指に入る高額払い戻しです。往復の新幹線、ホテル代はもちろんこの日の夜の一人反省会(飲み代)の“会費”まで賄えそうです。破顔一笑。何とか人間に踏みとどまることができました。


 払い戻しを終えると、場内のテレビで翌日の枠番抽選の中継が始まりました。B組ではイの一番でガラポンを回した菊地の玉は緑(6号艇)。一方、A組は瓜生が3番目に回し、白玉(1号艇)をゲット。優勝戦の1号艇を争う瓜生と菊地で明暗が分かれました。グランプリは腕や機力だけでは取れないと言われますが、瓜生が流れをつかみ取ったような抽選会でした。ただ、菊地が6号艇のまま黙ってはいないでしょう。「菊地のレースは進入から面白そうだ」と早くもワクワク。一人反省会でじっくり検討しなければと住之江を後にしました。

 

 ご存知の通り、最終日、黄金のヘルメットをかぶったのは瓜生でした。瓜生の初戴冠を目の前で見ることができ、感激ひとしおだったのですが、問題は舟券の収支。果たして2016年の打ち納めの結果はいかに。住之江グランプリの後半戦は次回で。

(2017/1/10)


2016ボートレースグランプリ 住之江

第2レース

 

 Kです。住之江グランプリへの旅打ちの2回目です。


 23日、場内のテレビで中継されていた翌日の枠番抽選の結果をメモし、ホテルに戻りました。今回の宿泊先は大阪市営地下鉄・江坂駅から歩いて7、8分のビジネスホテルです。新大阪駅から二つ目なので、てっきり大阪市内と思っていたのですが、吹田市でした。駅の周辺には小、中学校があり、大阪市のベッドタウンといったところでしょうか。

 

  駅からホテルへの道すがら、一人反省会の会場となりそうな店を探します。旅打ちの楽しみのひとつにご当地グルメがあります。宮島(広島)ならカキ、浜名湖(静岡)ならウナギ、鳴門(徳島)なら鳴門鯛…。大阪ならさしずめお好み焼きか串揚げですが、その類の店が見当たりません。とりあえず「博多もつ鍋」の看板を掲げた目の前の店に飛び込みました。「福岡から行って、もつ鍋はないだろう」と言われそうですが、「一刻も早く生中(ビール)を」と、万舟に興奮した体中の細胞が叫んでいます。

 

 カウンターとテーブルが4卓ほどの小さな店です。祭日、いやクリスマス“イブイブ”の午後7時前。客はまだ一人もいません。カウンターに腰を下ろすと、若い男性店員がおしぼりを差し出しながら「今日はお仕事でこちらへ?」と愛想良く尋ねてきました。「いや、福岡から住之江にボートレースをやりに」「へぇー、福岡からわざわざボートに」。感心しているのか、呆れているのか。

 

 メニューをめくると、どうやら九州料理がメインの店のようです。もつ鍋のほか、からしれんこんや馬刺し、黒豚ギョウザ、ゴーヤチャンプルーなどが並んでいます。ビールのあてにからしれんこんを頼み、もつ鍋からは「少しでも旅気分を」と京味噌もつ鍋を選びました。

 

 これが大正解でした。輝くような乳白色のもつはプリップリで全く臭みがなく、少し甘めの白味噌のスープとよく絡み、口中にうま味が広がります。添えられたユズゴショウを溶かしながら食べると、もう止まりません。もう一人前追加し、鹿児島のイモ焼酎「赤兎馬」のボトルまでキープしてしまいました。これで翌日の一人反省会の会場も決まりです。


 焼酎のロックを片手に、翌24日のグランプリトライアル2ndに思いをはせます。枠番抽選の結果、第11レースが①瓜生正義(福岡)②松井繁(大阪)③太田和美(大阪)④辻栄蔵(広島)⑤坪井康晴(静岡)⑥石野貴之(大阪)、第12レースが①山崎智也(群馬)②池田浩二(愛知)③井口佳典(三重)④桐生順平(埼玉)⑤篠崎仁志(福岡)⑥菊地孝平(静岡)。


 優勝戦の1号艇を争う得点状況は菊地が19点でトップ、瓜生が17点で続いています。抽選運も味方につけた11Rの瓜生の頭は固そうです。その場合、菊地は2着勝負駆け。6号艇でどうするか。3コースまで動いて①②⑥/③④⑤? いや、スタートの速い菊地のすぐ内を池田が嫌って①⑥②/③④⑤? 若手とはいえ仁志も大外は嫌だろうから菊地に抵抗しつつ①⑤⑥/②③④もありか? 考え出すとキリがありませんが、一人反省会の楽しいひと時です。焼酎が進みます。結局、「菊地がどうするかは瓜生の結果次第。スタート展示を見て判断するしかない」と、半分ほどに減った「赤兎馬」のボトルを残し、店をあとにしました。

 

 翌24日は朝からきれいな青空が広がり、1マーク側の水面が朝日を反射してキラキラと輝いています。前日に比べると暖かく、絶好のボートレース日和になりそうです。

 

 第2レースで展示気配が抜群に良かった6号艇の萩原秀人(福井)の2、3着付けを狙い、①⑥②6,400円をゲット。幸先いいスタートを切りましたが、それからがいけません。全く当たりません。本命筋が入った第7レースと第9レースを取りましたが、完全にトリガミ。第10レースが終わった時点で、2レースの貯金は使い果たし、水面下に深く沈んでいます。トライアルの11、12レース次第では大敗の1日になりそうです。

 

 11レースは、展示を見ても瓜生の頭は固そうです。穴目はあえて狙わないことにし、2、3着は松井、太田の地元コンビとエース機の坪井の争いと見て、①-②③⑤-②③⑤の6点で大勝負。ただ、これまでの経験から大勝負にいった時に抜け目が来ることがよくあるので、前日同様、「忍者」辻を絡めた①-②=④と①-④=⑤を追加しました。結果は瓜生が期待に応え①②④で1,100円。追加しておいて良かった。ボートの神様にまだ見捨てられてはいないようです。

 

 続く12レース。2着以上が条件となった菊地ですが、スタート展示ではだれも入れてくれず枠なりのオールスロー。「1億円がかかっているだけに、簡単には入れてくれないよな」。本番もオールスローになるかどうかはわかりせんが、少なくとも進入は枠なりを想定しました。


 本命筋は、大外とは言え最低でも2着がほしい菊地を絡めての①-②④⑥-②④⑥。それと前日の反省に立って仁志を絡めた①-⑤-全と①-②④-②④⑤。枠なりを予想したとはいえ、本番はどうなるかわかりません。進入が乱れた時は穴が出ることがよくあります。12Rはスケベ心を出して少し穴目を買うことにしました。前日同様、菊地のまくりも考えましたが、山崎が1号艇の時にスタートが遅れたシーンを何度か見たことがあります。菊地が前付けに動いて深い起こしになればなおさらあり得ます。そこで池田のじかまくりと、それを見てスピードターンで差してくる桐生との折り返しで②=④-全にしました。


 さて本番。菊地が猛然と内を取りに来ました。それに仁志が抵抗。①②⑤⑥の並びに。驚いたように桐生もあわてて舳先をスタートライン方向に向けましたが、すぐに回り直し大外へ。結局、並びは①②⑤⑥/③④。「やばい!」。本命筋は菊地とともに桐生が舟券に絡まなければなりませんが、6コースです。しかも内の4艇はかなり深い進入。本命筋の舟券は風前の灯です。こうなると何がくるかわかりません。


 ダッシュ分スタートでのぞいた井口が内を絞りにかかりましたが、菊地が抵抗。山崎とともに外に大きく流れていきます。「あ~っ」と思った瞬間、青いカポックが差してきて、バックでは桐生と池田が先頭争いです。レース展開は全くの予想外ですが、舟券だけは桐生、池田の折り返しを持っています。「よっしゃー!」。④②①で10,750円。結果オーライ舟券ですが、これがあるからボートレースはやめられません。

 

 優勝戦は瓜生が1号艇。前夜に続き、「赤兎馬」のロック片手に京味噌もつ鍋をつつきながらあれやこれやと予想。「赤兎馬」のボトルが空になったのを機に、クリスマスケーキを店頭販売しているコンビニの前を素通りし、ホテルに戻りました。

(2017/1/24)


2016ボートレースグランプリ 瓜生正義

第3レース

 

 Kです。住之江グランプリへの旅打ちの最終回です。


 25日。泣いても笑ってもいよいよ最終日。開門30分前の午前9時すぎに住之江に到着しました。入場門の前にはすでに大勢のボートレースファンが列をなしています。隣接する早朝前売発売所「ボートバウ」をのぞくと、足の踏み場もないほど人であふれ返っています。年末の大一番の興奮がひしひしと伝わってきます。


 前日同様、穏やかな天気ですが、配当は朝から荒れ模様です。4,000円~6,000円台の中穴が続いたあとは一番人気の650円。「これで少し落ち着いてくるのかな」と思っていたら、その次のレースは、⑥⑤②で何と25万2,220円の超大穴。120番人気です。「SGでこんなのありか」と呆然。今回のグランプリのキャッチフレーズ「聖なる日に、奇跡が起きる。」とは、このことか!?


 こんな日は、なかなか舟券は当たりません。本命筋は抜け目の3着が入ったり、穴目は全くの見当違いの頭を買ったりと踏んだり蹴ったりです。初的中は第6レース。次いで第7、第9レースも取りましたが、元返しがやっとで、優勝戦の資金がかなり心細くなってきました。迎えた第10レース。聖なる日、ここに神様がいました。


 グランプリ順位決定戦。メンバーは①篠崎仁志(福岡)②山崎智也(群馬)③坪井康晴(静岡)④太田和美(大阪)⑤池田浩二(愛知)⑥井口佳典(三重)。展示タイムはエース機の坪井が断トツ。一周タイムは仁志、坪井、池田の順で、この3人が抜けています。舟券はこの3艇を軸に考えました。本命筋は仁志の頭を信頼。井口は機力劣勢のうえ大外とあって舟券の対象からはずし、枠の利で山崎を選び、①-②③⑤-②③⑤の6点。穴目は一周タイム上位3艇のボックスです。一周タイムを参考にするようになってから、良くやる買い方です。①-③=⑤はあるので、③⑤-①③⑤-①③⑤の4点にしぼり、いつもより多めに資金配分しました。


 スタートは、①②/③④⑤⑥。坪井がダッシュに引き、まさかの3カド戦です。最近よく見かけるようになりましたが、成功した例をあまり見たことがありません。期待と不安が入り混じります。坪井がまくっていけば③-⑤、⑤-③はありそうですが、果たして①が残せるかどうか…。


 スリットでのぞくほどではなかった坪井ですが、果敢に握っていきます。それを牽制するようにして仁志が先マイ。「逃げた!」と思った瞬間、黄色のカポックがきれいな弧を描きながら、坪井の内側を全速で差し抜けてきました。さらに先行する仁志までとらえ、2マークを先取り。仁志も懸命に追いますが届かず、⑤①③でゴール。SG8冠男の意地を見たようなレースでした。配当は15,840円。ここまでの負けをかなり取り戻すことができました。


 第11レースはグランプリシリーズの優勝戦。1号艇は今垣光太郎(福井)で、初日からオール舟券絡みの成績。6年ぶりのSG制覇は目前です。機力のいい2号艇の斉藤仁(東京)と前日の準優勝戦を3号艇で勝ち上がってきた重成一人(香川)との絡みで①-②=③あたりが本命でしょうか。しかし、オッズは相当下がりそうです。グランプリの優勝戦に備えて資金を温存する意味でも、ここは半ば「見」するような感じで①-②③-⑥の2点だけにしました。6号艇は寺田祥(山口)。根拠は何もありません。配当妙味があるのと、この日は⑥が舟券によく絡んでいるなと思ったからです。結果は①③⑥で2,410円。十分です。何だかツキが回ってきたような気がします。これで気持ちよく最終レースに臨めます。

 

 第12レース。私にとっても2016年旅打ちの総決算です。


 メンバーは①瓜生正義(福岡)②菊地孝平(静岡)③桐生順平(埼玉)④石野貴之(大阪)⑤松井繁(大阪)⑥辻栄蔵(広島)。5号艇に松井がいるだけに前夜からずっと進入が気になっていました。3コースまで入っての①②⑤/③④⑥か、入れてもらえずの①②③④⑤/⑥か。レース前のスタート練習では、回り込もうとする松井を桐生が激しくブロックするシーンも見られました。桐生はコースを譲る気はなさそうです。


 その通り、スタート展示ではコース取れずに①②③④⑤/⑥でした。展示航走は瓜生と菊地が抜群によく見えます。ボートが暴れることなく、水面に吸い付くように旋回していきます。見た目通り展示タイム、一周タイムもこの2人が抜けています。次いで桐生です。石野はシリンダケースを交換しての出走ですが、舟足が上向いているようには見えません。展示、一周タイムともに下位です。


 舟券は瓜生を信頼です。「信頼」という言葉では少し言葉足らずかもしれません。「瓜生しかない」「瓜生であってほしい」。確信と願望が入り混じった①の頭予想です。23日の枠番抽選で1号艇を引き、流れは来ていますし、旅打ち先で地元・瓜生の悲願のグランプリ初戴冠を目撃できるなんて最高じゃないですか。2010年、住之江グランプリ(賞金王決定戦)。1号艇の浜野谷憲吾(東京)がスタートでドカ遅れし、1マークの手前で舟券が紙切れと化した悪夢の旅打ちを思い出し心が少し揺れましたが、初志貫徹。ここはウラも穴目もなしです。


 とは言え、①-全-全というわけにはいきません。2着、3着の軸は展示の雰囲気からしても菊地と桐生ですんなり決まりました。まず①-②-全、①-③-全が頭に浮かびましたが、松井のここ一番での勝負強さも気になります。松井にはこれまで買うと来ない、買わないと来る、と何度も痛い目にあってきました。「展開ついて2着はありそうだなあ」。スポーツ報知のこの日の占いを見ると、10月生まれの幸運数は③と⑤です。「イケル!」。予感は根拠にない確信に変わり、勝負舟券は①-②③⑤-②③⑤の6点。それと11レースでおいしい思いをしたので、①-全-⑥を少々。


 布陣は整いました。いよいよピットアウト。水面際は多くのファンで埋まり、照明灯の明かりを映す水面を波立たせるように選手名を叫ぶ声が響き渡ります。小回りブイを回った直後、突然、大きな歓声とどよめきが起きました。松井がスルスルとインまでうかがう勢いで回り込んできます。意表をつかれたのか、瓜生、菊地、桐生があわててハンドルを切ります。瓜生はインを死守しましたが、菊地はボートに入った水をかき出すのに精いっぱい、桐生もあきらめたようにボートを横に流します。


 進入は全くの予想外、①⑤②③/④⑥。並びだけなら2、3着は②③⑤でいけそうですが、進入が乱れているだけに荒れる予感がプンプンします。案の定、松井のスタートが遅れ、瓜生は壁なしの状態で1マークへ。「ヤバイ。菊地がいってしまう」と一瞬肝を冷やしましたが、瓜生があっさり先マイ。そこに青いカポックが差し込んできました。どこかで見た光景。そう11レースと同じ展開です。が、今度は1号艇までは届きません。瓜生の完璧な逃げですが、「えーっ、石野?④は持ってないぞ」。


 瓜生の初戴冠は確実ですが、舟券はまだ終わっていません。①-全-⑥が残っています。3着の菊地を追走する辻を必死に応援しますが、柳の木の下にそうそうドジョウはいません。結果は①④②で2,290円。嗚呼! 「石野の5コースはあるよな」「結局、グランプリが始まる前の賞金上位3人で決まりか」…。後付けの理由だけは次から次へと浮かびます。

 

 結局、3日間の収支はプラスでしたが、優勝戦が取れないと、その喜びは半減です。試合に勝って勝負に負けたという感じでしょうか。収支がマイナスでも、最後に払い戻しに並ぶことができれば(フライング返還は別ですが)、帰りの足取りも軽くなります。

 

 瓜生のウイニングランが始まりました。水面際まで出て「おめでとう、瓜生」と手を振りました。舟券を取っていれば、こう叫んでいたと思います。「ありがとう! 瓜生」と。

 

◇住之江グランプリの戦績
23日:4勝8敗 回収率 147%
24日:4勝8敗 回収率 107%
25日:4勝8敗 回収率 105%

(2017/2/1)


ボートレース三国 カニ坊

第4レース

 

 Kです。3月のSGクラシックへの最後の切符をかけ、各地で地区選の熱い戦いが始まりました。開催は各レース場持ち回りのようで、九州(若松、芦屋、福岡、唐津、大村)だと5年に1回、近畿(三国、琵琶湖、住之江、尼崎)だと4年1回、回ってきます。今年は九州が福岡、近畿は三国(福井県)ですが、今回はその三国のお話です。


 旅打ちの楽しみのひとつにご当地グルメがありますが、味も、そして値段も最高峰にあるのは三国でしょう。そう、冬の味覚の王様、越前ガニの本場です。レース場のマスコットキャラクターも越前ガニをモチーフにした「カニ坊」です。


 三国への“初出走”は2010年9月の周年記念GⅠ北陸艇王決戦です。新大阪でJRの特急「サンダーバード」に乗り換え、「芦原(あわら)温泉」で降ります。福井県への旅そのものが初めてだったので、車窓からどんな景色が広がるのか――。京都を過ぎてしばらくすると、右手に海が見てきました。「これが日本海かぁ」。日本海というと荒波のイメージがありますが、波は静かです。


 ん? 待てよ。頭の中で日本地図を思い浮かべます。大阪から北陸方面に行く場合、日本海は左手に見えるはずだが…。「日本海じゃない。琵琶湖だ!」。重度の方向音痴の本領発揮です。これまで旅打ち先のホテルに最短距離で着いた試しがありません。地理の勉強もやり直した方が良さそうですが、まあ、琵琶湖が海のように大きいから一瞬勘違いしたということにしておきましょうか。

 

 芦原温泉駅からは巡回バスを利用しますが、レース場まで歩いて行ける最寄り駅は、福井と三国港を結ぶ第3セクター・えちぜん鉄道の「あわら湯のまち」です。なんとも風情のある駅名です。駅前にはその名の通り、芦原の温泉街が広がっています。この温泉街を抜けたところにレース場はあります。

 

  この時の旅打ちでは、初めての土地ということもあり、1日は三国観光にあてました。サスペンスドラマでよく登場する自殺の名所「東尋坊」や江戸時代、北前船の寄港地として栄えた三国港などを見て回りましたが、考えてみれば、三国港は越前ガニの水揚げ港としても有名です。「次はカニのシーズン(冬)に旅打ちしたいな」と思いをはせました。

 

  旅打ちはSGやGⅠを中心に出かけていますが、三国ではSGの予定は当分なさそうですし、周年記念のGⅠは悪天候になることが多いせいか、カニの最盛期を迎える冬場にはありません。ようやく巡ってきたのが2013年2月の近畿地区選です。GⅠには珍しく優勝戦が3日の日曜日と日程も申し分ありません。行くしかない!

 

 しかし、事前の宿探しは苦労しました。夕食に越前ガニが付くことが条件です。レース場までの足を考えると、芦原温泉街がいいのですが、宿泊代が半端ではありません。1人当たりの料金が博多-新大阪間の新幹線2往復分なんてざらです。ちょっと手が出ませんし、ほとんどが「1部屋2名様から」です。安くてさらに1人でも泊まれる宿はないかとようやく見つけ出したのが、東尋坊近くの海岸沿いにある「休暇村 越前三国」でした。レース場からはかなり距離がありますが、「かに極みコース」が付いて新幹線1往復分ほどです。 

 

越前ガニ

  準優勝戦が終わり、日没間際に宿に到着しました。目の前には湖ではなく、鉛色した本物の冬の日本海が広がっています。夕食は館内のレストラン。老舗旅館のように部屋食というわけにはいきませんが、案内されたテーブルには、赤くゆで上がった越前ガニが長い脚を左右に大きく広げてドーンと横たわっています。黄色のタグ(水揚げされた漁港名が入っており、いわば越前ガニの証明書です)もちゃんと付いています。ほかにもカニ刺し、焼きガニ、カニ味噌甲羅焼きなどなど。


 従業員にゆでガニの食べ方を教えてもらい、いざ実食。「カニを食べる時、人は黙る」と言いますが、その言葉通り、あとはひたすらちぎってはほじり、ほじってはしゃぶりつき。昼間のレースの一人反省会をすることすら思い浮かばず、われを忘れて食べ続けました。特に甲羅焼きのカニ味噌をまぶしたカニ肉のおいしいこと。一緒に頼んだ地酒「越の蔵」がことのほか進み、絶品でした。

 

 さて、翌日は近畿地区選の最終日。前日は大きく負け越していましたが、この日は朝から好調です。第5レースの万舟(13,360円)をはじめ11レースが終わった時点で5勝し、前日の負けを大きく取り戻しました。


 優勝戦は①田中信一郎(大阪)②太田和美(大阪)③中島孝平(福井)④川原正明(福井)⑤丸岡正典(大阪)⑥吉永則雄(大阪)。さしずめ大阪VS地元・福井の構図です。スタート展示は枠なりの3対3。展示一番時計は川原ですが、ほかの5人も大きな差はありません。


 ただ、1周タイムは中島が抜けています。中島は前日の準優勝戦、3号艇からまくりを決め、優勝戦にコマを進めてきました。この時も1周タイムは断トツでした。中島が最も重視する回り足がきている証拠です。前日、穴目で中島の頭から展示タイムが良かった⑤向所浩二(兵庫)への③-⑤-全を買っていました。結果は③⑥①(29,660円)。悔しい思いをしていたので、ここはもう一度中島から勝負です。うまくいけば前夜の「かに極みコース」代が出ます。まくり、まくり差しの両面作戦で、③-①②④-①②④と③-⑥=全で勝負しました。


 本番は進入が変わり①④②/③⑤⑥。中島が4カドからまくり、結果は③⑤④の15,120円。……。③-①④⑤-①④⑤だったか。2日続けて中島にのっかり、そして負けた。そんな三国の近畿選手権でした。

 

 今回の三国はだれが制するのでしょうか。今年は行けませんでしたが、4年後には2013年のリベンジを果たしたいものです。「今度こそ、カニ代を稼ぐぞ!」と、あの夜の越前ガニの姿が思い出されます。でもまあ、こんなことを考えて舟券を買うと、ろくなことにはならないんですがね…。

(2017/2/9)


ボートレース浜名湖

第5レース

 

 Kです。各地の地区選が終わり、3月に児島(岡山)で行われるSGクラシックの出場メンバーが固まりました。児島への旅打ちはまだ先なので、今回はボートレースにはまったきっかけやこれまでの旅打ちの思い出などをお話しします。


 スポーツ報知西部本社で仕事をするようになったのは2009年7月からです。学生時代、山陽オートでアルバイトをしていたので、オートレースについては多少の知識はあったのですが、ボートレース(当時はまだ競艇と言ってましたが)は全くの素人でした。知っている選手とは言えば、今村豊(山口)や植木通彦(福岡、現やまと学校長)ぐらい。紙面に載った王者・松井繁(大阪)の写真を見て「(プロ野球の)松井稼頭央似てるけど、親戚?」などと質問していたレベルです。


 北九州市で勤務していた20代の頃、1、2回、ボートレース場に足を運んだことがありますが、選手やルールはもちろん出走表に載っている言葉の意味すらわからないのですから、やみくもに買った舟券(まだ3連単の導入前です)が当たるはずもありません。後方から抜き上げていくオートレースを知っているだけに、1マークを回ったなりで勝負が決まる(当時はそう思っていました)ボートレースは見ていても面白くありませんでした。


 しかし、スポーツ新聞社に勤務するからには公営競技に全くの素人というわけにはいきません。特にボートレースはスポーツ報知西部本社が管轄する九州・山口に、全国24場中7場が集中しています。まずはボートレースを知らなければと、“勉強”を始めました(半分はホントですが、基本的には根っからのギャンブル好きなんでしょうね)。


 担当記者や詳しい同僚に基本的なことから教えてもらいます。出走表の見方、マークシートの塗り方(この時「流し」や「ボックス」という言葉を初めて知りました)、SG、GⅠなどグレードレースの意味等々。「舟券を買わずして競艇を語ることなかれ」との言葉に即座に反応し、休みの日は自宅から近い福岡や唐津で“実践練習”を繰り返しました。

 

 こうして実際のレースを見るようになってから「見ていて面白くない」というかつてのイメージは徐々に変わっていきました。モンキーターンで1マークを旋回する姿はカッコいいし、その迫力に圧倒されます(最初にボートレースを見たのは30年近く前ですから当時はまだモンキーターンは主流ではなかったのかもしれません)。チルト3度の阿波勝哉(東京)をはじめとするアウト屋のまくりは豪快です。舟券に絡もうと4着の選手が内から外から攻め立てるコーナーごとの攻防は手に汗握ります(実際に舟券を持っていたらなおさらです)。

 

 決定的だったのは、手前みそですが、福岡担当(当時)の長谷昭範記者が2010年1月から本紙に「楽しい競艇(ボートレース)」を始めたことと、漫画「モンキーターン」に出会ったことです。


 「楽しい競艇」はボートレースビギナー向けの内容で、私のような初心者にはぴったりの内容でした。エンジンやボートの構造をはじめ「展示タイムは聞き逃すな」「チルト使って出足、伸びを調整」「思惑秘め駆け引き、コース取り」など回を重ねるごとに知識が増えていきました。


 もうひとつの「モンキーターン」は「これを読んでレーサーを目指した」という選手がいるほどファンにとっては必読の書です(と思っています)。中古の20巻セットをAmazonで購入し、読みふけりました。1996年に連載が始まった漫画なので、プロペラ制度やルールは違っていましたが、選手の心理や駆け引き、師弟の関係、プロペラの作り方など勉強になりました。主人公の波多野憲二をはじめ潮崎俊也や櫛田千秋ら現役レーサーをほうふつさせる人物も登場し、選手への思い入れがさらに深まりました。今でも時折読み返し、波多野憲二が究極のターン「Vモンキー」でSGを勝ったり、賞金王(グランプリ)を獲りフェンス越しに幼なじみにプロポーズしたりする場面ではワクワク、ウルウルします。


 こうなると、もうどっぷりです。休みのたびに足しげくレース場に通い、専門チャンネル「JLC(日本レジャーチャンネル)」に加入。専門雑誌「BOAT BOY」の定期購読を始め、「歯止めがきかなくなるので、そこまではしない」と強く戒めていた「TELEBOAT(電話投票)」会員にもなってしまいました。
 知れば知るほど面白く、奥が深く、そして興味が尽きません。これまでいろんなことに手を出してきましたが、ほとんど三日坊主で終わっています。7年以上続いているなんて、60年近い人生の中で初めてです。

 

 長く続いているのは、旅打ちのおかげ(せい?)かもしれません。単に舟券を買い、「当たった、はずれた」だけではここまでのめり込むことはなかったと思います。もちろん、時折ゲットする「万舟券」という名の麻薬から抜け出せなくなった面もありますが、旅打ち先でご当地グルメを味わったり、名所を回ったりと、レースや舟券予想だけでない楽しみもあるからです。


 九州・山口以外のレース場を訪ねることを旅打ちと定義すると、第1弾は2010年5月、浜名湖(静岡)のSG笹川賞(オールスター)です。この年のSGをすべて見に行こうと思い立ったのです。優勝戦は衝撃的でした。岡崎恭裕(福岡)が5コース(6号艇)から見事なまくり差しを決め、SG初優勝を飾りました。福岡支部の先輩でもある艇聖・瓜生正義をして「あそこに入っていけるのか」と言わしめたほど、岡﨑のハンドルがさえた一戦でした。⑥①③で48,120円。SGの優勝戦で一度は取ってみたい夢舟券です。


 実は前夜、宿泊した浜松市内の浜松餃子店で、出走表を広げ一人反省会をしていたところ、隣りに座った見知らぬおじさんから声をかけられました。「白井は待機行動違反で賞典除外だよ」。準優勝戦で2着だった白井英治(山口)が優勝戦に乗れず、代わりに3着の岡崎が繰り上がるというのです。そんなことは全く知らずに白井を入れたメンバーで予想を巡らせていたのです。今なら、あくまでも今ならですが、「岡崎にツキがあるかも」「3月の総理杯(クラシック)のリベンジだ(優勝戦1号艇でインを取られ2着でした)」などと穴目は岡崎の頭を考えたかもしれません。しかし、当時はそんな予想は全く浮かばず、①池田浩二と③今村豊の争いかなと、その通りの舟券で勝負し、見事に散りました。

 

金毘羅さん

  次は、7月の丸亀(香川)のオーシャンカップです。ちなみに6月の大村(長崎)グランドチャンピオンは会社の同僚と準優勝戦を見に車で行ったのですが、途中、ゲリラ豪雨と事故渋滞に巻き込まれ、散々でした。


 丸亀へも車です。当時は民主党政権下、高速道路1,000円乗り放題の時代です。今から考えると夢のような政策です。「トラスト・ミー」の宇宙人総理をはじめ民主党政権時代に評価できるものは何もありませんが、これだけは例外です。当時、毎月のように旅打ちができたのは、1,000円高速のおかげです。

 

 オーシャンカップの優勝戦は「海の日」で、この年は19日の月曜日です。丸亀はナイターレース場ですので、優勝戦までいると、翌日も休みを取らなければなりません。やむを得ず、4日目、5日目の参戦となりました。


 逆にナイターレース場への旅打ちのいいところは日中たっぷりと時間があることです。そこで開門までの間にまだ行ったことがなかった金毘羅さんにお参りすることにしました。海上交通の守り神だけに舟券にもご利益があるかもしれません。ちなみに丸亀の特産品になっているうちわは金毘羅さんの参拝客用に作られていたのが今につながっているとのことです。


 参道の石段は785段。うわさには聞いていましたが、そのきつさは想像を超えていました。特に山頂が見え始めてからの最終盤は急しゅんで、1段上がっては一休みの繰り返しです。膝はガクガク、太ももやふくらはぎの筋肉は痙攣寸前。真夏の日差しが容赦なく照りつけ、パンツまで汗でびっしょりです。ほうほうの体でようやく本宮にたどり着き、この日の「必勝」を祈願しました。


 一度ホテルに戻って汗を流し、勇んでレース場に乗り込みましたが、あれだけきつい思いをした金毘羅さんのご利益はまったくありませんでした。金毘羅さんの対象は大型船だけなのでしょう? 準優3個レースをはじめ10敗。最終12レースの一般戦は舟券を買う気も起こらないほどの惨敗でした。収穫は、初めて渡った瀬戸大橋からの瀬戸内の絶景だけという悲しい結果でした。

 

 優勝戦は石野貴之(大阪)がイン逃げを決め、SG初制覇を成し遂げました。ここまで総理杯(クラシック)・山口剛(広島)、笹川賞・岡﨑、そして石野と、4SGのうち3SGを、やまと学校を卒業した「やまと世代」がSG初優勝を飾り、この年は「下剋上」「世代交代」という言葉が話題になりました。
 それにしても石野は2015年三国、2016年鳴門とオーシャンカップを連覇し、今やすっかり「オーシャンカップ男」です。今年、同一SGタイトル3連覇の偉業に挑戦することになりますが、開催場は奇しくも丸亀。行かねばならぬ! 今から楽しみです。

 

(2017/2/26)


ボートレース宮島

第6レース

 

 Kです。今年新設された女子のグレードレース「GⅡレディースオールスター」が宮島(広島)で開催されました。次の旅打ちは児島(岡山)のSGクラシックと考えていたのですが、宮島には久しく行っていないし、そこそこ荒れて高配当が出ているし、天気も良そうだし…と3日の金曜日、旅打ちのムシがうずき始めました。優勝戦がある5日の日曜日は所用があるので、チャンスは4日の土曜日のみ。ということでバタバタと予定外の弾丸日帰り旅打ちツアーを敢行しました。

 

 まだ暗い午前6時前に車で出発。約270キロ。朝日を浴びながら山陽道をひたすら東進し、なんとか開門前に滑り込みました。眼前には日本三景のひとつ「安芸の宮島」。春霞がかかっているのか、少し靄(もや)っています。その前には世界遺産・厳島神社のシンボルでもある赤い大鳥居。満潮に向かう時間帯で海に浮かんでいるように見えます。左手には牡蠣(かき)の養殖いかだがずらり。天気予報通り初春の陽光がまぶしく、風もほとんどありません。まさに「春の海終日(ひねもす)のたりのたりかな」の水面になりそうです。

 

 宮島はGⅠ第25回新鋭王座決定戦があった2011年1月以来です。その後は2015年6月のSGグランドチャンピオンに“出走”する予定で、ホテルまで予約していたのですが、家事都合により“欠場”となってしまいました。宮島では13年ぶりのSGだっただけに張り切っていたのですが…。


 それにしてもあの頃の新鋭戦はレベルが高く、面白かったですね。毒島誠(群馬)、岡﨑恭裕(福岡)、峰竜太(佐賀)、篠崎元志(福岡)ら今やSGの常連となった若手が常に優勝争いを演じていました。宮島での優勝戦でも新田雄史(三重)、平本真之(愛知)と、後のSGウイナー2人が名前を連ねていました。
 メンバーは①新田②山田哲也(東京)③水摩敦(福岡)④坂元浩仁(愛知)⑤木下大将(福岡)⑥平本です。このメンバーでは新田、平本が格上で、特に3年連続優勝戦に乗ってきた新田が1号艇とあって断然の人気でした。しかし好事魔多しと言いますか、新田がスタート直後の1マークでまさかの振り込み。後続の平本が間一髪のところでハンドルを切り、ことなきを得ましたが、ひとつ間違えば事故レースになるところでした。結局、2コースから差し抜けた山田が優勝。②⑤④30,830円のビッグ配当で決着しました。

 

 実はこのレース、新田から平本を絡めた舟券を本命筋とする半面、穴目としてスタートの早い山田の2コースまくりを想定して②-③④⑤-③④⑤を少しだけ持っていました。新田が振り込んだ瞬間、悲鳴を上げそうになりましたが、バックで山田が突き抜けていくのを見て、ポケットに入れていた舟券をもう一度確認し、あとは「このまま、このまま」と必死に祈っていました。


 ゴールした瞬間、心の中で小さくガッツポーズをしたのですが、すぐ近くで「やったー! ほうれみろ、わしの言うた通りじゃろうが」と周りの人が振り向くぐらい大きな声で叫んでいるおじさんがいました。「何がわしの言った通り」なのかはわかりせんが、隣りの列で払い戻し窓口に並んでいたこのおじさん、「そうじゃろ、そうじゃろ」「こうなると思うとったんよ」とずっとハイテンションでした。その気持ち、よーくわかります。最終レースを万舟でとったんだから。

 

 今回は女子戦。「6年前の夢よもう一度」と実戦開始です。今回の出場選手はファン投票で選ばれているため、SGの出場経験もあるA1級の強豪からデビューして間もない116期のB1級まで幅広く、技量の差は歴然です。舟券の軸を絞りやすい反面、B1の若手が舟券に絡めば配当は一気に上がります。


 さて、第1レース。最初のレースを取れるかどうかでその日の流れが決まるような気がするので、ここはなんとしてもものにしたいところですが、オールB1の混戦番組です。敗者戦だけあって節間成績は「5」や「6」が目立ち、最初から思案のしどころです。


 勝率やキャリアを考えると②藤堂里香(福井)、③木村沙友希(静岡)が舟券に絡んでくることは間違いなさそうです。あとは最若手のひとり、村上奈穂(広島)のイン戦を信頼するかどうかです。村上にとっては繰り上がりで出場した地元の大舞台。このイン戦は逃げたいところです。前日、6コースから3着と初めて舟券に絡み、「足はいい」との本人のコメント通り、展示、1周タイムとも上々。スタート展示タイミングも「00」で、若手のインコースにありがちな立ち遅れもなさそうです。イン信頼! 穴目はなしで①-②③-②③を厚めに展示一番時計だった同じく若手の深尾巴恵(群馬)を3着に絡めた①-②③-⑤の4点で勝負しました。結果は①②⑤1,820円。配当は付きませんでしたが、幸先いいスタートを切りました。


 その後、第2、第5、第8レースと5,000円前後の中穴をゲットし、準優勝戦が始まる前までに往復の高速代ぐらいは勝ち越すことができました。あとは準優の3個レースが今回の旅打ちの浮沈を握りそうです。

 

ボートレース宮島 がんす

 その前に腹ごしらえです。宮島のバクチ飯と言えば穴子丼が有名ですが、今回は「がんす」にしました。がんすは板状にした魚のすり身にパン粉を付けて揚げたもので、広島のソウルフードのひとつだそうです。全国のレース場のB級グルメを紹介する「ばくばく! バクチごはん」という漫画でも取り上げられていました。店は4階の食堂「三代目勝海舟」。肉うどんにかき揚げとがんすがのった、ちょっとぜいたくなうどんを注文しました。がんすは佐賀県の唐津あたりで親しまれている魚ロッケに似ていますが、魚ロッケがカレー味なのに対し、がんすはピリ辛です。一味唐辛子が入っているようです。うどんのつゆを吸って衣はしっとりですが、中はしっかりと歯ごたえがあり、うどんとの相性もぴったりです。レースとレースの間にかき込むバクチ飯には最適で、車でなければがんすの単品とビールを注文していたことでしょう。

 

 さて、準優最初の第10レース。メンバーは①細川裕子(愛知)②松本晶恵(群馬)③川野芽唯(福岡)④鈴木成美(静岡)⑤角ひとみ(広島)⑥桜本あゆみ(東京)。内の3艇が強力です。いずれもA1で、松本、川野は昨年、一昨年のクイーンズクライマックス覇者です。名前だけなら内の3艇で決着しそうですが、スタート展示では角がインを取り、並びは⑤①②/③④⑥。施行者推薦で出場した角。「優勝戦に乗って、地元に恩返し」とばかりの気迫がうかがえます。


 これで予想が悩ましくなりました。角がどこまで入れるのか、入れてもらえるのか。インは無理でも2、3コースまでならありそうです。展示でダッシュに引いた川野が入れると読んで、①②⑤/③④⑥を想定。舟券は技量上位の①②③と角の気迫を信じ、少し変則ですが、①②③-⑤=①②③の12点にしました。
本番は川野まで抵抗し、並びは①②③⑤/④⑥。トップスタートを切った松本を意識したのか、1マークで細川の艇が流れ、松本の差しが入ります。さらに若干スタートで後手を踏んだ角も小回りし、その内を追走。2マークでは、その角が最内から渾身の先マイを果たし、スタンド前は①②⑤が並走状態です。2周目1マークで松本が先行する細川の内を付き抜け出してきました。舟券的にはほぼ出来上がりです。あとは着順です。②⑤①ならかなりの配当が期待できますが、2周目2マークで角と細川が接触。角の奮闘も一歩及ばす②①⑤で決着しました。配当は3,010円とかなり下がってしまいましたが、十分です。

 

 これで資金にかなり余裕ができました。浮いた資金を全額、残りの2レースに突っ込んだのですが、その結果は次回で。

 

(2017/3/9)


ボートレース宮島

第7レース

 

 Kです。宮島(広島)のGⅡ「第1回レディースオールスター」の後半です。今回、宮島へ予定外の、しかも弾丸日帰り旅打ちツアーを敢行した最大の理由は、実は地元の予想紙を手に入れることにありました。その名も「V(ブイ)」。ボートレース専門チャンネル「JLC(日本レジャーチャンネ)」で「ブラマヨ吉田とういちの男舟」という番組が放送されています。お笑い芸人のブラックマヨネーズ・吉田とパチスロライター・ういちが全国のボートレース場を回り、舟券勝負するという内容ですが、その宮島編で紹介された予想紙です。この中に出てくる「競艇で勝つための信念『V10ヵ条』」を読んでみたかったのです。


 この番組のファンでもある会社の同僚からも2部頼まれました。どこで買えるかわからないままレース場に着いたのですが、心配無用でした。入口のすぐそばで女優の吉行和子似のおばちゃんが、机を出して売っていました。「JLCの番組を見て、福岡から買いに来ました」とお土産分も含めて4部買うとおばちゃん、びっくり。「そう言えば、この間も(ボートレース芸人の)グランジ大さんが『これいいね』とほめてくれたんよ」。今や宮島の「V」はボートレースファンの中で伝説の予想紙になりつつあるのでは…。


 A3判3枚(6ページ)をホチキスで留めただけの手作り感満載の予想紙です。表紙に描かれたVサインをするボートレーサーのイラストも含め昭和の香りが漂います。それでも地元の予想紙、2節前までのエンジンの使用者と成績など出走表だけではわからないデータがきちんと載っています。さて、肝心の10ヵ条ですが、まさに「ボートレースあるある」です。曰く「ギャンブルに『絶対!』と『これしかない!』は無い。競艇には『固い!』もない」「儲けるための舟券か、楽しむための舟券か自覚せよ。楽しむレースは負けて当然」…。


 そして最後は「モーターの勝率で買うのは小学生。選手で買うのは中学生。レース展開を読めれば高校生。総合力を判断するのが大学生。そしてレースを選ぶのがプロフェッショナル」。なるほど! さしずめ私は中学生か高校生あたりか。でも旅打ちに出たら1レースから最終レースまですべて舟券を買ってしまうので、大学生までは進歩してもプロにはなれそうにありません。


 閑話休題。レースの話に戻りましょう。準優の第10レースを取り、ここまで浮いた資金を全額、残りの2レースに突っ込むことにしました。準優2戦目の第11レースは①山川美由紀(香川)②香川素子(滋賀)③三浦永理(静岡)④寺田千恵(岡山)⑤堀之内紀代子(同)⑥水野望美(愛知)。水野以外は全員A級。特に山川、寺田は女子王座(現レディースチャンピオン)、三浦は賞金女王(現クイーンズクライマックス)の戴冠者です。


 山川は予選トップ通過の1号艇。驚くのは香川です。F2でありながらオール3連対で準優2号艇はすごいの一言です。スタート展示は枠なりの3対3。元々スタート力のある山川がさすがのタイミング「07」。他の5人は1艇身前後です。展示タイムも山川が一番時計で、ここは山川の逃げが固そうです。順当なら①-②③④-②③④あたりでしょうが、外枠の2人が気になります。ダッシュ戦の堀之内は豪快なまくりのイメージがあります。展示タイムも山川に次いで出ており、1周タイムは断トツです。なんか臭います。堀之内が攻めれば、その外の水野にまで展開がありそうですし、舟券に絡めばかなりの配当が見込めます。資金に多少余裕があるせいか、そんなスケべ心が頭をもたげます。よし、決めた! あえて②、③、④のネームバリューは捨て、①-⑤⑥-全の8点で勝負です。


 スタート展示同様の進入となった本番では香川が少しへこみましたが、内の4艇はほぼ横一線。期待の外枠2人は後手を踏んでいます。1マークは山川が難なく先マイ。堀之内が果敢に握っていきますが、艇がバタつき大きく流れ、万事休す。しかし水野が最内を差し、バックで先行する香川、三浦にグイグイ迫っています。2マークは山川に続き切り返し気味に先に回り、正面では香川と並んで2着争いです。①⑥②? こうなったら「水野、イケーッ」です。直線の伸びは水野に分がありそうですが、2周目2マーク、ツケマイ気味に回ったところ艇がバウンドして後退。その後も外から握って追いすがりましたが、惜しくても3着でした。①②⑥4,680円。①⑥②だったら、この倍はついていたと思いますが、ここはF2ながら2着と取り切った香川を称えるしかありません。

ボートレース宮島 がんす

 

 いよいよ最終レース。1号艇はエース機を駆る長嶋万記(静岡)。以下、②今井美亜(福井)③海野ゆかり(広島)④日高逸子(福岡)⑤後藤美翼(東京)⑥樋口由加里(岡山)。スタート展示は枠なりの3対3。展示、1周タイムとも長嶋が抜けており、他の5人は横一線といった感じです。長嶋の頭は固いところですが、地元のエース・海野も10レースの角同様、優勝戦進出に向け気合が入っているはずです。本命筋は①-③あたりか。穴目で海野の頭から③-①②④-①②④か③-①④⑤-①④⑤。超穴目で展示でスタートを行く気満々の後藤の一発駆けか。

 

 そんなことを考えている時に“事件”が起こりました。突然、携帯電話が鳴り「こちら宮島ボートレースの警備本部ですが、落とし物をお預かりしています」。この日、作ったばかりのキャッシュレス投票カードが落とし物として届けられているとのこと。あわててポケットを探りました。確かにカードがありません。思い出しました。10レース終了後、残金を全額引き出したのでした。その時、精算機にカードを置いたままにしていたようです。残高はありませんが、ポイントが少し入っていますし、再発行には手数料がかかります。急ぎ警備本部まで受け取りにいきました(届けてくださった方、ありがとうございます)。

 

 受け取りの手続きをして警備本部を出た瞬間、締め切り1分前のアナウンスが。あせります。まだ舟券は買っていません。とっさに塗りつぶしたマークシートは①-全-⑤⑥。準優の前2レースがいずれも3着に⑤と⑥が絡んでいるので、12レースもこの流れが続くだろうとの直感でした。しかし、舟券の買い目を改めて見ながら不安がよぎります。締め切り直前にバタバタとひらめいた直感が当たったためしがありません。当初の予想通り、①-③か③-①で決まるのではないか。①-③なら①-③-⑤⑥があるのでまだしもですが、③の頭だったら…。

 

 本番の進入は展示通り。スタートで少しのぞいた海野が艇を内に寄せ、2艇をまくって先頭に立ちます。うわっーあぁぁぁ!! 終わりました。①は2着争いが精一杯です。③②①11,480円。4日目までそこそこ万舟が出ていたのですが、この日は11レースまでゼロ。最後の最後に出るなんて。それも買えない舟券ではありません。夕日に向かっての帰途、運転しながら繰り言が出ます。「キャッシュレス投票カードさえ忘れんかったら、③の頭は買ってたようなぁ」。収支はトントンでしたが、なんともやるせなさの残る旅打ちとなりました。

 

 翌日、優勝戦だけネット投票で舟券を買いました。内の3艇は奇しくも準優と同じ艇番です。準優の再現があるかもと、海野(③)の頭から③-①②-全と③-①④⑤-①④⑤。結果は山川の完璧な逃げで①③②900円(2番人気)。今回は宮島には縁がなかったようです。

 

◇宮島レディースオールスターの戦績
5勝7敗 回収率104%

 

 今年最初のSG、ボートレースクラシックがいよいよ児島(岡山)で始まりました。野球のWBCも気になりますが、もうひとつのWBC(ワクワク・ボートレース・クラシック)も捨て置けません。18日から児島へ旅打ちに行ってきます。

 

(2017/3/16)


ボートレース児島 入場門

第8レース

 

 Kです。今年最初のSG「ボートレースクラシック」に参戦するため、児島(岡山)に旅打ちに行ってきました。3月18日から20日まで、週末を利用し3連戦。天気にも恵まれ、SGをたっぷりと満喫することができました。

 

 児島はSG「グランドチャンピオン」が開かれた2011年6月以来です。この時は散々でした。特に最終日の26日は朝から11連敗。SGの旅打ちではなければ早々と家路についている戦績です。優勝戦で起死回生の一発にかけるしかありません。

 

 そのメンバーは①平本真之(愛知)②瓜生正義(福岡)③石渡鉄兵(東京)④平尾崇典(岡山)⑤佐々木康幸(静岡)⑥秋山直之(群馬)。波乱の準優勝戦をただ一人インから逃げた、当時まだ新鋭の平本がSG優勝戦初の1号艇です。展示は枠なり3対3。展示タイムは瓜生が段トツ。平本はプロペラを交換し、タイムはワーストです。ここは瓜生しかありません。差した時の②-①-全。まくった時は2着を③か④で迷いましたが、地元のSGで気合が入る平尾にし、②-④-全。この日の負けを取り戻すべく有り金すべてをこの8点に投入しました。

 

 その時、携帯電話が鳴りました。当時の上司から「②-④⑥-全を買ってくれんか」。電話投票会員ではないその上司からは、旅打ちに出た時にこんな電話がよくかかってきました。頼まれた通り、追加の舟券を買いました。②-④でくれば2人とも万々歳です。

 

 結果はスタートで遅れた平本を瓜生が難なくまくり、1マークで瓜生の頭は確定。あとは2着ですが、秋山が6コースから取り切り②⑥③。対岸の電光掲示板に映し出された3連単オッズ「99.9」の数字が今も目に焼き付いています。結局、この日は0勝12敗。上司の舟券の払い戻しを受けて帰るというみじめな旅打ちとなりました。

 

 今回はその時のリベンジです。予選最終日の18日は1レースから4レースまで連続的中と上々のスタートを切りました。さらに7レースでは展示タイム断トツの4号艇・村越篤がカドからまくると見て、④①⑤10,480円の万舟券もゲットすることができました。ところが9レースからは全く当たらず、この日は若干のプラスで終わりました。

 

ボートレース児島 2マーク 待機行動

  翌19日は準優勝戦日。好天の日曜日ということもあって、開門前には駐車場近くにある児島名物の大時計の模型近くまで列ができています。

 

 この日の出走表を見て、うなってしまいました。一般戦となる1レースから9レースまで1号艇にはSG覇者がズラリと並んでいます。唯一の例外が8レースの峰竜太(佐賀)。児島の番組さん、やってくれました。「今日はイン逃げ祭り開催です。9レースまで手堅く稼いで、準優勝戦でがっつり買ってください」と言わんばかりの番組編成です。9レースまではあまり穴目を狙わない方が良さそうですが、それでも8レースの峰だけはエンジンが全く出ておらず、危ない1号艇です。峰のSG初優勝をずっと期待、応援をしていますが、舟券は別です。

 

 前半6レースは番組さんの思惑通り(?)、1号艇が5勝です。例外は3レース。①坪井康晴(静岡)②江夏満(福岡)③上平真二(広島)④徳増秀樹(静岡)⑤向所浩二(兵庫)⑥田中信一郎(大阪)。展示タイム、1周タイムとも坪井が抜けており、ここは信頼のイン戦です。田中を2着、3着に絡めての舟券を組み立てましたが、結果は③④⑥で23,100円。江夏が2コースから意表を突くツケマイを放ち、坪井が抵抗。その内を上平以下がズボズボと差し、坪井は5着に沈んでいました。これは取れません。穴目を考えたとしても思い浮かぶことはなかったでしょう。

 

 7レースまで本命筋を3レース取り、若干のマイナスで迎えた問題の8レース。メンバーは①峰②芝田浩治(兵庫)③田中④上平⑤飯山泰(東京)⑥篠崎仁志(福岡)。進入に乱れはなさそうです。「出足がなく直線も良くない」とのコメント通り、峰は展示タイム、1周タイムとも最悪です。実績とコースの利で①-②③-②③④は買いましたが、むしろ本命は②-①-全です。ダッシュ組から強烈に出ていく選手はおらず、3コースから田中が攻めていった時の芝田の差し抜け想定です。穴目で田中の強襲が成功した時の③-①②④-①②④を少々。

 

 本番は峰が辛うじて1マーク先マイしましたが、スタートで少しのぞき気味だった芝田の差しが見事に入り、2マークを先行。大外を握って回った篠崎が3着に入り、②①⑥7,070円。準優勝戦に向けた資金を確保することができました。

 

 いよいよ準優勝戦。メンバーを見ると、3レースともイン両立で固そうです。満潮の時間帯で風もほとんどありません。潮が高く風がない時はイン有利と言われる児島水面ですが、果たしてどうでしょうか。この続きは次回で。

 

(2017/3/25)


ボートレース児島1マーク

第9レース

 

 Kです。児島(岡山)のSG「ボートレースクラシック」。19日(5日目)も残すは準優勝戦3個レースのみ。9レースが終わった時点で若干浮いています。夜は一人反省会の会場として、地元の名物を出してくれる店を予約しています。3レースともインが固そうなメンバー構成なので、3連勝して、“会費”ぐらいは稼ぎたいところです。

 

 まずは10レース。メンバーは①石野貴之(大阪)②松村敏(福岡)③柳沢一(愛知)④太田和美(大阪)⑤茅原悠紀(岡山)⑥篠崎元志(福岡)。注目は松村です。SGは2015年10月の浜名湖(静岡)ダービー以来2回目の出場ですが、初日から持ち前のスタート力を生かし3連勝し、準優勝戦に乗ってきました。間違いなく今節の台風の目です。

 

 スタート展示は枠なりの3対3。本番も動きはなさそうです。展示タイムは石野、茅原が同タイムで抜けており、次いで松村、太田の順です。1周タイムは太田、茅原、松村と続き、石野は4番手です。石野の1コース1着率は80%を超えており、ここは石野を信頼です。2、3着は展示のタイムデータを参考に松村、太田、茅原を絡め、①-②④⑤-②④⑤。篠崎の6コースも2、3着としては魅力ですが、児島の6コースは消波装置が突き出ていて十分に助走距離が取れないことや、このメンバーに入ると本人のコメントほどにはエンジンが出ていないような気がしてやめました。

 

 穴目のキーパーソンになりそうなのは松村です。専門誌「BOAT Boy」の新概念データによると、松村は2コースでは差しよりもまくり勝ちが多い選手です。今節、スタート絶好調の松村がこのレースでも0台をぶち込み、2コースから直まくりにいけば、まくられ率激低の石野が抵抗……となれば、展開が向くのは柳沢です。ということで③-①②-全です。③-②で決着すればかなりの配当が望めます。

 

 本番では予想通り松村が02のトップスタート。スリット付近では石野より半艇身ほどのぞいており、思わず「松村、まくれー!」と叫んでしまいました。しかし、石野が伸び返し、1マーク手前で松村は差し構え。それを見て太田が外マイし、その外の茅原がまくり差してきました。バックでは早々と石野が抜け出しましたが、2着は混戦です。2マーク手前では内から⑥④⑤②と並走状態です。さすがに最内から切り返し気味の篠崎はマイシロがなく、茅原がうまくさばいて2着に浮上。3着争いは松村が取り切り、①⑤②で入着。本命筋で取りましたが、払い戻しは1,430円。もう少しつくと思っていたのですが、5号艇とはいえ茅原の2着ならこんなものかもしれません。なにせ、前日の予選最終日、同じ5コースからまくり差しを決めて勝負駆けを成功させ、⑤①③で2,770円しかつかなかったのですから。

 

 続く11レースは①菊地孝平(静岡)②瓜生正義(福岡)の並びで、①-②以外に考えられません。①-②-全で配当妙味がある④長嶋万記(静岡)⑤安田政彦(兵庫)⑥毒島誠(群馬)の3着に厚く配分したのですが、これが全く裏目に出ました。③赤岩善生(愛知)が入り、①②③。超1番人気で払い戻しは500円。完全にトリガミとなってしまいました。

 

 最終12レース。①桐生順平(埼玉)②井口佳典(三重)③山崎智也(群馬)④湯川浩司(大阪)⑤安達裕樹(三重)⑥新田雄史(三重)。安達を除けば全員SG覇者で、どこからでも狙えそうなメンバー構成ですが、展示タイム、1周タイムとも桐生が抜けています。潮もまだ高い時間帯で、風はほとんどなくなりベタ水面です。ここまでの流れも考えると、桐生のイン逃げが有望です。11レースの反省も踏まえ、ここは配当が安くてもきっちりと取りたいところです。そこで本命筋として①-②=③と①-③-④の3点に、ここまで浮いている分の半分をつぎ込みました。残りは6コースからでも舟券に絡んでくることが多い新田に期待し、①-②③④-⑥と①-⑥-全で勝負です。

 

 結果は桐生が影も踏ませない逃げを決め、イン両立。3着に湯川に競り勝った新田が入り①②⑥1,750円。⑥絡みの舟券としては最も安い配当となりましたが、準優勝戦を3連勝で締めくくり、一人反省会の会費は残すことができました。

 

元祖たこ料理 保乃家 岡山県倉敷市 児島 下津井

  さて、その反省会の会場ですが、下津井にある「元祖たこ料理 保乃家(やすのや)」という店です。下津井は瀬戸内海に突き出た児島半島の先端にあり、古代から良港として知られ、江戸から明治にかけては北前船の寄港地として栄えた町です。瀬戸内の速い潮流の中で育ったタコは兵庫・明石産と並び称されています。店はレース場から車で10分ほどとのことです。大勝ちすればタクシーで行こうと思っていたのですが、そこまでの勝ちではありません。予約の時間まで余裕はあるので、児島の町をゆっくり見物しながら循環バスで行くことにしました。

 

 バスに揺られること約50分。「下津井漁港前」で降りると、店はすぐそば。目の前には瀬戸大橋の威容が迫っています。店の入り口の前にある水槽には“出番”を待つマダコがネット状の袋の中で身をよじらせています。中に入ると、カウンターの内側で大将がタコをさばいていました。カウンターに座ると「どちらから?」「旅行で?」と旅打ち先でのいつもの会話です。「ボートと言えば、先日、児島の椛島アナウンサーたちが来て、テレビが撮影していったよ」と大将。恐らくBSフジで日曜日の午後放送されている「BOATRACEライブ~勝利へのターン~」のことです。SGの直前に「児島探訪」と称して、児島の名物実況でおなじみの椛島健一アナとお笑い芸人「ますだおかだ」の増田英彦らが、ここを訪れた模様が放送されていました。「実はその放送を見て、予約したんです」。

 

 料理はタコのおまかせコース。「まずはこれから」と出てきたのは「まこしんじょう」。タコの真子(卵巣)を裏ごしして蒸し上げたものです。イイダコの飯(いい=卵)は食べたことがありますが、マダコの真子は初めてです。明太と同じくらいの小さな粒で、かすかにその食感が残っています。味はこれまでに経験したことがなく、まさに珍味としかいいようがありません。続いていぼ酢(タコのいぼの部分の酢の物)。「これも珍味」と一緒に出てきたのは白子。真子も初めてなら白子も初めて。親指の頭ほどの大きさで、白い出べそのよう形です。口に入れると、魚類の白子特有の濃厚な味わいです。

元祖たこ料理 保乃家 たこのから揚げ 岡山県倉敷市 児島 下津井

 このあたりでビールから日本酒に切り替えました。あいにく地酒が切れているとのことなので、お隣広島は呉の「千福」の冷酒にしました。この名前を聞いて子供の頃耳にしていた「♪千福一杯いかがです♪」のCMを思い出しました。続いては刺し身。皮の部分はいぼ酢になっているので、中心部の白い部分だけです。なんとも美しい色をしています。口に入れると、歯ごたえ十分で、かむほどに甘みが出てきます。ゆでたタコも好物ですが、生ダコの刺し身はまた格別です。

 

 この後タコの唐揚げが出て、白子ごはんとタコのつみれが入った味噌汁で締めです。なんやかんやで千福の冷酒が3本も空いてしまいました。本来ならば翌日の優勝戦のことをあれこれ考える一人反省会ですが、今回は初めて体験するタコ料理の数々と大将との話に夢中になって、すっかり忘れていました。大将が言うのは「下津井のタコは年中おいしいけど、冬の寒ダコは身が締まって最高」とのこと。「児島でまたチャレンジカップをやってくれないかな」。そんなことを思いながら店をあとにしました。

(2017/4/8)


ボートレース児島 クラシック優出インタビュー

第10レース

 

 Kです。本来の仕事が忙しく(普段はボートレースとは無縁の部署で仕事をしています)、第9レースからすっかり間が空いてしまいました。本来の仕事も一段落したので、児島(岡山)のSG「ボートレースクラシック」の最終日の戦績を報告します。

 

 3月20日朝、ホテルのベッドで目を覚ました瞬間、「やばい」と思いました。胸はムカムカ、頭はガンガン。前夜の一人反省会で冷酒を飲み過ぎたようです。完全に二日酔い状態です。コートはベッドの横に脱ぎ捨てられ、前夜帰ってきた服装のままベッドに倒れ込むように寝てしまったようです。旅打ちでなければ、昼過ぎぐらいまで寝ているところですが、そういうわけにはいきません。ここで二日酔いに負けていては、児島まで遠征した意味がありません。シャワーを浴び、レース場へと向かいました。

 

 さすがにSGの最終日。駐車場まで開門を待つファンの長い列ができています。家族連れも多く、否応なしにお祭り気分が盛り上がります。この日もいい天気で、空中線の旗もわずかに揺れる程度。水面コンディションは良さそうです。二日酔いで道路工事をしているような頭の中も第1レースのスタート展示が始まる頃にはかなりクリアになりつつありました。

 

 その第1レース。いつものことですが、最初のレースを取って、勢いに乗りたいところです。メンバーは①池田浩二(愛知)②海野ゆかり(広島)③原田篤志(山口)④松本晶恵(群馬)⑤平田忠則(福岡)⑥坪井康晴(静岡)。池田のイン戦ですが、エンジンはワースト級です。5着、6着を並べ、3日目のイン戦も逃げ切れず、ここまで1着がありません。とは言え、最終日の敗者戦の第1レース。他のメンバーも節間成績には「5」や「6」が目立ちます。展示タイムは原田が抜けており、本人のコメント通り伸びは良さそうです。逆に内の2人はぱっとしません。それでも池田の逃げか原田のまくりかと読んで、本命筋は池田から原田を絡めて①-③=④⑤⑥の6点。原田のすぐ内になり、エンジンも出ていない海野は切ることにしました。穴目は原田が攻め切った時の③-④⑤⑥-①④⑤⑥の9点です。

 

 レースは、ほぼ同体のスタートから原田が絶妙のまくり差し。そのあおりを受け、池田は振り込み、転覆。「よし!③の頭だ」と喜んだのもつかの間、なぜか海野が残り、平田と2番手争いです。1マークに事故艇があるので、2マークを回った後、スタートライン付近までが勝負です。2マークは原田に続いて平田が回り、安全圏の2着に浮上。3着は海野がわずかに坪井に先行し、2周目1マークへ。結局、③⑤②となり、初っ端から21,710円の万舟です。穴目でも海野を切ってしまったのが悔やまれます。「穴目は流す」が基本なのに…。③-④⑤⑥-全なら取れていた舟券です。わずか3点を惜しんだばっかりに。

 

 こういう時は早めに当てないとずるずると大敗するパターンですが、杞憂でした。第3レースで、準優勝戦まで進出し、今節大健闘の長嶋万記(静岡)を3着付けで買った本命筋の舟券①-全-②が①④②5,180円と中穴になり、ドツボにはまらずに済みました。第4レースは伏兵の山下和彦(広島)が3コースからまくり差しで勝利し、③①⑤の17,260円。チラリとも思い浮かばなかった、全く予想外の舟券です。

 

 第5レースはこの日の朝、出走表を見てひそかに勝負レースと決めていたレースです。5号艇に松村敏(福岡)がいるからです。準優勝戦で惜しくも3着に敗れてしまいましたが、スタートをビシバシ決めて予選道中3勝を挙げ、間違いなく今節の主役の一人です。①田中信一郎(大阪)②篠崎仁志(福岡)と内2人のネームバリューは強力ですが、2人とも予選落ち組。松村のスタートが決まれば、頭まであるのではないかと期待です。買い目は①⑤⑥のボックスと⑤-⑥=全。これが取れれば、後半戦、余裕を持って臨めます。

 

 結論から言いますと、①②③1,610円と内の3艇での決着でした。松村も.11とまずまずのスタートだったのですが、①と③は0台。これではどうすることもできません。5着に散ってしまいました。

ボートレース児島 クラシック

 その後は一進一退で迎えた第9レース。「ガァ~コ選抜戦」と名付けられた、予選落ち組の中の上位6人のレース。展示タイム、1周タイムとも大きな差はなく、混戦です。①服部幸男(静岡)とカドとなる白井英治(山口)の争いで①-④かなと、マークシートを手に腕組みしたまましばし黙考…。ハッとして目を開けると、締め切りのアナウンス。二日酔いの“後遺症”でしょうか、椅子に腰かけたまま眠り込んでしまったようです。①-④だけは来るなと祈りながらのレースは①②⑤2,260円。不覚をとりましたが、結果オーライ!

 

 第11レースを松村のイン逃げ信頼で手堅く取り、若干のプラスで迎えた優勝戦は①桐生順平(埼玉)②菊地孝平(静岡)③石野貴之(大阪)④瓜生正義(福岡)⑤井口佳典(三重)⑥茅原悠紀(岡山)。全員がSG覇者。しかもそれぞれの艇番からSGを優勝したことがあるというすごいメンバー構成、艇番です。特に茅原は2014年平和島グランプリを6コースから取り、賞金1億円で艇番と同じ緑色のランボルギーニを買ったことで話題になりました。

 

 直前情報によると、石野がチルトを0度に上げています。伸び仕様にしたのでしょうか、展示タイムは断トツです。一方、1周タイムは桐生が抜けており、菊地と瓜生が並んでいます。スタートで遅れなければバランスが取れている桐生の逃げが有望です。準優勝戦でも.04のスタートを決め逃げています。

 

 問題は2着、3着です。攻め位置となる奇数艇番の時の石野は要注意ですが、1周タイムが悪いのが気になります。伸びをつけた分、回り足が落ちている可能性があります。となれば、むしろその外の瓜生に展開がありそうです。ということで、石野の攻めた時の①-③-②④を第1本命筋、次いで石野の攻めに乗っての瓜生の差しで①-④-全を第2本命筋。さらに石野が舟券から外れた時の①-②④⑤-②④⑤を第3本命筋として資金を配分しました。あとは記念舟券的な意味も込めて④-①②③-全を穴目として少々。

 

 ファンファーレが鳴り、ピットアウト。スタートは展示通り枠なりの3対3。瓜生が遅れ気味で、すぐ外の井口が瓜生の頭をたたくようにまくり差し。期待の瓜生は引き波にもはまって最後方。この間、桐生が楽々と逃げ、菊地、石野、井口の3人による2着争いです。この瞬間、買った舟券の大半が紙切れを化しました。残るは①②⑤か①⑤②ですが、井口が2マークを先マイし、2着を確保。菊地が続き、①⑤②でゴール。第3本命筋ながら4,280円とまずまずの配当で、最終日はこの払い戻し分だけプラスとなりました。

 

 今年最初のSGへの旅打ちは、3日間トータルで往復の高速代とホテル代分ぐらいはプラスとなり、まずまずの結果となりました。次のSGは地元・福岡でのオールスター。福岡水面に滅法強い瓜生に期待したいところですが、4月の大村GⅠダイヤモンドカップ優勝戦でフライングを切り、大きなハンデを負ってしまったのが気になります。その分、得票数1位で出場する峰竜太(佐賀)のSG初優勝を見届けることを楽しみに参戦したいと思っています。

 

◇児島ボートレースクラシックの戦績
18日:6勝6敗 回収率104%
19日:7勝5敗 回収率 106%
20日:4勝7敗 回収率 114%

(2017/4/29)


ボートレース福岡 芝生広場

第11レース

 

 Kです。児島(岡山)のSG「ボートレースクラシック」からすっかり間が空いてしまいました。季節は初夏へと移り、今回は今年のSG第2弾、福岡「ボートレースオールスター」のお話です。地元のレース場なので旅打ちというわけではありませんが、しっかり放浪してきました。

 

 今回は諸般の事情で最終日の28日だけの参戦です。旅打ちならば目覚まし時計をセットしていなくても、夜明けとともに目が覚めるのですが、この日、目が覚めたのは9時50分。「やばい、やってもうた」。前夜、深酒が過ぎたようです。帰宅したのは午前2時過ぎ(と思うのですが、定かではありません)。そのまま寝入ってしまったようです。

 

 自業自得とは言え、不覚です。SG優勝戦の日の開門に間に合わないなんて初めてのことです。赤ペンや専門誌「BOAT Boy」の新概念データなどの七つ道具をバッグに詰め、朝飯も食べずにレース場へと急ぎました。外は快晴。まさに五月晴れという表現がぴったりの、絶好のボートレース日和です。そんな日和があるのかと言われそうですが、福岡ボートの2マーク側にある芝生広場は大勢の家族連れらで埋まっているはずです。

 

 最寄り駅は福岡市営地下鉄・天神駅。ここから歩いて15分ほど。都心から最も近いレース場で、いつもならその日のレースを予想しながらのんびりと歩く道ですが、今回は時計を見ながらの急ぎ足です。「(第)2レースは無理か…」。レース場の建物が見えてきた頃には飽和状態となった前夜の焼酎が汗とともに体中から噴き出していました。

 

 やっとの思いでたどり着いたのは2レースのスタート直前。前売りで買っていた3階の指定席へ。「井口、いけー」。4コースからまくった井口佳典(三重)に声援が飛んでいます。汗はまだ止まらず、出走表の上に次々とシミを作っていきますが、どうにかスタートラインに着くことできました。3レースのスタート展示、さあここからです。と、その前に腹ごしらえ。売店でおにぎり2個とおでんを3個。普段ならこれに串カツもつけるのですが、さすがに揚げ物は胃が受け付けそうにありません。

 

 おにぎりをほおばりながら3レースの予想です。メンバーは①原田幸哉(愛知)②秋山直之(群馬)③中村桃佳(香川)④魚谷智之(兵庫)⑤新田雄史(三重)⑥岡崎恭裕(福岡)。名前だけなら原田ですが、今節、機力もリズムも低調で、ここまで1回も舟券に絡んでいません。それでも展示、1周タイムともまずまずで、敗者戦の1号艇なら何とか逃げそうです。問題は2着、3着です。順当なら外の3人ですが、女子選手の中村の展示も悪くありません。初日には2号艇で3着に残し、万舟を提供しています。ちょっと山っ気が出て(まだ酔っているのかもしれません)、舟券は①-③=全と、④⑤⑥のボックス、④⑤⑥-①-④⑤⑥。どちらが本命筋でどちらが穴目かわからない舟券ですが、結果は①④⑥の2,580円。道中、一瞬⑥①④、④①⑥になりかけたのですが、中途半端な舟券を買うと、得てしてこんな結果になります。続く4レースは①石渡鉄兵(東京)が精彩を欠いていたので、準優組の③辻栄蔵(広島)と⑤菊地孝平(静岡)の頭から狙ってみたのですが、石渡が辛うじて逃げ、菊地が舟券から外れたこともあり、①④③6,080円の好配当決着となりました。

 

 福岡はインが弱く、②=③がセット券と言われます。1号艇の取捨が難しく、4レースのようにイン逃げでも思わぬ配当が飛び出すことがあります。特にうねりが出ている時は要注意です。福岡の1マーク側は那珂川の河口に突き出ており、ここからうねりが入ってきます。選手に言わせると「龍がいる」のだそうです。うねりが入ってくると1マーク側に並べられたオレンジのブイが龍の背のように上下動するというのですが、スタンドから見ている限りはよくわかりません。ただ、1マーク付近では接触があったわけでもないのに転覆したり振り込んだりするシーンはよく見かけます。恐らくうねりにはまっているのでしょう。前福岡担当の長谷昭範記者によると、インが弱いのは「うねりを怖がった1号艇が(レバーを)落として回ると、2号艇や3号艇のツケマイが決まりやすくなるから」とのことです。SGの最終日は往々にしてイン逃げ祭りになることが多いのですが、果たして福岡ではどうでしょうか。

 

 5レースは準優組の湯川浩司(大阪)、山口剛(広島)のワンツーでしたが、3着に竹井奈美(福岡)が入ったことで①④⑤2,760円。これを本命筋で取り、ようやくこの日の初勝利を挙げました。続く6レース。面白そうな番組です。①服部幸男(静岡)②田頭実(福岡)③篠崎仁志(同)④濱野谷憲吾(東京)⑤長嶋万記(静岡)⑥井口佳典。服部がここまで未勝利でピリッとしない上に、隣りの田頭はスタートが速く、展示タイムもトップです。「このレースこそ福岡のセット券」と思い定め、服部を切ります。②=③-全、③-全-②で勝負です。

 

 レースは予想に反し、服部がトップスタートを決めましたが、先マイしようとした瞬間、艇が跳ね、ターンマークを大きく外します。その間隙を縫って、差した田頭が抜け出します。「ヨッシャー」と思ったのもつかの間、外マイした篠崎は大きく流れ、2番差しの濱野谷が内から来ています。「④はダメよ~!」。2マークでバック5番手から篠崎仁がうまくさばいて濱野谷を追走。スタンド前では並びかけています。「仁志~!!」の声援にも力が入ります。が、一歩届かず②④③で入着。7,270円。惜しいレースを取りこぼしてしまいました。福岡の舟券収支のカギは、こうした中穴を本命筋で取れるかどうかにかかっています。

 

ボートレース福岡 オールスター 優勝 石野貴之

 後半に入っても福岡らしいといえば福岡らしい波乱のレースが続きます。7レースはイン逃げながら6号艇が2着に入り、万舟決着。10レースは事故レースとなり、人気の①山口剛と③新田雄史が舟券からはずれ②⑥⑤。66,320円と今節一番の高配当決着となりました。9レース②①③3,830円、11レース③①④3,060円は取りましたが、穴目で買っているのでほとんどプラスになってはいません。手持ち資金が半分ほどの状態で優勝戦を迎えました。

 

 メンバーは①石野貴之(大阪)②田中信一郎(同)③茅原悠紀(岡山)④篠崎元志(福岡)⑤桐生順平(埼玉)⑥松井繁(大阪)。大阪支部VSニュージェネレーションの構図です。機力は内の3艇が抜けており、特に石野の28号機と福岡のエース機、茅原の29号機は超抜に仕上がっているようです。「BOAT Boy」の新概念データによると、石野の1コースの成績は1着率80.0%、まくられ率6.2%、差され率9.2%。1着率80%超えはほかにもいますが、まくられ率、差され率ともに10%を切っているのは今節の出場選手の中で石野ただ一人です。まくらせず、差させず。インの信頼度は非常に高い選手です。もし波乱があるとすれば、6号艇の松井が内に動いた時ぐらいしか考えられないのですが…。

 

 スタート展示は枠なりの①②③/④⑤⑥。スタートタイミングは全員が0台。さすがです。展示タイム、1周タイムは機力評価通り、内の3艇が上位です。福岡の展示タイムは信頼できると言われますが、一番時計は石野です。本番も枠なりなら、石野の頭は揺るぎそうにありません。続くのはスピードターンとエース機を駆る茅原でしょう。3着は絞るのが難しいので流すことにしました。これが本命筋です。

 

 あとはこの日の収支がプラスになるように資金配分すればいいのですが、どうしても松井の進入が気になります。展示では動きませんでしたが、年末のグランプリを見据え、ここぞという時には勝負をかける松井です。本番では奇襲を仕掛けるのではないか。茅原もスローの3コースよりは機力を生かして4カドもあるのではないか。締め切り時間が迫りますが、なかなか踏ん切りがつきません。買わずに後悔するより、買って後悔した方がいいか。①②⑥/③④⑤を想定し、中穴狙いで①-⑥-全と茅原がまくった時の③-④⑤-全を穴目で追加しました。

 

 本番は展示通りの枠なり3対3。石野が09のスタートを決め、完璧な逃げを披露。予選トップ通過からの王道の優勝を飾りました。2着は茅原、3着には機力劣勢と言われた地元・篠崎が粘り、1,390円。①-③-全の中ではちょっとだけいい配当でしたが、この日の収支がプラスになるまではいきませんでした。表彰式での石野はいい表情をしていました。過去4度のSG優勝はすべて本場で観戦しましたが、舟券は一度も当たっていません。そういう意味では今回ようやく「石野信用金庫」と取り引きできたことを喜ぶべきかもしれません。

 

 途中から合流した友人と天神の中華料理屋で“反省会”です。レース後に知ったのですが、若松担当の井上誠之記者によれば、「大阪支部の選手は、内枠に同支部の選手がいると動かないことが多い」とのことです。それを知っていれば、①-③-全をドーンと買っていたのに…。前夜の焼酎が完全に抜けた体に生ビールが気持ち良くしみ渡っていきますが、その味はいつもより苦いような。「またひとつ勉強したな」。そんな思いをかみしめたオールスターの反省会でした。

 

◇福岡ボートレースオールスターの戦績
28日:4勝6敗 回収率86%

(2017/6/3)


ボートレース鳴門 小鳴門橋

第12レース

<ピット離れ~スタート>

1周1マーク~ゴール(後編)

 

 Kです。福岡のSG「ボートレースオールスター」の余韻も冷めやらぬところですが、早くも鳴門(徳島)でSG「グランドチャンピオン」が始まります。ボートレース界は5月から8月まで毎月SGが開かれます。さらにプレミアムGⅠ「レディースチャンピオン」も8月に開催されます。ボートレース好きにとっては一番楽しい時期でもありますが、一身上の都合により今年は鳴門への旅打ちはできそうにありません。楽しみは次の丸亀のSG「オーシャンカップ」までとっておくことにし、今回は鳴門の思い出話をさせてもらいます。

 

 鳴門は24あるボートレース場の中でも好きなレース場のひとつです(まあ、嫌いなレース場はひとつもないのですが)。舟券がよく当たるとか、万舟が出やすいとかではなく、レース場の雰囲気、景色がいいのです。1マーク側には小鳴門海峡に架かる小鳴門橋が見えます。たまたま過去3回の旅打ちが夏だったこともありますが、紺碧の海に赤い橋が映えます。逆に小鳴門橋からはレース場を見下ろすことができます。この角度からレース場を見ることができるのは、鳴門と戸田(埼玉)ぐらいではないでしょうか。

 

 鳴門への最初の旅打ちは2010年のGⅠ「開設57周年・大渦大賞」(7月29日~8月3日)。24場制覇を目指して旅打ちを始めたばかりの頃で、丸亀のSG「オーシャンカップ」に続き2か月連続で四国まで遠征したことになります(何せ1000円高速時代ですから)。当時はまだ舟券の成績を詳細にメモしていなかったので、この初遠征で勝ったのか負けたのか定かではありませんが、第1レースが始まる前に観潮船に乗って鳴門海峡の渦潮を見に行ったことは覚えています。残念ながら小型の渦潮しか見ることはできませんでしたが、船から見上げた鳴門大橋の雄大な姿が印象に残っています。

 

ボートレース鳴門 旧スタンド

 2回目は2013年のGⅠ「第27回女子王座決定戦」(8月6日~11日)です。翌年2月から2年間休催し、スタンドの建て替えも決まっていたので、旧スタンドでは最後のGⅠ戦。「今のスタンドの見納めに」と少し早い盆休みを取って参戦しました。当時のスタンドは天井の鉄骨がむき出しで、お世辞にもきれいとは言い難かったのですが、昭和の香りを残すスタンドは魅力がありました。売店のタコ天や鳴門金時(サツマイモ)の天ぷらは、私の中ではレース場B級グルメの上位にランクされています。

 

 さてレースですが、女子王座決定戦は翌年、「プレミアムGⅠレディースチャンピオン」に名前が変わったので、結果的にはこの名前での大会は鳴門が最後になりました。その優勝戦のメンバーは①平山智加(香川)②谷川里江(愛知)③山川美由紀(香川)④金田幸子(岡山)⑤浅田千亜希(徳島)⑥寺田千恵(岡山)。初日のドリーム戦を1号艇で制し、予選をトップ通過した平山が堂々の1号艇。平山は24回大会(三国)、26回大会(若松)と優勝戦1号艇に座りながら敗れています。3度目の正直なるか、です。

 

 展示は枠なりの3対3。1周タイムは平山が抜けており、展示タイムは寺田が断トツです。平山にとって鳴門は準地元水面でもあり、1月には男女混合戦の尼崎の周年記念を1号艇で逃げて制しています。出した結論は「3度目の悪夢はない」です。問題は2、3着ですが、当時も今も6号艇の展示一番時計は買いが信条です。本命筋は①-⑥=全で勝負。穴目は寺田の差し切りまであると読んで⑥-①=全。タイムが良かった平山、寺田と心中覚悟の舟券です。

 

 結果は4カドから0.11のトップスタートを切った金田のまくりが決まり、④⑤①(21,420円)の波乱決着。平山のスタートタイミングは0.22の6番目。「せめて1艇身(0.15)前後のスタートを行っていれば」と思うレースでした。平山はこの年の賞金女王決定戦(現・クイーンズクライマックス)を1号艇で優勝しましたが、女子王座決定戦(レディースチャンピオン)だけはいまだに縁がありません。ボートレース界の七不思議のひとつです。

 

 結局、戦績は2日間の参戦で8勝16敗、回収率70%。優勝戦を含め万舟が8本も飛び出した鳴門への2回目の旅打ちは大赤字で終わりました。

 

阿波踊り

 舟券は散々でしたが、徳島の夏を彩る阿波踊りは堪能しました。阿波踊りと言えば、最大規模を誇る徳島市のそれが有名ですが、県内各地で行われています。鳴門市も例外ではなく、優勝戦があった11日が最終日です。市内のあちこちに踊り広場や演舞場が設けられ、お囃子と「ヤットサー、ヤットサー」の掛け声が響く中、夜遅くまで見て回りました。

 

 翌日は徳島市の初日です。昼間は眉山からの吉野川の雄大な流れを眺めたり、阿波の人形浄瑠璃を上演する「阿波十郎兵衛屋敷」で「傾城阿波の鳴門」を観劇したりと市内観光。踊りの本番は夕方からです。有料の桟敷席が設けられた演舞場が市の中心部に4か所ほどありますが、それ以外でもあちこちで踊りは繰り広げられます。まるで市全域が踊り広場になったような熱気です。「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々」。この掛け声の意味が皮膚感覚でよーくわかります。

 

 それにしても初めて間近に見た女踊りにはしびれましたねえ。浴衣姿に編笠を深くかぶり、足元は下駄。男踊りと違い腰を伸ばし、内股気味に膝を上げます。その姿の何と艶(つや)っぽいことか。「一かけ二かけさ三かけて、四(し)かけた踊りはやめられぬ、五かけ六かけ七かけて八(や)っぱり踊りはやめられぬ」。数え歌風のかわいらしい掛け声とともに2013年夏の最大の収穫だったような気がします。

(2017/6/17)


ボートレース鳴門 新スタンド

第12レース

<1周1マーク~ゴール>

ピット離れ~スタート(前編)

 

 鳴門の旅打ち3回目は昨年のSG「オーシャンカップ」(7月13日~18日)です。完成したばかりの新スタンドで、鳴門としては58年ぶりのSGです。オーシャンカップは優勝戦が「海の日」となるので、土、日、月曜日と3日間、ボート漬けです。


 新スタンドは「日本一コンパクト」とのうたい文句通りでした。初日(16日)に場内を見て回りましたが、あっという間に終わってしまいました。感覚的にはボートピアを二回りほど大きくした感じです。その分、別棟に特別観覧施設「ROKU」と広大な芝生広場がありますが、「優勝戦の日はスタンドに人が入り切れないんじゃないか」と心配したほどです。旧スタンドのイメージは一新されていましたが、タコ天などを売っていた売店がなくなっていたことはとても残念でした。


 さて舟券ですが、予選最終日の16日は1レースから3レースまで連続で的中し幸先いいスタートを切ったのですが、後半失速し、結局7勝5敗(回収率99%)でトントン。17日は準優勝戦前の9レースまでに万舟が4本と荒れ模様。安い配当のレースはそこそこ取れたのですが、万舟にはかすりもせず、ここまで若干のマイナス。この日のプラスをかけて準優勝戦3レースで勝負です。


 10レースは①丸岡正典(大阪)のイン戦。①②③と鳴門には珍しく内3艇で決着し、3番人気の1500円。外枠の⑤篠崎元志(福岡)、⑥坪井康晴(静岡)に目がいき、③寺田祥(山口)を買えずにはずれ。続く11レースはこの時の旅打ち、いえこれまでの旅打ちの中で最も印象に残るレースとなりました。メンバーは①井口佳典(三重)②辻栄蔵(広島)③毒島誠(群馬)④中野次郎(東京)⑤石野貴之(大阪)⑥篠崎仁志(福岡)。井口を信頼し、①-②③④-②③④と①-⑥-全で勝負しました。結果は⑤③⑥、18,240円の万舟でした。舟券がはずれ、本来ならば悔しいはずなのに、このレースだけはそんなことより「恐ろしいものを見せてもらった」と思うほど、石野の見事なレースでした。


 5コースから0.14のトップスタートを切った石野は、スタート直後、少しだけ艇を外に振ったかと思うと、3倍速の早送りで見ているような素早い動作でハンドルを入れ、全速のまくり差し。1マークを回った直後は毒島と並んだように見えましたが、伸びを生かしてあっと言う間に抜き去っていきました。「凄い!」。右手一本でどうしてハンドルをあんなに速く回せるのか、今もって不思議なのですが、あの光景は今も脳裏に焼き付いています。


 最後の準優勝戦12レースは予選をトップ通過した峰竜太(佐賀)が1号艇。峰のSG制覇を期待しているボートファンは多いと思いますが、私もその一人です。このレースに勝てば、優勝戦は1号艇。SG初優勝が現実味を帯びてきます。ただ、メンバーは不気味です。2号艇にスタートの速い菊地孝平(静岡)、大外には前付けに来そうな田中信一郎(大阪)。案の定、展示は①②③⑥/④⑤。本番は入っても3コースまでと読み、菊地を壁に峰が逃げると①-②-全の4点勝負。この日の収支をプラスにすべく、ここはいつもより太めの舟券です。


 結果は2コースまで動いた田中と峰が痛恨のフライング。スタートの速い菊地が3コースになったことでいつもより踏み込んでしまったのでしょうか。舟券は全額戻ってきましたが、「枠なりだったら、峰が逃げてたよな。田中がいらんことするけん」と恨み節が出ます。「峰のSG初優勝に本場で立ち会う」との夢はまたも幻と消えてしましました。結局、この日は4勝8敗、回収率92%とマイナスで終わりました。

 

ボートレース鳴門 2016オーシャンカップ

 翌最終日。峰ショックに心が折れたわけではないのでしょうが、朝から6連敗を喫するなど絶不調。11レースまで2レースしか当たらず、キャッシュレス投票カードの残高は底をつきかけています。収支をプラスにするのは難しそうですが、最後、優勝戦を当てて気持ちよく旅打ちを締めくくりたいところです。


 メンバーは①丸岡正典②新田雄史(三重)③石野貴之④池田浩二(愛知)⑤毒島誠⑥岡崎恭裕(福岡)。全員がSGホルダー。いいメンバーです。展示は枠なりの3対3。展示タイムは「伸びは負けない」という石野が断トツですが、1周タイムは丸岡、毒島、池田の順です。本命筋は準優勝戦で唯一逃げを決めた丸岡を信頼。2着は石野の攻めに乗っての毒島を指名し、①-⑤-②③④の3点。穴目はもう石野しかありません。頭で来るならまくりしかないと③-④⑤-全です。


 本番は枠なりから、トップスタートを切った石野が内の新田に催促するかのようにまくらせ、それを見て余裕の差しを決めました。「なんだ! この展開は」などと言っている場合ではありません。3着は②④⑥で接戦です。舟券は③-④に期待するしかありません。2着を走っている丸岡に対し「こけろ~!」。舟券を買う前の「丸岡信頼」なんてどこ吹く風。勝手なものですが、その心の叫びもむなしく、結果は③①②(3020円)でした。


 この日の戦績は2勝11敗、回収率22%。惨敗でした。3日間のトータルも13勝23敗、回収率72%と新スタンドに多額の寄付をすることになってしまいました。収穫があったとすれば、以前にもこの欄で書きましたが、「エンジンが仕上がった時に石野の奇数号艇は頭で買い」を再認識できたことでしょうか。その石野は鳴門でオールスターに続くSG連覇、さらに丸亀でオーシャンカップ3連覇に挑みます。当分、目が離せません。

(2017/6/20)