【ボーイズリーグ】福岡 新チームわずか1勝のチームが決めた夏春連続切符/春季全国大会福岡南予選(中学生の部)

第53回春季全国大会【中学生の部】福岡県南支部予選(2022年11月26日、12月3、10日・雁の巣球場ほか)

 来年3月26~31日に東京などで開かれる「第53回春季全国大会」中学生の部、福岡県南支部予選は22チームが参加して行われた。決勝で福岡ボーイズが福岡西南ボーイズを8-6で下し、10年ぶり3度目の春切符を獲得した。

優勝を決めて歓喜に沸く福岡ナイン

▼決勝
福 岡 100 043 0=8
福岡西南030 102 0=6

5回、藤原2点三塁打で同点

 夕暮れが迫ったマウンドで福岡ナインが歓喜の輪を広げた。決勝で福岡西南に逆転勝ちし、選手権大会に続き夏春連続の全国大会出場を決めた。

 3点を追う5回。松山の適時打で1点を返し、なお2死二、三塁の好機で藤原が左越え三塁打を放った。同点に追いつく一打に「『真っすぐにタイミングを合わせて』という監督の指示通り、狙ったボールを打てた」と藤原。続く小山田の打球が敵失を誘い、逆転に成功した。

 6回にはさらに3点を追加。直後に2点を返されたが、3番手投手の入鹿山が踏ん張り、8―6で逃げ切った。

決勝の5回、同点の2点三塁打を放つ福岡・藤原

打力不足で苦戦も投手力で補った

 チームは今年、全国大会の選手権大会とジャイアンツ杯の予選を含め、8月までに5大会で優勝。しかし、3年生が卒部した9月以降は3大会でわずか1勝と苦しんだ。2年生の公式戦での経験不足もあり、打力が振るわなかった。

 今大会も打力は上向かず、2回戦から準決勝までの3試合の得点は5点だったが、それを投手力で補って勝ち進んだ。右腕の藤原と、入鹿山と菊谷の両左腕が大会を通して好投。2、3回戦はともに1失点に抑え、準決勝では福岡福津を完封した。

決勝の3番手で好投した福岡・入鹿山

右腕・藤原と左腕・入鹿山、菊谷好投

 特に光ったのは、3回戦の筑後戦で好投して決勝の先発マウンドを任された菊谷。矢野監督は「みんなよく投げたが、菊谷の成長が大きかった」と納得の表情だった。

 「全国に向け、みんなが同じ気持ちになっていた。東京でも監督を胴上げしたい」と藤崎主将。守り勝つスタイルで、全国制覇を目指す。 (弓削 大輔)

(2022/12/16紙面掲載)

※新聞紙面(12/16)では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および準決勝~決勝のバッテリ-&長打の選手名入りの記録、その他チ-ムの記事を掲載(1回戦の記録は12/2、2~3回戦の記録は12/9に掲載) <バックナンバ-お買い求め方法

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