【競輪】荒井崇博 44歳、衰えるどころかパワー上昇 5度目地元記念制覇へ/武雄記念 注目選手紹介(上)

武雄競輪G3大楠賞争奪戦 2022年4月23-26日<9車立て12R制>

 武雄競輪のG3「開設72周年記念たけお競輪・大楠賞争奪戦」は23日に開幕する。地元勢が大会にかける思いはそれぞれだが、荒井崇博の気持ちは常に最高潮。昨年11月に開催された「施設整備等協賛競輪」を含め5度の武雄G3を優勝した男が今回も奮闘する。

武雄記念の優勝に並々ならぬ意欲を燃やす荒井。地元開催なら評価は2割増しだ

同世代・中川誠一郎の活躍意識 500勝へあと13勝

 40歳を超えた直後はパワーダウンかと思えば、昨年から再び成績を上昇させている。昨年の優勝はG3 1回を含め5回。今年も先月の小倉F1で北津留翼追走から強烈な差し脚を見せつけた。

 最近の頑張りの起点となっているのは中川誠一郎の存在。現在は通算487勝。500勝を一つのゴールとして考えているが、同世代で同じ九州地区の中川も同じ487勝で並ぶ。「すごい意識する。誠一郎に先を越されたくない。1日でいいから早く500勝。これだけは達成したいと思って頑張ってる」。

 練習方法も見直した。約2年前から長期で計画を立て、効率的な体作りを意識している。「若い頃のようにがむしゃらに練習するのが一番だけど、それでは体が壊れる。時間をかけて色んな工夫をしたのがいい方向に向いているかも」

落車からの復帰戦 

 先月の宇都宮ウィナーズ3日目に落車し今回が復帰戦となるが、万全でない中でも武雄バンクでは結果を残してきた。今回も可能な限り仕上げてくるはずだ。

 もちろん狙うのはVのみ。昨年11月、当地G3の決勝は上田尭弥-松岡辰泰の熊本コンビとは連携できず別線勝負になった。熊本2段駆けになっても松岡の優勝を許さず、まくり切った。まさに執念でもぎ取った1着だった。今回は5度目の武雄記念優勝を目指す。

(2022/4/20紙面掲載)

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