【ボーイズリーグ】宮崎県南ボーイズ 同支部ライバルに1点差で雪辱果たし11年ぶりV/九州さわやか大会

第21回九州さわやか大会(2024年3月2、3、9日、大分・花林かいぞくスタジアムほか)

 「第21回九州さわやか大会」は九州各地と広島、愛媛から中学生の部32チームが出場して開かれた。宮崎県支部同士の顔合わせとなった決勝で、宮崎県南ボーイズが県央宮崎ボーイズを4―3で破り、前身の「大分大会」を含めて11年ぶり3度目の優勝を飾った。

優勝を決め、歓喜に沸く宮崎県南ナイン

▼中学生の部
決勝 宮崎県南4-3県央宮崎

田中琥3回「完全」快投で流れ呼ぶ

 宮崎対決となった決勝。宮崎県南が、延長戦の末に惜敗した昨年12月の春季全国大会予選決勝の雪辱を果たした。リードを許す苦しい展開から、流れを手繰り寄せたのはダブルエースの1人、田中琥の快投だった。

 0―3の3回からマウンドに上がり、先頭を二ゴロに打ち取ると、ここから圧巻の投球を見せた。打席には4番の児玉。全て直球勝負で、空振りの3球三振に仕留めた。「絶対に抑えようと三振を狙っていった」と、してやったりの表情。捕手の鬼塚も「一段ギアが上がっていた」と驚くほど。この回はわずか7球で三者凡退。攻撃陣にも好リズムを与えた。

決勝の2番手で好投した宮崎県南の左腕・田中琥

6回 新名の三塁打などで逆転成功

 すると、その裏。先頭の松竹晴が左前打で出塁。続く田中琥は中前打でチャンスを広げた。4番の谷口の中前適時打などで2点を返すと、反撃ムードは一気に高まった。川崎監督も「(田中琥は)あれだけの投球をして、自分の打席でつないで。あそこが大きかった。大会通して、投球がよかった」とたたえた。

 田中琥は3イニングを投げて、1人の走者も許さない「完全投球」。味方打線は6回、新名の右中間三塁打に相手の失策なども絡み、2点を挙げて逆転に成功。田中琥の後を継いで最後を締めくくった谷口は「(田中琥の投球を)意識し、気持ちでいきました」と振り返った。

決勝の6回、三塁打を放ちガッツポーズする宮崎県南・新名

 春季全国大会予選決勝で、7回まで無失点に封じられた先発の前田を攻略。主将の松竹は「同じ相手に負ける訳にはいかなかった。前回は消極的だったが、今回は積極的にいけた。最高です」と喜んだ。

※新聞紙面では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および全試合バッテリ-&長打の選手名入りの記録、その他チ-ムの記事を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法

関連記事

関連記事

過去記事(月別)

ページ上部へ戻る