陸上・自転車

(2019/12/8紙面掲載)

【男子】第一工大 最終7区逆転 連覇

 男女の大学九州NO1を決める「島原学生駅伝」が7日、長崎県の島原半島を舞台に開かれた。「第37回九州学生駅伝対校選手権大会」(7区間57・74キロ)は32チーム(うちオープン参加7チーム)が参加して島原市内周回コースで行われ、第一工大が3時間4分49秒で2年連続18回目の優勝を決め、来年の出雲全日本大学選抜駅伝の出場権を手にした。「第19回九州学生女子駅伝対校選手権大会」(5区間22・79キロ)には15チーム(うちオープン参加4チーム)が参加。福岡大が1時間20分0秒で史上初の6連覇を達成した。優勝は9回目。最優秀選手には、男子は石場健太(第一工大)、女子は黒石瑠香(福岡大)が選ばれた。躍進賞は男女ともに鹿児島大が獲得した。

ガッツポーズでゴールする第一工大の石場健太主将
ガッツポーズでゴールする第一工大の石場健太主将

アンカー石場主将 気迫の走り

 王者の意地と伝統校の誇りがぶつかり合った。勝負の行方がもつれ込んだ最終7区。第一工大の石場健太主将と福岡大の岡海都希による4年生同士の一歩も譲らないデッドヒート。互いの気迫がほとばしった。

 

 トップの福岡大と9秒差でたすきを受けた石場。1キロ過ぎに追いつくと、前に出た。岡はピタリと背後に付く。その後ろから迫る日本文理大も頭に入れ、石場は絶妙のペースを刻んだ。

 

 残り2・5キロでスパート。「スピード勝負では分が悪いと思っていた」。相手の息づかいと自身の余力を見極め、勝負に出た。一気に引き離し、仲間の待つ歓喜のゴールへ雄たけびを上げて飛び込んだ。

 

「絶対に負けられない」監督信頼に応えた 

 全幅の信頼を寄せる主将の会心の走り。岩元泉監督は賛辞を惜しまなかった。「彼らしい素晴らしい走りをしてくれた」。実は大会直前、石場を起用するかどうか迷っていた。7月に右足甲を疲労骨折。本格的に練習を再開したのは10月に入ってからだった。起用を決断したのは大会1週間前。主将の走りに賭けた。

 

 「石場を起用するなら最終区」。この1年チーム引っ張ってきた主将を最後に配置することだけは決めていた。4区を終えトップの福岡大とは2分18秒差の6位。苦しいレース展開だったが、アンカー勝負まで持ち込めたのは、いい形で石場にたすきを渡したいという思いが、それぞれにあったからだ。

 

 10月の出雲大学駅伝は20位、11月の全日本大学駅伝は24位と、主将をけがで欠いた全国区の大会はいずれも振るわなかった。石場は言う。「この大会だけは絶対に負けられないと思っていた」。最後に笑ったのは、主将を中心にチーム一丸となり、底力を見せつけた王者だった。(加藤 博之)

 

男子順位表

①第一工大 3・04・49

②福岡大  3・05・15

③日本文理大3・05・25

④志学館大 3・07・05

⑤鹿児島大 3・08・06

⑥九州大  3・08・14

⑦長崎国際大3・08・44

⑧九州国際大3・09・02

⑨沖縄国際大3・11・18

⑩熊本大  3・11・27

※12月8日の新聞紙面では全チーム順位、上位3校は区間走者名入りで掲載

男子区間賞

1区(7・73キロ) 山田 泰史(日本文理大)24・27

2区(8・39キロ) 松本凛太郎(福岡大)24・27

3区(8・27キロ) 広山 誉英(福岡大)☆24・20

4区(9・38キロ) 古川 大晃(九州大)34・58

5区(9・08キロ) アニーダ・サレー(第一工大)28・47

6区(7・19キロ) 森口 翔平(日本文理大)20・10

7区(7・70キロ) 副島 将平(日本文理大)23・17

※☆は区間タイ。6、7区は距離変更のため区間記録



トップでゴールする福岡大アンカーの光恒悠里
トップでゴールする福岡大アンカーの光恒悠里

【女子】福岡大史上初6連覇

塚本&黒石1年生躍動

 福岡大が逆転で史上初の大会6連覇を成し遂げた。昨年同様にオール区間賞の完全優勝を目標に掲げていたが1区は久留米大、活水女子大に続く3位。思わぬ展開になったが、王者は全く動じることはなかった。2区を任された塚本真夕がトップに躍り出ると、MVPに輝いた3区の黒石瑠香も躍動。この1年生コンビの力走で主導権を握り、アンカー光垣悠里が2位に1分48秒差を付けて笑顔でゴールを駆け抜けた。

 

 ただ、反省点もあった。昨年よりタイムは1分43秒遅く、井手彩乃主将は「6連覇はうれしいですが、タイムが悪かったし、私自身がケガで走れなかった。来年こそは大会新で7連覇を達成したいです」と誓っていた。

 

☆12月8日の新聞紙面では男女の準優勝校の記事などを掲載しています


女子順位表

①福岡大   1・20・00

②活水女子大 1・21・48

③折尾愛真短大1・26・15

④名桜大   1・27・24

⑤熊本大   1・28・35

※12月8日の新聞紙面では全チーム順位、上位3校は区間走者名入りで掲載

女子区間賞

1区(4・26キロ) 森 佳奈子(久留米大)15・06

2区(3・47キロ) 塚本 真夕(福岡大)13・22

3区(3・78キロ) 黒石 瑠香(福岡大)12・02

4区(7・80キロ) 軸屋 七海(活水女子大)26・43

5区(3・48キロ) 光恒 悠里(福岡大)12・24

※☆は区間タイ。3、4区は距離変更のため区間記録 



~テレビ放送~

 大会の模様は「青春×襷 島原学生駅伝」として21日に九州・沖縄の7局で録画放送される。NIB、FBS、KKT、KYT、UMKは午前10時30分~11時25分、TOSは午後2時30分~3時25分、OTVは午後2時~2時55分。