拝啓 船上から(釣りコラム)

(2019/3/14紙面掲載)

白子と真子の恐怖

 春は多くの魚が産卵前の荒食い期に入る。中でも玄界灘のイサキは釣ってよし、食べてよしと人気だ。小生も毎年足しげく通っており、今年も急いで釣行計画を立てなければならない。イサキは刺し身はもちろん、蒸しても焼いても、干してもうまい。さらにこの時期特有の白子や真子などは酒のツマミとしても最適だ◆しかし、この白子や真子は、ある病気によくない食べ物とされる。その病名は痛風。5年ほど前、釣友と春のイサキ五目へ出かけ、予想外の大漁に恵まれた。料理と酒が好きな釣友は帰宅後に白子と真子を取り出して炭火であぶり、ビールで最高に時間を過ごした◆翌朝、目覚めると足先に激痛が走った。骨の異常と思い、整形外科に駆け込んだが、医者に「ウチじゃない。内科に行け」と言われ、内科で痛風と診断された。それ以降、毎春イサキを釣っては痛風の痛みにおびえながら白子と真子をあぶる釣友。恐怖しながらも食べるのはやめられないらしい。 (釣行法師)

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(2019/3/7紙面掲載)

女子高生と都会の釣り堀

 先月末、仕事で4日間ほど東京へ出張した時のこと。毎日、ホテルのある新宿から仕事先のお茶の水まで電車で通ったが、ちょうど市ケ谷付近で車窓から釣り堀らしき池が見えた。仕事が終わって調べてみると、やはりコイや金魚が釣れる釣り堀だった。次の日はしっかり確認しようと、窓側の席に座り、釣り堀が見えるのを待ち構えた◆すると平日の午前10時前だというのに、かなりの客が竿を出している。さらに若いカップルや女性同士の姿も見えた。次の日もやはり、若者や女性客の姿が目立つ。気になって仕事先の釣りに詳しい人に尋ねると、道具や餌も全部そろっており、手ぶらで楽しめるため、デートに使う若いカップルも多いとか◆さらに、最近では、都会での釣りはSNS映えすると女子高生の間で小さなブームになりつつあるとのこと。女子高生と釣り堀の組み合わせはミスマッチな気もするが、どんな形でも釣りが盛り上がるのはうれしい限りだ。 (釣行法師)



(2019/2/28紙面掲載)

“得意技”の披露ならず

 釣り物の好みは地域によってかなり異なる。九州では磯のクロ(グレ)やチヌが人気で、船ではヒラマサやブリ、マダイなど大型魚狙いのファンが多い。一方、関東ではタチウオやカワハギなどゲーム性重視の釣りも多く、釣り方や釣具も地域ごとの特色がある◆先日、関東から仕事関係の先輩が九州へ釣りに来たが、釣り物は先輩のリクエストでカワハギに決まった。ところが小生の住む福岡県ではカワハギ狙いの船は少なく、乗り合いで探すのは困難。そこで大分方面へ行くことに◆ところが今年は暖冬の影響で早々にカワハギを諦め、春の釣り物へシフトする船が多い。それでもなんとかカワハギ狙いの船を見つけ、宿や道中の移動方法などをセッティング◆しかし、当日は残念ながら前線通過で釣行中止に。仕方なく別府観光でお茶を濁したが、どうやら得意のカワハギで「関東の釣り」を見せたかった先輩。また、来月も来る気満々で帰路についた。 (釣行法師)