【ボーイズリーグ】久留米東ボーイズ 主将からつないで最終回逆転 初の1年生九州王者に/九州ブロック1年生大会

第14回九州ブロック1年生大会(2023年11月11、12日、宮崎・小林市営球場ほか)

 「第14回九州ブロック1年生大会」は、沖縄を除く8支部の代表15チームに、九州各地の女子選手(1~3年生)で構成する「九州ガールズ」を加えた計16チームが出場し、宮崎県の小林市営球場などで開かれた。試合は6イニング制で行われた。決勝で久留米東ボーイズ(福岡県南支部)が6―5で日豊ボーイズ(宮崎県支部)を破り、初優勝を飾った。グッドマナー賞は日豊が選ばれた。 (弓削 大輔)

スタンドの保護者に優勝を報告する久留米東ナイン

▼中学生の部
決勝 久留米東6-5日豊

一村主将 大谷翔平ばりの「カモン!」で点火

 「カモン!」。2点ビハインドで迎えた決勝の6回、先頭で三塁打を放った久留米東の一村は、塁上で味方ベンチに向かって、両手を下から上に動かして、選手を鼓舞した。「自分に続いてほしかった」と一村。3月のWBC準決勝日本―メキシコ戦で、9回に先頭で二塁打を放った大谷翔平をまねたしぐさだった。

 1年生チームの主将を務め、1番・捕手として攻守でナインを引っ張ってきた一村の思いに、仲間たちは応えた。打順2番の堤の内野ゴロで1点差に迫り、続く大坪が四球で出塁。そして打席には主砲の藤吉が入った。

決勝の6回、三塁に滑り込む久留米東・一村

藤吉 三塁打&激走で勝ち越し

 藤吉は「自分で決めようと強い思いで打った」と、フルカウントからの6球目を強振。打球は、左中間を破り、一塁走者の大坪が生還して同点。そして、「二塁を回ったところでホームまで行こうと思った」と藤吉自身も三塁を回り、ヘルメットを飛ばしながら本塁へ。中継が乱れたこともあり、決勝点となるホームインに成功した。

決勝の6回、適時三塁打を放つ久留米東・藤吉

岳の力投も流れ呼んだ

 この試合は4回までに5点リードされる苦しい展開だった。一村が「落ち着いて点を返していけば大丈夫と思った」と振り返ったように、ナインは諦めずにプレー。5回に一村の二塁打をきっかけに打線がつながり、3点を返した。2回から登板し、5イニングを2失点に抑えた岳の力投も、終盤2イニングでの逆転劇を呼び込んだ。

 今大会の1年生チームは、全4戦で計40得点と、打撃が好調だった。一村や藤吉は、2年生も含めたチームでも中軸を担っている。この大会で計8安打7打点をマークした藤吉は「打撃に自信がある」と今後の活躍を誓った。

(2023/11/18紙面掲載/web版一部編集)

※新聞紙面では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および全試合バッテリ-&長打の選手名入りの記録、その他チ-ムの記事を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法

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