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【福岡】サップ+釣り 2つのレジャーが融合した“Sup Fishing”
- 2021/10/29
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密にならないレジャーとして、近年注目を集めている「SUP」(スタンドアップパドルボード)。ボードの上に立ってパドルをこぎながら水の上を進んで遊ぶマリンスポーツだ。このSUPを釣りに活用したのが「SUPフィッシング」。プレジャーボートによる釣りなどと比べ手軽なこともあって、楽しむ人が増えているという。イカ、タイ、ブリにサワラ。ターゲットとなる魚種も多彩で年間を通して満喫することができる。その魅力を探った。(加藤 博之)

コロナ禍で再注目
ハワイ生まれのマリンレジャー「SUP」と、年齢を問わず人気の「釣り」。それぞれ一つでも十分に面白い遊びだが、「SUPフィッシング」ではその両方が楽しめる。コロナ禍で屋外レジャーが注目され、ここ数年はさらに人気が高まっているという。
初心者でもすぐに乗れるようになるのがSUPの特徴で、フィッシング用のサップボードは幅が80センチ以上ある。安定性を求め、通常よりさらに広く作られている。長さは3メートル前後で、釣り道具を乗せるため上部はフラットになっている。竿受けなどが取り付けられるなど、細部に工夫が凝らされている。重さは10キロほど。カヤックなどに比べ軽く、空気注入式タイプならコンパクトにたため、持ち運びも簡単だ。

マグロも狙える!?
狙う魚種は様々で、人それぞれに好みの釣りを楽しめる。近場でアオリイカ狙いのエギング、少し沖に出てジギングでブリやサワラ、シイラなどの青物、タイラバならタイの他に、アコウやヒラメなどの底物をターゲットにできる。中にはマグロといった大物を狙って夢を追う釣師もいるという。
「自然の中で自分だけの時間が流れる」
福岡市東区のボードショップ「BREAKOUT」の大庭哲浩代表は、自身でもSUPフィッシングを楽しんでおり、過去には113センチのサワラを釣り上げたことも。「一人で手軽にできるのがいいところです。自然の中で自分だけの時間が流れます。景色も楽しめますし、いろんな魚も狙えますよ」とその魅力を話す。

海の状況に注意を
確かにSUPなら、高い視点から360度見渡せるので、青物のエサとなる小魚がわくナブラも見つけやすい。小回りが利くので、船が入れない浅場など普段行けないポイントを攻めることもできる。通常の釣りにはない、様々なメリットがありそうだ。
手軽に楽しめるSUPフィッシングだが、海上のレジャーだけに風や波、うねりなどには十分な注意が必要。「海に出る前には必ず気象情報を確認し、自分で確実に戻れる範囲で楽しんでほしい」と大庭さん。基本ルールやマナーを守って、ぜひ一度トライしてみては。
(2021/10/26紙面掲載)