【ボーイズリーグ】PLAY BACK 2022.9-2023.8 BOYS LEAGUE FUKUOKA/アサヒ緑健カップ山鹿選手権大会IN福岡 開幕前特集

アサヒ緑健カップ第40回山鹿選手権大会IN福岡 開幕前特集

22年秋~23年夏を振り返る

 8月26日から始まる「アサヒ緑健カップ第40回山鹿選手権大会IN福岡」で、中学3年生は卒部する。彼らが最上級生になった昨年9月から今夏までの1年間は、悲喜こもごもの白球ドラマがあった。福岡県内3支部のボーイズリーガーの激闘を、スポーツ報知の紙面や写真で振り返った。

 新チームの戦いが幕を開けた9月。福岡の多くのチームにとって最初の公式戦となった「ふくやカップ争奪野球振興大会」は飯塚が全5試合のうち4戦で2桁得点と圧倒的な攻撃力で優勝した。準優勝は苅田で、こちらも攻撃力が高く準決勝では優勝候補の一角だった糸島から8点を奪った。

 10月は福岡県内各支部で九州大会の予選を兼ねた「秋季大会」が開かれた。福岡県南支部では決勝で延長9回タイブレーク(1死満塁)の激闘を制した糸島が優勝し、1年生やジュニア大会を含めてこのチームでの初優勝だった。準優勝は筑後。篠栗が選手権大会予選に続く4強入りを果たし、二日市は9年ぶりにこの大会で準決勝に勝ち上がった。

 北九州支部は八幡南が決勝で持ち味の投手力を生かし、最少失点で小倉を破った。福岡県北支部は飯塚がふくやカップに続く優勝。準優勝は鷹羽で、両支部とも優勝、準優勝の2チームが本戦に名乗りを上げた。

 「九州大会」の本戦決勝は、予選と同じく糸島と筑後の福岡県南支部同士の対戦となった。糸島が4-2で筑後に競り勝ち、大会連覇を飾った。

 11月下旬から各地で「春季全国大会予選」が始まった。北九州支部予選は八幡南が下馬評通りに力を発揮して4年連続の春切符を獲得した。準優勝は山口で、創部以来初の決勝進出だった。

 福岡県南支部の「春季全国大会予選」は福岡が優勝。新チーム始動後は思うような戦績を残せていなかったが、投手陣が安定して夏春連続の全国を決めた。福岡西南が全国の予選では初の決勝進出を果たしたほか、福岡福津が4強入りと健闘した。

 福岡県北支部の「春季全国大会予選」は年明けの2月に開かれ、飯塚が投打に力を発揮して2年連続の出場を決めた。秋季大会と同じく準優勝は鷹羽だった。

 「九州選抜大会」の本戦が7月開催だったため、予選は各地で日程が異なった。北九州支部は2月開催。八幡南はここでも強さを見せつけ、1年前のこの大会から支部内の大会(レギュラー戦)では負け知らず。八幡が準優勝に輝き、5年ぶりの本戦出場を決めた。また3年生が1人しかいない福岡門司が4強入りと健闘した。

 「西日本選抜優勝大会」は福岡勢が苦戦した。唯一の4強入りは福岡西南で、1、2回戦とも接戦を制して勝ち上がった。準決勝は延長タイブレークでも決着がつかず、抽選で敗れた。

 福岡県南支部独自の「きさらぎ大会」決勝は糸島と福岡志免が1点差の好試合を展開し、糸島に軍配が上がった。福岡粕屋が3年ぶりの4強入りを果たし、九州古賀もこのチームで初の準決勝進出を果たした。

 「春季全国大会」では飯塚が3勝を挙げて8強入り。福岡も1勝をマークした。また八幡南の野中主将が選手宣誓を務めた。

 福岡県南支部の「九州選抜大会予選」は4月にあり、前月の「きさらぎ大会」に続いて糸島と福岡志免が決勝で激突。今回も1点差で糸島がわずかに上回った。福岡大野城が2年8か月ぶりに決勝へ勝ち上がった。

 4月の「ダイワハウス杯北九州大会」では中間が躍進。1年生大会を除くと、11年ぶりに決勝へ勝ち上がった。優勝は八幡南だった。

 5月の「ゼット旗争奪福岡大会」は福岡と山口防府が4強入り。リーグ加盟後初勝利を飾った九州福岡東や3年生が少ない福南が2勝するなど、それまで苦戦が続いていたチームの躍進もあった。

 福岡県北支部では「九州選抜大会予選」が5月にあり、飯塚が優勝した。苅田が準優勝した。

 6月は夏の全国切符をかけた「選手権大会予選」。福岡県北支部では優勝候補筆頭の飯塚が準決勝で敗れる波乱が起きた。倒したのは、この1年間で一度も決勝に勝ち上がったことのなかった京築。勢いを味方に決勝も勝ち、4年ぶりの夏切符をつかんだ。西田川も現チーム初の決勝進出で準優勝。豊前が4強と健闘した。

 北九州支部は八幡南が優勝し、2年連続の出場を決めた。この1年間の支部大会(レギュラー戦)を完全制覇。ただ2回戦では最終回に追いつかれて延長タイブレークでの辛勝。準決勝でも最終回に逆転勝ちと苦しい勝ち上がりだった。準優勝は北九州中央。この1年間は思うような戦績を残せなかったが、最後に飛躍してホークスカップの出場権をつかんだ。

 福岡県南支部予選は筑後が制した。九州ブロック推薦枠が同支部に割り当てられていたため準決勝を勝った時点で全国出場は決まっていたが、2番手投手の龍頭主将が気迫の投球で3回以降をパーフェクトに抑えて流れを呼ぶと、中盤以降に打線がつながり逆転した。夏はコロナ禍で中止となった20年以来で、事実上の初出場。準優勝は福岡志免で4強入りした2年前に続く夏の大阪決戦に進出した。

 7月は「ジャイアンツカップ」の地区代表決定戦。福岡県予選には、ボーイズリーグから糸島、福岡志免、八幡南、京築が出場。他リーグのチームから2勝した福岡志免と、準決勝(代表決定戦)で糸島に競り勝った八幡南がジャイアンツ杯出場を決めた。

 沖縄で開かれた「九州選抜大会」は八幡南と飯塚が4強に入った。八幡が粘り強い試合運びで1勝を挙げた。急きょ出場が決まった福岡大野城は白星を得られなかったものの、強敵相手に好勝負をした。

 7月下旬からは各地で地区大会が盛んに開かれた。「宮崎大会」では小倉と西田川が決勝に進出。しかし西田川はホークスカップの日程が重なっていたため決勝戦の出場を辞退し、不戦勝で小倉の優勝が決まった。また福岡春日がそのほかの大会も含めて4年ぶりに4強入りと健闘した。なおホークスカップで西田川は北九州中央とともに4強入りした。

 8月上旬に大阪で開かれた「選手権大会」では、準々決勝で福岡県南支部同士の対戦に。勝った筑後が4強、敗れた福岡志免は8強だった。筑後は2回戦で、この大会を2連覇していた湘南を破る金星を挙げた。福岡志免も2回戦でサヨナラ勝ちするなど健闘した。また八幡南が1勝を挙げた。

 3年生ボーイズリーガーは、コロナ禍でさまざまな制限のもとで練習を続けてきた。それでも、それぞれの目標に向かって夢中に白球を追いかけた。最後の公式戦「アサヒ緑健カップ山鹿選手権大会IN福岡」で集大成を飾る。

フォトギャラリー 2022.9-2023.8

(web限定、2023/8/22公開)

※8/25のスポーツ報知西部版紙面で「アサヒ緑健カップ第40回山鹿選手権大会IN福岡」の出場全選手名簿など特集ページを掲載します <バックナンバ-お買い求め方法


アサヒ緑健カップ第40回山鹿選手権大会IN福岡 特設ページ

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