旅ゴコロ~鹿児島県~

(2018/1/18掲載)

西郷どん 故郷をぶらり

NHK大河ドラマで注目度アップ

鹿児島の旅(上)

 明治維新150年の今年、西郷隆盛を描いたNHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」が放送されるなど、鹿児島が注目を集めている。桜島、錦江湾などの豊かな自然や、黒豚や新鮮な魚介類などの「食」も楽しめる観光スポットだ。その魅力を2週にわたって紹介。今週は、まち歩きガイド「薩摩こんしぇるじゅ。」と一緒に散策した西郷どんゆかりの地を案内しよう。 加藤 博之

薩摩こんしぇるじゅ。
意外と知られていない情報もガイドしてくれる「薩摩こんしぇるじゅ。」
西郷隆盛銅像

大久保利通の銅像 鹿児島中央駅近く

 その視線の先に、何を見据えているのだろうか。西郷隆盛と並ぶ維新の雄・大久保利通の銅像は、JR鹿児島中央駅から加治屋町方面へ5分ほど歩いた所にある。立派なひげ、真一文字に結んだ口。さっそうとたたずむ様子からは、実直そうな人柄がうかがえる。

 

 「大久保はポケットマネーを国のために使い、日本の未来をいいものにしたいと思っていたそうです」。そう話すのは、今回案内してくれた「薩摩こんしぇるじゅ。」の大橋麻紀(37)さんと山城優子さん(32)。意外に知られていない情報をガイドに盛り込んでくれるのが魅力だ。

 

維新ふるさとの道通り「誕生の地へ」

 正直言って、大久保のことをあまり詳しく知らなかった。西郷や坂本龍馬といった志士に比べ、どうしても印象が薄い。それでも今回、大橋さんらの話を聞きながらじっとその像を眺めていると、人となりが浮かんでくるような気がするから不思議だ。この人はどんな人生を歩んだのだろう。ドラマではどんな風に描かれるのだろう。次第に、興味が湧いてきた。

 

 さらに、甲突川沿いに歴史ロード「維新ふるさとの道」を歩く。しばらくすると「西郷隆盛誕生の地」に着いた。下級藩士だった西郷と大久保は生家も近い。2人は薩摩独特の「郷中(ごじゅう)教育」を受けながら成長していく。共鳴し、刺激し合い、時に反目し、激動の時代を生き抜いた。そんな2人を対比させながら、維新の舞台を歩くのも楽しみ方の一つだろう。

 

 西郷どんが愛したふるさとは、至る所に銅像や史跡があり、歴史ロマンにあふれていた。ゆかりの地を巡った後にドラマを見てもいいし、その逆もまたよし。とにかく一度、足を運んでみてはいかがだろう。

      ◇

 次週1月25日付けは、西郷ら維新の志士が眺めた鹿児島のシンボル「桜島」の魅力を紹介する。

【大久保利通像】

 高さ4.3メートル。ここを訪れたら、ぜひ像の後ろも見てほしい。右の足元に、暗殺された時に一緒に殺された御者と馬が確認できる。家族同然だったことから像が建てられる際に一緒に彫られたという。建てられたのは1979年(昭和54年)。城山公園近くにある西郷隆盛像が建てられた42年後だったことからも、当地での両雄の人気がうかがえる。

 >後編

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