【ボートレース】峰竜太の悲願地元G1制覇は持ち越しに…全国各場エース格の地元SG・G1実績を調べた

峰竜太
地元G1制覇は次回以降に持ち越しとなった峰

他場では地元エースがSGやG1で優勝

 からつ周年は丸野一樹の66周年以来2回目の優勝で幕を閉じた。地元G1に挑戦すること15回、悲願の地元タイトル奪取に挑んだ峰竜太は予選3位で準優1号艇こそ確保したものの、まさかのS遅れで敗退。挑戦権さえ手に入れることができず、悲願は持ち越しとなった。

 「Sは様子を見た。F持ちですからね。エンジンはめっちゃ出ていたし、もったいなかった」と準優後は反省しきり。5月のGW戦でFを切ったばかりだったことに加え、Fの罰則規定の強化の影響も少なからずあったのだろう。

 峰はSG6冠、G1は19勝の実績を持ちながら、なぜか地元タイトルには無縁。しかし、同じ淡水で水面が似ている芦屋ではG1を6回も優勝。まるで地元水面のように無双している。

 峰以外の地元エース格の選手はどうなのかを調べたのが別表で地元SG、G1の優勝回数。ここに名前を挙げたエース格で優勝なしは峰だけ。西山貴浩も昨年、ついに地元若松周年を制覇。ただ、茅原悠紀と山口剛はどちらも中国地区選手権の優勝で、周年は未制覇ではある。

 引退した選手では桐生の山崎智也がSG1回、G1は9回の優勝があるほか、住之江の野中和夫もSG9回、G1は5回と飛び抜けた実績。

 なお、原田幸哉は大村で5回のG1制覇があるが、2017年4月に長崎支部に移籍した後が3回。愛知支部時代には常滑と蒲郡の両方でSGを勝っている。

 もちろん、峰がこのまま地元からつで無冠で終わるとはとても思えない。「また来年、挑戦できたらいい」と本人も前を向いており、むしろ来年以降のからつのG1以上のレースは、「峰の初制覇なるかどうか」で大いに盛り上がるのは間違いない。その日が来るのを楽しみに待ちたい。  (井上 誠之)

 (2025/6/11紙面掲載)

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