※料金や営業時間等は紙面掲載時


(2017/9/14掲載)

圧巻の五輪スケールジャンプ台

平昌(ピョンチャン)

 

江原道の旅~後編

 2018年平昌(ピョンチャン)冬季五輪・パラリンピックが開かれる韓国の江原道(カンウォンド)をめぐる旅。今回は海に面した江陵(カンヌン)からバスで約1時間、標高700メートルにある平昌(ピョンチャン)を紹介しよう。ここではジャンプやアルペンなど雪上競技が行われる。五輪を待つジャンプ台は人気の観光スポットになっており、その威容に圧倒された。 加藤 博之

韓国・平昌 ジャンプ台
間近で見ると、かなりの急傾斜。スタート地点から見下ろすと、足がすくむほどの高さだ

着地点はサッカー場

 九州育ちで、スキーのジャンプ台を間近に見るのは初めて。「とにかく大きいな」というのが第一印象だ。平昌アルペンシアリゾート内にあるジャンプ台は、ジャンプとノルディック複合競技の舞台となる。

 

 滑走路の長さはラージヒルで125メートル、ノーマルヒルで98メートル。ジャンプ台の中には展望台があり、競技開催日以外は施設内に入ることが出来る。スタンドは1万1000人収容で、着地点は広く取ってあり、プロサッカーの試合やコンサートなども開かれる仕様になっているという。

韓国・平昌 ジャンプ台
滑走路の長さはラージヒルで125メートル。中には展望台もある

 選手が使用するゴンドラを使って、スタート地点まで上ってみた。高度が徐々に高くなるにつれ、視界がどんどん開け、突き抜けるような夏空と平昌郡の山々のコントラストが鮮やかだ。競技場はみるみる小さくなっていった。

 

大人気の避暑地

 夏の平昌は、韓国国内から多くの人が訪れる人気の避暑地だ。海辺の江陵などとは、また違った趣がある。朝、ホテル近くの森を散歩すると、澄みきった空気が心地よかった。周辺には観光スポットも多く、季節を問わず楽しむことができる。

 

 今回の旅で、平昌五輪がとても身近に感じられ、5か月後が楽しみだ。中でも最も印象に残ったのはジャンプ台だ。「あの場所」から飛び立つ選手たちから、目が離せなくなりそうだ。

 

 

 帰りも、襄陽(ヤンヤン)国際空港から北九州空港まで約1時間半のフライト。あっと言う間だった。次回、江原道に来るのはいつになるだろうか。五輪後にまた訪れて、今度は冬の祭典の「余韻」を感じてみたいと思った。

【雪岳(ソラク)山国立公園】(束草)

 名峰として知られ、国外からも多くの登山客が訪れる。ケーブルカーで眺望スポットの「権金城」まで行くことができる。訪れた日は晴天で束草の海が見渡せた。国立公園内には652年建立の神興寺(シヌンサ)がある。

【月精寺(ウォルジョンサ)】(平昌)

 モミの木が茂る散策路が人気。俳優のペ・ヨンジュンが修業の体験宿泊をしたことでも知られる。境内にある「八角九重石塔」はパワースポットとして有名で、参拝者が願いごとをしながらぐるぐると周囲を回っていた。紅葉の季節には、多くの観光客でにぎわう。


平昌五輪 来年2月開幕

 平昌五輪は2018年2月9~25日、パラリンピックは3月9~18日に開かれる。舞台は江原道の平昌郡、江陵市、旌善(チョンソン)市。昨年12月には北九州空港と襄陽国際空港を結ぶ路線が就航した。同地域への日本国内から唯一の直行便。観光情報などの問い合わせは韓国観光公社福岡支社092-471-7174

取材協力 韓国観光公社、江原道



(2017/9/7掲載)

自然豊かなリゾート地

江原道(カンウォンド)

 

韓国・平昌五輪まで5か月

 2018年平昌(ピョンチャン)冬季五輪・パラリンピックの開幕まで5か月余。「冬の祭典」が行われる江原道(カンウォンド)地域は、韓国国内でも有数の自然豊かなリゾート地として知られており、韓国観光公社は周辺への観光客誘致に力を入れている。8月下旬、北九州空港と江原道の空の玄関、襄陽(ヤンヤン)国際空港を結ぶ直行便を利用して現地を訪ねた。競技施設や周辺の観光スポットを2週にわたって紹介しよう。 加藤 博之

韓国・江原道
水平線から朝日がのぼる。壮大な景色を前にすると、小さなことがどうでもよく感じられる

窓の外は一面海

 カーテンを開けると、一面に広がる海があった。「襄陽ソルビーチ&リゾート」は韓国でも人気のリゾートホテルだ。前夜の午後9時50分に北九州空港を出発、チェックインしたのは午前0時前だった。到着後は寝るだけだったので、少しもったいような気がしていた。ところが、朝になって目の前に現れた圧倒的な景色に息をのんだ。

韓国・江原道 襄陽ソルビーチ&リゾート
スペインの海辺のホテルをイメージした襄陽ソルビーチ&リゾート。宿泊した日は平日にもかかわらず、コンドミニアムも含め約500ある客室はほぼ満室だった

 ホテルに着いた時は暗かったので、窓から海が見渡せることに全く気づかなかった。こんなすばらしい朝日に出会えるとは。早起きして正解だった。異国に限らず、旅先に夜到着するメリットの一つは、目覚めた時にこうした驚きが味わえることなのかもしれない。松の木が並ぶ海辺を散歩した。少し汗ばむ陽気だが、潮風が心地いい。カップルや年配の夫婦が景色を楽しんでいた。

 

 38度線に接する韓国の北東部。江原道地域は、海山ともに自然にあふれる。ゴルフ場やスキー場、寺院などのほか、日本でも大ヒットしたドラマ「冬のソナタ」など、多くの映画やドラマのロケ地としても観光客の人気を呼んでいる。平昌五輪は、海側に位置する江陵(カンヌン)市ではスピードスケートやアイスホッケー、カーリングなどの氷上競技、山側にある平昌郡ではアルペンスキーやスキージャンプなどの雪上競技が実施される。

韓国・江原道 広報館
平昌冬季五輪広報館では体験型アトラクションを楽しめる

五輪競技 疑似体験

 江陵市内にある平昌冬季五輪広報館を訪ねた。施設内には五輪に関する展示や、ジャンプ競技などを実際に自分でやっているような気分が楽しめる4Dシアターなど、体験型アトラクションがある。実際にトライしてみたが、なかなか面白い。同施設のソン・ダヒョンさんは「江陵は海がきれいで、自然がすばらしいところです。日本と韓国で人気のフィギュアスケートも行われますよ」と話してくれた。

 

 寺院などの観光地をめぐったあと、最後に安木(アンモッ)海岸コーヒー通りを訪れた。日本の海水浴場と同じように、たくさんのカップルや家族連れでにぎわっている。ただ、平昌五輪に向けた機運が高まってくるのはこれからなのだろう。夏の夕暮れ時のビーチで、「冬の祭典」の熱狂を想像するのは、難しかった。

     ◇

 旅の後半は、山間部の平昌など。スキージャンプ台などを訪れる。

韓国・江原道 鳥竹軒
市民の憩いの場にもなっている鳥竹軒

【鳥竹軒(オジュッコン)】(江陵) 韓国の5000ウオン紙幣の絵柄になっている儒学者・栗谷李珥(1536~1584年)と、その母で芸術家の申師任堂(1504~1551年)の生家がある。鳥竹軒の名の由来でもある黒竹や樹齢600年の紅梅、サルスベリの木など四季折々の草花が訪れる人を楽しませてくれる。憩いの場として市民にも愛されている。

 

【洛山寺(ナクサンサ)】(襄陽) 三十三観音聖地の一つ。山寺が多い韓国では珍しく海が見渡せる。671年建立と1300年以上の歴史がある。駐車場周辺には10軒以上の干物店があり、独特のにおいが立ち上る。ひまわりのマッコリも売っていた。日の出の名所として有名で、正月には多くの観光客でにぎわう。

平昌五輪来年2月に開幕

 平昌五輪は2018年2月9~25日、パラリンピックは3月9~18日に開かれる。舞台は江原道の平昌郡、江陵(カンヌン)市、旌善(チョンソン)市。海に面した江原道は約8割が山林で構成される、韓国でも人気の観光地。

 

 北九州空港と襄陽国際空港を結ぶ路線は、昨年12月に就航した。同地域への日本国内から唯一の直行便。6月にソウルと襄陽を結ぶ高速道路がつながったほか、17年末には仁川―江陵間を約2時間で結ぶ高速鉄道(KTX)も開通する予定。次々と交通手段が整備されている。

 

 観光情報などの問い合わせは韓国観光公社福岡支社092-471-7174

 

取材協力 韓国観光公社、江原道