【ボーイズリーグ】熊本泗水ボーイズ3年ぶりV 攻撃力で勝り地元勢対決制す/熊本大会

第24回熊本大会(2024年5月3~5日・山鹿市民球場ほか)

 「第24回熊本大会」が開かれ、九州各地から中学生の部の24チームが出場し、熱戦を繰り広げた。熊本県支部同士の顔合わせとなった決勝で、熊本泗水ボーイズが熊本宇城ボーイズを9―5で破り、3年ぶり2度目の優勝を飾った。

熊本泗水ボーイズ
優勝を決め、喜ぶ熊本泗水の選手たち

▼中学生の部
決勝 熊本泗水9-5熊本宇城

仲原主将「チーム一丸になって勝てた」

 地元勢が意地を見せ、4強に3チームが残った中、熊本泗水が頂点に立った。主将の仲原は「チーム一丸になって勝てた大会」と胸を張った。

 攻撃力が光った。熊本宇城との決勝も、初回に鮮やかな速攻を見せた。試合前の松崎監督の指示は「球を引きつけて、強くスイングしていこう」。いきなり、先頭の岡田がアドバイスを実践する。変化球をしっかり捉えて、右前にはじき返した。指揮官が「出塁するとチームが乗ってくる」と打線のキーマンに指名するリードオフマンが手本を示した。

熊本泗水ボーイズ岡田
打線を引っ張った熊本泗水1番打者の岡田

簡単に1アウトを渡さない 強行策で初回4点

 今春の全国大会では初戦で敗れた。全国で戦う上で、松崎監督が掲げるのは「簡単に1アウトを相手にあげない野球」。もちろん状況によっては送りバントもあるが、足を使った攻撃や進塁打を絡めて、点を取りにいく。岡田が出塁した初回も、犠打は使わず強攻策で1死二、三塁と好機を広げ、4番・伊豫の適時打で2点を先制。さらに、川口も2点適時打を放ち、この回打者一巡の猛攻でスコアボードに「4」を刻んだ。

 3回にも打者一巡で3点を奪うなど、終始、試合の主導権を渡さなかった。2回戦の諫早戦、準々決勝の玖珠戦では、いずれも1点差ゲームを制するなど、1点にこだわる野球を貫いた。大会を通じて活躍した岡田は「初戦は力が入っていたけれど、アドバイスもあり2試合目からは打席でリラックスできた」と、充実感をにじませた。

 集大成となる夏の選手権大会予選に向け、ライバルに勝ってのVで弾みがついたことは間違いない。仲原は「夏も全員で優勝に向かって行けたらいい」と力を込めた。

※新聞紙面では選手名フルネ-ム表記、別カット写真および全試合バッテリ-&長打の選手名入りの記録、その他チ-ムの記事を掲載 <バックナンバ-お買い求め方法

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