ジャイアンツカップ福岡県代表決定戦／九州地区最終予選（2023年7月2日・今津運動公園野球場ほか）

　中学硬式野球クラブチームの日本一を決める「ジャイアンツカップ」の最終予選となる地区代表決定戦が九州各地で行われ、ボーイズ勢が次々と本戦の出場を決めた。代表２枠の福岡県（九州Ａ）は八幡南ボーイズが初、福岡志免ボーイズが６年ぶり２度目の本戦となり、代表１枠の中九州地区（九州Ｂ）は熊本中央ボーイズが６年ぶり２度目。南九州地区（九州Ｃ）の出場枠は他リーグが手にしたものの、５月に沖縄県（九州Ｄ）代表をつかんだ浦添ボーイズも含め、九州エリアの全５枠のうち４チームをボーイズ勢が占めた。本戦は８月１５～２１日に東京ドームなどで開かれる。

▼準決勝（代表決定戦）
福岡志免ボーイズ　　２０１　０００　4X＝７
福岡城南リトルシニア０１０　０００　１＝２

日向 「奇策」スクイズとランニング本塁打で４打点

　福岡志免は、準決勝で福岡城南リトルシニアを１０―２で破り、２度目のジャイアンツ杯出場を決めた。

　３番の日向がスクイズとランニング本塁打で４打点を挙げた。２―１の３回、１死三塁の場面で２ストライクに追い込まれたが、ベンチからはスクイズのサイン。日向は「少し驚いた」と言いながらも、「あまり緊張しなかった」と、冷静に投前へ転がして三塁走者の宮本を迎え入れ、リードを２点に広げた。

　７回には、味方が３点を加えた後の１死二、三塁の好機で、左中間を破るランニング３ランを放ち、試合を決定づけた。練習試合を含めても自身初の本塁打で「選手権大会予選で結果を残せなかったので、今回はチャンスで結果を残したいと思った」と話した。

１回戦は浅田４打点

　チームは１回戦のヤング西福岡メッツ戦でも８得点と、打撃好調だった。この試合は８番の浅田が４打点と活躍。２回の先制の犠飛に続き、３回には２死満塁から「絶対にランナーを返そうという強い気持ちで打席に入った。甘い所に来る球を狙った」と走者一掃の中越え三塁打を放った。

　近藤監督は「選手たちから『ジャイアンツ杯に出たい』という気持ちが伝わってきた。（準決勝の３回のスクイズは）普段は用いることはないけど、勝つために必要と思い、相手の意表をつくことができた」と振り返った。　（弓削　大輔）

（2023/7/14紙面掲載）

※新聞紙面では選手名フルネ－ム表記で掲載　＜バックナンバ－お買い求め方法＞