【福岡】西鉄ライオンズ研究会 NPO法人10周年/球団発足70周年

西鉄ライオンズ時代の竹之内雅史のサイン入りユニホームを着て、往時を懐かしむ内山さん

内山会長「忘れられない」58年日本S稲尾のサヨナラ弾

 球団発足70周年を迎えた西鉄ライオンズ。その栄光を語り継ぐための活動を続けている「西鉄ライオンズ研究会」(福岡市)も今年、NPO法人となって10周年の節目を迎えた。現在は約50人の会員がいる。

 研究会が誕生したのは1979年。身売りでライオンズが福岡を離れ、西武ライオンズとなってシーズンインした年だった。ライオンズの名称返還や九州にプロ野球球団の復活、歴史を次世代に語り継ぐという目的を掲げ、活動をスタートさせた。

 当初は署名活動や福岡市の中心街でチラシを配るなどしていたが、現在は不定期でお宝自慢大会やOBを招いての講演会などを行っている。

今なお根強い人気

 会長を務める元歯科技工士内山純男さん(74)は、幼いころからライオンズファン。1956年から3年連続日本一を達成した当時は小学生で、学校の視聴覚教室でテレビ中継にくぎ付けとなった。58年の巨人との日本シリーズ第5戦で連投の稲尾和久がサヨナラ本塁打を放ったシーンを「忘れられない」と振り返る。

 名将三原脩監督、中西太、豊田泰光ら個性派ぞろいで野武士軍団と呼ばれた往年のライオンズ。消滅して40年以上過ぎた今も愛情を持って活動を続ける研究会の存在は、根強い人気の証しでもある。

(2021/4/25紙面掲載)

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