レディースチャンピオン編(2017.8)

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芦屋レディースチャンピオン編(2017.8)

~上~

 

 Kです。台風5号が九州に接近する中、芦屋(福岡)で開かれていたプレミアムGⅠ「レディースチャンピオン」は、地元の小野生奈の初優勝で無事幕を閉じました。台風の進路によってはレースの中止、順延の可能性もあり、ボートレースは自然との戦いでもあるとつくづく実感しました。舟券を買う方も同じです。台風が最接近した5日(5日目)と6日(最終日)に本場で実戦してきましたが、強い向かい風や安定板装着の中、舟券をどう組み立てるか、いい勉強をさせてもらいました。

 

 夏場の水面は静かと言われる芦屋ですが、初日からやや強い風が吹き、台風が九州に近づいてきた4日目(4日)は終日、5メートルを超える向かい風でのレースでした。翌日からの実戦に備え、この日のレースをおさらいしてみると、スロー勢のスタート立ち遅れが目立ち、4号艇の1着が4回、5号艇が3回と半分以上のレースでダッシュ組が勝利し、うち4回が万舟です。芦屋は「風向きに関係なく5メートル以上の風ならば万舟の宝庫」と言われるようですが、まさにその通りの1日でした。翌5日はさらに風が強くなる予報です。そうなれば…。

ボートレース芦屋 レディースチャンピオン

 5日当日。予報通り朝から7㍍を超える向かい風です。頭の中はダッシュ組を絡めてどうやって万舟を取るかでいっぱいです。ところがまったく当たりません。せっせとダッシュ組からの穴舟券を買いますが、かすりもしません。本命筋もヒモ抜けしたりとさっぱりです。

ボートレース芦屋 レディースチャンピオン

 唯一惜しかったのは第6レース。①浅田千亜希(徳島)②落合直子(大阪)③竹井奈美(福岡)④平田さやか(東京)⑤森岡真希(岡山)⑥西村歩(大阪)。前半レースでイン逃げを決めた竹井が展示気配も抜群です。竹井の3コースからのまくりは定評があります。これに前半レースで5コースから勝利した平田を絡め③-①④⑤-①④⑤と③-④-全で穴目勝負です。結果は、スタートで後手を踏んだ内2艇を竹井が予想通りまくっていったのですが、続いたのは平田ではなく、6号艇の西村です。西村はダブルエース機のひとつを引きながら初日にフライング。早々と戦線離脱しており、舟券の対象からははずしていました。平田に逆転してほしいところですが、艇間は開くばかり。③⑥④、13,250円。竹井のまくりを予想しながら…。舟券下手を露呈した痛恨のレースとなりました。

 

 結局、この日は日高逸子(福岡)と小野が1号艇の準優勝戦は取りましたが、トリガミもいいところで、大敗を喫しました。

 最終日。相変わらずの猛暑ですが、風はますます強くなっています。空中戦の旗はちぎれんばかりに水平にはためき、時折吹く強烈な突風に電線がうなり声を上げています。10メートル前後の向かい風で、予想通り、第1レースから安定板を装着し、周回展示は1周、本番は2周戦となりました。

 

 10メートルの向かい風に安定板装着。本場での実践では初めての経験です。「安定板を着けるとエンジン差がなくなる」と聞いたことがありますが、いずれにせよ展示タイムなどはあまり当てならないような気がします。様子を見ながらレース傾向をつかんでいくしかなさそうです。

 

 安定板の影響かと思われるレースが第1レースから飛び出しました。準優勝戦組の川野芽唯(福岡)が1号艇です。スタート展示は0.01とドンピシャ。当然、1号艇の頭が舟券の中心ですが、本番のスタートはドカ遅れ(0.42)。2号艇にとってはイン逃げと同じです。順番に1マークを回り②③④。1号艇が飛び、配当は42,270円。川野はもともとスタートが早い選手ではありませんが、これは遅れ過ぎです。安定板の影響で起こしてから何かあったとしか思えません。第4レースでも同じことが起こりました。1号艇は平高奈菜(香川)。ドリーム組の1人で、4日目に妨害失格となり予選突破を逃してしまいましたが実力は断トツです。当然、人気を集めましたが、こちらのスタートタイミングも0.53。2号艇、3号艇がまくって差して(事実上、逃げて差してか)③②④。22,810円とまたもやビッグ配当となりました。

 

 少しずつ見えてきました。発見その①。スタートのドカ遅れに注意。特に1号艇が危ない時は②③④のボックスが有効。発見その②。2周戦なので、実力や機力上位の選手が外にいても追い上げが利かない。発見その③。2マークは強い追い風になるためバックで外にいて握っていく選手(多くは3号艇)は流れ、逆転される傾向にある。ということで、1号艇から買う時は①-②④-②③④、穴目は②③④のボックスか②=③-全を基本に舟券を組み立てることにしました。この法則で本命筋を第5レースから3連続で的中。トリガミ寸前のレースもありましたが、リズムは出てきました。

 

 ところで周回展示が1周になって面白いことがありました。第3レースの五反田忍(大阪)、第7レースの寺田千恵(岡山)。いずれも1号艇ですが、後続の選手がピットに引き上げる中、1人だけ2周目に突入し、再航走となりました。もうベテランの域に達する選手ですが、習性というのでしょうか、周回回数を間違えることがあるんですね。寺田が2周目1マークの手前で気づき「あちゃ、間違えた」と言わんばかりに左手でヘルメットをたたくような仕草がなんともほほ笑ましかったですね。

ボートレース芦屋 レディースチャンピオン

 レースの話に戻しましょう。後半戦から風が少し弱まり、第8レースから安定板はそのままですが、3周戦となりました。その8レース。①長嶋万記(静岡)②岩崎芳美(徳島)③平高奈菜④藤崎小百合(福岡)⑤落合直子(大阪)⑥角ひとみ(広島)。このレースから周回展示も2周となり、1周タイムが計測されるようになりました。気配がいいのは準優勝戦組の長嶋。次いで藤崎、平高あたりでしょうか。外の2人はエンジンやコースを考えると、いらないような気がします。ということで本命筋は①-③④-②③④です。

 

 ただ、どうも平高が気になります。前半レース、1号艇でスタート遅れから大敗し、私の舟券を台無しにした張本人ですが、さすがにスタートでは同じ轍(てつ)を踏まないでしょう。気の強い(と思う)平高のことだから、むしろ罪滅ぼし代わりの一発があるんじゃないか。さらに3コースは平高の得意なコースでもあります。オッズの低い①-③=④を補強する意味も込めて、①③④のボックスを追加しました。実際のところ頭までは確信が持てなかったのですが、本番では見事なまくり差しを決め、③①④。配当は2,800円で、第10レースからの賞典レース、そして優勝戦に向け若干ですが資金に余裕ができました。

(2017/8/13)


芦屋レディースチャンピオン編(2017.8)

~下~

 

 Kです。台風5号の影響で強い向かい風が吹く中、安定板を装着してのレースとなった芦屋(福岡)のプレミアムGⅠ「レディースチャンピオン」最終日。安定板のレース傾向が何となく読めるようになり、第8レースが終わった段階で資金に余裕ができたのですが、第9レースから怒涛の3連敗を喫してしまいました。

 

 まずは9レース。ひそかに1号艇のスタートが遅れるかもと目をつけていた海野ゆかり(広島)のイン戦です。②③④のボックスと②③④-②③④-⑤の穴目を狙いましたが、全体的にスタートが遅く(トップスタートでさえ0.31)、あっさりと逃げて①④⑤、4,770円。10レースは途中まで「できていた」のですが、①佐々木裕美(山口)が道中、②中谷朋子(兵庫)に抜かれ②①⑤、4,520円。11レースは前のレースで平高からまくり差しをくらった④長嶋が足落ちしたと見て連からはずしたところ、①④②、1,510円と本命決着。わずかな貯金は使い果たし、再び借金生活です。

 

ボートレース芦屋 レディースチャンピオン 海野ゆかり

 残るは優勝戦のみ。いつものことですが、収支は赤字でも最終レースだけは取って、気分良く帰りたいところです。メンバーは①小野②日高③松本晶恵(群馬)④細川裕子(愛知)⑤岸恵子(徳島)⑥遠藤エミ(滋賀)。地元の2人が内を固め、小野は初めて、日高は3度目の戴冠を目指します。松本は昨年の冬の女王(クイーンズクライマックス)、細川は準優勝戦1号艇で敗れての4号艇ですが、2号艇からジカまくりを食らって2着に残した足はかなりのものです。岸のエンジンはダブルエース機のひとつ17号機。遠藤は大きなタイトルこそありませんが、SGでも活躍するなど今や女子のトップクラスの実力者と言ってもいい存在です。

 

 準優勝戦が終わって思ったのは、外が怖いなぁということです。私の中では「準優勝戦1号艇の優勝戦4号艇は買い」のジンクスがあります。細川のまくりに乗って、岸や遠藤の突き抜けも十分にあり得ます。レディースチャンピオン優勝戦の「あるある」では、1号艇の優勝は隔年で、昨年海野が1号艇で勝ったので今年は負ける年です。小野の逃げはあるのか。逃げたとしても2、3着はどこからでも買えるメンバーで全く絞れません。結局、これと言った結論が出ないまま、優勝戦当日を迎えました。

 

 この日は11レースが終わった時点で1号艇のスタートが遅れたレースと平高が勝った8レース以外は内2艇で決着。このうちイン逃げは6本ですべて4号艇が舟券に絡んでいます。強い向かい風ながらダッシュからの1着は皆無で「これが安定板が着いた時のレース傾向か」と思わずにいられません。小野のスタート遅れが気にはなりますが、本人にとっては「芦屋は一番練習させてもらったレース場」であり、準優勝戦でも山川美由紀(香川)の前付けで深い起こしになりながらも0.09のトップスタートで逃げ切っています。大丈夫でしょう。

 

 迷いはなくなりました。小野の頭で勝負です。2着は細川です。展示の1周タイムは最下位でしたが、コーナーを回ってからの艇の返りが良く、回り足から行き足にかけては抜群に見えました。さらにこの日のレース傾向として2マークで差しに回れるポジションにいる選手が舟券に絡んでいます。スタートがそろえば細川は2番差しとなり、2マークはその位置取りとなる可能性が多いにあります。ということで舟券は、本命筋として①-④-全。押えに①-②-④と細川が準優勝戦同様スタートで遅れた場合を想定し①-②③⑤-②③⑤としました。

 

 前半ほどではないにしろ、向かい風は8㍍。沈みゆく太陽が2マーク付近を黄金色に染める中、出走です。進入は展示通り枠なりの3対3。5コースから岸がトップスタート。小野は少し遅れ気味です。一瞬「やばい!」と思いましたが、伸び返した小野が1マークを先マイ。松本がまくり差しに入ったそのうちを細川、岸が差し続きます。バックでは細川がやや先行し、小野に続いて2マークを旋回。細川の外にいた松本は細川、岸を先に行かせての差し。予想した2マークの展開とは少し違いましたが、①④③で決まりそうです。が、松本もさすがは冬の女王。簡単にはあきらめず、細川に艇を並べます。ここにきて①③④は勘弁してほしいものです。私にとっては神が見放したとしか言いようのない抜け目になります。2周目2マークでようやく細川が振り切り、一安心。この間、小野は悠々と逃げ、①④③でゴール。2,220円はまずまずの配当で、この日に限れば収支はプラスになりました。

ボートレース芦屋 レディースチャンピオン 小野生奈

 日が沈み切り、小野のウイニングランと表彰式。地元だけあって水面際や客席に知り合いの顔でも見えるのか、その人に向かってはちきれんばかりの笑顔で手を振ります。それにしても最近の小野の強さはどうでしょう。昨年のレディースチャンピオンは準優勝。今年に入ってからは出場したSGで連続して予選を突破。特に丸亀オーシャンカップでは優勝戦まであと一歩というところまで迫りました。今回の優勝で名実ともに女子のトップレーサーとしての地位を不動のものにしました。いずれ産休から復帰してくるであろう平山智加(香川)や鎌倉涼(大阪)、魚谷香織(福岡)らとの対決が楽しみです。

 

ボートレース芦屋 レディースチャンピオン 小野生奈

 表彰式では「もっとSGで活躍したい」と来年のクラシック出場の権利を得たことを喜んでいました。オールスターも今年に続き大丈夫でしょう。さらに来年のボートレースメモリアルでは芦屋の推薦を受けられるかもしれません。気の早い話ですが、来年のSGの楽しみがひとつ増えたような気がします。

 

 舟券の収支は2日間トータルではマイナスでした。ただ、安定板を着けたレースを12レース、じっくり見ることができたことは収穫でした。場や季節、水面コンディションによるとは思いますが、次の機会には生かせそうな気がします。

 

 芦屋のお隣、若松でSG「ボートレースメモリアル」が始まりました。ボートレースの夏はまだまだ続きます。幸い台風の接近はありません。絶好の水面コンディションで今年2度目のナイターSGを楽しんできます。

 

◇芦屋レディースチャンピオンの戦績

5日:3勝9敗 回収率  38%

6日:6勝6敗 回収率  130%

(2017/8/22)



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