【フルコンタクト空手】緑武士V 気持ちで勝利もぎ取った/鹿児島県空手道選手権大会

第8回鹿児島県空手道選手権大会

緑武士V 気持ちで勝利もぎ取った

 第8回オープントーナメント「鹿児島県空手道選手権大会」は11月24日に鹿児島市の県体育館で開かれた。新極真会鹿児島支部をはじめ、福岡、奄美などから参加した選手が男女計39部門で熱戦を繰り広げた。メインの男子一般上級の部は、緑武士(福岡支部大橋)が頂点に立ち、ベスト4を福岡支部が独占した。一般女子の部は網川来夢(同北九州本部)が優勝した。

上段で攻める緑。気持ちの強さで勝ち上がった

福岡支部ベスト4独占

 勝利を決め、ほっと一息ついた。「優勝は久しぶりなので」。緑は少し照れたような表情で、喜びをかみしめた。頂点に立つのは、2014年ドリームカップ以来。あと一歩届かなかった「優勝」の2文字を手繰り寄せ、うれしさも格別だった。

 決勝の相手は、同じ福岡支部の前平斗真。メキメキ力をつけている若手だが、4歳下の19歳に負ける訳にはいかなかった。本戦は一進一退の攻防。前蹴りや下段蹴りなどを繰り出す前平に対し、緑も一歩も引かない。決着は付かず、延長に入った。

 優勝への渇望を力に変えた。大会の大小にかかわらず、準決勝や決勝での敗退が続いていた。「ここ一番での気持ちの弱さがあった」。この試合だけは負けられない--。延長を前に、気合を入れ直した。緑が攻勢に出る。左右の突きが効果的に決まった。とにかく、がむしゃらに前へ。勝ちたい一心だった。旗判定5-0。気持ちで勝利をもぎ取った。

4強を独占した福岡支部の4人(左から江口、緑、前平、山内)

日本代表の仲間から刺激

 優勝候補として臨んだ8月の全九州空手道選手権。地元福岡での大会に、大きな期待を背負っていたが、準決勝で敗退。失意の底にいた。そんな時、父でもある新極真会代表の緑健児から鹿児島大会への出場を打診された。3か月後に照準を定めた。再び、稽古に打ち込み始めた。

 もう一つ力になったのは、11月に東京で開かれた世界大会。福岡支部からは兄・強志ら5人が出場した。4年に一度の大一番に臨む日本代表選手の気迫や意気込みを、一番近くで感じ取った。空手家として、刺激を受けないはずがなかった。

 次の目標は、来年5月に大阪で開かれる体重別の世界大会。再出発の地として選んだ鹿児島で結果を残し、晴れやかな表情で言った。「新たな一歩が踏み出せました」。言葉に、力強さが戻った。(加藤 博之)

前平準優勝 伸びしろ十分

果敢に攻撃を仕掛ける前平

 前平が一般上級の部で準優勝した。決勝では緑に敗れたが、「課題はもちろんたくさんありますが、練習してきたことは出せたかな」と収穫も口にした。

 決勝では、本戦の旗判定は1-0と互角以上の戦いを見せた。本戦で勝負を決めに行った分、延長でスタミナを欠いたが、果敢な組手で場内を沸かせた。8月の全九州空手道選手権では初戦を勝ち上がった後に肉離れで棄権した。それだけに、この大会にかける思いも強かった。

 昨年の夏は65キロで軽量級だったが、この一年で体重は10キロ以上増えた。伸びしろは大きく、スタミナやパワーはさらに増しそうで、これからが楽しみだ。

【女子】網川 実力発揮

網川が得意の膝蹴りを駆使して女王の座に就いた

 網川が実力通りに、一般女子の部を制した。9月にマレーシアで開かれたアジア大会中量級を制して以来の実戦だったが、危なげなく勝ち上がった。

 「アジア王者という重圧もありましたが、それはあまり考えないようにしました」。決勝でも得意の膝蹴りでペースを握り、西谷を延長戦の末、5-0で破り優勝に輝いた。

【敢闘賞】山倉竜馬(奄美支部瀬戸内)
【技能賞】山内慎太(福岡支部)
【KTS賞】緑武士(福岡支部)
【県知事賞】緑武士(福岡支部)

(2019/12/2紙面掲載)

※新聞紙面(12月2日)では全部門の入賞者名を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法

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