【話題】おもしろ自販機発見!! コロナ禍で需要アップ

 フグ、ウナギ、ハム、ソーセージ、ダシ、ホルモン--。街角で一風変わった自動販売機を見かける。新型コロナウイルス感染拡大の中、人と接触せずに買い物ができる利点もあり、売り上げを伸ばしているという。人々の行動パターンが変わったことでニーズも高まり、多彩な自販機が次々と登場している。

下関市唐戸市場「刺し身・皮刺」などフグの自販機

 山口県下関市の唐戸市場に登場したのは、フグの自販機。正面と側面にフグのイラストが描かれており、SNSなどでも話題になっている。同市の水産仲卸会社「吉田水産」が設置した。

 商品は、「とらふぐの刺し身・皮刺」(1000円)、「とらふぐの鍋用切り身」(2000円)「まふぐ唐揚げ用切り身」(1000円)、「ふぐ茶漬け」(800円)の4種(価格はすべて税込み)。コロナの影響で市場を訪れる観光客や地元の人が激減。飲食イベントも中止となる中、何とか消費回復のきっかけになればと設置した。同社の担当者小田勇介さん(36)は「フグをより多くの人に食べてもらおう。需要を高め、在庫を効率的に市場に出そうと企画しました」と話す。

福岡市天神 「うなぎせいろむし」「いかしゅうまい」

 福岡市天神の駐車場「トラストパーク北天神」にも一風変わった自販機がある。「柳川うなぎせいろむし」(2500円)、「博多玄海いかしゅうまい」(1500円)など。駐車場出口付近に置かれており、「なぜこんな所に?」と不思議がる人もいる。

 福岡県久留米市の自販機販売・レンタル会社「JiHAN」が設置した。堤真一社長(38)が自販機に着目し2014年に起業。唐戸市場のフグの自販機などのように「こんな物を売りたい」といった依頼に応えたり、豊富なノウハウを生かし自販機の企画・プロデュースも行う。これまでに2000台以上を販売。多くの「ヒット自販機」を生み出してきた。

 コロナの影響で注目を集める自販機という販売形態。非対面で24時間販売できる強みもあり、様々な可能性を秘めているようだ。堤さんは「1台に対し、200とか300とか商品のラインナップがあって入れ替えていくのも面白い。自販機での買い物そのものを楽しんでもらえれば。売りたいものがある方は声をかけてください」と話した。

全国170か所「だし道楽」

 焼きあごなどが入った万能調味料「だし道楽」を販売する広島県江田島市の「二反田速油」は、2007年から自販機での販売を始めた。北海道から沖縄まで全国24の都道府県170か所以上にに設置しており、九州では福岡市中央区の柳橋連合市場近くと北九州市小倉北区のJR小倉駅前の2か所に置いている。ペットボトルの中に焼きあごやコンブがそのまま入っており、素材そのもののうま味を堪能できる。1本500ミリ・リットルで500円~。

福岡市南区のコインランドリーに格安ハム&ソーセージ

 福岡市南区大楠のコインランドリー内には、ハムやソーセージなどを扱う自販機がある。創業46年目を迎えた「九食」が設置したもので、ふぞろいのものなど規格外の商品を安く販売。味、品質は正規商品と変わらないため、主婦らを中心に利用者は多い。

 自販機での販売を始めたのは2014年からで、現在は福岡、佐賀県に29か所、51台設置している。自販機1台で正規商品とアウトレット商品合わせ20種類近くを販売しており、担当者は「アウトレットならスーパーより2、3割安いです」と話す。

福岡市博多区美野島「ホルモン」

 3月に自販機によるホルモンの販売を福岡市博多区の美野島商店街で始めたのは食肉卸売会社「ベネフィットフーズ」。「ちょいもつ!」と題して小腸、大腸、ミノを1個90~110グラムに小分けして販売している。それぞれ塩とタレの2種類。350円~と値段も手頃。鍋にしてもいいし、焼いておつまみにもなると、単身者にも人気だ。

(2021/11/30紙面掲載)

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