【ボートレース】菅章哉は展示タイム差がコンマ20以上なら大外まくりの期待大
- 2025/1/22
- ボートレース記事

下関周年はコンマ13差 まくり切るまであと一歩
ボートレース下関で開催されたボート界2025年G1第1弾は宮地元輝が制したが、菅章哉がG1復帰戦でいきなり優出して存在感をアピールした。菅はチルト3のスペシャリストとして知られるが、6コースから内の5艇をまくれるかどうかの目安は、展示タイムがほかの選手より「コンマ20出ているかどうか」だそうだ。
下関周年の初日DR(ドリーム)インタビューでのこと。菅は「みんなより20くらい(展示タイムが)良かったら結構いいことが多いのでまずはそこを見てほしい」と強調した。初日DRで6号艇だった菅の展示タイムは6秒62で、5号艇の宮地元輝が6秒68だった。菅はまくれず4着だった。宮地に対してほとんど伸びなかった。菅の説明通りだ。
優勝戦の菅の展示タイムは6秒59。1号艇の宮地は6秒72。菅はスリットから伸びたが、あと一歩のところで宮地をまくり切ることはできず、道中で馬場貴也に抜かれ3着だった。菅の展示タイムがもし、宮地よりコンマ20速い6秒52だったら、宮地をまくれたかもしれないが、これは「たられば」になる。
もちろん勝敗を分けるのは展示タイムだけではない。スリットの隊形や、スタート(S)を全速で行けるかどうかにもよる。タイミングが早くても、レバーを放ってしまえば伸びないからだ。
2023年9月の唐津周年の優勝戦でFを切ってしまった菅。そのペナルティーで1年間G1に出られなかった。
下関周年優勝戦の菅のSタイミングはコンマ14だった。もし、0台前半のSが決まっていたら、まくれたかもしれないが、菅は唐津周年で失敗しているので、同じミスを繰り返すことはしたくなかったのだろう。いきなりリスクは犯せない。とはいえ上のクラスが相手でも通用する手応えはつかんだはず。いつかはG1タイトルを手にすることができると思う。 (尾本 恭健)
(2025/1/22紙面掲載)