ほうち楽ナビ~福岡県~

(2018/12/27紙面掲載)

神秘的な「夜の工場群」にウットリ

バス&クルーズで北九州の夜景一望

 北九州市は10月、日本を代表する「日本新三大夜景都市」に札幌市と長崎市とともに認定された。市内には門司や小倉など各地に夜景スポットがあるが、若松周辺や洞海湾沿いの工場も指折りの眺めだ。今月から通行が無料となった若戸大橋のライトアップが始まり、新たな魅力が加わった。これを機会に、来年1月から若松区と洞海湾を巡る「若戸大橋・洞海湾 ぐるっと夜景バス&ミニクルーズ」(市内の宿泊者限定)が運行される。その魅力に触れてみようと一足先に巡ってみた。

北九州市若松区 高塔山公園 夜景
高塔山公園からは若戸大橋をはじめ眼前に迫る夜景が魅力

45分の船旅へ出発

 ミニクルーズは45分をかけて洞海湾を巡る。チャーター船は若松区の若松渡場を出発、湾の奥へと進んでいく。左右には照明に浮かびあがる製鉄所や化学プラントなど様々な工場が迫ってくる。巨大なクレーン、天高く伸びる煙突など、陸上から眺める風景とはひと味もふた味も違った。

 

 船上でガイドを務めた山田泰治さん(70)は、工場の歴史や扱っている製品など微に入り細に入り説明してくれた。「若松再発見の会」の事務局長で、会の規約は「郷土史学習を通じ、若松の観光を支援し町おこしに寄与すること」。若松の夜景が注目され、山田さんは「地域の活性化や町おこしにつながれば大変いいこと」と歓迎。ガイドの声も一段と熱がこもる。

 

 次に向かったのが若松の街の背後にある高塔山公園。標高622メートルの皿倉山から見下ろす「100億ドルの夜景」がよく知られるが、124メートルにある高塔山公園からは、また違った目線で夜景が楽しめる。

北九州市 夜景 工場
近未来都市のような工場夜景

湾沿いの工場夜景も一見の価値

 若戸大橋をはじめ街の明かりが間近に迫り、遠く小倉までの市街地や工場群が視界いっぱいに広がって見える。手に届く宝石箱と言ったら大げさだろうか。

 

 かつて石炭の積み出し港としてにぎわった若松。南海岸沿いは明治、大正期に建設されたレンガ造りなどの建物が点在し、当時の栄華を忍ばせる。1962年に開通した若戸大橋は「東洋一のつり橋」と称された。開設時は歩道があり、歩いて渡れる人気の観光スポットだった。

 

 夜は南海岸通り沿いのイルミネーションが輝き、ライトアップされた建物や若戸大橋などどこもインスタ映えする。湾沿いの工場夜景も一見の価値はある。日本新三大夜景都市認定を、若松周辺の活性化の起爆剤にしたい。

 

 

若松&洞海湾巡るツアー

【メモ】 若戸大橋を渡り、若松区と洞海湾周辺の夜景を楽しむツアーで、北九州市内の宿泊者限定。1月11日から3月15日までの毎週金曜日に開催される。小倉駅発着で出発は午後6時。2時間40分のAコースは高塔山公園と若松南海岸通りを巡り、洞海湾クルーズで参加料500円。3時間40分のBコースは高塔山公園と洞海湾クルーズに料亭三笠屋での食事が付いて同3000円。申し込み、問い合わせは門司港レトロ総合インフォメーション。093-321-4151