ほうち楽ナビ~大分県~

(2018/12/6紙面掲載)

中津市・メイプル耶馬サイクリングロード

耶馬渓を自転車でぶらり

 紅葉の景勝地として知られる大分県中津市の耶馬渓に、鉄道の廃線跡を利用した全長約36キロの「メイプル耶馬サイクリングロード」がある。自転車に乗って景観を楽しむ体験型の観光が人気を呼んでいると聞き、訪れてみた。サイクリングは1年を通して楽しめるが、訪れた11月下旬はちょうど紅葉が真っ盛り。イチョウをはじめ赤や黄色に色づいた木々が歓迎してくれた。マイペースで進めるのが自転車旅のいいところ。さあ、出発だ。(加藤 博之)

メイプル耶馬サイクリングロード
自然の中を自転車に乗って駆け抜ける

自然の美しさを満喫

 ペダルをこぎ始めてすぐに思った。「これは、気分がいいな」。旅先で自転車に乗るのは初めて。自然の中を走っていると、市街地とは全く違う感覚があった。鳥の声や川のせせらぎが耳に届く。何より、空気がおいしかった。

 

 「耶馬溪サイクリングターミナル」には、約250台の自転車が置いてある。クロスバイク、ロードバイク、2、3人乗りのタンデムや電動自転車など。ほかに、小さい子供を乗せることができる、いわゆる「ママチャリ」も置いてあり、家族づれでも楽しめる。

 

 モデルコースは、ちょっと景色を楽しみたいお手軽な「ビギナー」、「ファミリー」といったものから、距離とアップダウンのある「マスター」まで。青の洞門方面に向かうコースも魅力だったが、今回は山国川沿いを日田方面に向かうコースを選んだ。「やすらぎの郷やまくに」まで約11キロの行程だ。

 

旧耶馬渓鉄道のなごりがあちこちで見受けられる
旧耶馬渓鉄道のなごりがあちこちで見受けられる

鉄道廃線跡を活用 全長36キロ

 かつて耶馬溪鉄道が走っていたこともあり、途中にはトンネルや駅舎跡があった。高低差はなく、車もほとんど通らないので安心だ。のどかな風景の中、風を切って進んで行くと、心が解放されていくようだった。

 

 モデルコースはあるが、基本的に自由な旅だ。疲れたら休めばいいし、コース周辺には、そば屋やカフェなどもある。簡単にちょっと「寄り道」できるのがいい。撮影スポットも多く点在するので、自転車を止め、記念写真を撮っている観光客も多かった。

 

 昼食は、地元の食材を中心としたメニューをバイキング形式で楽しめる「道の駅やまくに」で。体を動かした後だけに、いつもよりおいしく感じられた。

 

  最後は、今回のゴール地点「やすらぎの郷やまくに」で温泉に入った。ほどよい疲労感が心地いい。これなら紅葉以外にも、桜や新緑など、季節ごとに楽しめそうだ。「次はいつにしようかな」。ゆっくりと湯船につかりながら、思いをめぐらせた。

 

【メイプル耶馬サイクリングロード】

 レンタサイクルは「耶馬溪サイクリングターミナル」、「やすらぎの郷やまくに」、「青の洞門サイクリングセンター風水園」でできる。指定場所での乗り捨ても可能。料金は、大人500円(フリータイム)、400円(3時間以内)。乗り捨ては700円。レンタサイクルの問い合わせは同サイクリングターミナル0979-54-2700