【ボーイズリーグ】飯塚ボーイズ 4者連続適時打で逆転V 打力発揮し94チーム頂点に/九州大会(中学生の部)

第39回九州大会【中学生の部】(2023年11月3、4日、福岡・田川市民球場ほか)

 「第39回九州大会」の中学生の部は、九州ブロック全9支部の予選を勝ち上がった16チームが出場して開かれた。決勝で飯塚ボーイズ(福岡県北支部)が大分明野ボーイズ(大分県支部)を9―5で破り、13年ぶり3度目の優勝を飾った。グッドマナー賞は、湯布院ボーイズ(大分県支部)が受賞した。 (弓削 大輔)

決勝の5回、3点三塁打を放つ飯塚・中島

▼中学生の部
決勝 飯塚9-5大分明野

中島主将3点三塁打から古賀、松川、森永続いた

 飯塚は、全4戦で計33得点と、自慢の攻撃力を見せ、九州ブロック9支部の予選に出場した全94チームの頂点に立った。

 大分明野との決勝では、5回に4者連続適時打の猛攻で6点を奪い、逆転勝ちを収めた。4回まで0―1の接戦となったが、主将の中島の一振りで、流れを引き寄せた。5回、1点を追う2死満塁の好機で、打順3番の中島は「直球に狙いを定めていた」と、内角球を強振。バットの芯でとらえた打球は右中間を破り、走者一掃の逆転三塁打に。次打者の古賀、松川、森永とさらに安打が続き、点差をあっという間に広げた。

決勝で6回2失点の飯塚・加納

先発・加納 6回2失点

 ビッグイニングの立役者は、中島ら中軸の強打者だけではない。打順1番の坂田は、5回1死一、二塁の場面でセーフティーバントを決め、満塁の好機を演出した。皆でつないだ結果の大量得点。坂田は「どんな形でもいいので塁に出るのが自分の役割。足を使って、持ち味を出せた」と喜んだ。

 投手では、先発右腕の加納が6回を3安打2失点と好投。加納は「左打者への内角で三振が奪え、カーブでもストライクが取れた」と満足そうに振り返った。

金メダルをかけ、ダイヤモンドを一周する飯塚ナイン

ジャイアンツ杯Vの2010年以上の戦力

 9月に新チームとなってから3大会に出場し、無敗で九州大会を制覇。その歩みは、現阪神の高浜祐仁らを擁して、ジャイアンツ杯を制した13年前のチームと同じだ。春山監督は「打力はあの頃と変わらない。投手は右、左が3人ずついて駒は、今が多い」と評する。ただ、1回戦の福岡戦では、走塁や守備で雑な動きが目立ち、1点差の辛勝だった。指揮官は「自分勝手なプレーに走らないようにしないといけない」とナインに注意を求めた。

 次なる目標は、来春の全国大会で日本一をつかむこと。中島は「一人ひとりが高い意識を持って、もっとレベルを上げていきたい」と語り、チームはさらなる高みを目指す。

(2023/11/11紙面掲載)

※新聞紙面では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および全試合バッテリ-&長打の選手名入りの記録、その他チ-ムの記事を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法

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