アサヒ緑健カップ第40回山鹿選手権大会IN福岡【２日目】（2023年8月27日・久末総合公園野球場ほか）

　アサヒ緑健カップ「第４０回山鹿選手権大会ＩＮ福岡」は２７日に３回戦と準々決勝が行われ、北九州中央ボーイズ（北九州支部）、福岡大野城ボーイズ（福岡県南支部）、筑後ボーイズＢ（同）、小倉ボーイズ（北九州支部）が４強に名乗りを上げた。準決勝と決勝は９月２日に福岡市東区の雁の巣硬式第一野球場で予定されている。

▼中学生の部
準々決勝　北九州中央４－３筑後Ａ

奥永の好送球が流れ呼ぶ

　北九州中央は準々決勝で延長戦の末、筑後Ａを４―３で破り準決勝に駒を進めた。

　サヨナラのピンチを切り抜けた。７回裏、２死一、二塁で、相手打者は強打の３番。ヒットを打たれれば試合が終わったかもしれない場面で、二塁から少し飛び出していた相手走者を、捕手・奥永の素早い送球でタッチアウトに。試合は延長戦に入った。

　「肩は自信があるので狙っていた。流れを持って行ければと思った」と奥永が話すように、このプレーでムードが変わった。

七條決勝打

　延長８回、先頭・橋元の左前安打をきっかけに、近藤、黒木楓の連打で１死満塁の好機をつくり、七條の左前適時打で１点を入れた。

　その裏は２死一、二塁から奥永がマウンドに。四球で走者を出し、２死満塁と一打逆転のピンチとなったが、「まだこのメンバーで試合がしたい。抑えて勝ちたかった」と気合で腕を振り、投ゴロに打ち取った。

久保田 気迫の投球で３回１／３無失点

　キャプテンの気迫がナインを鼓舞した。５回途中から登板した久保田は暑さでバテ気味になりながらも３回１／３をゼロに抑えた。途中、首脳陣が交代を促したが「まだ引退したくなかったので続投を志願した」と８回途中まで腕を振り続けた。

　長原監督は「総力戦で勝つことができた。ホークスカップの後はチームのムードが落ちていたが、大会直前にスイッチを入れ直していた。３年生がまだまだ引退したくないという思いが出ていた」。準優勝した選手権大会予選以降、快進撃を続けるチームが、最後の大会で優勝をつかむ。

（web限定、2023/8/27公開）

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