【競輪】ミッドナイト競輪 S級戦&ガールズ4レース導入、3場同時開催も

2月の小倉・奈良同時開催は3日間で売上計24億円

 競輪で着実に売り上げを伸ばしている「ミッドナイト競輪(MN)」の一部に4月から変更が加えられる。試行されるのは3パターンで、1日に3場の同時開催、ガールズ競輪の1開催2レースから4レースへの増加、S級戦の追加だ。

 現在MNは2場同時開催が普通。それでも先月の24-26日の小倉、奈良同時開催の例では両方を合わせ、3日間で24億円を超える売り上げがあった。参入場も5月には全国で26場に増えるほど魅力があり、1日に3場同時開催で人気に拍車がかかるのかどうか、まずは5月1-3日の弥彦、大垣、松山に注目だ。

S級戦7車立ての魅力拡大が急務

 ガールズ競輪の1開催2レースから4レースへの増加もファンの反応が気になるが、注目したいのはS級戦導入か。

 MN初期の2011年7月8、9日の両日で第一回のS級戦が開催された。7車立て7レース制だったが、結局は定着しなかった。全体数が少ないS級を安定して集めるのが難しく、上位選手の7車立てへの戸惑いなどの課題もあった。

 ただ現在は当時と状況が違う。新型コロナウイルス感染対策がきっかけではあるが、昼間やナイターのS級シリーズ(F1)は7車立てが主流。

 S級選手も7車立てを走る機会が増え2年近くが経過した。9車立てに戻して欲しいという希望の声も聞くが、感染対策の視点でも、現制度が長く続く可能性は十分にある。「7車立て」の魅力拡大は急務だろう。

 先月23日に終了した取手競輪のG1「全日本選抜」は4日間の総売り上げが約91億円。9車立てが基本のビッグレースも堅調な数字を出しているが、開催数は少ない。4月25-27日宇都宮、8月25-27日小倉のF1 2開催でどういう結果が出るのか楽しみにしたい。(中村 秀昭)

(2022/3/2紙面掲載)

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