24~K部長のボートレース放浪記

丸亀オーシャン編(2017.7)

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芦屋レディースチャンピオン編(2017.8)

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若松メモリアル編(2017.8)

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蒲郡&常滑回想編

(2011オーシャン、2014ダービー等)

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大村海の王者決定戦編(2017.10)

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丸亀オーシャンカップ編(2017.7)

~上~

 

 Kです。このコラムを始めて半年が過ぎました。当初は10回ぐらい続けばと思い、ノンブル代わりにレース番号を使っていたのですが、思いのほか筆が進み、今回で13回目となりました。ボートレースのコラムで「第13レース」というのもおかしいので、前回までを「初日」とし、今回を「2日目」としました。6日間開催となると、ゴールは気の遠くなるような先になりますが、せめて「3Days」(3日間開催)ぐらいまでは頑張ろうと思っています。引き続き、最終日最終レースまでよろしくお付合いください。

 

 今年初のナイターSG、丸亀(香川)の「オーシャンカップ」が終わりました。戦前は石野貴之(大阪)のSG3連覇、同一SG3連覇の偉業なるかが大きな注目を集めましたが、結果はご承知の通り、峰竜太(佐賀)が悲願のSG初制覇を果たしました。「峰のSG初優勝に本場で立ち会う」という夢はかないましたが、15日からの3連休を利用して挑んだ舟券勝負は、峰が歩んだ道のりにも似て…。まあ、終わりよければすべてよし。うどん県骨付鳥市とも呼ばれる香川県丸亀市の地元グルメもたっぷりお腹に入れたし、真夏の夜の祭典を堪能してきました。

 

 15日。目が覚めたのは午前4時半。目覚まし時計のセット時間より2時間も前です。旅打ちの日にはよくあることですが、それにしてもです。この日は博多祇園山笠の最終日、追い山の日です。テレビをつけると、櫛田入りの生中継をやっています。テレビを見ながら時間をつぶすかとも思いましたが、それももったいないかと思い直し、今年の一番山・中洲流れの櫛田入りを見届けて家を出ました。外はようやく夜が明け始めたばかり。東の空が薄っすらとあかね色に染まっています。天気は良さそうです。丸亀まで約470㌔、約5時間のドライブ。「早起きは三文の得」となるか。暑い(熱い)3日間の始まりです。

ボートレース丸亀 がもううどん

  レース場に着いたのは10時過ぎ。丸亀はナイターレース場ですが、開門は午前10時です。本場のレースが始まるまで、場外を買ってくださいということなのかもしれませんが、ここまで来て他場の一般レースには手は出ません。それよりも腹ごしらえです。何せ、朝食もとらずに高速を走ってきたわけですから。丸亀ではビッグレースを開催する時は「さぬきUDON祭」と称して節間毎日、日替わりで地元のうどん店が出店します。さすがうどん県。この日は「がもううどん」です。メニューはかけ(大=250円、小=150円)とちくわ天、あげ(ともに100円)の3つのみ。かけ(小)とちくわ天、あげの“フルコース”を注文しましたが、しめて350円。安い!つゆはぬるめですが、出汁のいい香りが漂ってきます。そしてあげの大きいこと。器からはみ出しそうです。麺は太くコシがありますが、のど越しがいいのでツルツル入っていきます。5分ほどで完食です。

 

 レースまでまだまだ時間があるので、車を一旦ホテルに置くことにしました。車だとナイターの楽しみのひとつである「レースを見ながら一杯」ができません。ホテルからは市内を循環するコミュニティーバスを利用しましたが、それにしても暑い。バス停が日なただったこともありますが、腕時計に備わった温度計は39.5度!! 猛暑日予報が出ていましたが、それにしても、です。顔から噴き出た汗が首筋を通り、メタボなお腹に次々と貯まっていきます。「早くレース場に行きたい」。

ボートレース丸亀 2017オーシャンカップ

 第1レースが始まりましたが、超早起きによる寝不足と暑さにやられたせいでしょうか、どうもいけません。6連敗です。まあ、これは言い訳ですね。丸亀はインが強いはずなのですが、さすがに準優勝戦に向け勝負駆けの予選最終日。前半6レースでイン逃げは1本だけ。差し、まくり、まくり差しとなんでもありで、万舟券は3本。天気とは裏腹に心の中には暗雲が立ち込めます。

 

 第7レースで①茅原悠紀(岡山)⑥峰竜太の本命筋①⑥④(1,650円)でようやく初的中となりましたが、第8レースは勝負駆けの①岡崎恭裕(福岡)を信頼したのに前本泰和(広島)が6コースから差し抜け⑥②④。岡崎は舟券にも絡めず、60,420円と本日一番の高配当。「だめだ、こりゃぁ」。

 

 気を取り直して第9レース、石野のイン戦です。ここまで苦戦を強いられ、偉業達成への第一関門となる準優勝戦へは1着を取るしかありません。メンバーは②重成一人(香川)③中田竜太(埼玉)④辻栄蔵(広島)⑤中島孝平(福井)⑥遠藤エミ(滋賀)。なかなか強力です。辻は3日目まで得点率トップ。前半レース2着だった地元の重成や遠藤も準優勝戦の好枠が狙えます。とは言え、ここは石野でしょう。確かにSGを獲った時のように今節エンジンは出ていませんが、インの1着率は75%強。1着勝負駆けに1号艇が残っているツキもあります。舟券は本命筋として①-②-全。このうち①-②-④をかなり手厚く配分。さらに配当の妙を考えて1周タイムが良かった中島を絡めた①-全-⑤。穴目は重成の差し切りで②-①=全。結果は、重成があっさり差し②④⑥(9,990円)。1周目バックでは一瞬②①④でできたかなと思ったのですが、やはり石野のエンジンが出てないようです。2マークで辻、遠藤にさばかれ万事休す。ダブル3連覇は夢と消えました。

 

 続く第10レースは①④②960円と本命決着し、本日2回目と的中となりましたが、トリガミもいいところ。事実上予選最終レースとなる第11レースで乾坤一擲の勝負です。①篠崎仁志(福岡)②白井英治(山口)③萩原秀人(福井)④松井繁(大阪)⑤原田幸哉(長崎)⑥新田雄史(三重)。仁志は鳴門のグランドチャンピオンで準優勝。今節も3日目まで得点率2位につけ、1位の辻がこの日得点を伸ばせなかったので、2着以上なら得点率トップです。兄・元志との兄弟SG制覇が現実味を帯びてきます。

 

 展示は枠なりの3対3。展示、1周タイムともに萩原が断トツ、次いで原田、白井の順です。萩原は前半レース、1号艇で惜敗してしまいましたが、エンジンはいいようです。仁志の逃げを信頼するとして、ヒモをどうするか。前半大敗した新田以外は準優勝戦への可能性を残しています。難しいところですが、ここは萩原のエンジンにかけます。SGでは人気を落としがちな萩原にはこれまで何度かお世話になっています。それにここぞという時の勝負に強い松井を絡め①-③-④を大本命に①-③-②④⑤の3点で、この日の負けを取り戻すべく勝負です。まさかを考え、裏の③-①-②④⑤を穴目で少々。これはおまけみたいものです。

 

 本番は萩原がトップスタート。仁志は若干後手を踏んでしまったような感じですが、1マークを先マイ。萩原は仁志と白井の間に艇を差し入れようとしますが、入り切れず後退。萩原に続き5コースから全速で握ってきた原田が松井と白井の間にまくり差しを入れ、バックで仁志を追撃です。伸びは原田の方が若干いいのかもしれません。2マークを先マイし、先頭に。3着には人気薄の新田が入り⑤①⑥21,390円。この日5本目の万舟決着となりました。

 

 「だめだ、こりゃぁ」。この日、何度つぶやいたことか。こんな日はどんなにあがいてもだめです。最終レースはパスして、一人反省会いや猛省会に向かうことにしました。丸亀での会場はJR丸亀駅近くにある骨付鳥専門店「一鶴」に決めています。ところが、店の前まで行くと外まで長蛇の列です。3連休の初日。名物料理を食べようと観光客っぽい人の姿も目立ちます。身も心も暑さと熱さにヒリヒリしている身として、これに並ぶ気は起りません。市内の居酒屋や焼き鳥屋にはたいがい骨付鳥を置いているとのことなので、しばらく周辺をうろつき、駅前のアーケードの中にある焼き鳥屋に飛び込みました。

 

丸亀 骨付鳥

 丸亀の代表的なご当地グルメ、骨付鳥は鶏の骨付きもも肉に塩、コショウ、ニンニクで下味を付け、オーブンなどでじっくりと焼き上げたスパイシーな鳥料理です。皮はパリッパリ、肉はジューシー。皿に残った鶏の脂もキャベツやおにぎりに付けて食べると最高です。右手に持った骨付鳥を口の周りを脂まみれにしながらかぶりつき、左手に持ったキンキンの生ビールを流し込む、丸亀の夜の至福の一時です。

 

 親(親鳥)とひな(若鳥)の2種類があります。親は歯ごたえがあり、かめばかむほど鶏のうま味を味わえます。ひなは身がふっくらと柔らかく、骨離れがいいのが特徴です。この日は親を注文しました。焼き上がるまでしばし猛省会。とは言え、心は翌日の準優勝戦に飛んでます。仁志と峰が得点率1、2位となり1号艇です。順調に勝てば優勝戦は内枠を占めます。思い出すのは2015年の蒲郡のSGメモリアル。1号艇・峰、2号艇・篠崎元志で名勝負を繰り広げ、元志が優勝。峰は人目もはばからず悔し涙を流しました。今度は峰が弟に対して2コース差しでリベンジするか、それとも仁志が兄貴に続き峰を退けるのか。準優勝戦が終わってもいないのに、優勝戦のストーリーがあれこれ浮かびます。いずれにせよ、明日はこの2人から勝負です。

 

 骨付鳥が運ばれてきました。切って食べることもできるようキッチンハサミ付きですが、骨の部分を持ち、熱々にかぶりつきます。かみ切れません。口にくわえたままハサミで切ります。ニンニクの風味が鼻をくすぐり、2、3度かむと肉汁と皮の脂が口中に広がります。そこにビール。見ていた出走表が脂で汚れないように隅に寄せ、しばし思考中断…。

 

 閑話休題。3杯目の生ビールを飲み干し、角のハイボールを注文。出走表に書き込んだこの日の結果を何気なく見ていて「あっ!」。萩原が1号艇で出走した前半第4レースは⑤①⑥で24,160円、後半第11レースも⑤①⑥で21,390円。「今日の萩原は2万舟の使者だったんだ」。気づいていれば、後半レースは取れていたかも…。いやいや偶然でしょう。酔いがかなり回ってきたようです。時計を見れば11時すぎ。翌日の日曜日も営業しているかどうかを確認して、店をあとにしました。

(2017/7/26)


丸亀オーシャンカップ編(2017.7)

~中~

 

 Kです。丸亀(香川)のSG「オーシャンカップ」への旅打ち2日目(16日)です。この日も朝からいい天気です。予想最高気温は35度。風もそう強くなく、エンジン相場に大きな影響を与えそうな気象条件の変化はなさそうです。午前中は丸亀城に行ったり、ファミレスで涼みながらレースの予想をしたりとのんびりと過ごしました。

 

 昼食をとって出陣です。レース場の「さぬきUDON祭」も考えましたが、この日は町中のうどん屋にしました。うどん県だけあって、丸亀市内にもうどん屋がいたるところにあります。最近はどこの町に行ってもコンビニが目立ちますが、丸亀に関して言えばコンビニよりうどん屋の数の方が多い印象です。目移りしますが、「名物肉ぶっかけ 元祖」の看板に惹かれ、国道沿いの「桃山亭」に入りました。家族連れや老夫婦、タクシー運転手といった人たちで店内はほぼ満席。香川ではおなじみのセルフの店です。最初にうどんを注文して受け取り、カウンターに並べられた天ぷらなどを思い思いにとっていき、最後にレジで精算です。

丸亀 うどん 桃山亭

 選んだのは冷やし肉ぶっかけ(小)に穴子とサツマイモの天ぷら。しめて770円。冷やし肉ぶっかけは甘辛く煮た牛肉と大根おろしがのった冷たいうどんです。取り放題のネギと天かすを入れ、豪快にかき混ぜ一口。うどんもさることながら肉もいい味出しています。「小」とは言えなかなかのボリュームです。穴子の天ぷらは1尾を丸ごと揚げており、これで180円は安すぎます。薄っすらと塩味がついているので天つゆも何もいりません。うどんをすすり、穴子の天ぷらをかじり。交互に食べていると、天ぷらはうどんの具というよりはおかずです。主食がごはんからうどんに代わっただけ。よそ者のおきて破りの食べ方もしれませんが。サツマイモの天ぷらは残しておいて食後の「甘味」としておいしくいただきました。

 

 さてレースです。前日は第1レースから6連敗し、散々な目にあっているだけに早めに白星を挙げ、篠崎仁志(福岡)と峰竜太(佐賀)が1号艇に構える準優勝戦に臨みたいところです。

 

 この日も第1レースから万舟が飛び出し嫌な予感がしましたが、第2レースで白星ゲットです。①田頭実(福岡)②今村豊(山口)③徳増秀樹(静岡)④吉田俊彦(兵庫)⑤久田敏之(群馬)⑥新田雄史(三重)。スタート野郎の田頭が1号艇です。今節、ゴンロク(5、6着)が並び、機力は劣勢のようですが、敗者戦だけにいつものスタートさえ決まれば、逃げることはできそうです。展示1番時計は徳増。攻め位置となる3号艇、5号艇の時は要注意の選手です。そこで本命筋として①-③-全、それと徳増の攻めが不発の終わった時の左隣りの吉田の差しも想定し①-④-全。穴目はもちろん徳増がまくり切った時の③-④⑤-全です。結果は①④⑥。人気薄の新田が3着に粘ったこともあり3,140円。まずまずの配当です。「流しといて良かった」というやつです。

 

ボートレース丸亀 SGオーシャンカップ

 その後も本命筋で第5、6、8レースと的中し、少し浮いた状態で準優勝戦を迎えました。まずは第9レース。①辻栄蔵(広島)②重成一人(香川)③山口剛(広島)④服部幸男(静岡)⑤前本泰和(広島)⑥濱野谷憲吾(東京)。3日目まで得点率トップだった辻のイン戦です。展示タイムは山口が断トツで次いで重成、前本。1周タイムは辻が抜けており、次いで前本ですが、重成、山口と大差はありません。タイムだけから判断すると、①-②③⑤-②③⑤といったとこでしょうか。

 

 問題は前本です。「一般戦の鬼」と言われますが、記念戦線ではもうひとつという印象です。元々、内志向の選手で、確かに前日、6コースから1着を取り準優勝戦に乗ってきましたが、このメンバーで5コースはきついのではないか。ということで、2着は地元のSG優勝戦に向け並々ならぬ意欲を燃やしている(であろう)重成を中心視。①-②=③と①-②-⑤⑥の4点で勝負です。予選前半、快調に飛ばしていた服部は前日あたりから足落ちしているように見えたので舟券の対象からははずしました。あとは穴目として③-①②⑤-①②⑤を少々。

 

 本番は全艇そろったスタートで辻が難なく先マイ。差しに構えた重成は引き波にはまってズルッ。その重成と服部の間をまくり差してきたのは黄色のカポック、前本です。ターンマークをなめるような見事なターンで、バックでも加速良く2番手を確保。舟券の軸にした重成ははるか後方です。①⑤③、2,470円。まさかの広島勢ワン、ツー、スリー。最初の準優勝戦は完敗です。前本を見くびっていました。ホント、ごめんなさい。コメントに「展示タイムが出たし良くなっていると思う」とあるように、外からでも十分勝負できる足になっているようです。

 

 第10レース、峰竜太(佐賀)の登場です。メンバーは①峰②山崎智也(群馬)③茅原悠紀(岡山)④小野生奈(福岡)⑤松田大志郎(同)⑥丸岡正典(大阪)。峰は前年の鳴門オーシャンカップの準優勝戦1号艇でF(フライング)を切っており、リベンジ戦です。次レースの篠崎仁志(福岡)の着順によっては優勝戦1号艇もあります。前年のFは田中信一郎(大阪)の前付けに動揺した面もあったのでしょうが、今回は前付けに来るような選手はおらず、展示も枠なりです。展示タイムは「伸びで負ける人はいない」という小野が一人抜けています。1周タイムは峰が断トツ。次いで山崎、松田、茅原ですが、大差はありません。

 

 本命舟券は峰しかありません。2、3着は技量、実績、展示の雰囲気からして山崎、茅原で、①-②=③。すぐにマークシートを塗り、あとはオッズを見ながら金額欄をマークするだけですが、気になるのは智也です。2コースからツケマイを放ち、たびたび1マークで波乱を起こします。差しに回れば①-②=③で固いような気がしますが、握っていったら…。1マークの展開に頭を巡らせます。出した結論は松田の2着。攻めっ気たっぷりの茅原が智也とともに握っていけば、1マークがぽっかり空き、スタートに難がある小野の頭をたたいた松田が差してくる、という展開です。松田は2日目にSG初勝利を挙げ水神際。勢いに乗ってSG初優出――。そんな妄想ストーリーが出来上がり①-⑤-②③を追加。もうひとつは茅原が冷静に差しての③-①-全。鳴門オーシャンカップで石野貴之(大阪)が3コースから差して優勝したあのパターンです。

 

 本番。峰がトップスタートを切り、遅れ気味の智也が握っていきますが、全く届きません。「よし、逃げた!」。茅原は差しに回り、ここまでは想定内ですが、小野がその内を差し、バックでは伸びを生かしてグイグイに前に出てきます。さらにその内から丸岡も艇を伸ばしています。峰の逃げは大丈夫でしょうが、次着は内から⑥④③②と大混戦です。「どうなる? 2マーク」。 最内の丸岡が峰に続いて先マイ、小野は外を握って回りましたが少し流れ、丸岡を行かせて差した茅原が2番手に浮上します。智也は4番手ですが、①-③-②はまだまだあります。と、期待した瞬間、茅原が1マークでキャビッて失速、それを避けようとして智也も後退。「か・や・は・ら~。何しとんか」。①⑥④と予想もしなかった着順でゴール。9,190円は①の頭としては最高額に近い配当でしょう。

 

 準優勝戦2連敗。始まる前の“貯金”は見る影もありません。SG初優勝に向け優勝戦1号艇を目指す篠崎仁志(福岡)にかけるしかありません。

丸亀ボート SG オーシャンカップ 峰竜太

 最後の準優勝戦は①篠崎②遠藤エミ③井口佳則典(三重)④原田幸哉(長崎)⑤松井繁(大阪)⑥坪井康晴(静岡)。松井の進入が気になりましたが、展示は枠なり3対3。展示タイムは仁志と井口が同タイムで抜けています。1周タイムは坪井が断トツで次いで原田、仁志の順です。展示タイムトップタイの井口は1周タイムが一番悪くかなり伸び寄りのようです。坪井の1周タイムが良いのはいつものことですが、展示タイムが悪すぎます。総合的に考えると、仁志のエンジンが、一番バランスが取れているようです。前日、1号艇で2着に敗れていますが、同じ轍(てつ)を踏むことはないでしょう。ただ心配なのはスタートです。展示は0.12のF。前日のレース後のインタビューでは「スタートは少し放りました」。スタート勘が狂ってきているのでしょうか。まあSG戦士ですから、本番は修正してくるでしょうが。

 

 さて、1マークは伸びのいい井口が「スタート、ぶち込んで」で攻めていく展開しか思い浮かびません。あとは舟券をどう組み立てるか。まずは井口の攻めを利用した原田の差しから①-④-③⑤⑥。次いで井口が2着に残った時の①-③-④⑤⑥。遠藤のエンジンも出ているようですが、さすがのこのメンバーで、しかも難しいと言われる2コース。点数を絞りたいので舟券からははずし、本命筋はこの6点で勝負です。穴目は原田の差し切りまであるかと④-①-全。

 

 本番も進入に大きな動きはありません。出走表の進入コース欄に①②③/④…と書きかけたその時、遠藤がダッシュに引くのを確認した井口が突然艇を後方に向けました。「えっ、3カド?!」。まさかのまさかです。「井口のまくり切り?」「いやいや、そう簡単に3カドが成功するわけがない」。大時計の針が回っていくのを見ながらハラハラです。

 

 やられました。井口がトップスタート。そのまままくり切るかと思いましたが、スタートで後手を踏んだ仁志に対し、遠藤が先まくりを敢行。もつれた間隙を突いて井口は差しに切り替え、さらに外の3人もズボズボズボ…。仁志もバック5番手から2着を狙って2マーク、外から全速戦を挑みますが、大きく流れて万事休す。③⑥⑤、49,920円。超ビッグ配当で決着しました。

 

 一般戦となる最終レースはパスし、前の晩に行った焼き鳥屋に直行。今度は骨付鳥のひな(若鳥)を注文し、反省会です。この日の収支もマイナス。終わったばかりの第11レースが頭から離れません。仁志のスタート不安が図らずも的中した格好になってしまいした。トップスタート・井口の0.09に対し、0.15。決して遅いスタートではありませんが、せめて0.10前後だったら遠藤のツケマイを食らうこともなく、1マークは先マイできていたのではないか。そうならば舟券は…。

 

 死んだ子の年をいつまでも数えていてもしょうがありません。仁志が敗れたことで峰に優勝戦1号艇が回ってきました。これまで峰のSG優勝戦を何度見てきたことか。「明日こそは」の思いを強くしながら、生ビール片手にスマホでボートレース専門チャンネル・JLCの「ボートレースタイム」を見ていました。この日のコメンテーターは専門誌「BOAT Boy」の「担当G」氏。私も良く利用する新概念データの考案者です。優勝戦のメンバーは①峰②辻③井口④前本⑤丸岡⑥坪井。「担当G」氏が言うには、「この1年間、前本選手の4コースでの1着はたった1回。その割に4コースの2連対率は高いんです。つまり前本選手の4コースは2着で買え、ということです」。ふむふむ、なるほど。いい感じでアルコールが回る中、このコメントだけは妙に印象に残りました。

(2017/7/31)


丸亀オーシャンカップ編(2017.7)

~下~

 

 Kです。丸亀(香川)のSG「オーシャンカップ」もいよいよ最終日。朝から相変わらずの暑さです。熱波と湿気のせいか、讃岐富士と呼ばれる丸亀のシンボル、飯野山が煙って見えます。SG初優勝が目前の峰竜太(佐賀)が1号艇の優勝戦。前日までの負けを取り戻すのは難しいとしても峰の舟券はしっかり取って、最終日ぐらいはプラスで締めくくりたいところです。

 

 この日は午前10時の開門から出陣です。マフラータオルの抽選に参加するためです。SGやプレミアムGⅠの最終日に実施されており、未出走舟券1,000円分でくじを1回引くことができます。「はずれる方が奇跡」の当選確率で、私にとっては旅打ちの記念品みたいなものです。まあマフラータオルの話は別の機会に譲るとして、今回も難なくゲット(まれに奇跡に遭遇し、レースが始まる前に気持ちがなえることがありますが)し、あとは冷房の効いたレース場で体力温存です。さすがにこの2日間で体力、気力ともにかなり消耗気味です。まあ、反省会で飲み過ぎたせいもありますが。

ボートレース丸亀 オーシャンカップ マフラータオル

 この日の舟券はまずまずの出足でした。前半6レースのうち、第3レース(①⑤③、2,180円)と第5レース(①④⑤、3,520円)を本命筋で取り、ほぼトントンの状態で後半戦へ。潮目が変わったと感じたのは第8レース。①石渡鉄兵(東京)②原田幸哉(崎)③石野貴之(大阪)④桐生順平(埼玉)⑤茅原悠紀(岡山)⑥菊地孝平(静岡)。石野、桐生と今年のSG覇者がセンターに構えますが、今節は元気がなく予選落ちです。舟券は準優勝戦組の原田、茅原を軸に考えざるを得ません。

 

 展示タイムは原田が1人抜けており、1周タイムは石渡、原田、菊地の順です。ただ石渡のスタートタイミングが0.24と大きな数字で、危ないイン戦のような気がします。そこで本命筋は原田が差した時の②-①-全、まくった時の②-⑤-全、穴目は茅原のまくり、まくり差しを想定し⑤-①②⑥-①②⑥としました。レースは茅原のまくり差しがさく裂。⑤②⑥、9,950円。万舟には一歩届きませんでしたが、今回の旅打ちで一番の配当をゲットしました。

 

 人気決着となった第9レース(①③⑥、1,170円)も本命筋で取り、続く第10レースは特別選抜B戦です。①山崎智也(群馬)②遠藤エミ(滋賀)③服部幸男(静岡)④篠崎仁志(福岡)⑤浜野谷憲吾(東京)⑥萩原秀人(福井)。準優勝で不良航法を取られ、賞典除外となった茅原の代わりに萩原が繰り上がりで出場です。それにしても遠藤が最終日の特別戦の2号艇です。次の第10レース、特別選抜A戦でも小野生奈(福岡)が2号艇です。以前なら女子選手がSGの準優勝戦に乗れば大きなニュースになっていましたが、最近では珍しいことではなくなってきました。特に小野は女子選手として3人目となるSG優勝戦進出まであと一歩でした。そう遠くない将来、女子選手のSG優勝があるかもしれません。

 

 レースの話に戻りましょう。展示タイムは萩原と遠藤の2人が抜けています。1周タイムも萩原がトップで次いで智也、仁志の順です。萩原のエンジンが出ています。予選落ちしたとは言え、このレースに限れば準優勝戦組に全くひけをとらない足色です。ということで舟券の軸は萩原です。①-⑥=全と①④⑥のボックスで勝負です。レースはトップスタートを切った仁志、浜野谷が連動して攻めていく形となり、それを見て萩原は差し。1マークを回ったところで早々と2着を確保。①-⑥で出来上がりです。ところが遠藤が萩原相手に競りかけます。どちらの舟券も持っているので安心して見てはいられるのですが、配当面では圧倒的に①⑥②です。一番怖いのは競り合って2人とも飛んでしまうことです。「そのまま、そのまま」。願いは通じました。配当は27番人気の3,600円。おいしい舟券になりました。

 

 続く第11レースは今節初勝利を目指し2コースからまくる気満々の小野の頭を本命筋で買いましたが、肝心のスタートが行き切れず4着。頭勝負は狙いすぎだったかもしれません。

丸亀ボート SG オーシャンカップ ラウンドガール

 さあ丸亀への旅打ちを締めくくる優勝戦です。蒸し暑さは相変わらずですが、日はとっぷりと暮れ、照明塔の明かりが夏の夜空に輝いています。風もほんどなく、絶好の水面コンディションです。ここまでしっかり貯金はできています。プラス分を全額勝負です。

 

 ①峰竜太(佐賀)②辻栄蔵(広島)③井口佳典(三重)④前本泰和(広島)⑤丸岡正典(大阪)⑥坪井康晴(静岡)。SG初優勝を目指す峰以外は全員SG覇者です。舟券は前の晩から峰の頭で勝負すると決めていました。これまでずっと応援してきて、ここで浮気をしたらボートの神様から見放されそうです。問題はヒモをだれにするかです。最終的には展示を見て決めるにしても、この日の朝、真っ先に浮かんだのは①-④です。人気はおそらく①-②=③あたりでしょうが、前本のエンジンが予選最終日あたりから急上昇していること、前夜のボートレース専門チャンネル・JLCの番組の中の「前本の4コースは2着で買い」とのコメントが妙に説得力があったこと、辻が「ここ(丸亀)の2コースは難しい」と言っていたこと、井口が「バレバレなので優勝戦はスローから」と3カドにしないことを明言していたこと、…。①-④は大いにあり得る舟券です。しかもスポーツ報知の占いのラッキーナンバーは④と⑤です(笑)。

 

 スタート展示は枠なり3対3。スタートタイミングは一番遅い坪井でも0.10。ほかの5人はいずれも0.03以内。峰にいたっては0.01です。展示タイムは峰と井口が大きく抜けています。1周タイムは坪井、前本、峰の順。前日同様、井口の1周タイムは最低です。スタートさえ遅れなければ、機力的にも峰の優位は揺るぎません。一番の攻め手になるであろう井口を受け止め、万全の逃げに持ち込めるはずです。朝の直観を変更する必要はなさそうです。舟券は①-④-全が大本線。オッズを見て①-④-②③に厚めに配分。あとは大外でも侮れない坪井を絡めた①-⑥=全を抑えに、この12点で勝負です。

丸亀ボート SG オーシャンカップ 優勝戦 峰竜太

 

 締め切り前のBGM「金毘羅船々」が流れる中、買った舟券を胸ポケットに入れ、大時計の横でピットアウトを待ちます。すでに水面際はたくさんのファンで埋まり、最前列まで行けません。ピットアウトすると、あちこちから大きな歓声が上がります。やはり峰への声援が多いようです。私の隣りにいた若い男性2人組も峰の名前を叫んでいます。私も負けずに「みね~、行けよ~」。進入はスタート展示通り枠なりの3対3。井口の「まさか」は宣言通りありませんでした。

 

 12秒針が回り始めスタート。トップスタートは井口。峰は少し遅れ気味ではありますが伸び返し、先マイ態勢を取ります。井口のまくりをブロックすると、そのまま先頭に。前本がターンマークぎりぎりを2番差し、さらに辻と前本の間を丸岡が割って入ります。「よっしゃー、逃げた」。悲願の初優勝は目前です。ただ、2着争いはわかりません。前本と丸岡が並走して2マークへ。丸岡が外から強ツケマイを放ちますが、前本もなんとかこらえ、2周目1マークを先に回り決着しました。峰は悠々と先頭をひた走ります。先ほどの2人組が「峰、コケるなよ」と叫んでいます。同感です。「このまま、このまま」。念仏とも呪文ともつかないつぶやきが口をつきます。

 

 3周目2マークを回り、白いカポックがゴールへ。その瞬間、峰は左腕を体に引きつけるように小さくガッツポーズ。腕を突き上げるような派手なポーズではありません。何かをグッとかみしめるような、味のあるガッツポーズでした。もしかしたらヘルメットの中ですでに泣いていたのかもしれません。 

丸亀ボート SG オーシャンカップ 峰竜太 ビクトリー花火

 ビクトリー花火が丸亀の夜空を彩ります。金色のボートに乗り換えた峰のビクトリーランが始まりました。何度も何度もスタンドに向かって手を振り、頭を下げます。「やっと、取れたなぁ。良かったなぁ」。ホントに感慨深いものがあります。思えば峰が新鋭戦を走っていたころ、私はボートレースを始めました。それからSG戦線で活躍するようになり、外枠ながら優勝戦に乗るようになり、さらには優勝戦の1号艇を争うようになり…。この間、スノーボードで選手生命にかかわるような大けがをし、「何やってんだ、こいつは」と思ったこともありました。2013年の若松オーシャンカップや15年の蒲郡メモリアルでは勝利の女神がほほ笑む寸前までいきながら悔し涙を流してきました。ここ数年は「SGに一番近い男」「いつ取っても不思議ではない」が代名詞になっていました。「ホント、良かったなぁ」。

 

 胸ポケットにしまっていた舟券を取り出し、払い戻し窓口に並びます。レースが終わって随分経ちますが、まだ長い列ができています。当たり前ですが、みんな満足そうな顔をしています。この日に限ればこの払い戻し分だけプラスですが、3日間トータルではマイナスとなりました。でも峰の初優勝舟券を取ったのですから、終わりよければすべてよし、です。これから峰はポンポンとSGを勝っていくのではないでしょうか。もしかしたら年末のグランプリも…。黄金のヘルメットをかぶった峰を本場で見たいものです。

 

◇丸亀オーシャンカップの戦績

15日:2勝9敗 回収率  23%

16日:4勝7敗 回収率  63%

17日:8勝4敗 回収率 180%

(2017/8/5)


芦屋レディースチャンピオン編(2017.8)

~上~

 

 Kです。台風5号が九州に接近する中、芦屋(福岡)で開かれていたプレミアムGⅠ「レディースチャンピオン」は、地元の小野生奈の初優勝で無事幕を閉じました。台風の進路によってはレースの中止、順延の可能性もあり、ボートレースは自然との戦いでもあるとつくづく実感しました。舟券を買う方も同じです。台風が最接近した5日(5日目)と6日(最終日)に本場で実戦してきましたが、強い向かい風や安定板装着の中、舟券をどう組み立てるか、いい勉強をさせてもらいました。

 

 夏場の水面は静かと言われる芦屋ですが、初日からやや強い風が吹き、台風が九州に近づいてきた4日目(4日)は終日、5メートルを超える向かい風でのレースでした。翌日からの実戦に備え、この日のレースをおさらいしてみると、スロー勢のスタート立ち遅れが目立ち、4号艇の1着が4回、5号艇が3回と半分以上のレースでダッシュ組が勝利し、うち4回が万舟です。芦屋は「風向きに関係なく5メートル以上の風ならば万舟の宝庫」と言われるようですが、まさにその通りの1日でした。翌5日はさらに風が強くなる予報です。そうなれば…。

ボートレース芦屋 レディースチャンピオン

 5日当日。予報通り朝から7㍍を超える向かい風です。頭の中はダッシュ組を絡めてどうやって万舟を取るかでいっぱいです。ところがまったく当たりません。せっせとダッシュ組からの穴舟券を買いますが、かすりもしません。本命筋もヒモ抜けしたりとさっぱりです。

ボートレース芦屋 レディースチャンピオン

 唯一惜しかったのは第6レース。①浅田千亜希(徳島)②落合直子(大阪)③竹井奈美(福岡)④平田さやか(東京)⑤森岡真希(岡山)⑥西村歩(大阪)。前半レースでイン逃げを決めた竹井が展示気配も抜群です。竹井の3コースからのまくりは定評があります。これに前半レースで5コースから勝利した平田を絡め③-①④⑤-①④⑤と③-④-全で穴目勝負です。結果は、スタートで後手を踏んだ内2艇を竹井が予想通りまくっていったのですが、続いたのは平田ではなく、6号艇の西村です。西村はダブルエース機のひとつを引きながら初日にフライング。早々と戦線離脱しており、舟券の対象からははずしていました。平田に逆転してほしいところですが、艇間は開くばかり。③⑥④、13,250円。竹井のまくりを予想しながら…。舟券下手を露呈した痛恨のレースとなりました。

 

 結局、この日は日高逸子(福岡)と小野が1号艇の準優勝戦は取りましたが、トリガミもいいところで、大敗を喫しました。

 最終日。相変わらずの猛暑ですが、風はますます強くなっています。空中戦の旗はちぎれんばかりに水平にはためき、時折吹く強烈な突風に電線がうなり声を上げています。10メートル前後の向かい風で、予想通り、第1レースから安定板を装着し、周回展示は1周、本番は2周戦となりました。

 

 10メートルの向かい風に安定板装着。本場での実践では初めての経験です。「安定板を着けるとエンジン差がなくなる」と聞いたことがありますが、いずれにせよ展示タイムなどはあまり当てならないような気がします。様子を見ながらレース傾向をつかんでいくしかなさそうです。

 

 安定板の影響かと思われるレースが第1レースから飛び出しました。準優勝戦組の川野芽唯(福岡)が1号艇です。スタート展示は0.01とドンピシャ。当然、1号艇の頭が舟券の中心ですが、本番のスタートはドカ遅れ(0.42)。2号艇にとってはイン逃げと同じです。順番に1マークを回り②③④。1号艇が飛び、配当は42,270円。川野はもともとスタートが早い選手ではありませんが、これは遅れ過ぎです。安定板の影響で起こしてから何かあったとしか思えません。第4レースでも同じことが起こりました。1号艇は平高奈菜(香川)。ドリーム組の1人で、4日目に妨害失格となり予選突破を逃してしまいましたが実力は断トツです。当然、人気を集めましたが、こちらのスタートタイミングも0.53。2号艇、3号艇がまくって差して(事実上、逃げて差してか)③②④。22,810円とまたもやビッグ配当となりました。

 

 少しずつ見えてきました。発見その①。スタートのドカ遅れに注意。特に1号艇が危ない時は②③④のボックスが有効。発見その②。2周戦なので、実力や機力上位の選手が外にいても追い上げが利かない。発見その③。2マークは強い追い風になるためバックで外にいて握っていく選手(多くは3号艇)は流れ、逆転される傾向にある。ということで、1号艇から買う時は①-②④-②③④、穴目は②③④のボックスか②=③-全を基本に舟券を組み立てることにしました。この法則で本命筋を第5レースから3連続で的中。トリガミ寸前のレースもありましたが、リズムは出てきました。

 

 ところで周回展示が1周になって面白いことがありました。第3レースの五反田忍(大阪)、第7レースの寺田千恵(岡山)。いずれも1号艇ですが、後続の選手がピットに引き上げる中、1人だけ2周目に突入し、再航走となりました。もうベテランの域に達する選手ですが、習性というのでしょうか、周回回数を間違えることがあるんですね。寺田が2周目1マークの手前で気づき「あちゃ、間違えた」と言わんばかりに左手でヘルメットをたたくような仕草がなんともほほ笑ましかったですね。

ボートレース芦屋 レディースチャンピオン

 レースの話に戻しましょう。後半戦から風が少し弱まり、第8レースから安定板はそのままですが、3周戦となりました。その8レース。①長嶋万記(静岡)②岩崎芳美(徳島)③平高奈菜④藤崎小百合(福岡)⑤落合直子(大阪)⑥角ひとみ(広島)。このレースから周回展示も2周となり、1周タイムが計測されるようになりました。気配がいいのは準優勝戦組の長嶋。次いで藤崎、平高あたりでしょうか。外の2人はエンジンやコースを考えると、いらないような気がします。ということで本命筋は①-③④-②③④です。

 

 ただ、どうも平高が気になります。前半レース、1号艇でスタート遅れから大敗し、私の舟券を台無しにした張本人ですが、さすがにスタートでは同じ轍(てつ)を踏まないでしょう。気の強い(と思う)平高のことだから、むしろ罪滅ぼし代わりの一発があるんじゃないか。さらに3コースは平高の得意なコースでもあります。オッズの低い①-③=④を補強する意味も込めて、①③④のボックスを追加しました。実際のところ頭までは確信が持てなかったのですが、本番では見事なまくり差しを決め、③①④。配当は2,800円で、第10レースからの賞典レース、そして優勝戦に向け若干ですが資金に余裕ができました。

(2017/8/13)


芦屋レディースチャンピオン編(2017.8)

~下~

 

 Kです。台風5号の影響で強い向かい風が吹く中、安定板を装着してのレースとなった芦屋(福岡)のプレミアムGⅠ「レディースチャンピオン」最終日。安定板のレース傾向が何となく読めるようになり、第8レースが終わった段階で資金に余裕ができたのですが、第9レースから怒涛の3連敗を喫してしまいました。

 

 まずは9レース。ひそかに1号艇のスタートが遅れるかもと目をつけていた海野ゆかり(広島)のイン戦です。②③④のボックスと②③④-②③④-⑤の穴目を狙いましたが、全体的にスタートが遅く(トップスタートでさえ0.31)、あっさりと逃げて①④⑤、4,770円。10レースは途中まで「できていた」のですが、①佐々木裕美(山口)が道中、②中谷朋子(兵庫)に抜かれ②①⑤、4,520円。11レースは前のレースで平高からまくり差しをくらった④長嶋が足落ちしたと見て連からはずしたところ、①④②、1,510円と本命決着。わずかな貯金は使い果たし、再び借金生活です。

 

ボートレース芦屋 レディースチャンピオン 海野ゆかり

 残るは優勝戦のみ。いつものことですが、収支は赤字でも最終レースだけは取って、気分良く帰りたいところです。メンバーは①小野②日高③松本晶恵(群馬)④細川裕子(愛知)⑤岸恵子(徳島)⑥遠藤エミ(滋賀)。地元の2人が内を固め、小野は初めて、日高は3度目の戴冠を目指します。松本は昨年の冬の女王(クイーンズクライマックス)、細川は準優勝戦1号艇で敗れての4号艇ですが、2号艇からジカまくりを食らって2着に残した足はかなりのものです。岸のエンジンはダブルエース機のひとつ17号機。遠藤は大きなタイトルこそありませんが、SGでも活躍するなど今や女子のトップクラスの実力者と言ってもいい存在です。

 

 準優勝戦が終わって思ったのは、外が怖いなぁということです。私の中では「準優勝戦1号艇の優勝戦4号艇は買い」のジンクスがあります。細川のまくりに乗って、岸や遠藤の突き抜けも十分にあり得ます。レディースチャンピオン優勝戦の「あるある」では、1号艇の優勝は隔年で、昨年海野が1号艇で勝ったので今年は負ける年です。小野の逃げはあるのか。逃げたとしても2、3着はどこからでも買えるメンバーで全く絞れません。結局、これと言った結論が出ないまま、優勝戦当日を迎えました。

 

 この日は11レースが終わった時点で1号艇のスタートが遅れたレースと平高が勝った8レース以外は内2艇で決着。このうちイン逃げは6本ですべて4号艇が舟券に絡んでいます。強い向かい風ながらダッシュからの1着は皆無で「これが安定板が着いた時のレース傾向か」と思わずにいられません。小野のスタート遅れが気にはなりますが、本人にとっては「芦屋は一番練習させてもらったレース場」であり、準優勝戦でも山川美由紀(香川)の前付けで深い起こしになりながらも0.09のトップスタートで逃げ切っています。大丈夫でしょう。

 

 迷いはなくなりました。小野の頭で勝負です。2着は細川です。展示の1周タイムは最下位でしたが、コーナーを回ってからの艇の返りが良く、回り足から行き足にかけては抜群に見えました。さらにこの日のレース傾向として2マークで差しに回れるポジションにいる選手が舟券に絡んでいます。スタートがそろえば細川は2番差しとなり、2マークはその位置取りとなる可能性が多いにあります。ということで舟券は、本命筋として①-④-全。押えに①-②-④と細川が準優勝戦同様スタートで遅れた場合を想定し①-②③⑤-②③⑤としました。

 

 前半ほどではないにしろ、向かい風は8㍍。沈みゆく太陽が2マーク付近を黄金色に染める中、出走です。進入は展示通り枠なりの3対3。5コースから岸がトップスタート。小野は少し遅れ気味です。一瞬「やばい!」と思いましたが、伸び返した小野が1マークを先マイ。松本がまくり差しに入ったそのうちを細川、岸が差し続きます。バックでは細川がやや先行し、小野に続いて2マークを旋回。細川の外にいた松本は細川、岸を先に行かせての差し。予想した2マークの展開とは少し違いましたが、①④③で決まりそうです。が、松本もさすがは冬の女王。簡単にはあきらめず、細川に艇を並べます。ここにきて①③④は勘弁してほしいものです。私にとっては神が見放したとしか言いようのない抜け目になります。2周目2マークでようやく細川が振り切り、一安心。この間、小野は悠々と逃げ、①④③でゴール。2,220円はまずまずの配当で、この日に限れば収支はプラスになりました。

ボートレース芦屋 レディースチャンピオン 小野生奈

 日が沈み切り、小野のウイニングランと表彰式。地元だけあって水面際や客席に知り合いの顔でも見えるのか、その人に向かってはちきれんばかりの笑顔で手を振ります。それにしても最近の小野の強さはどうでしょう。昨年のレディースチャンピオンは準優勝。今年に入ってからは出場したSGで連続して予選を突破。特に丸亀オーシャンカップでは優勝戦まであと一歩というところまで迫りました。今回の優勝で名実ともに女子のトップレーサーとしての地位を不動のものにしました。いずれ産休から復帰してくるであろう平山智加(香川)や鎌倉涼(大阪)、魚谷香織(福岡)らとの対決が楽しみです。

 

ボートレース芦屋 レディースチャンピオン 小野生奈

 表彰式では「もっとSGで活躍したい」と来年のクラシック出場の権利を得たことを喜んでいました。オールスターも今年に続き大丈夫でしょう。さらに来年のボートレースメモリアルでは芦屋の推薦を受けられるかもしれません。気の早い話ですが、来年のSGの楽しみがひとつ増えたような気がします。

 

 舟券の収支は2日間トータルではマイナスでした。ただ、安定板を着けたレースを12レース、じっくり見ることができたことは収穫でした。場や季節、水面コンディションによるとは思いますが、次の機会には生かせそうな気がします。

 

 芦屋のお隣、若松でSG「ボートレースメモリアル」が始まりました。ボートレースの夏はまだまだ続きます。幸い台風の接近はありません。絶好の水面コンディションで今年2度目のナイターSGを楽しんできます。

 

◇芦屋レディースチャンピオンの戦績

5日:3勝9敗 回収率  38%

6日:6勝6敗 回収率  130%

(2017/8/22)



若松メモリアル編(2017.8)

~上~

ボートレース若松 SGメモリアル

 Kです。ボートレースの夏の甲子園が終わりました。若松(福岡)で開かれていたSGボートレースメモリアルは、山口県代表の寺田祥が圧倒的な成績でSG初優勝を成し遂げました。連日、猛暑の中でのレースになりましたが、幸いにも台風の接近や各地で猛威をふるったゲリラ雷雨に悩まされることもなく、5日目(8月26日)と6日目(27日)の2日間、夏のナイターSGを放浪してきました。

 

 26日。秋雨前線の影響で朝から雨です。天気予報では徐々に回復していくとのことですが、前日まで晴天だっただけに、この天気の変化がレースにどんな影響を与えるのか、展示航走は要注意です。正午過ぎにレース場に到着。予報通り、雨は上がり薄日が差していますが、水面際に出てみると、前日までの向かい風から追い風に変わっています。F(フライング)持ちの選手はスタートがより慎重になるかもしれません。

 

ボートレース若松 ひびき 焼き鳥 生ビール SGメモリアル

 第1レースのスタート展示は午後2時。時間はたっぷりあります。まずは腹ごしらえ。若松の一押しのレース場グルメは串焼きです。西スタンドに「炭火焼 かっぱ」と「ホルモン ひびき」が並んで営業しています。「ひびき」は以前、東スタンドにあったのですが、リニューアルに伴い移転したようです。どちらもおいしいのですが、この日は「かっぱ」を選択。豚バラ、いかげそ、ウインナー、味噌ホルモン、鴨つくね、ホルモンを各1本。そして忘れてはいけない生ビール。夏のナイターSG、この一杯は欠かせません。生ビールを飲まない時は串焼きにおにぎり2個というのが若松での定番の食事です。

 

 串の中身そのものはどこにでもあるようなものですが、タレが旨い。甘辛く、ちょっぴりピリッとして。それに別添の唐辛子味噌、これが最高。ビールの肴(さかな)としてもご飯のお伴としても、これを少しつけるだけで全然違います。ビール2、3杯はいけるところですが、レース前の気付け薬代わり。ここは一杯でとどめておきました。

 


 さて第1レース。①坪井康晴(静岡)②赤岩善生(愛知)③深川真二(佐賀)④須藤博倫(埼玉)⑤石渡鉄兵(東京)⑥山田哲也(東京)。レース前、出走表を見ながら狙い目のレースとして考えていたのが、このレースです。若松担当の井上誠之記者がエース機として太鼓判を押していた30号機を駆る深川が登場するからです。深川のレーススタイルに合わなかったのか、大敗が続き予選突破はなりませんでしたが、この日の井上記者のコラム「舟券の急所」によると、「本格化してきているエース機深川真二」として5号艇で登場する5レースを推奨していました。

 

 そうであるならこの1レースも狙い目です。左隣りの2号艇はF2の赤岩。連日の大整備にもかかわらずエンジンはさっぱり。しかも前日の向かい風からこの日は追い風(3㍍)に変化。赤岩のスタートが遅れ、深川にとっては3コースから絶好のまくり差しのチャンスです。あとはスタート展示を見て最終判断です。ところがスタート展示のタイミングはほぼ横一線。しかも深川のタイムは展示、1周ともよくありません。好素性機の須藤、石渡やスタート野郎の山田の気配の方がよく見えます。しばし思案の末、自らの展開予想とエース機の力を信じることにしました。本命筋は①=③-④⑤⑥の6点。穴目として深川がF持ちの坪井まで飲み込むかもしれないと③-④⑤⑥-④⑤⑥を少々。

 

 本番は予想通り赤岩が“見事な”スタート遅れ。深川が難なく坪井の内を突き、2マークで先行。3着は接戦でしたが、薄目の山田が入り③①⑥は5,450円。本命筋でこの配当はうれしい限りです。スタートダッシュ、大成功です。井上記者推奨の5レースではもう迷いはありませんでした。5号艇の深川は2コースまで動き、1号艇の今垣光太郎(福井)を差し切り、⑤①②。4,980円を⑤-①-全の本命筋で再びゲットしました。準優勝戦前の8レースまでで3勝5敗だったのですが、このふたつのレースが大きくものをいい、準優勝戦へ向けた資金はバッチリです。まさに深川様々いや30号機様々です。

 

 その準優勝戦。最初の9レースは、1号艇に3年前の若松メモリアルでSG初優勝を飾った白井英治(山口)。2、3号艇は85期銀河系の森高一真(香川)と湯川浩司(大阪)。その外はニュージェネレーションの代表格である茅原悠紀(岡山)、篠崎元志(福岡)、桐生順平(埼玉)。白井のイン戦は固そうですが、2、3着は???エンジン的には湯川が出足も伸びも良さそうで頭ひとつ抜けている感じです。

スタート展示は枠なりの3対3。さすがにスタートはそろっています。展示タイムは湯川が抜けています。1周タイムは白井がトップ、次いで湯川、桐生の順です。地元の元志には優勝戦に乗ってもらいたいところですが、タイムはいずれも良くありません。展開的には湯川の攻めに乗ってまくり差すスペースを探すしかないと思うのですが、果たして突き抜けるまでの舟足があるかどうか。結局、白井のイン逃げ信頼で、本命筋は①-③を厚めに①-③⑥-全。穴目は応援舟券として⑤-①③-全としました。

 

 本番は白井が好スタートを決め、逃げ態勢。湯川が攻めていきましたが、白井にブロックされて流れ、さらにその内を元志がまくり差し。一瞬「おぉっ」と思いましが、引き波にはまって後退し、万事休す。最内を差してきた桐生が3番手に浮上し、①②⑥。3,710円はイン逃げのレースにしてはいい配当です。①-⑥-全は少し欲張りすぎだったかもしれませんが、1マークの攻防はなかなか見応えがあるレースでした。 

 

ボートレース若松

 続く10レース。メンバーは①辻栄蔵(広島)②平本真之(愛知)③田村隆信(徳島)④長田頼宗(東京)⑤峰竜太(佐賀)⑥下條雄太郎(長崎)。3つの準優勝戦のうち1号艇が負けるとすればここかなと当たりをつけていたレースです。というのも辻は、予選前半こそ寺田と予選トップ通過を争うほど好調だったのですが、前日の予選最終日、1、2号艇での2回走りでスタートがそれぞれ0.31、0.29とドカ遅れです。乗り手なのかエンジンなのかわかりませんが、ここにきて何かしら変調をきたしているのではないかと思ったからです。

 

 案の定、展示のスタートタイミングは1艇身近いフライング。展示タイム、1周タイムとも大きく見劣ります。逆にいいのは平本、田村、峰です。特に平本は出足だけなら自他ともに認めるトップクラスです。さて舟券です。穴目としてまず②③⑤のボックスでマークシートを塗りました。本命筋は普通に考えれば①-②③⑤-②③⑤です。が、マークシートを塗る手がここで止まりました。辻のスタートは本当に大丈夫か? 足落ちしてスタートが届かなくなっているような気がしてしょうがありません。ここは深川のレース同様、自らの直観を信じることにしました。「1」を塗りかけたマークシートをゴミ箱に捨て、②=③=⑤のボックスを買い増し。さらに②③⑤=②③⑤-①を追加しました。

 

 注目のスタート。ほぼ横一線。「あちゃー、辻、スタート遅れてねえよ」と思った瞬間、1マークを先マイした辻の艇が流れ、平本、田村が相次いで差してきました。バックでは内から②③①が並走です。「ありそうだぞ、②=③!」。2マークは平本が先に回り、最内から伸びてきた峰が切り返し気味に続きます。田村は峰を避けるように外を旋回。大時計前を②③⑤で通過していきます。レース前の展開予想は平本がまくっての②=③だったのですが、“当たれば官軍”。このままゴールし、17,780円。本命筋で200倍近い万舟なんて取った記憶がありません。「ちょー、気持ちいい」(古いな、かなり)。これが平和島(東京)あたりへの旅打ちだったら往復の飛行機代は出たぞといったところです。

ボートレース若松 SGメモリアル 寺田祥

 ルンルン気分(これもかなり古い。もはや死語かな)で準優勝戦最後の11レースへ。1号艇は予選断トツトップの寺田。以下、菊地孝平(静岡)、魚谷智之(兵庫)、前田将太(福岡)、田中信一郎(大阪)、新田雄史(三重)。寺田は初日に2着が1本あっただけで、あとはオール1着。相棒の52号機は「間違いなく節一」というのが衆目の一致するところです。展示もそれを裏付けています。スタート巧者の菊地が壁役にもなってくれそうです。寺田の頭は鉄板でしょう。

 

 問題は2着ですが、前田にしました。展示、1周タイムともに最下位ですが、前日の予選最終日、気迫あふれる走りで2着(2号艇)、1着(4号艇)をもぎ取り、勝負駆けを成功させています。若手の割にはまくりより差しを得意としており、何より地元SGにかける意気込みのようなものを感じます。9レースで元志が優勝戦進出を逃しているだけに、尚更、その思いを強くしているのではないか。①-④-②③⑤、①-②-④。このレースはこの4点のみで勝負です。結果は①④②、1,200円。十分です。

 


 次の12レースは一般戦。普段のナイターSGなら最終レースはパスして帰ることが多いのですが、天神バスセンター行きのバスが出るのは12レース終了後。懐も温かいし、11レースのもうけ分で舟券を買うことにしました。全員がSGウイナーの豪華なメンバーで、1号艇は山崎智也(群馬)、4号艇が石野貴之(大阪)。丸亀オーシャンカップ、今節と連続して予選落ちした石野ですが、今年、SGを連覇しています。成績ほど本人のエンジンコメントは悪くなく、展示を見てもこの中では一番出ているようです。そこで石野が4カドからまくっていくと見て、④-①-全と④-全-⑤⑥。

 

 レースは予想通り、石野がまくって勝ちましたが、結果は④⑤②の13,810円。典型的なセット券決着でした。5号艇の今垣光太郎(福井)と吉川元浩(兵庫)がF持ちのうえエンジンも出ていないように感じたので3着付けにとどめたのですが、失敗でした。

 

 翌日の優勝戦の1号艇は寺田。準優勝戦での上がりタイムは断トツで、エンジンは間違いなく節一。1号艇のプレッシャーがなければ、準パーフェクトによるSG初優勝が濃厚です。舟券は外枠ながら2、3着に前田を付けるのが面白そうだ。そんなことを考えながら帰りのバスに乗り込みました。

(2017/9/4)


若松メモリアル編(2017.8)

~下~

ボートレース若松 SGメモリアル

 Kです。若松(福岡)のナイターSGボートレースメモリアルの最終日(27日)。朝からいい天気で夏の日差しと暑さが戻ってきました。正午前にレース場に到着。水面に出てみると、対岸の工場の煙突から吐き出される煙がほぼ真横に流れています。前日よりも追い風が強そうですが、天候が大きく変わらなければ、日が暮れ、優勝戦のころにはベタ水面になりそうです。

 

 まずは前日同様、腹ごしらえ。この日は「ホルモン ひびき」にしました。ここには裏メニューとして、好きな串を選んで目玉焼きとともにご飯にのせてくれる「焼き鳥丼」があります。それを頼もうとしたのですが、「ごめんなさい。丼用のご飯が炊けるまであと30分ぐらいかかる」とのこと。そこまでは待ちきれないので、ホルモン、つくね、豚バラを2本ずつとすでに出来上がっていたおにぎりを2個。そして忘れてはならない生ビールですが、この日は車で来たのでノンアルコールビールで我慢です。食べながら、出走表を改めて眺めていきます。最終日の一般戦。準優勝戦組を1号艇にズラリと並べ「さあイン逃げから買ってくれ」と言わんばかりの番組編成ではありません。その分、悩ましいのですが、どこかで大きな万舟が出そうです。「それを取れれば」と早くもスケベ心がうずき、皮算用のそろばんの玉が頭の中でパチパチ…。

 

ボートレース若松 ホルモンひびき SGメモリアル

 追い風5㍍前後。前日よりやや強い風の中でレースがスタートしました。第1、2レースは完全な敗者戦。1レースの1号艇は重成一人(香川)。ここは重成のイン逃げを信頼し、展示気配が良かった5号艇の斉藤仁(東京)を2、3着に付けた舟券で勝負しましたが、3号艇の井口佳典(三重)がまくっていく展開から2号艇の渡辺浩司(福岡)が差し切り、②③⑤は5,840円。ちょっとした波乱の幕開けです。続く2レースの1号艇は吉川元浩(兵庫)。F(フライング)持ちのうえ、2号艇の吉田拡郎(岡山)、3号艇の山口剛(広島)の展示タイムが良かったので、ここも波乱かと穴目で②=③-全と③-①④⑤-全。結果は①②③の1,670円。本命筋の①-②③④-②③④で取りましたが、トリガミもいいところです。

 

 3レースからは準優勝戦組が登場です。どこかで穴が出るだろうとせっせと穴目を買いますが、敗者組も含めて逃げる、逃げる。2レースから8レースまですべてイン逃げ決着です。4、5、8レースと本命筋は取りましたが、④や⑤からの頭を穴目でも買っているので、良くて元返し。資金は目減りする一方で、ここまでマイナスです。


 迎えた9レース。①笠原亮(静岡)②池永太(福岡)③守田俊介(滋賀)④中田竜太(埼玉)⑤深川真二(佐賀)⑥山田哲也(東京)。特別選抜戦を前にしたオール敗者戦です。前日、大変お世話になったエース機30号機の深川が5号艇で登場です。前日ピンピンときて、この日はここ1回走り。スタート展示は深川が2コースまで動いて2対1対3。タイムも展示、1周ともまずまず。若松担当の井上誠之記者の予想は笠原◎、深川○。応援に来ている長谷昭範記者の「困った時の長谷頼み」も「深川はマイペースの前づけから、力強く抜け出す」と⑤-①②④-全を推奨。

 

 ここは即決です。柳の下の3匹目のドジョウを、遅ればせながら本格化してきた30号機に託します。本命筋は①=⑤-全の8点。穴目は助走をたっぷりと取れそうな3コース回りになりそうな池永から②-⑤④-全を少々。結果は展示通り2コースとなった深川が難なく差し切り⑤①②の3,200円。さすがに配当は前日に比べると下がってしまいましたが、これで10レースからの賞典レースに弾みがつきました。

 

 

 10レースは特別選抜戦B。照明に灯が入り、風は微風。水面コンディションは上々です。メンバーは①辻栄蔵(広島)②茅原悠紀(岡山)③新田雄史(三重)④魚谷智之(兵庫)⑤篠崎元志(福岡)⑥下條雄太郎(長崎)。前日の準優勝戦で至福の時をプレゼントしてくれた辻のイン戦です。前日は「調整の失敗で流れた」とのことなので、エンジンを立て直していれば信頼できる1号艇ですが…。

 

 スタート展示。辻のタイミングは0.03のF。前日よりは見えているようです。タイムは展示、1周ともに茅原が抜けています。次いで辻。下條も1周タイムはまずまずです。辻のイン戦、前日よりは信頼できそうです。ここまでイン逃げが7本、あとは2コースからの差しが2本。完全に内有利のレース傾向です。ならばと本命筋は①=②-全。穴目をどうするか。元志の突き抜けも頭に浮かびましたが、5コースは遠そうです。保険の意味も込めて①=②=⑤と配当的においしそうな下條の2着付けで①②③-⑥-全を少々。

 

 レースとはわからないものです。本番は、スタート踏み込んだ辻でしたが、2、3コースがまさかのスタート遅れの中へこみ。魚谷が4カドから内を絞りにかかりますが、辻が抵抗し、2艇とも流れていきます。その間隙を縫ったのが元志。さらに魚谷のまくりに抵抗しつつも小回りした新田が残し、バックでは内から⑤③①が並走状態です。2マークを元志が先マイし、トップに。「ここで⑤かよ」と思っても後の祭り。茅原は後方に置かれ、唯一持っている舟券⑤①②は奇跡でも起きない限り無理です。2、3着は混戦となり、最後に下條が辻をかわし⑤③⑥。この日唯一の万舟は51,820円の超ビッグ配当となりました。どこかで万舟にぶち当たるだろうと、それまで穴目で④や⑤の頭を買ってきたのに、このレースに限りなぜ…。元志を頭に下條の2、3着付けは買えない舟券ではありません。「元志、(買わなくて)すまん」と頭を下げたくなるようなレースでした。

 

 

 続く特別選抜戦A。①菊地孝平(静岡)②峰竜太(佐賀)③桐生順平(埼玉)④湯川浩司(大阪)⑤長田頼宗(東京)⑥田中信一郎(大阪)。スタート展示は枠なりの3対3。展示気配は菊地と峰が抜けています。湯川の伸びは侮れませんが、今度こそ内2艇で決着しそうです。そこで第1本命筋は①-②④-②④⑥。このうち①-②-④をかなり厚めに配分です。次いで峰の差しから②-①-③④⑥。エンジンやこれまでの実績を考え、長田は舟券の対象から外しました。穴目は湯川の攻めから④-⑥=全です。結果は長田が3着を取り切り①②⑤、1,690円。見事なまでの3着抜け目。SGの特別選抜戦、簡単に見切れる選手はいないようです。

ボートレース若松 SGメモリアル

 さあ、優勝戦。なんとなくチグハグなリズムのままここまで来ました。メンバーは①寺田祥(山口)②白井英治(同)③平本真之(愛知)④森高一真(香川)⑤田村隆信(徳島)⑥前田将太(福岡)。ボートレース甲子園、今年は関東地区からの優出はなく、西高東低です。昼間の暑さが少し和らぎ気温は28度。風は微風(追い風2㍍)。ほとんどベタ水面です。エンジンは寺田が節一。ここまで準パーフェクトペースで予選トップ通過からの王道Vを目指します。

 

 展示は枠なり3対3。内の3艇が0.10のF。少し早いタイミングです。タイムは展示、1周とも寺田が他を圧倒していますが、1周目、2周目ともに1マークの出口で艇がバタついています。「1号艇のプレッシャー? ハンドル、切り損ねているんじゃないのか」と不安を抱かせる展示航走です。かつてSG優勝戦の初1号艇で「やらかした」平本や桐生の姿が思い出されます。「寺田の頭で鉄板。でも…」。展示に不安要素があっただけに、ここに来て心が揺れます。


 締め切り5分前。決めました。寺田は20年選手、SG優勝戦も10回目。開会式のパフォーマンスやインタビューを見る限りプレッシャーとは無縁のマイペース人間(に見えます)。やらかすことはないと。2着ですが、展開的には出足だけなら節一と言われる平本のまくり差しが入るかどうか。答えは「入る」。ということで本命筋は①-③-全が大本線。このうち①-③-②⑤をかなり厚めに配分。平本不発の場合は内両立で、その場合の3着は配当妙も考え、①-②-⑤⑥。逆に穴目は平本の一発が決まった時の③-①⑤-全。これにて舟券購入完了。水面際に移動しようとしたところ、ズボンのポケットの中がジャラジャラ。500円玉と100円玉が数枚。小銭もきれいにして帰ろうと財布の中にあった小銭もかき集め、①-②-③を追加で購入。3連単オッズ、唯一3桁の1番人気。「参加することに意義ある」的な舟券です。

 

 ファンファーレに乗ってピットアウト。正面に見える皿倉山に選手の名前が飛んでいきます。何を言っているか聞き取れない必死の叫び声もいつもの光景。夏休み最後の日曜日とあってか、水面際には子供連れの姿も目立ちます。多くの家庭ではテレビの前で、武道館を目指すブルゾンちえみに声援を送っているところでしょうが、ここでは舟券を買った選手への声援が全てです。

 

 ダッシュ組から徐々に加速し、スタート。ほぼ横一線。すかさず大型ビジョンに目を移し、1マークの攻防。寺田が先マイ。平本が早めに握ってまくり差しを狙いますが、全く届きません。影も踏ませぬ逃げとはこのこと。早くも焦点は2着争いです。バックでは差した白井と平本が並走状態でしたが、2マークを白井が先行し、早々と①②③で決着です。配当は超一番人気の730円。

 

ボートレース若松 SGメモリアル 寺田祥 渡辺直美

 いやー、寺田、強かった。思えば、3年前の若松メモリアル優勝戦。内の3艇を山口勢が占め、白井が2コースからまくり、SG初優勝。その時の3号艇は寺田。若松のSGはこれで山口勢が連覇。相性がいいのか。次のSGでは今村豊のSG最年長優勝を見たいものです。表彰式。3年前は目を潤ませた白井が右腕を高々と突き上げた姿が印象的でしたが、そんな派手なパフォーマンスはなく、寺田は淡々としています。プレゼンターとして登場したボクシングの村田諒太や渡辺直美の方が目立っていたぐらいです。まあ、寺田らしいと言えば寺田らしいのかもしれません。

 

 舟券の収支と言えば、優勝戦、オリンピック精神で買った舟券が当たったもののトリガミもいいところ。結局、この日はマイナスとなりました。表彰式を見終わり、外に出ると、どこからともなく虫の声。体を吹き抜けていく風は涼やかです。昼間は高温注意報が出るほどでしたが、暑く熱かった夏は確実に次の季節へ移ろうとしているようです。次のSGは10月、平和島(東京)ダービー。初日のドリーム戦1号艇は峰竜太。Fのペナルティーが明けた瓜生正義(福岡)がSGに復帰。寺田の優勝による繰り上がりで田口節子(岡山)が久しぶりにSGに帰ってきます。ボートレースは暮れのグランプリに向け、秋の陣に突入です。

 

◇若松ボートレースメモリアルの戦績
26日:5勝7敗 回収率  254%
27日:6勝6敗 回収率   90%

(2017/9/11)


蒲郡&常滑回想編

(2011オーシャンカップ、2014ダービー等)

ボートレース蒲郡

  Kです。蒲郡(愛知)でプレミアムG1ヤングダービーが開幕します。30歳未満の若手レーサーによる大会で、新鋭王座決定戦から名称が変わって男女混合戦になりました。篠崎仁志や前田将太(いずれも福岡)らSG、記念クラスが今年で“卒業”となり、来年以降、メンバーが小粒になりそうですが、福岡の有望株、仲谷颯仁や羽野直也らの活躍に期待したいところです。

 

 蒲郡は東海地区で唯一のナイター場ですが、最初の旅打ちは2011年のSGオーシャンカップ(7月13日~18日)でした。最終日の翌日から仕事だったので4日目(16日)と5日目(17日)の2日間の旅打ちとなり、優勝戦は帰宅後、会社の同僚とボートレース福岡で場外舟券を買いました。その優勝戦は地元の1号艇、赤岩善生を佐々木康幸(静岡)が3コースからまくり差しで破り、SG初優勝。3着には4号艇の白井英治(山口)が入り、③①④。7,470円の好配当決着となりました。3着は6号艇の湯川浩司(大阪)との大接戦で、③①⑥の舟券は持っていたのですが、湯川が2周目2マークでターンマークに乗り上げ、転覆。舟券が一瞬にして紙屑と化した苦い思い出が残るSGでした。

蒲郡 竹島 大粒アサリ

 ナイター場だけにレースが始まるまで、蒲郡の周年記念のタイトルにもなっている竹島に行ったり、宿泊先の岡崎市で八丁味噌の蔵見学をしたりと周辺観光を楽しみました。竹島は周囲約680㍍の小さな島で、陸地とは約400㍍の橋で結ばれています。その特異な植生から国の天然記念物に指定されているのですが、そのあたりの知識に乏しい私には単なる小さな島でしかありませんでした。それよりも驚いたのは大アサリです。橋の近くの食堂で食べたのですが、殻の大きさはハマグリ並みながら模様や身は確かにアサリなのです。こんな大きなアサリを見たのは生まれて初めて。これを網の上で焼き、殻が開いたら醤油を垂らし、口の中へ。ハマグリとは違った風味、食感で、ビールが進んだのはいうまでもありません。


 それからしばらく縁がなかったのですが、2014年4月にスタンドをリニューアル。翌年、大阪に行ったついでに足を延ばし、新スタンドを見に久しぶりに訪れました。全面バリアフリーのスタンドはきれいで、指定席も一新。「夜の大人の遊び場」といった感じでした。フードコートも新しくなり、そのうちのひとつ「牧原漁港食堂」で食べた海鮮かき揚げ丼は衝撃的でした。三河湾でとれたエビや白身魚、玉ねぎなどが入ったかき揚げは高さ(厚さ?)10㌢ほど。丼からはみ出すといったレベルを超え、これはタワーかき揚げです。彦摩呂風に言えば「これはかき揚げ界のスカイツリーやぁ」と言ったところです。これに赤だしの味噌汁が付いて500円。そのボリュームとコスパ。私の24場グルメの中でも上位クラスの一品となりました(ただしこのかき揚げを食べるのは一苦労します)。来年はダービーが蒲郡で開催されます。この丼を食べに、久しぶりに参戦したいと思っているところです。

ボートレース蒲郡 海鮮かき揚げ丼

 蒲郡は三河地区のボートレース場ですが、愛知県にはもうひとつ、尾張地区に常滑があります。知多半島のちょうど真ん中あたり、伊勢湾に面しており、中部国際空港(セントレア)へは名鉄で2駅という近さです。常滑は常滑焼で有名な焼き物の街です。街中のいたるところで招き猫を見ることができます。常滑焼の土管や焼酎瓶が左右の壁面に埋め込まれた「土管坂」なる名所もあります。もちろんレース場の中にも巨大な招き猫が鎮座しています。レース場のマスコットキャラクター「トコタン」のモチーフにもなっています。

ボートレース常滑 招き猫

 その常滑へは、まだ旅打ちを始めて間もなかった2010年10月の周年記念と2014年のSGダービー(全日本選手権、10月14日~20日)の2回訪れました。特にダービーは4年ぶりとなる常滑への旅打ちだったので、満を持して準備をしていたのですが、台風の影響で初日が順延。優勝戦は20日の月曜日になってしまいました。「優勝戦を見れないなら」と迷ったのですが、宿や新幹線のチケットも予約済みだったので強行しました。18、19日とも台風一過の秋晴れ。絶好の観戦日和となったのですが、舟券は絶不調。2日間24レースで4勝。大敗を喫しました。

 

 ただ、18日の夜の1人反省会は、池田浩二(愛知)がテレビ番組の中で紹介していた行きつけの居酒屋に行くことができました。レース場から歩いて行ける距離にあり、福岡から旅打ちに来たことを大将に告げると「福岡支部の選手もよく来てくれるよ」とボートレース談義に花が咲き、楽しい時間を過ごすことができました。池田はなぜか福岡支部の選手と仲が良いようです。最近でも西山貴浩との“名コンビ”でイベントやトークショーに出演しています。開会式やインタビューではどちらかというとぶっきらぼうな印象を受けるのですが、素は茶目っ気があるのかしれません。

ボートレース常滑

 

 その池田、20日の優勝戦には4号艇で乗艇。「ここは地元だから」と本番では珍しく2コースまで動きましたが、6着に終わりました。優勝はインから逃げた仲口博崇(愛知)。2号艇、茅原悠紀(岡山)の猛追を辛うじてかわしてのSG初優勝でした。一時期「池瓜時代」と言われ、瓜生正義(福岡)とともにSGを勝ちまくっていた池田ですが、最近のSG戦線ではもうひとつです。今年のダービーは平和島(東京)。2011年の第58回大会を制した験のいい水面です。「ブルーインパルス」の名に恥じない豪快なウイリーモンキーを優勝戦で見てみたいものです。

(2017/9/18)


大村周年記念編(2017.10)

 Kです。10月24日から始まる平和島(東京)のSGボートレースダービーを前に各地で周年競走が真っ盛りです。九州では大村(長崎)で開設65周年GⅠ「海の王者決定戦」が7日まで開催されました。行ってきました、最終日。舟券の成績はパッとしませんでしたが、ルーキーのGⅠ初優勝という快挙に立ち会うことができました。

 

 福岡から高速で約130㌔。プチ旅打ちです。前日までの雨は上がり、予報は晴です。長崎道の東そのぎインターを過ぎると、右手に大村湾が見えてきます。大村に行く時はいつもこの辺りで風や海面の様子をチェックします。この日は風もなく、海面は穏やかです。予報通り、晴れ間が広がり始め、絶好のレース日和になりそうです。

ボートレース大村

 午前10時前に到着。開門と同時にまずは2階のフードコートを目指します。お目当ては佐世保バーガー「Kaya」です。地元・佐世保でも大人気の本場の味がレース場で味わえます。入場門から一直線でここに来たのは朝飯代わりにするためです。というより佐世保バーガーを食べるために朝飯を抜いてきたというのが本当のところです。人気があるうえに注文を受けてから作り始めるので、SGやGⅠの昼飯時は何レースかパスするつもりで並ばなくてはなりません。それを避けるために朝一で注文です。

 

 注文したのはベーコンエッグバーガー(530円)。いつもはスペシャル(ベーコン、チーズ、エッグの全部入り。580円)が多いのですが、さすがに朝からは重いかなとこちらにしました。「10分ほど待ってください」と番号札を渡され、この間に交通費キャッシュバックの申し込み用紙を記入です。5,000円の未確定舟券の提示で往復の交通費が最大5,000円までキャッシュバックされます。これで往復の高速代はほぼはチャラです(舟券が当たればなおいいのですが)。

ボートレース大村 佐世保バーガー kaya

 佐世保バーガーの特徴はその大きさです。MックやLッテリアなどに比べると優に2倍はあります。小さな子供の頭ほどの大きさでボリューム満点です。袋ごと両手で持ち、中に顔をうずめるようにかぶりつきます。あふれ出たソースが手に付いてしまうのはご愛敬。特に「Kaya」のバンズは表面を焼いているのでカリカリで、中のパテやレタス、トマトなどの野菜とよく合います。大村のフードコートは名物が多く、会社の同僚の中では「あごだしラーメンが絶品」「いや、チャンポンが一番のお薦め」と意見が分かれますが、私の中では佐世保バーガーが一押しです。全国24場のレース場グルメでも5本の指に入ると思っています。

 

 腹も膨れ、レース開始です。きれいに晴れ上がり、水平線からは夏を思わせるような雲が立ち上がっています。第1レースが始まる前の気温は25度。日中は30度近くまで上がりそうです。出走表を見ると、第1レースから第9レースまでの一般戦は前日の準優勝戦組が1号艇にズラリ。しかもここはイン最強水面・大村。下手な穴狙いは大やけどしそうですが、出走表をながめながら第3レースに目が行きました。

 

 1号艇は準優勝戦4着敗退の篠崎仁志(福岡)。予選道中1着は1本もなく、何とか準優勝戦に乗れたという感じです。かつてイン戦の連勝記録が話題になるほどインの信頼度が高かったのですが、最近はそうでもないような印象を受けます。今節もイン戦は4着に敗れています。対して4号艇に山崎智也(群馬)がいます。予選突破はなりませんでしたが、後半からリズムアップしてきた着取りです。なんと言っても智也が4号艇のレースは何かが起こります。穴が出るとすれば、このレースかもしれません。

 

 第1、第2レースと手堅くインから攻め、第2レースで1,440円をゲット。迎えた第3レース。メンバーは仁志、智也のほかに②今泉友吾(東京)③山崎郡(大阪)⑤石渡鉄兵(東京)⑥丸岡正典(大阪)。メンバーだけ見れば①-④が本線でしょうが、「足は弱い」との仁志のコメントが気になります。言葉通り、展示タイムはよくありません。展示タイムは丸岡が断トツの一番時計。1周タイムは智也がトップです。穴の匂いがプンプンです。一応、本命筋として①=④-②⑤⑥の6点。穴目は④-⑤⑥-全と智也マークで丸岡の差し抜けまであるとみて⑥-①④-全。大村で⑥④⑤あたりで決着したら、それはそれはおいしい舟券になります。

 

 さて本番。4カドとなった智也がスタートから先行し3号艇にひっかかりながらも内を絞っていきます。「よっしゃー、まくったやろ」と力が入ったのもつかの間、まくり切るまではいかず、仁志にブロックされて大きく外へ。ぽっかり空いた仁志の内を2号艇、3号艇がズボ差し。2マークは2号艇が先マイし、後続が少しもつれましたが、結局②③①。思いもよらない内枠3艇での決着。期待した外枠勢は舟券に全く絡めず38,280円のビッグ配当となりました。確かに「何か」は起こったのですが、「何か」の中身は予想とは全く違うものになりました。

 

 第4レース以降は一進一退。基本、インからの舟券で勝負しましたが、絞って買うと抜け目が入ったり、逆に手を広げるとトリガミになったりとチグハグな展開で、最終レースを前に気が付けば手持ちの資金は半分以下。負け分を一気に取り戻すべく優勝戦で勝負です。

 

 

 メンバーは①原田幸哉(長崎)②羽野直也(福岡)③山田哲也(東京)④山口裕二(長崎)⑤赤坂俊輔(長崎)⑥新田泰章(広島)。SG覇者の原田が、長崎支部移籍後、4月のダイヤモンドカップに続き地元G1連覇を目指しインに仁王立ちのレースです。ネームバリュー、実績で他の5人を圧倒し原田の逃げが固いところですが、メンバーが決まった前夜から羽野の頭からは買おうと密かに決めていました。ルーキー世代ながらメキメキと頭角を現し、今期A1級に昇格。今年のトップルーキーにも選ばれている若手の超有望株です。しかも今節の相棒は、長谷昭範記者が推奨する大村のエース機、68号機です。予選でも2コースから差し切って1着をゲットしています。経験値は比べ物になりませんが、原田のイン戦をもし破るとすれば、羽野しかいないだろうとの見立てです。

 

 追い風1㍍とほぼ無風に近い中で行われた展示は枠なりの3対3。山田を除く5人はいずれも0台。特に原田、山口は0台前半と踏み込んでいます。展示タイムは羽野が断トツ。1周タイムは原田と羽野が抜けており、他の4人は大差ありません。展示を見ても原田対羽野の一騎打ちが濃厚です。

 

 発売時のBGM「森のクマさん」が流れる中、オッズを見ながらマークシートを塗ります。原田が逃げた時の舟券は①-②-④の1点。オッズは7倍を切っています。羽野からの頭は②-①-全で、このうち②-①-④にかなり厚めに配分です。これで負け分をほぼ取り戻すことができる計算ですが、いつもの悪い癖で穴目が頭をよぎります。レース前のスタート特訓で山田が3カドに引いたシーンが1度だけありました。展示では山田は1人だけスタートタイミングが遅かったのですが、艇界屈指のスタート野郎。それが3カドとなれば一気にということもありそうです。「買わずに後悔するよりは買え」。ということで③-①②④-全を追加しました。

 

 本番は展示通り3対3。山田の奇襲はありませんでした。こうなればいよいよ①=②の線が濃厚です。スタートはスリット付近で羽野がのぞき気味で、そのまままくってしまおうという勢いですが、半艇身ほど原田に引っかかっています。「この展開はまずい。このまま2人とも飛んでしまう」と思った瞬間、まるでブレーキでもかけたようにボートを止め(たように見えました)、原田を先に行かせて差しに切り替えました。1マークを回った直後は原田が先行しているように見えましたが、そこからグングン加速し、スリット裏を通過した段階では完全に差しが入っています。「羽野、引くな!!」。隣りのおじさんが大声で叫んでいます。同感です。羽野、先に回れ!!!

ボートレース大村

 そのまま原田を振り切り、デビュー3年5か月、22歳のルーキーがGⅠの優勝戦を1着で駆け抜けました。平成生まれ初のGⅠウイナーが誕生しました。今村豊(山口)や服部幸男(静岡)らが若くしてSGやGⅠをとった時代もありましたが、最近では異例の出世です。1周目バックで原田に追いついたのはエース機の威力だったかもしれませんが、1マークで瞬時に差しに切り替えた判断力と、それを可能にしたハンドルワークは大したものです。最優秀新人を争っている仲谷颯仁(福岡)にもいい刺激になったことでしょう。仲谷は11月の福岡の周年に登場します。いいエンジンを引けば大暴れするかもしれません。層の厚い福岡の若手の記念戦線での活躍が楽しみです。

ボートレース大村 GⅠ海の王者決定戦 羽野直也

 舟券は3着に山口が入り②①④で1,930円。負け分をかなり取り戻しましたが、最後に穴目を追加したため若干のマイナスで終わりました。最後ぐらい①=②-④でドーンといかんか、という声が聞こえてきそうですが、どうもそこまでの勝負根性はないようで…。今回は羽野の1マークがお土産です。

 

◇大村GⅠ海の王者決定戦の戦績

7日:5勝7敗 回収率  98%

 

(2017/10/13)


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